喜多山滞在可能時間が30分少々と非常に限られていた瀬戸線での出張撮り鉄も、そろそろ電車に乗らなければ用務先10時のアポに間に合わない……しかし大曽根で栄町行きとして見かけた一番のお目当てが未だ戻って来ない……ということで次第に焦り始めたのですが、いやーラッキー! 無事ギリギリのタイミングでやって来ました! 瀬戸線釣掛式電車の中の少数派・6650系 (6750系1次車) です!
一見何の変哲もない6000系顔に、6500系と同じタイプの一つ目LED標識灯、6600系よりも角が目立つ田の字ユニット窓、そして金属の塊のようなFS-16台車……。何もかもが寄せ集めの半端者っぽく、そこがまた哀愁を誘っているのが6650系の奥深い魅力だと思います (*^^*)。
それにしても……1980年代半ばの登場当初は、RP誌名鉄特集をはじめ各方面で、この電車は6650系と呼称されていたはずなのですが、何故いつの間にか6750系1次車と呼ぶのが通例になってしまったのか……その間には私自身の非鉄期間も挟まっているだけに、非常に不思議なものがあります (^^;)。6650系と同性能ながらも全くデザインが異なる6750系が瀬戸線釣掛のメインとなった結果、少数が多数に従うかたちで6750系1次車と呼ぶようになったのかも知れませんが、ならば6750系を「6650系2次車」と呼んでも良かったわけで、う~んナゾは深まります (笑)。
ともあれ、80年代に名鉄AL車にハマった私の名鉄に関する基礎知識は、概ね80年代のそれでとどまっておりますので (イマドキの3000番台の車両のことなんてよくわかんな~い。爆)、ここでは6650系と呼称させて頂きます (^^; 6750系とのデザイン上の違いも分けることが出来ますし)。そんな6650系……鉄活動の道に復活して瀬戸線をたびたび訪れるようになっても、いつも喜多山の栄町寄り側線で寝ているばかりでしたので (T_T)、4000系登場に伴い先行きに黄信号が点っている中、こうして申し訳ながらも走行シーンを撮影できて一安心 (^^)。同じ3850・3900系の車体更新車である小牧線の3300系が呆気なく車齢10数年で廃車になったのと同じく、6650系も間もなく廃車解体の道をたどることになるのでしょうが、最後の最後まで安全運行で有終の美を飾って欲しいものです……。
6650系が尾張旭へ向けて発車して行くのを見送った後は、すぐにやって来た6750系の栄町行 (^O^) に乗って用務先へ。昼にご馳走になった地下鉄浄心駅近くの「ひつまぶし」は、うなぎが舌の上でとろけるような感覚の絶品で、かなりヤバかった……(笑)。電車も食べ物も手頃な値段で美味しい名古屋の伝統は、名鉄で怒濤のように進む新旧交代劇のために揺らいでいる……というのが個人的な印象なのですが (^^;)、せめて瀬戸線の釣掛は一日も長く残って欲しいと思いつつ、5月末の名鉄シリーズを締めることにします。
しかし、名古屋出張ついで鉄はまだまだネタが……。続きは改めて (^^;