地味鉄庵

鉄道趣味の果てしなく深い森の中にひっそりと (?) 佇む庵のようなブログです。

さよなら京成3300形 (上) こち亀ラッピング

2015-02-28 00:00:00 | 都市民鉄 (首都圏)


 首都圏では今や、のっぺりとしたステンレス車が天下を握ったかの感がありますが、そのあおりでこのたび京成では、長年来主力として活躍してきた3300形が完全に引退することとなり、今日は最後の花道として8連の臨時特急「成田山」号が運行されるはこびとなりました。私は最近、いわゆるさよなら運転系のイベントには出掛ける気力がなく(脳内フェイドアウトを選択)、しかも今日は絶対にキャンセルできない仕事が入っておりますので、ネットのみでその最後の雄姿を眺めることになりますが、何はともあれ既に引退した直通先の京急1000形と同じく、京成の一時代を築いてきた3000系列の完全引退を意味するわけで (リースされた北総7260形はまだ走っているのでしたっけ? ^^;……疎くてスミマセン)、まずは無事故で有終の美を飾って欲しいものです……。



 というわけで、1年数ヶ月前に撮ったきりアップしそびれていた、「こち亀」ラッピングの金町線専用編成の画像をHDからゴソゴソ引っ張り出してみました。個人的には「こち亀」は破天荒すぎて大好きな漫画のひとつですが (とはいっても普段から漫画本を収集しているわけではなく、ごくたまにジャンプ誌を眺める機会があれば欠かさずチェックするという程度 ^^;)、せっかく金町線でチンタラ往復している3300系に派手なラッピングというのはどうよ……と思いまして、結局撮ったのはこの一回きり (滝汗)。しかもこのときは金町線に乗ったわけではなく、高砂駅から線路沿いに徒歩で往復したのみ (^^;;;)。時間の都合ゆえ、1往復撮ったのみで早々に高砂駅に引き上げてしまったのでした。しかしまぁ、今改めて引退に際して眺め返してみますと、これも一つの記録。短時間でも訪れて良かったなぁ~と思っているところです。

第六ジャカルタ炎鉄録 (13) 都営青河童

2015-02-27 00:00:00 | インドネシアの鉄道


 昨晩は、アジア鉄道研究本の名著としての地位を確立したと言って良い『インドネシア鉄道の旅』の著者でおられます落花生。様の一時ご帰国を歓迎する宴が都内某所のインドネシア料理店で開催されまして、ジャカルタで鉄ヲタ活動したことがある多士済々の猛者が参集し、飲み干したビンタンビールがズラリと卓上に並ぶという壮観な光景が展開されました。そして例によって、話題は国内外の鉄道事情をめぐる激濃トーク……! 個人的には来月のヤンゴン&バンコク遠征を控え、脳内におけるインドネシア分は若干低下していたのですが (^^;)、一見すると205系帝国となってしまったかの観があるジャカルタ界隈においてもさらなる変化が待っている云々を伺うにつけ、やはり今年の8月もジャカルタに遠征する必要があるのだろうか……と思った次第です。昨年8月に訪れた時点では「当面205系帝国化という趨勢は不変で、それ以外の大きな変化は余りなさそうだから、来年夏はパスして別のところを新規開拓しようかなぁ~」と思っていたのですが……(汗)。



 何はともあれ、ヤンゴン遠征の前に通過しなければならない年度末の修羅場を前に、大いに楽しい息抜きとなりました♪ 落花生。様および企画ご担当の井上様をはじめ、ご参加の皆様にはどうもお世話になりました!!
 というわけで、まだまだ未アップ画像が大量にあるのに、早くも訪問から半年が過ぎてしまったジャカルタネタの続き (あと半年で、残りの未アップ編成画像をアップし終えることが出来るのか……?! ^^;)……今回は、ここのところの拙ブログにおける都営6000まつりを承けて、日本人ファンからは「青ガッパ」の愛称で親しまれている (?) 都営6126 (6177) F「Espass」です。現在は何のかの言って205系激増のあおりを受けて運用から外れているというこの編成、昨年8月の時点では元気に走っておりまして、その姿は基本的に一昨年の訪問時の姿と変わらないのですが、強いて言えば「マンガライ→ジャティヌガラ→環状線→マンガライ」という順序で走ることにより方向転換しているのが唯一最大の変化でしょうか (それもまたすぐに元に戻りうるわけですが ^^;)。方向転換の有無をどのように見分け得るのかと申しますと……東急車やメトロ車、あるいは一部の都営であれば、正面にナンバーが入っていますのでパッと分かりますが、それ以外の編成はなかなか分かりづらいものです。しかしこの「青ガッパ」編成に限って言えば、「猫バス」6151Fから抜き取った2両を編成のド真ん中ではなく偏った位置に挟んでおり、この2両は胴回りにも青ラッピングが施され「Djoko Lelono 2」という愛称プレートを装着しておりますので、方転したかどうかがすぐに分かってしまいます。まぁ、編成替えのときを除けば、基本的に向きを一切気にせず使っているジャカルタのことですので、どうでも良いかも知れないですね……スミマセン (^^;)。
 何はともあれ、都営6000のヘンテコ顔シリーズは、質実剛健な日本製抵抗制御車とインドネシアン・テイストが絶妙に融合した象徴的存在でありますので、いずれさらなる増発や電化区間延長に合わせて復活して欲しいなぁ~と思うものです。


