新鮮な驚きに満ちた能勢電初訪問記録の最後を飾るのは、もちろん魅惑の茶色ツートン! 能勢電に入線した阪急1010・2000・2100系がこの塗装をまとっていた1980年代当時は、これらの車両が小型釣掛車を追放する役柄だったこともあって、ほとんど気にも留めなかった……というのが正直なところです (滝汗)。
しかし、ここ数年撮り鉄の道に復活してから能勢電の過去の写真を目にするにつけ、特に茶色ツートンをまとった1000系の姿に「ううー、勿体ないことをしてしまった……」という後悔の念が頭の中を吹き荒れたのでした (爆)。とくに関東の私鉄ファンにとって、この塗装は今はなき江ノ電304Fが晩年再現していた「チョコ電」旧塗装を思い出させまくり……。1000系は張殻構造の車体ながらもウインドシル・ヘッダーつきで、しかも窓が細かく、車体の雰囲気そのものは旧型車に近く……そんなことも、80年代の能勢電を訪問しておかなかった自分を責める一因となっていました (表現が大袈裟ですが ^^;)。
そこで、能勢電100周年を記念して綺羅星のように (?) 現れた1500系の茶色ツートン姿をネット上で眺めて、もう完全に悩殺されました (笑)。そしてついに山下駅での御対面……急カーブを曲がって進入する茶色ツートンの絶妙な存在感に、危うくシャッターを切り忘れるところでした (^^;)。
それにしても……山下駅を挟んで景色が変わり過ぎ! (爆) 鬱蒼と茂る森をバックに電車が急カーブを切るシーンと、バックにマンションが林立する中で「フルーツ牛乳」が入換をするシーン(前回アップ)の両者が同じ駅での撮影だということは、実際に訪れた方でなければ絶対に分からないことでしょう (笑)。
山下から妙見口へはこの編成に乗って向かったのですが、川西能勢口から直通の4連で行くよりもはるかに「末端の山岳路線」っぽさがしみじみと感じられますね……(*^^*)。とくに、妙見口駅付近の山里ムード炸裂な区間を行く姿は、マルーン一色よりもこちらの方がはるかに見映えがするような気がします。
というわけで、時間が許す限り妙見口駅周辺で茶色ツートンを撮影したのですが、山下=妙見口間の機織り運用は平均10分間隔で姿を現すことから、撮影効率も最高!ですね……。1往復に約5時間はかかる田都=東武直通や、約4時間かかる秩父鉄道とは大違い……(苦笑)。