地味鉄庵

鉄道趣味の果てしなく深い森の中にひっそりと (?) 佇む庵のようなブログです。

京王7000系ワンマン2連・競馬場線に登場

2011-01-31 18:06:00 | 都市民鉄 (首都圏)


 この1月下旬は、東京の西を走る京王と小田急で同時に引退車両のHM装着走行が実施され、私鉄ファンとしては大きな喪失感を味わった節目として永く記憶されそうな気がしておりますが、鉄道において引退劇は同時にデビュー劇であるのも事実。小田急5000形の代替が新3000・4000であるというのは何とも気分が萎える話ですが、京王9000・9030系は好感が持てるオーソドックスなデザインですし、競馬場線2連についても「京王の昭和」を最後に飾った7000系の2連が入るということで、必ずしも悪い話ばかりではないと個人的に思っております。
 そこで今日は時間があったことから、地味~に記念すべき (?) 7000系2連の競馬場線デビューを記録して参りました~。ワンマン2連が走る平日の競馬場線は超空気輸送な路線であることから、とくにHMも付かない静かな運行初日でありましたが、7422Fは厳しく冷え込んだ一日らしく真っ青な空をステンレス車体に反射させながら新たな活躍を始めていました。



 そんなシーンを眺めた第一印象ですが……前パン・スカート・コルゲート付きの7000系が、VVVF音を上げまくりながら短距離の線路を加速してすぐに減速するさまは、何やら無駄に強力すぎるような気が……(^^:)。しかし、そんなおよそ競馬場線とは場違いな編成が、今後恐らく10数年~20年にわたって淡々と競馬場線の四季を走り続けることになるのだろうかと思うと、秘かに大いに楽しみなものがあります。とくに、夏草生い茂る自然緑化軌道状態と化した線路を、6000系と比べて少々コワモテ気味な編成が走るという光景を思い浮かべるにつけ……(^O^)。
 そういえば、7000系の2連はこれまでもっぱら新宿方に増結されるのみで、八王子方の前パンが正面に出て来る機会は(少なくとも最近は)ほとんどなかった……と記憶しておりますので、既にシングルアーム化されてはいるにせよ、7000系の前パンスタイルを日常的に楽しめるようになったのは嬉しいですね♪ 
 あと、東武ファン的視点から7000系の前パン車を眺めてみますと……「7872」というナンバーがやけに7870形を思い出させてくれてシビれます (私だけ? ^^;)。
 こんな感じで7000系2連ワンマンの今後に幸あれ!と思いつつ、帰りに東府中にて各停新宿行を待っていたところ、編成替えで誕生した京王の新王者・クハ7777が下り線を猛スピードで通過! 今後は何やら京王7000系が濃そうですね……。


 ダイヤ乱れのため競馬場線に一時的に待避していた (?) 8000系が発車!



 ドンピシャ離合!! 7000系前パンと8000系の並びは滅多に見られない?!



 8000系、信号待ち中。競馬場線内での「各停・新宿」は初めて見ました (^^;

スカ色の旧型国電をのんびり作る (4)

2011-01-30 08:15:00 | 超へっぽこ模型製作


 昨年4月に着手して以来遅々として進まなかったGM板キット・スカ色の旧型国電製作、サハ2両を先行落成させた後もしばらく多忙と他の車両いじりのため放置状態が続いておりました (^^;)。しかし昨日、TOMIXからスカ色113系が再生産販売されまして、模型歴がまだまだ浅い私もようやくサロつき編成をゲット (*^^* →これまでは付属4連を持っているのみでした)。そこで、是非ここは一つ手持ちのスカ色車両を並べて「大スカ色まつり」を開催し(もちろん自室内で ^^;)、その目玉として当面の製作予定車のうち少なくともモーターを仕込んだクモハ53×1、及び珍車クモハユニ44803を完成させようと思いまして、塗装~マスキング乱れのタッチアップ修正~エナメル色差し~はみ出た色落とし~恐怖のインレタ貼り~屋上機器塗装&装着~窓貼り……といった最高にちまちまとした作業を推進しました。
 その結果……何とか辛うじて完成!! バンザーイ!!\(^O^)/
 クモハ53に仕込んだ動力は鉄コレ用TM-09でして、走りは自ずと絶好調♪



