昨日は、かの名著『インドネシア鉄道の旅』の著者にして、現在はヤンゴン御赴任という究極の地の利を活かされてどっぷりとミャンマー国鉄にハマっておられる落花生。様 (いずれは『ミャンマー鉄道の旅』も??) が一時帰国されているのを歓迎する宴が、都内某所のインドネシア料理店にて開催されました。年々インドネシアに通う鉄ヲタも増えて盛況の度を増すこの宴、繰り出される話題もいよいよ激濃となり、仕事で疲れたあとの私にはビンタンビールともども強烈過ぎる刺激であり、東南アジアと日本の鉄事情でまさに満腹でございました♪ いつも幹事役を務めて下さるKucing様や落花生。様ほか、御参加の皆様にはどうもお世話になりました!
そして、このようなタイミングに合わせるかのように……パクアン急行様のブログにて一大慶事の模様が紹介されています。祝!KCJあらため「KCI」(Kereta Commuter Indonesia」発足! 直近の改名の理由としては、ジャカルタの電車路線網がランカスビトゥン (バンテン州) やチカラン (西ジャワ州) にも延びて、ジャボデタベック・エリアからはみ出たことがあるようですが、中長期的にはインドネシア各地のKAI線路を利用した電鉄事業を統括する存在として、親会社KAIに対してより強い発言権・運営権を持つことになるのだとか。
この結果、インドネシア各地で計画が立案されてはいるものの遅々として進まない近郊電鉄事業に対し、広くKCIのノウハウや経営資源が提供されることになるわけで、それはすなわちジャカルタの中古電車がさらにジャワ島やスマトラ島の各地に転じるというドキドキワクワクな展開を予感させるものでしょう (パクアン急行様によりますと、当初欧州規格の電力設備を予定していた路線が直流1500Vに変更になったりしているようですし♪)。
すると、既に廃車のうえチカウムの土となって久しい冷房車についても、もしKCI発足がもっと早ければ、日本での廃車時には想像すら出来なかった「インドネシア現地における第二の車生」も有り得たのではないかと思われるわけで……。とりわけ都営6000あたりは廃車間際に一部車両のクーラー載せ替えという相当無駄なことをしていたほどですので、現場サイドではSIVさえ何とか確保されればまだまだ使えると考えていたのかも知れません。まぁ、ここらへんの事情は見果てぬ妄想に過ぎませんが……。
というわけで、昨年8月の訪問時における「最高級ネタ編成」であった都営6168F (6181F) の画像をアップ致しましょう~。都営6000系がジャカルタに移って以来、変顔スペシャル編成も含めて、身に纏ったカラーリングは果たして幾種類……。しかし、他の形式におけるKCJ色化の流れと都営6000のチカウム送りの流れが同時並行的に進んだものですので、都営6000はKCJ色を纏うことはないだろうと思っておりました。ところがどっこい!確か昨年の1月か2月頃だったでしょうか、最後に残った1編成が突如KCJ色となり、基本的には予備車扱いながらも適度に運用に入ったことから、都営6000にも地味な好意を抱く一部のヲタの間で感動の嵐が吹き荒れたものです。とはいえ、とにかく何時完全離脱するか分からない……。
そこで、昨年8月に「何とか都営も来てくれよ……」と祈るような気持ちで再訪したところ、ある日はドゥリ・フィーダ運用で、またある日はボゴール~ジャティヌガラ運用で、見事にやって来てくれました☆ パクアン急行様と撮影をご一緒しつつ、遠くにこの顔を見かけた瞬間、「キターッ!」と激しく盛り上がったことは言うまでもありません……。その後6168Fは、昨年の10月下旬に運用から完全に離脱しましたので、営業列車としてこの塗装との組み合わせが見られたのは約8ヶ月間という短い期間で終わりましたが、その間にこうして拝むことが出来て本当に良かったと思っております……。
それにしても、ここに来て都営6000の鉄コレが頻繁に (?) リリースされつつあるわけですが (今度は登場時の正面帯無し姿)、一方で「ワールド鉄コレ」なる企画もスタートしていることから、都営6000のインドネシア時代各色についても激しく期待しても宜しいでしょうか? 最近は狭い部屋での置き場に窮して鉄コレもお腹いっぱい気味で、購入する車種を絞りつつあるところですが (滝汗)、インドネシア各色が発売されれば必ずお布施させて頂く覚悟です (爆)。