地味鉄庵

鉄道趣味の果てしなく深い森の中にひっそりと (?) 佇む庵のようなブログです。

神奈中ブルドッグ・北海道から静岡へ!(下)

2013-06-30 00:00:00 | 頂き物画像


 神奈中横浜営業所に凱旋! 神奈中塗装復活希望・・・(妄想失礼 ^_^;)。



 東海バスの元神奈中エアロスター軍団と夢の競演!!



 しずてつジャストラインの自社発注エアロスター軍団とも夢の競演!!



 そろそろ貴重?……な、しずてつジャストライン富士重工陣営とも競演!

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 苫小牧から2泊3日の航送を無事終えて川崎港・東扇島埠頭に水揚げされた「せ7」は、既にお伝えした通り、千鳥町で待ち構えていた私の目の前を華麗に徐行したのち、平塚駅前の神奈中総本山に凱旋した次第ですが、途中横浜営業所にトイレ休憩で立ち寄った際にも凱旋記念写真! 後輩のエアロスターと並ぶブルドッグが何とも好々爺然とした表情ではありませんか!
 神奈中本社発車後の個人的な追っかけは、某社某営業所への立ち寄りが急遽キャンセルされたため、この営業所の手前にある風光明媚な橋で待ち構えていた私としては完全に諦めざるを得ず、帰路たまたま相鉄撮影会に遭遇したことによりプラスマイナスゼロの一日となったわけですが (^^;)、「せ7」そのものはその後地形が険しい伊豆界隈を経て、途中興津にて一泊し、鉄な寿司屋にも立ち寄りつつ静岡県内を一路西へ! その途中の折々において、様々なバスとの夢の邂逅が展開したとのことですので、その模様を頂いた画像を通じてお楽しみ頂きましょう!
 個人的にとりわけ圧巻だ……と思うのは、さすがエアロスターが路線バス界において一大勢力を構築していることのあらわれとして、行く先々でエアロスターに囲まれているシーン♪ とくに東海バスの元神奈中との並びは、東海バスが同じ小田急系であり、しかもかつて神奈中ブルドッグも大量に東海バスに移籍していたことを思えば、まさに夢の中の夢という感じですね……。そして、しずてつジャストラインの割と長距離な路線の運用にも入るエアロスターK (これ、集中的に乗って撮る機会を設けたいのですが……^^;) との並びも素晴らしいです♪
 こんな感じでめぐり逢いを繰り返しつつ、静岡大陸を大横断したのち無事に保存先に到着したブルドッグ「せ7」。ブルドック移送チーム様によりますと、今後は保存先のナンバーに付け替えて「活躍」する予定とのことですので、果たして何時どのような場所に出没し、ボロバスヲタの皆様の鼻血を大噴出させることになるのか、さらには神奈中の営業所イベントに姿を現す可能性はあるのかどうか、実に興味が尽きません。その報せを気長に (?) 待つことにしつつ、そして今後長い目で見て神奈中ブルドッグ・バスコレが発売されることも妄想・期待しつつ (スミマセン ^^;)、大移送の過程に関する代理委託レポート (爆) を締めくくることに致します。貴重な画像及び解説をお送り頂いたブルドック移送チーム様には心よりお礼申し上げます! m(_ _)m


 横浜関内界隈フォトラン! EF64-1000 or 65の国鉄色が来れば究極シーンですが (^^;



 伊豆箱根8Eとも競演! 如何にブルドッグがデカいかが分かる好例でしょうか?



 道の駅にて大型観光バスと競演! とくにガーラとはお互い異次元の存在?!



 そんな中、ブルドッグと同世代の185系が通過!! やっぱこの時代のデザイン最高♪

神奈中ブルドッグ・北海道から静岡へ!(中)

2013-06-29 00:00:00 | 頂き物画像


 道南バス某営業所で教習車として残る元神奈中エアロスターKと夢の競演!!



 私には未だ新型な神奈中スヌーピーバスも今や道南へ。東室蘭で夢の並び!



