地味鉄庵

鉄道趣味の果てしなく深い森の中にひっそりと (?) 佇む庵のようなブログです。

茨城交通点景 (2) 売却先を待つDL

2005-08-30 15:37:40 | 地方民鉄 (関東北東部)


 水田が広がる中根駅からもうしばらく乗りますと、名実ともに茨城交通湊線の中心駅・那珂湊に到着します。ここは常にいろいろな車両が昼寝をしていて楽しいのですが、その中でも特に、ここ20~30年の車両の入れ替えをじっと見守ってきたヌシ的車両として、小ぶりなDL・ケキ102があります。
 しかし、国鉄末期の貨物輸送がヤード・ハンプを使った車扱中心の形態を廃止してコンテナによる拠点間輸送中心の形態に移行し、そのあおりで茨城交通も貨物輸送を廃止して以来はや20年少々、ケキ102はたまに工事列車を牽引するしか出番がなかったようです。ところが、その工事列車もDCに牽引させれば済み、これ以上DLを保有する意味がないと考えたためでしょうか、ついに廃車が決まったようです。こういう個性派がまた一ついなくなってしまうのは寂しい限りですが、まあ仕方ないことなのでしょう。
 そして今では、解体費用節約も兼ねて (?) 売却先が決まるまで那珂湊駅の撮りやすい位置に留置されています (本当に決まるのかどうか……)。バラスト用ホキと連結されているあたり、いかにもファンサービスという感じです。わざわざ記録しに来た甲斐がありました (^^)。

茨城交通点景 (1) 晩夏の水田を行く

2005-08-29 00:27:48 | 地方民鉄 (関東北東部)


 先日は何回かに分けて関鉄事情をご紹介しましたが、TX開業日ではなく消滅寸前の関鉄4連を撮影した日の午後、折角なので取手からさらに足を伸ばして勝田まで行き (普通列車で所要1時間半ですので、「足を伸ばして」という範囲を超えているような気もしますが ^^;)、久しぶりに茨城交通湊線に乗ってきました。
 茨城交通といえば、元国鉄キハ20→水島臨海鉄道のキハ205や、元留萌鉄道・羽幌炭鉱鉄道の道産子キハ22タイプ車両 (キハ220形&キハ2000形) が在籍しており、もちろん最大のお目当てはこれらの車両でしたが……やはり夏なのでこれら非冷房車は当たり前のように車庫で検査&お休み中でした。冷房車であるキハ205もこの日は運用に入らず……(T_T)。もっぱら新潟トランシス製の新型軽快気動車・キハ3710形×2が那珂湊で交換するダイヤを組んで行ったり来たりしておりました。
 ただ、茨城交通のオリジナル塗装は新潟トランシス軽快気動車との相性がなかなかよろしく、個人的には割と好感を持っておりますので、この際、稲穂が豊かに実りはじめた晩夏の風景とキハ3710の組み合わせを楽しんでしまおうと思いまして、中根駅に降り立ってみました。ここは朝夕に通学客が利用するほかは、普段恐らく撮影に訪れた「鉄」しか利用しないと思われる、実にのどか~な小駅でして、周囲には本当に見事な谷戸田が広がっています。列車が来ない間、ただ聞こえるのはカエルとセミの鳴き声だけ……(東水戸道路の高架橋さえなければ最高の情景ですが……)
 折しも、頭上には今年ついにほとんど見かけなかった真っ青な空が見えまして、これにDCと田んぼをからめますと、青・白・緑のコントラストが実に鮮やかでまぶしい……。激しく吹き出る汗と闘いながらも、夏の終わりにふさわしい印象的なカットを撮ることが出来て大満足でした (^^)。

東急8000系夏祭りの終幕……

2005-08-28 19:46:26 | 大手民鉄 (東急)