 もちろん反省点は多々あるわけでして、手すりや屋上配管の設置を省略してモールドのままにしたことによる見栄えの低下や、どうしても上手く貼ることが出来ないインレタの省略(とくに車端部の○1・○2表記[数字は○の中]など・・・)、それにウインドヘッダーの凹凸と闘いながらの塗り分けなど (マスキングでフォローしきれない部分は地獄のタッチアップで修正……)、正直なところ相変わらずの我が指先の至らなさを痛感させられます。
 そして最大の失敗は……クモハ53のパンタグラフ・PS11に近似したKATOのPS14が、ランボードの設置幅に制約されて上手くはまらない!! (T_T) うむむ……最初に板を組む段階で現物合わせすれば全く起こり得ない問題ですが、今回の場合はある程度製作が進行した段階で、単純に「さて……PS11に近似したパンタはどれですかいな?」という基準で選定・購入した次第ですので、結局こうなってしまったというオチ。そこで、無難にGMのPS13を装着しましたが、旧国にはPS11装備車も数多く存在したという事実に鑑みれば、GMのパンタとしてもいずれPS11をラインナップして頂きたいものです (クロスポイントでも良いので。汗)
 いっぽう、今回個人的に初めての試みとして、屋上の配管にスミ入れを施してみたのですが、塗料乾燥後のスミ落としの猛烈な面倒臭さをくぐり抜けてこそ浮かび上がるリアルな雰囲気に惚れ惚れ……(*^_^*)。
 嗚呼、ちまちました作業って最高っっっっ♪♪♪♪ (爆)
 今後は、モーターを入れないクモハ53とクハ47 100・各1両の残り作業を推進して、当面の計画を完成させる予定です。クモハ53の麗しのイケメンフェイス♪拡大写真はそのあかつきにアップすることにします。しかしまぁ……飯田線に君臨した王者クモハ53と、身延線の珍星・クモハユニ44 803を同時に落成させて20m2扉車ゴールデン編成を組むという、何とも所属不明でカオスな展開になって参りました (汗)。いや……見栄えが良ければ良いのです! 実際、既に完成した4両を走らせてみますと、そのカッコ良さは異常なレベル……v(*^O^*)v。
 まぁ、長年歴戦のモデラーの方々がご覧になれば所詮駄作と感じられるでしょうが、板キット製作歴2年半の超!自己満足に過ぎませんので悪しからず……(^^;

さよなら小田急5000形10両!臨時列車

2011-01-29 14:00:00 | 大手民鉄 (小田急)


 長年小田急通勤車のイメージを9000形と並んで代表してきた「小田急顔」の車両は、恐らく戦前の傑作・1600形で基本的スタイルが完成され、戦後になると窓廻りのHゴム化やノーシル・ノーヘッダー車体への移行 (2100形)、高性能車化 (2200系列及び2400形)、20m車体の登場 (1800形) を経て、ついに20m大型車の裾絞り決定版・2600形へと結実するという歴史をたどって来ました。その後、釣掛車の更新車4000形に2600並みの車体が採用されたのを経て、急行用の本格派・5000形が小田急顔の最高傑作として君臨するようになり、早いもので約42年……。最終ロットである8次車 (5267~70F) が新造されてからの歳月も約29年が過ぎ去りました。
 このうち、伝統の小田急顔と優美な一段窓を調和させた6連バージョンの5200形は、丁寧な更新工事を受けていることもあって個人的にはまだまだ新車だと思っていたのですが、鋼製車両があっという間に流れる時間に抗うことは単に車体の腐食ゆえに難しいだけでなく、世田谷代田~和泉多摩川間複々線化完成後は下北沢地下化の際の急勾配を見据えた新3000・4000形の怒濤の増備が続いた結果、2600・4000形や田の字窓の5000形のみならず、5200形すら猛スピードで減り続けてしまうとは……。気がついてみれば、昨年の秋以後は10連の新宿方4連ですら余程運が良くなければ5000・5200形に当たらないという状況となり、ついに本日と明日限りで最後の6連=5268Fが廃車となるはこびとなりました……(号泣)。