 長万部駅名物「かにめし」の総本山に「味」な親善訪問!



 抜けるような青空バックのド順光の中、道内の移送をほぼ終えて佇む「よ33」

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 川崎港に航送される「せ7」と永遠の別れとなった「よ33」は、登別温泉での一夜を経てさらに道内をドライブ、一路保存先となる道南某所を目指します。しかし、単なるドライブとはならないのは、さすが画像をご提供頂きましたブルドック移送チーム様のバス業界における御人脈の成せる技! 道南バスの中でも特に貴重な神奈中エアロスターKの最後の一台といわれる教習車や、ワンロマ車・スヌーピーバスの道南移籍車と夢の競演を果たしたとのこと。温泉の一夜ですっかり出来上がってしまわれたバスヲタご一行の眠気もシャキッと覚められたことでしょう!
 その後は室蘭本線に沿ってひた走り、「かにめし」販売元での昼食休憩などを経て、ついに函館に到着! 「よ33」にとっては、津軽海峡を越えて故郷へ帰りたしと思えど叶わず、やむなくここで引き返すということにはなりましたが、これはこれで「よ33」としても「走りきった」と思っていることでしょう。その後「よ33」は函館空港へブルドック移送チーム様以下ツアー参加者の皆様を送ったのち、さらにもう一走りして無事永住の地にたどりついたとのことです。


 夜になれば百万ドルの夜景が広がり観光客の眼福を悦ばす函館山の山頂も、このときばかりは神奈中ブルドッグの夢の晴れ舞台となっていたのでした……!!

神奈中ブルドッグ・北海道から静岡へ!(上)

2013-06-28 00:00:00 | 頂き物画像


 道北バス本社にて、旭川を行き交う現役車両陣と最後の別れ記念写真!



 「せ7」と「よ33」、給油をしつついざ苫小牧港へ!



 苫小牧港にて。ここで「せ7」は船に載せるため、「よ33」とは永遠の別れ!



 神奈中時代は異なる営業所なれど、旭川では良き同僚。互いに何を想う……。

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 去る今月上旬、かつて神奈中で活躍していたブルドッグこと三菱ふそうMP118の生き残りが、最後の活躍の場であった北海道から再び神奈中本社へと劇的な里帰り凱旋を果たした……という感動的な出来事をレポートさせて頂きましたが、このたび何と!このブルドッグの一大移送劇の企画立案から実施まで一貫して関与して来られた「ブルドック移送チーム」様から、道中の名シーンの数々を記録した画像をお送り頂き、拙ブログで広く紹介させて頂くことを以て一連の活動の締めとしたいという有り難いお言葉を頂きました!! m(_ _)m そこで、主なシーンごとに計3回の連載で、望郷と別離……という何やら人生にもよく似たブルドッグの大移送劇をアップすることにより、今後そう遠くない将来 (?) 展開されるであろう元神奈中ブルドッグの新たな晴れ舞台 (謎) を控えた前祝いとしたく存じます (^O^)。
 今回の移送劇は、まず旭川からスタート! 今回移送された貴重なブルドッグの生き残りは、神奈中から旭川電気軌道に譲渡されたのち、極寒の地の重要な足として長年活躍し、さらに引退後は地元の学校法人の自家用車となっていたために、とりわけ群を抜いた長寿を享受できたわけですが、その学校法人での役目も終わった……ということで、まずは学校法人を出発して近所の道北バス本社営業所へ! 2台のブルドッグが、抜けるような北の大地の青空の下、現役の元神奈中車両陣 (スヌーピーバスを含む) と最後の華麗なる並びを魅せているという……バスヲタのみならず鉄ヲタでも思わず垂涎の光景は、同時に「ブルドッグたちの今後にも大いなる幸あれ」というカムイ (神威) の祝福でもありましょう! 
 その後、2台のブルドッグ=「せ7」と「よ33」は、新緑がまぶしく萌える北の大地を続行運転でいざ苫小牧港へ! 雄大な風景の中を、最早前時代的なブルドッグが立て続けにやって来る光景は、単にすれ違うドライバーのみならず、草陰から見守るキタキツネをも大いに驚かせたことでしょう……(笑)。
 そして夕方、苫小牧市街の中心からはかなり離れた広漠たる勇払原野の片隅にある苫小牧港・勇払桟橋に到着! ここで、長年連れ添い、共に苫小牧まで走ってきたはずの「せ7」と「よ33」には永遠の別れが……! 「せ7」は既にご紹介した通り、川崎港まで輸送されたうえで神奈川県内を帰還大横断したわけですが、「よ33」は道南の別のところで保存されるため、最後の記念撮影となった由。ブルドック移送チーム様をはじめ、究極の大移送ツアーに参加されたバスヲタの皆様はここで全員「よ33」に集結したうえで登別温泉に向かい、長時間のドライブの疲れを湯でほぐし、無事初日を終えた喜びの美酒に浸られたとのことです……beer

