地味鉄庵

鉄道趣味の果てしなく深い森の中にひっそりと (?) 佇む庵のようなブログです。

関西ぶらり鉄2019春 (3) 桜井線105系

2019-03-30 22:43:00 | 国鉄型車両


 N40化されていない103系の現役編成は残り3編成である、と先日の記事で記した後、何か違うという感を抱いていたのですが、そうだ、そうでした。105系化された103系1000番台が、何と戸袋窓も一部編成において存置しつつ、桜井線と和歌山線で現役ありませんか! 
 しかし周知の通り、この105系にしても、227系への置換によって今秋までに完全に引退することになりました。この余りにも昭和な電車は、ある意味で奇跡的に (?) 次の元号まで生き残ることになりましたが、決して永続的なものではないわけで、去る16日のダイヤ改正で一部が離脱しています。広島・下関地区の4扉105系も既に全車廃車となったとか……。



 そこで、今は227系が増えてしまう前の最後のチャンス。僅かに (?) 使える出張ついでの時間を活かして京都から奈良に往復し、少々ながら4扉105系の最後の雄姿を激写することにしました。しかもこの日の予報は午後曇り。光線を気にせず撮り貯めるには最高……のはずでした。ところがいざ桜井線内に進んでみると、ピカーンと陽が射したかと思ったら今度は翳るという何とも目まぐるしく遺憾な天気で、面がつぶれて最高にトホホな一幕も……。
 それでも、この「クモハ105→前パン、クハ105→103系1000番台的雰囲気そのまんま」という特選編成が来た際には、ちょうど良いライティングにも恵まれ(否、2枚目の撮影時には急速に雲間から光が差し始めて猛烈に焦りました)、何とか上手く撮れて大いに満足しています♪
 桜井・和歌山線の105系、最後に纏っている和歌山ブルーもなかなか似合っていますが、やはりそもそも常磐緩行線色がベストであることは言うまでもなく、最後に一発常磐緩行色にならないものかと妄想しなくもないですが、その場合にはヲタ殺到間違いなしでしょうから、やはりこの塗装で終焉を迎えるのでしょう。これもまた車生というものでしょうか。

社紋変更を控えた秩父鉄道・熊谷夕景

2019-03-28 17:27:00 | 地方民鉄 (秩父)


 このたび東急の持ち株会社化&商号変更・鉄道部門である東急電鉄の連結子会社化に伴い、電車の側面に掲げられる「TOKYU CORPORATION」ロゴマークが「TOKYU RAILWAYS」に変更されることになりましたが、そんな東急の8500・8090系がすっっかり主流を占めている秩父鉄道でも、来たる4月1日から新ロゴマークが本格的に使用開始となります。秩父鉄道公式HPによりますと、既にラッピング編成1本で新ロゴマークを使っているようですが、4月1日から順次交換となるのか、それとも一斉にシールを貼って急場しのぎとするのか興味深いところです。



 肝心の新ロゴマーク、秩父鉄道が寄り添って走るところの荒川をイメージしたものであるのはまぁ理解出来るのですが、下に添えられる「秩父鉄道」のフォントが何かダサくないか……と思うのは私だけでしょうか。個人的には、かつて小豆時代に車体側面に掲げられていた「CTK」ロゴこそ最強ではないかと思いますが、今や「秩父鉄道」をかつての「CTK」と同じフォントで記しても、何だか東武っぽくなってしまうのでやっぱダメですかねぇ……(^^;)。有り体に言って、単に明朝体で「秩父鉄道」と表記する最近のやり方が一番良いのではないか、と思わなくもありません。
 何はともあれ、新元号発表当日に新ロゴマークもスタートする秩父鉄道。旧社紋を撮っておくのは今のうちですぜ旦那……。というわけで、先日野暮用で熊谷を訪れた際にちょこっと撮影した7502・7002編成の画像を貼っておきます。

関西ぶらり鉄2019春 (2) 奈良線103系

2019-03-26 15:34:00 | 国鉄型車両


 播但線と加古川線のN40化編成を除けば、ついに現役編成の残りは僅か3編成となってしまった103系……。昭和の終焉から約30年を経たいま、この余りにも偉大な昭和の電車が、改元を待たずしてここまで減ってしまったのは当然と見るべきか、それとも「良くぞ残った!奇跡!神!」と見るかは、人の主観によりけりというものでしょう。もちろん私は後者に属するものですが、最早奈良線での残りが2編成で、しかも当然のように予備に近い存在となった以上、遠来の客がすぐに捕まえるのはもう諦めた方が良いと悟らざるを得ないのもまた確かです。というわけで、先日の京都出張ついで鉄では、この日までは日中ならば確実に105系が来る桜井線でちょこっと撮ることにしまして、京都から奈良までは205系で始めて乗り通すのを楽しめば良いや、と割り切っていました。