 まぁこういう混結も楽しいのですが、個人的にはこの2両を再び猫バスに組み込み、猫バス編成が復活することを希望します……。


淡雪化粧の箱根登山 (下) モハ1・2型万歳

2015-02-26 00:00:00 | 地方民鉄 (東海道)


 箱根登山では3000形アレグラ登場、あるいは2000形の塗装変更など、なにやら華やかな話題が続きますが、まぁそれはそれ。個人的にはやはりモハ1・2形に乗って撮ることこそ極上の箱根登山体験であると信じて疑いません。今回の研修ついで鉄では、時間の関係で悠長に旧型が来るまで待って乗るというわけには行きませんでしたが、両運モハ2形の2連とモハ1形ヨンロク編成を短時間のうちに撮ることができたのはラッキーでした♪ しかも、駅窓口も開いていない朝方につき観光客も皆無……そして木々の枝先も降り始めた淡雪で白く染まるという幻想的風景……。これこそ冬の箱根!と言うべき侘び寂びの境地です……。



 しっかーし! 強羅行きのモハ2形2連は、強羅駅前にある某おJ様中高の通学ピークにつき、車内はキャピキャピ (死語? ^^;) とした雰囲気が充満し、純粋に旧型車のスペックに浸るという状況ではありません (笑)。とはいえ、旧型車とJ子中高生という組み合わせは、これはこれで一幅の鉄道詩情の趣があるわけで (←ムッツリ助平)、旧型車との組み合わせならばなおさら。一昔前までの鉄道雑誌(とくにRJ)では、輸送実態調査の美名にかこつけてそんなシーンが数多誌面を飾っていたのを思い出します。今や世の移り変わりとともに、ツボシーンが次第に誌上から消えて行ったことこそ哀しけれ (爆)。
 いっぽう、そもそも通学ピークだからこそ3連が来るべきであり、2連というのはどうよ……? その点、湯本行のヨンロク編成は見事なほどガラッガラ! 昭和20年代気質の車内に響き渡る電制サウンドを楽しむには最高の環境でしょうなぁ……。ともあれこのように、箱根登山の朝は山を登る列車こそラッシュで、下る列車はスッカスカというのは面白いところです。
 ここ数日来、華語圏一帯における春節=旧正月のため、箱根登山はもとより箱根全体が凄まじいカヲスと化していたことが容易く想像されます (と申しますか、既に春節2週間前の時点で春節シーズンに突入し始め、箱根湯本や大涌谷がスゴいことになっていた……)。それは観光業界からみれば、毎年2月の旅行超低調シーズンを救う話であるわけで、箱根登山のバスなどは「歓迎春節遊客」という横断幕を正面に掲げているほどですが、冬枯れの登山電車で侘び寂びに浸りたいと思うヲタとしては「何だかなぁ~」と思うのも事実。それでもこんな感じで、チェックアウト客が山を下り始める前の下山電車、及び山中の温泉に向かう観光客がいなくなる時間帯となる夜間の登山電車は間違いなく空いているはずですので、音鉄の方にはオススメです。宿をどうするのかという問題はありますが……。