東急恩田通信・富山地鉄行8590系準備完了編

2013-06-27 00:00:00 | 大手民鉄 (東急)


 大井町線を離脱した8692Fの先頭車は、昨年12月にテクノ屋内入りして以来非常に長い間姿を見せないというナゾな動きを続け、その後再び屋外に姿を現して8693Fの先頭車と並べられた後も、大井町線ステッカーや車番・社紋を外すのみでグラデ帯は剥がさないという状態となっていたのは周知の通りです。それは、過去の8000系列の他社譲渡とは全く異なるパターンであることから、一体何処の私鉄に譲渡されるのだろうかという憶測がさらなる憶測を呼ぶという状況でもありましたが、先日発売の『○れいん』誌でついに真相が明らかにされました。何と……富山地鉄譲渡!! 東急8000系列が日本海側にも進出し、北アルプスに抱かれた美しい田園風景の中を走るという光景を今から想像するだけでもワクワクしますね♪♪



 しかし、こうして甲種輸送の日程が明らかにされたということは、恩田からの永遠の別れも刻一刻と迫っているということでもあります。そこで昨日、京王相模原線沿線の事業所での仕事を終え、橋本から横浜線で長津田に向かい、恩田の様子を覗いてみたところ……実にうまい具合に本線と8590系との間の留置車両が全く存在しないという状態となっておりました! これはまさに……恩田からの発送を目前にした8590系の様子を車内から撮影する機会を与えてやろう!という天の声に違いない……(*^^*)。というわけで、ドアの窓にレンズを近づけ、8692・8693Fの恩田での最後の表情を激写しました! 窓の汚れ&反射&折からの土砂降りetc..が重なって、些かソフトフォーカス気味になったきらいはあるものの、見方を変えれば涙雨で画面が滲んでいるかのような……そんな幻想的で感傷的な演出になっているかな?と思っております (^^;)。
 なお、8683Fにはデハ8181が連結され3連となっていますが、大井町線ステッカー・車番・社紋が全て温存されていることから、あくまで完全現状渡しの部品取り用おまけ車両という位置づけなのでしょう。いっぽう、デハ8593は車番も社紋も剥がされ、その跡もなるべく残らないようキレイに洗浄されている雰囲気ですが、その一方で正面のグラデ帯と側面の赤帯を全く剥がさないのは不思議なことです。ここから先の改装作業は全て稲荷町で実施ということなのでしょうが、まさか……このデザインのまま富山でも使うとか? (^^;)。いやいや、個人的には雷鳥色・南瓜色のどちらでも構いませんので、四季の彩りにあふれた沿線風景に合致した富山地鉄のオリジナル・カラーリングをビシッと施して欲しいところです。いっぽう車番は、富山地鉄の伝統的な法則に従えば173?0形となるはずですが、果たしてどうなるのでしょうか……? 現在、下2ケタ目 (これが実質的な形式名) で空いているのは5・8・9ですが、東急時代からの流れに加えて富山地鉄異例の4扉ロングシートであることを考えますと、かつての超短命な珍車・クハ90の流れを継ぐ者として、「17390形と命名される」に一票……(^_^;;)。そして今後は、鉄コレとしての発売にも期待が高まりますね♪ 何はともあれ少なくとも、最近の富山地鉄にも鉄道車両のデザインを激しくスポイルする怪しい魔の手が及び、西武レッドアローがその犠牲となっていることに鑑みて、
 諸 悪 の 根 源 ○ 戸 岡 化 は 是 非 御 遠 慮 願 い た い と こ ろ で す!

