地味鉄庵

鉄道趣味の果てしなく深い森の中にひっそりと (?) 佇む庵のようなブログです。

海老名市内・撮り鉄の陣 (4) 相鉄新6000系の並びシーン見納め

2004-11-27 14:23:00 | 大手民鉄 (相鉄)


 以前ご紹介したときに「撮るなら今のうち」と書いた相鉄新6000系ですが、まさか自分がもう1回訪れたときが偶然ギリギリセーフになるとは思ってもみませんでした……。廃車 (部品取り) 回送を数時間後に控えた標準塗装車が、旧塗装車に別れを告げているシーンです。快晴の下、新旧標準塗装の新6000系がまるで昔の黄金時代 (特に昭和50年前後の塗装変更期) を思い出させるような表情で、しかもパンタグラフまで上がってコンプレッサーがコトコト音を立てていましたので、余りにも懐かしくてもう何も思い残すことはない、という感じでした。


海老名市内・撮り鉄の陣 (3) 最後の「小田急顔+二段窓」5000系

2004-11-27 14:06:00 | 大手民鉄 (小田急)


 10000系が小田急特急車の廃車候補とすれば、通勤車の次の廃車候補と思われるのが5000系・4両固定編成2段窓車です。ひところの小田急は、伝統の「小田急顔」と2段窓の組み合わせが当たり前のように見られたものですが、あれほど隆盛をきわめた2段窓車も2600系が今年6月に引退し、釣掛車の車体更新バージョンとして2600系とほぼ同じ車体を新造して80年代後半にカルダン化した4000系もこの1年で全90数両が一気に陥落してしまいましたので (残る数編成もダイヤ改正まであと2週間の命……)、いつの間にか典型的な小田急顔+2段窓の電車はこれだけになってしまう、ということです (T_T)。ま、こちらは車内更新・シングルアームパンタ化を受けていますので、当分のあいだは走ってくれるでしょう。それに15編成あるので、急行の先頭で活躍してくれるシーンを引き続き多く見ることができそうです。でも、来年は第一陣が登場して35年になりますので、やはり予断を許さない状況だと思います。

 ※太いケーブルの影が落ちていなければカンペキなのですが……この時期、電化路線は難しいですね (^^;

海老名市内・撮り鉄の陣 (2) いつまで走る? 小田急10000系

2004-11-27 01:46:00 | 大手民鉄 (小田急)


 海老名からはたったの1駅だけ小田急に乗りまして、相模川を渡る手前のニセ厚木駅で下車。そのまま相鉄の留置線に向かっても良かったのですが、せっかくなので小田急も撮影しました。この先余り先が長くなさそうな車両を記録できれば良いな……と思っていたところ、さっそくやってきたのが通勤車4000系全廃の次に来る廃車候補・ロマンスカー10000系でした。「え?何でまだまだ新しい感じの10000系が廃車なの?」と思われる方もおられるかも知れませんが、この電車、なにせバブリーな時代真っ盛りに作られただけに、全車ハイデッカー構造なのが「バリアフリー対応度ゼロで使えない! ちょうど車体更新の時期を迎えているので、この電車に金をかけるよりもアピール度が高くバリアフリー完全対応の新型を作って10000系は廃車にしよう」という判断につながってしまったようです。実際、新宿への往復でたまに乗ってみると、10000系だけリクライニングせず、シートピッチも決して広くないので (デッキの隣の席に指定されて、目の前が壁になったときの狭さと言ったらヒサンです。膝がつかえて痛いほどです。爆)、所詮眺めが良いだけのバブリーな電車だという雰囲気がひしひしと感じられます。とはいえ、やはり当時はこれが目の前を通り過ぎるだけで「うぉーっ」と圧倒されたものですから、やっぱり寂しいですね、少し。
 50000系の第一編成は既に相模大野に運び込まれたそうですので、10000系廃車カウントダウンは既に始まっています。しなの鉄道や長野電鉄に売却、というウワサは果たしてホントなのやら、ウソなのやら……

海老名市内・撮り鉄の陣 (1) 保留車扱いの小田急2600系

2004-11-26 13:22:00 | 大手民鉄 (小田急)


 多忙な毎日の中で久しぶりにちょっとした時間をとることができましたので、以前にもご紹介した相鉄新6000系の並びシーンをもう1度、より天気の良い日に撮っておきたいと思いまして、小田急線のニセ厚木駅に向かいました。そしたら何だか偶然が重なって、ニセ厚木駅にとどまらず小田急の海老名検車区・相鉄のかしわ台工機所といった車庫が集中する海老名市内 (神奈川県民以外の方にとっては「どこそれ……」という感じだと思いますが ^^;) での撮影大会状態になってしまいましたので、いくつかご紹介したいと思います。

 まず一発目は、今年6月の引退後も未だに保留車扱いで海老名に放置されている小田急2600系旧塗装車です。普段は他の現役車両に塞がれてしまって、その姿 (特に先頭部) を目にすることはなかなかできませんが、この日はたまたまうまい具合に撮ることが出来ました (^^)。相鉄線のホーム先端から、35mmフォーマット換算で500mmくらいで撮っています。(小田急のホームからでは遠すぎて撮れません) このまま廃車になるのか、それとも保存するのか分かりませんが (出来れば非冷房時代の姿に戻して保存希望 ^^;)、少しでも長くそのシブく美しいツートンカラーを拝みたいものです。

消えゆく切妻+グロベン……相鉄5050系

2004-11-19 22:14:00 | 大手民鉄 (相鉄)


 103系の数が悲しいほど減ってしまった首都圏ですが、私鉄に目を向けてみても如何にも高度成長期チックな「スパッと切り妻」電車はだいぶ少なくなってしまいました。一応、東急8500系はまだまだ大所帯ですし、東急改め伊豆急8000系もハワイアンブルー復活 (^o^) で近いうちに活躍を始めてくれるはずですが、切り妻とグローブ型通風器の組み合わせが少しだけ103系に通じていないわけでもない相鉄の車体更新車シリーズは、他に譲渡もされずに消えてゆこうとしています……。既に、17m旧型国電や買収国電がルーツの2000系を車体更新したアルミ車・2100系 (後にカルダン駆動化) は今年はじめまでに全車廃車になってしまいましたし、東急5000系と並ぶモノコック構造電車として知られた5000系を大型化・車体更新した5100系 (→VVVF化により5050系) も、これ以上10000系 (E231の相鉄バージョン) が増えたら、余命幾ばくもないと言われています。同じ切妻アルミ車体の新造車・7000系と比べて、太い帯やグロベンが今ひとつダサい雰囲気で、しかも数の少なさから珍車的イメージが強かったこの電車もいずれ消えてゆくのか……と思うと、寂しい限りです。