 ところが何と!普通奈良行きの発車までは十分時間があると余裕ブッこいて、地上の奈良線頭端式ホームに向かいますと、目の前には城陽行きの103系がちょうどドアを閉めて発車する光景が展開していました。ポカーン……やられた。こういうことって稀にあるから油断してはイカンのだ……。
 とは言え冷静になって考えてもみれば、城陽での折り返しには十分な時間が取られており、みやこ路快速で城陽に着けば反対側には発車待ちの103系が停車中で、宇治で追い抜いた普通奈良行きが城陽に到着するのを待って発車することから、その間の3~4版ほどが103系撮影会となるではありませんか。全く以て、単線サマサマというやつですな……。
というわけで、狙い通りに城陽にて、逆光ながらも一瞬の個人撮影会を楽しみ、心の中で「103系最高~~!グロベン田の字窓最高~~!」と叫んだのでした。
 果たして今後、このような機会はあとどのくらいあるのでしょうか……?
 ちなみに、奈良線の複線化工事は、用地を確保出来たところから始まっていました。

神奈中バスコレ発売記念・山手ライナー

2019-03-24 12:00:00 | 濃いぃ路線バス&車両


 昨日は折悪しく小雨に降られてしまったものの、神奈中バスコレ第8弾の即売会が平塚の旧東海道脇・にぎわい広場にて開催されました。今回は発売開始が朝7時ではなく8時となり、当初は相当長い行列にもなったようですが、販売スタッフの手慣れた客さばきでいつしか列はなくなり、私が10時40分頃に訪れた際には、東海道線の電車が着く度にヲタが三々五々やって来る程度となっており、私の場合には15秒待ち程度で目出度くゲット致しました♪ 今やC国沿海部の工賃上昇のために、事業者限定品バスコレも2台1箱2,300円という相当なお値段となってしまい、いくら「一人40個まで」という超どんぶり勘定的販売制限 (笑) をかけても、勢いで爆買いして行く向きはすっかり影を潜めてしまったようですが (雨で濡れるのを嫌うこともあってか、箱も大量に余りまくり、3個買っただけの私も「段ボール箱要りませんか?」と声をかけられました……^^;)、逆に製造数もそれなりに絞られているためか、ゲットしたバスコレはなかなかキレイで満足しています♪



 というわけで、そんな神奈中バスコレ第8弾の発売を記念して、今回のタマの一つとして選ばれた「山手ライナー」の画像をアップしておきます。
 この「山手ライナー」は、2007年4月に横浜市営バス11系統を継承したもので、港の見える丘公園もある洒落た雰囲気の台地の上と、桜木町駅以南の横浜市中心部を結んで走ることから、特別な茶色の濃淡の塗装として差別化が図られています。でもって、それがエアロスターの車体にマッチしているのがまた良い☆ なお、所属は舞岡であることから、舞岡と桜木町の間を延々と回送する途中の国道1号線などでも見かけることが出来ます。1枚目の画像も、保土ヶ谷の東海道踏切の南で撮影したものだったりします。
 一方、舞岡には山手ライナーと一般路線の共通予備車と思われる車両も配置されており、塗装は全く同じ茶色濃淡でありながら、ロゴは「KANACHU BUS」となっています。今回のバスコレ第8弾で選ばれたもう一つのタマは、伊勢原のブルーリボンシティ・ワンステップという珍車ではありますが、そのうちこの山手ライナー色・他路線共用車についてもバスコレ化されるのを楽しみに待ちたいと思います。



祝!三陸鉄道全通・ミャンマーRBE3004

2019-03-23 00:00:00 | ミャンマーの鉄道


 本日は震災から8年目にしてようやく山田線の宮古~釜石間が全通し、それと同時に三陸鉄道に移管され、三陸鉄道全体が「リアス線」と改称されることとなりました。関係者の皆様のご苦労は並大抵のものではなかったかと存じます。まずは、こうして鉄路が復活したことに、一介のヲタながら心よりお慶び申し上げます。
 しかし、これでJR山田線は「陸中山田に行かないのに山田線とはこれ如何に」ということになってしまいますので、個人的には宮古線、または早池峰線と改称してしまえば良いのに、と思わなくもありません。それが出来ない大人の事情でもあるのでしょうか?



 何はともあれ、160km以上に及び軽快気動車が1日数回直通ロングランするというのは、何だか奈良交通の大和八木~十津川~新宮っぽくもあります (これは未成線である五新線に相当するものでもあり、三陸は全通、奈良はバス専用道となった一部区間すら放棄というのは明暗分かれの極みと言えそうです)。そして個人的には、震災直後の2011年7月、十和田観光電鉄イベントの後で開通区間と代行バス区間を乗り継いで久慈~岩手船越間を乗ったきりですので、全通フィーバーが落ち着いた頃合を見計らってまた再訪してみたいものだと思っているところです。
 というわけで、そんな三陸鉄道の佳き日を勝手に祝うことにしまして、ミャンマーでも三陸色の美しさを保っているRBE3004の画像をアップします。線路脇で他の列車を撮っていたところ、たまたまティラワでの幹部出席行事から戻って来たこの三陸を撮影出来た云々という話題を以前アップしたものですが、他にも撮りたい列車を撮って駅に戻ったところ、この三陸が駅でず~っと待機しており、しかも日射しも燦々と照らし始め、白い車体と青・赤の帯が美しく映え、本当に感動・感激したものです……。