台北蒸し焼き鉄 (4) 旧客流用事業用車

2013-06-26 00:00:00 | 台湾の鉄道


 釣掛自強EMU300のゆったりとした椅子にもたれて夏の緑に覆われた台北近郊の風景を眺めていたところ、まずは樹林の機務段にて17m級シルヘッダー付き藍色旧型客車に怪しい機器を満載した事業用車らしきシロモノを目撃……! (写真撮ってねぇ……汗) さらに橋上駅化された山佳駅の変貌ぶりに驚きつつ (嗚呼浦島状態……)、急カーブの連続を経て鶯歌駅を通過したところ、休日だというのに幸福水泥公司のスイッチャーに人が乗り込んでおり、しかも駅前陶器市場の隣の側線にはかつて対号快車用として製造されたスハ44風旧客を流用した工事用宿営車が停車しているではありませんか! いっぽう、とりあえず時間の関係上、自強号の指定券は桃園までの購入でしたので、順当に桃園駅にて下車したところ……うわぁぁん!桃園駅のヤードが高架化工事&駅前再開発のためにきれいさっぱり消えているという……(号泣)。その影響で、周知の通り林口線の貨物・旅客列車も全廃され、林口線の線路は完全に赤く錆び付いていましたし……。セメント荷役設備もあって入換で賑わっていた桃園駅も歴史の中へと去ってしまいました。



 というわけで、桃園での長居は無用! とりあえず繁華な駅前の周辺で小吃屋に入り空腹を満たすという選択肢もありましたが、とにかく鶯歌駅のスイッチャーが動いていたのが気になりまして、数分後にやって来たメッチャ混みのスネ夫に乗って鶯歌に戻ったところ、あらら……スイッチャーは奥の方に引っ込んで撮れない状態となり、しかもエンジンも停止し……入換は終わってしまったようです。
 そこで気を取り直して、しばらく待てば高雄方面からEMU1200による釣掛自強がやって来ることから、「さぁ撮るぞ!」と待ち構えたものの……又してもウワァァァン!PP自強による代走とは……(超号泣)。
 そんなこんなで結局、鶯歌での撮影のメインは、転クロ藍色旧客改めオレンジ色の宿営車に。床下には家庭用クーラー室外機が設置されていたり、車内には洗濯物が見えたりと、今も南廻線で辛うじて楽しめる転クロ旧客の雰囲気とは多少違ったところもありますが (^^;)、首都からさほど遠くないベッドタウン&陶芸の街の駅にて、こんな感じで旧客気分をビンビンに味わうことが出来るのは、実に目の保養ということが出来ましょう♪ 強いて言えば、駅前陶器市場のカラフルすぎるビニール屋根が少々アレですが……(1枚目はホーム上で必死にローアングルにして撮影。禁を犯して線路に下りたわけではありません→駅員が見ているのでムリですし)。そういえば、この手の工事用車両は、確か以前は桃園駅ヤードの片隅に常駐していたのでは……という曖昧な記憶がありますので、桃園ヤードの廃止・撤去とともに、常駐の地を一駅隣りの鶯歌に移したのかも知れません。


 これは居住性が悪そう……(汗)。



 これは居住性がもっと悪そう……居住空間が二層になっていることから、「四等車ホヒ」という言葉を思い出しました (いや、それ以下だって。滝汗)。もっとも、この手の貨車改造宿営車は、実際には居住用としてではなく、もっぱら資材置き場として用いられているような雰囲気でもあります (扉に火気厳禁マーク [?]が貼られていますので、工事用バーナーの類が収納されているのでしょう)。