北陸の消えゆく車両と色 (1) 白475系

2015-02-25 00:00:00 | 国鉄型車両


 本日は時刻表ダイヤ改正号の発売日。既に私は神保町の書泉で早売りを購入しまして、帰りの電車の中でパラパラとめくりながら改めてその全貌を脳裏にインプットしたほか、北陸新幹線につきましては来月の京都出張ついでに全区間乗ることにしまして、既に「かがやき」窓側席の指定券をゲットしました♪ とりあえず初乗車となれば、出来れば山岳展望に優れた側に座りたいわけで、グランクラスの一人掛けは進行方向右側=海側のためパス、グリーン車は既にあらかた左側が埋まっていたためこれもパス。というわけで、普通車でございます……。まぁどうせ乗車時間が短いから良いのですけど (グランクラスまたはグリーン車に乗るのであれば、乗車時間が長い「はくたか」にしたいと思う私は貧乏性 ^^;)。
 いっぽう……最初から分かりきっていたことではありますが、新幹線開業によりJRから分離される区間の寂寞感は、時刻表に占める紙幅の激減からして明らかであり……金沢~直江津間が僅か3頁に収まるという現実には衝撃を禁じ得ません。また、信越線を名乗る区間の一部はいよいよ超小間切れになるわけで (篠ノ井~長野間)、思わず「短っ!篠ノ井線に吸収するか、しな鉄に譲渡しろよ!」と叫びたくなるほどです。あと、富山から関西方面への優等列車が本当に全部無くなっているというのも衝撃の至り。富山~名古屋間の流動は、乗り換えを面倒臭がる人々が「ひだ」や高速バスに流れるのではなかろうか……と思います。



 したがって今回の改正では、改めて在来線の凋落を思い知ることになるわけで、まぁ確かに首都圏から北陸に行く場合には革命的に速く便利になるのは嬉しいことですが、味のある車両に延々のんびりと乗り続ける旅を楽しみたい向き、あるいは地域内の中距離輸送という観点からいえば天変地異的な出来事なのでしょうか。否、既に中距離輸送は道路網の整備によって客層を持って行かれ、三セクに細分化されても通勤通学輸送主体でなんとかやって行くという前提は維持不変とみるべきなのでしょうか。
 というわけで、そんな時代の大きな節目にあたり、在来線におけるかつての中~長距離輸送の雄であった急行型電車というジャンルが完全消滅するというのは、何かの歴史的巡り合わせなのかも知れません。かつて急行「かむい」に使われた北の711系も引退だそうですし……。一応、完全な終焉は富士急2000系残り1編成の引退でしょうけど……これも時間の問題か。急行型というジャンル全体を考えても、イベント列車用として生き残る旧型客車や12系を除けばお寒い限りで、気動車=キハ28/58についてはいすみで1両、ミャンマーで2両が現役であるのみ……(ミャンマーの2両は当面修理待ちのようですが -_- あとは強いて言えば、タイで工事用宿営車としてなおも現役なキハ28/58があることが分かっており、来月のミャンマー訪問ついでバンコク寄り道で激写できると良いのですが)。
 そこで、撮ったきりこれまでアップしそびれてきた北陸の455・475系の画像をアップすることに致します。まずは白+青帯。思い返してもみれば、北陸の私鉄を訪ねるついでに「そういえば忘れないうちに」ということで少々撮ったのみで、大したカットが無いのを後悔……(つづく)。

関西鉄の陣2014秋 (11) 水間1001F

2015-02-24 00:15:00 | 地方民鉄 (近畿)


 何とか東急7000原型顔を撮りたい、の一心で (大袈裟な……^^;) 再訪した水間鉄道、まず貝塚でのっそりと姿を現したのは1007Fで「ドヒャー」とのけぞったわけですが、その後次第に名越に近づくにつれ、果たして今回の訪問が吉凶いずれとなるのか……という緊張感が極限に達しました (^^;)。やがて……遠くに見えて来たのは……やったー!!マルーン帯1001F!!v(^O^)v このたび鉄コレとして発売となる青帯1003Fではないのは少々遺憾ですが、まぁどうせこの1001Fもいずれ鉄コレになるでしょうし、妄想6連化して手持ちの東急模型陣営と並べるという腹づもりは満々であります (爆)。



 というわけで、家並みが途切れるあたりで途中下車しましてしばし撮影タ~イム! 所詮短い路線で2運用が行ったり来たりしているに過ぎませんので、お目当ての編成を江ノ電よりも短い間隔で撮影出来るというのは有り難い限りです。しかし……水間鉄道の最大の問題点は、引いて(とゆーか、手前をスッキリとさせて)撮影可能なスポットが非常に少ないことでしょうか。しかも、その僅かな場所のひとつであった三ヶ山口駅前の田んぼが、何やら休耕田化して線路脇にも雑草繁茂……(>_<)。名越駅は周囲を住宅に囲まれた僅かなスペースに島式ホームがあるのみですし、水間観音駅は電車の両側にホームが……。現在辛うじて残るスポットが永続することを願うばかりです。
 なお、今回の鉄コレ化を祝して是非撮りたかった1003Fは……水間のクラの中でバラバラにされて検査中。ツイてないなぁ……(-_-;;)。