 5268Fが廃車になるということは、かつて当たり前のように走っていたオール小田急顔の10連優等列車や江ノ島線内の小田急顔6連が過去のものになるということであり、それは小田急の歴史が大きく切り替わる出来事であることは言うまでもないでしょう。そこで、恐らく社内の思い入れも深いためか、このたび5000形10両さよなら特別運行が企画され、事前募集の当選者のみ乗車&撮影会参加可となったのは周知の通りです。しかしクジ運が悪い私は応募しても当選するはずなどなく、ヲタ満載の車内に揺られるのも個人的な惜別としては何だかなぁという思いもあり、結局沿線での撮影を選択……(汗)。列車本数が非常に多い小田急にあってカブられる可能性がゼロで、かつ10連全て小田急アイボリー車体であることが分かる位置を選んで、立派なHMを装着した最後の雄姿を一発撮りで記録して参りました……。
 今日は折悪しく非常に冷え込んだことから待つのは辛く、しかも曇りという予報が見事にハズれてマンションの影も気になり続け……。のみならず、待ち時間のあいだには「他の列車で一切5000形が姿を現さない」という生々しい現実を痛感させられたのでした (T_T)。しかし、通過直前になるとドピーカンが転じてうっすらと空に薄雲がかかって若干デフューズ効果が現れ、車体の一部に落ちた影をはじめ全体的な明暗差をレタッチで何とか和らげることが可能な状態となり……そしていよいよ5268F+5065Fの10連が登場! 列車の間隔が詰まった中を例のように (?) ノロノロ運転でやって来てくれるのではないか?という期待を激しく裏切る (^^;) 颯爽かつ堂々たるその走りは、とても廃車を控えた車両のそれとは思えず……何故もう廃車になってしまうのか!という惜別の情が改めてこみ上げて来たのでした。
 何はともあれ、沿線民としてこれまで長い間本当にお世話になった5200形・小田急顔の6連、そしてオール5000・小田急顔の10連……さようなら!そしてありがとう! 明日の運行も無事終了することを祈るとともに、残る4連の活躍が出来るだけ永きにわたることを祈るのみです。

さよなら京王6000系!(3) 臙脂帯6416F

2011-01-28 00:00:00 | 都市民鉄 (首都圏)


 競馬場線ワンマンカーの印象を長らく支配してきた現行標準塗装6417FのさよならHM姿を記録出来ただけでも本来御の字であるのかも知れませんが、ここしばらくの競馬場線には復活臙脂帯姿の6416FもしっかりとHMを装着して運用に入ってくれました……(*^O^*)。6416Fに臙脂帯が復活して以来、何度競馬場線を訪れても6417Fに当たり、臙脂帯には散々フラれ続けたという苦々しい思い出を持つ私ですが (勿論リベンジは果たしております ^^;)、今回のさよならHM姿撮影にあたっては、まず先週木曜日に6416Fをドンピシャ引き当て、次いで6417Fを無難にゲットした次第ですので、最後の最後に運が回ってきたという感じでしょうか。(ちなみに↑の画像は決して線路用地内立入ではなく、柵からカメラを少々出して超広角で撮ったものですので、通常の柵越し撮影と異なるところはなく、運行に全く支障はありません。むしろ、画面内の見かけ上のスピードが非常に速く、うっかりすると完全にタイミングを外すという点で超ハイリスクな撮影……汗)