 約2ヶ月間にわたって「伊豆の夏」8007F、そして赤帯なし8039Fが駆け抜けた東横線の熱い夏ですが、「レールファ○東急」が8039Fの運用情報アップを今月末限りで終了すると告知したことで、ついにこの夏祭りにも終わりが見えてきたようです。
 そんな中、今日は休日と優等運用が重なってくれましたので、横浜で用事を終えたあと午後3時頃から夕方にかけて出没して来たのですが (考えてみれば東白楽の勾配を駆け上がるシーン[↑]をまだ撮っていないことに気付きましたので ^^;)、意外や意外、他に撮り鉄の姿を見かけませんで、そのことがますます夏の終わりを感じさせました。まあ今日は江ノ電304Fチョコ電の最終日でもあり、そちらに人が流れていたのかも知れませんが (私は行っていません ^^;)、既に撮ろうと思った人は皆さん存分に撮影を済ませたということなのでしょうか。東急側としても運転しながら「だんだん撮り鉄が減ってきたな……」と認識し、そこで運行情報をこれ以上公表する必要もないだろうと判断したのかも知れません。
 これからしばらくの間は、小田急2600系の旧塗装復活編成がそうだったように、8039Fも黙々と東横線を往復し続けて最後の勤めを果たすのでしょう。そしてこれからは、大井町線の8000系や田園都市線8500系の東武非対応編成 (俗称サークルK) にも大きな変動があると言われています。これだけ素晴らしい企画を連発してくれた東急に感謝しつつ、これからは再び、日常の中を行く8000・8500系を出来るだけこまめに記録し続けようと思うのでした……。
 

珍しく動いていたタンコロ

2005-08-27 19:47:00 | 地方民鉄 (東海道)


 先ほど24時間テレビでやっていた、江ノ電が舞台のドラマ、いや~泣けましたねぇ……。鉄道趣味的観点からも申し分なかったです。余韻に浸っていたところをブチ壊した爆笑○題には怒り心頭でしたが……。
 それはさておき、先日ご紹介した江ノ電304・305Fを撮りに行った日のこと、いつものように極楽寺の様子をチェックしてみたところ、普段はクラの中で大事に保管されているタンコロが何と自走してくれているという出血大サービスシーンに遭遇しました (タンコロまつり等、普段の公開では人が多いだけに、なおさらこういうシーンは貴重です)。そこで、もちろん大喜びで1カット頂いたのは言うまでもありませんが、その後しばらく様子を見ていたところ、カメラスタッフの一人が「あっちへ行け」とのポーズ。
 そこで、一緒にいた別の撮り鉄の方と「こっちは電車が撮れさえすれば御の字なのに、随分ケチ臭いCM撮影ですねぇ」という会話をしたのですが、実はこのドラマの撮影だったようで……(^^;)。草肇汽鵑盡羹弍蕕箸△蕕弌△修蠅磴▲瀬畚个靴垢襪里睫詰?發△蠅泙擦鵑覆 

関鉄常総線の至宝・旧塗装のキハ353+354

2005-08-26 23:35:19 | 地方民鉄 (関鉄系)


 ネット上ではつくばエクスプレスフィーバーが続いておりますが、そこを敢えて関鉄にこだわる当ブログ (^^;)。一応今回がシリーズの最終回です。ご紹介するのはもちろん……国鉄キハ30・35一族の中でも最後の生き残りの一つとなったキハ353+354です。しかもこの編成、復活中の関鉄旧塗装が実にキハ30・35の登場時の雰囲気に近いという点でも見逃せません (^o^)。勿論、運転台下のプロテクター増設や、前照灯のブタ鼻化、そしてやや赤みの強いイエローなどなど、細かい違いはありますが……(^^;
 ただ、やはり車体の老朽化がそれなりに進んでいるためか、車体のあちこちから塗装が剥げ落ちたりしていまして、一応ワンマン化改造を受けてダイヤ改正後も生き残っているものの、今後予断を許さない車両のひとつであることは確かでしょうね……。
 ともあれ、今回のダイヤ改正の結果、全国で日常的に運用に入りうるキハ30・35一族は、何と両手で数えられる程度まで激減してしまいました……(常総線で4両?、久留里線3両、会津鉄道自走式トロッコ1両)。考えてみれば、103系以上に絶滅危惧車両になってしまったんですねぇ……(泣)。昔「ボロい」とぼやきつつも通勤・通学や旅のお供であったキハ30・35、その味わいをもう一度かみしめてみたいという奇特な方 (もちろん私もです) は、お急ぎになる必要がありそうです。もっとも、常総線を訪れたからといって、必ず動いているわけではありませんが……(久留里線も然り。私が行くといつもキハ30は木更津機関区の中……T_T)。