 それにしても……碧空にくっきりと浮かび上がるアイボリー車体の潔さもさることながら、その中を矢のように貫く臙脂帯の何と鮮烈なことでしょうか! その鋭角の先には、6000系を中央にして長年の活躍を労う赤紫色のHM! (新宿方にはブルーのHMが装着されていますが、個人的にはこの色の方が6000系に似合うような気がします) 39年に及ぶ6000系の歴史を締めくくるにあたって、京王のイメージを長年代表していた麗しの臙脂帯が見事に再現され、これほどのお膳立ての下でファンに最後の雄姿を魅せているという……。その走りは決して特急や急行としての過激なものではなく、加速音を楽しむ暇もなく駅についてしまうという本当に呆気ない低速運転に過ぎないものでしたが、ファン垂涎の編成が終日「花道」を行ったり来たりするために乗車・撮影チャンスは数え切れないほどあり、訪れた者の心に深い感動を湧き起こした6416Fの走りは、ある意味で究極のさよなら運転だったのではないかと思います……。この夢のような約半月の出来事は、恐らく今後長きにわたって語り継がれることでしょう!
 今後京王6000系さよならキャンペーンの舞台は動物園線に移行するわけですが、公式HPにて動物園線でのHM運行までが「第1弾」と称されていることから、ひょっとすると「第2弾」として隠し球が隠されているのでしょうか? それが果たしてあるのかないのか、どのような内容なのか、今のところは神と関係者のみぞ知るといったところでしょうが、注意深く見守って行きたいものです。

さよなら京王6000系!(2) 標準帯6417F

2011-01-27 00:00:00 | 都市民鉄 (首都圏)


 京王6000系は社内関係者にとっても大いに思い入れのある車両とみえて、公式HPには「ありがとう6000系イベント」〈第1弾〉と銘打ったニュースリリースが掲載され、さよならHM装着列車の運行要領が明らかにされていますが、それによりますと競馬場線ワンマン6000系へのHM装着は「1月下旬まで」とされています。土日の6000系運用はないはずですので、HM装着運行は今日を含めて多くとも残りあと3日。「下旬」が31日を含まず週末とともにフェイドアウトすることを意味しているとすれば、何と明日限り……。2月に入ってもHM無しで6000系が運用されるとは全く記されておらず、HM装着の終了はそのまま運用の終了・7000系2連へのバトンタッチにつながる可能性もあり、まさに今こそラッピング無し6000系の日中運行を競馬場線で当たり前のように見られる最後のひとときなのかも知れません……。



 というわけで先週と今週、仕事の合間を縫って小田急と京王を乗り継ぎ (新百合→永山→調布……と、短時間で頻繁に乗り換えるのが面倒……でも仕方ないですね ^^;)、行って参りました競馬場線。寒さが厳しく乾燥したこの冬を象徴するかのような真っ青な青空の下、6417Fがアイボリーの車体とKEIOのロゴをひときわ輝かせ、立派なHMも誇らしげに最後の御奉公に勤しんでおりました……(*^_^*)。個人的な6000系の思い出としましては、今から2年半前に数ヶ月間毎週相模原線沿線のお得意様を訪れた際に乗った相模原線10連急行の印象が極めて強く、ブッチ切りの猛スピードを誇った6000系の姿とは全く対照的な御隠居的走りで最後を締めくくろうとしている光景には、やはり一抹の寂しさを禁じ得ないのも確かです。しかし何はともあれ、終日短距離を行ったり来たりする中でいくらでも乗り撮り放題、あくまでもまったりとした雰囲気の中、最後のアイボリー姿をこうして記録と記憶にとどめることが出来るのは本当に嬉しいことですね……。2枚目の画像は影がややウルサイですが、インターアーバンとしての京王電車っぽさを表現するならばバックにマンション群を入れたいなぁ……ということで (^^;)。
 それにしても、京王の駅配布広報紙は『あいぼりー』と名乗っていますが、6000系の引退や井の頭線アイボリー顔編成のオレンジ顔への変更によりアイボリーな編成が完全消滅するわけで、今後果たしてどうするのでしょう……? 「しるばー」では京王っぽくないですしね (^^;)。


昔ながらの雰囲気あふれる風呂屋も6000系とともに営業終了・・・