地味鉄庵

鉄道趣味の果てしなく深い森の中にひっそりと (?) 佇む庵のようなブログです。

ガチャコン近江新雪 (4) キャラ電805F

2013-02-28 00:00:00 | 地方民鉄 (近畿)


 結構多くの編成がラッピング化されている近江鉄道800形のうち、パト電と並んで個人的に「まぁ悪くない」と思えるのがこちら、809F「キャラ電」です。
 周知の通り、近江鉄道の拠点である彦根には、人気面で「○マもん」に猛追されながらも安定的な人気を誇る「○こニャン」様が君臨遊ばされているわけですが、考案当初まさかこれほどまで人気が出るとは思わへんかった……というわけで、著作権・使用権をめぐって発案者と彦根市側のあいだでゴタゴタが一時発生したとかしないとか。そのあおりで近江鉄道も今のところ、折角の超メジャーキャラを活用できない状況が続いているようですが、それでは折角ゆるキャラの街を走っているのにアピールにならぬと思ったのでしょうか、使用許諾が緩い別キャラを起用したのがこの編成ということのようです (状況からの推測にて悪しからず ^^;)。



 しかしまぁそんなムズカシイ話も、ゆるキャラ趣味度ゼロな堅物の私にとっては全くどうでもよろしい (爆)。あくまで、そのキャラを含めたラッピングのデザイン全体が、その電車の固有の雰囲気・デザインとマッチし、結果として写欲が湧くか否かが重要なのです。これだから鉄ヲタは……と言われそうですが (笑)。というわけでこの809Fは、お子様が喜びそうなポップさがありながらも、全体としては近江鉄道の古き良きローカル私鉄らしいストラクチャーとマッチし、とても好ましいと思うのです。例えば上田電鉄の「自然と友だち」ラッピング編成と似たような印象でしょうか。まぁ、他の企業広告ラッピング編成がかなりケバいことから、その反動でこの編成もメチャクチャ良く見えるのかも知れません (^^;)。
 なお、この編成を高宮にて撮影後、次に高宮駅に電車が現れてこの日最後の乗り鉄アクションに出るまで40分近く時間が空いたことから、一旦改札を出て高宮の街をブラブラしてみることにしました。いつも近江鉄道を訪れる度に、高宮駅のシブ過ぎる雰囲気に惚れ惚れしても、ではそんな駅が存在している街の雰囲気はどうなのか……ということを全く知りませんでしたので、疑問解決ついでの暇つぶしという次第 (^^;)。しかし……歩みを進めるごとに、己の不明を恥じ入るしかない奥深き世界が展開しているとか! 実は高宮は中山道の宿場町だったのですなぁ……。しかも、ここで多賀大社へ向かう参拝道が分かれているということで、街の中心には見事な大鳥居が鎮座し、その周囲には往年の殷賑を伝える旧家がびっしり。かといって全く観光化のカの字もなく、日常風景の中に歴史が溶け込んでいる……否、歴史の中に日常風景が溶け込んでいる光景にしみじみとした情緒を感じたのでした♪


 突然大鳥居がドーン!



 同じ交差点にて鳥居の下から撮影。かつての宿場町の中心部。



 中山道は狭いながら車の往来が多く、車の切れ目を待つのは面倒 (-_-)。



 静かな脇道に入ると、如何にもフォトジェニックな雰囲気の造り酒屋の建物が♪

濃尾三州鉄遊覧 (18) 美濃太田区キハ11

2013-02-27 00:00:00 | JR発足後の車両


 美濃太田の普通列車用車両といえば、どうしてもキハ40系列に力点を置かずにはいられませんが、投入当初憎まれ役にしか思わなかったキハ10・11 (2代目) も、なかなかどうして、結構良い感じの役者ではないかと思います。非常にスタンダードな軽快気動車ボディにシンプルな東海色……他の地方3セクの軽快気動車と比べても、魅力は勝るとも劣らないでしょう。こう思うようになったのも、恐らく自分自身がオッサン化の一途をたどり、キハ10・11も登場~約20年を経てしまったためなのでしょうなぁ……。



 というわけで、キハ40系列と比べれば優先順位は落ちますが、キハ10・11も撮影機会があればきっちりと記録に励もうと思っている次第。春の雨に煙るダム湖を渡るシーンといい、ラッシュを終えて美濃太田に戻って来る3連といい、何とも味わい深いではありませんか!
 それにしても気になるのは、キハ10・11の今後です。先述の通り、いつの間にか登場から年数が経っている以上、果たしてJRCは近未来におけるキハ40系列の一掃後、鋼製のキハ10・11もやはり廃車にするのでしょうか? ステンレス車については引き続き名松線あたりで使い続けるでしょうが……。そしてもし廃車とすれば、代替はキハ25になるのか、それとも新系列軽快DCになるのか、廃車後のキハ10・11はビルマに行くのか否か……考え始めると止まらないのが悲しくも可笑しいヲタの性かも知れませんが、地味~に秘かに注目して行きたいと思います (^^;)。

東急恩田通信・旧デヤ離脱1周年の細雪編

2013-02-26 00:00:00 | 事業用車両


 時の流れは誠に早いもので、東急のデヤ7200・7290が異例すぎるさよなら運転を行ってから本日でちょうど一周年となります。あの凄まじい沿線の人出は、いま以て「あれは一体何だったのか」と思わずにはいられないものがありましたが、その後旧デヤは何度かの出番を経て完全に新デヤに役目を譲り (そういえばまだ一度も走行シーンを撮ったことがないという……。多忙で長津田での甲種車両授受を撮るヒマもないので仕方がないのですが)、やがて恩田のテクノに移動して早くも半年。当初はこの移動もそれなりに秘かな注目を集めたものですが (少なくとも私と親しい趣味人の皆様のあいだでは)、今や一年前の光景も完全に夢幻であるかのように、誰からも注目されることなく (?) ひっそりと眠りについています。



 とはいえ個人的には、そんな旧デヤの眠りが長引けば長引くほど、季節ごとに雰囲気を変える恩田の里との組み合わせを撮っておこうと思うものでして、首都圏にうっすらと雪をもたらした先週、仕事帰りに少々恩田に寄り道してみました。いやその……1月中旬の大雪の折、田都で撮り鉄したならば一体何故恩田に寄って旧デヤ雪景色を撮らなかったのか!という後悔に襲われる今日この頃なものでして……(滝汗)。あの日、趣味的に要らねー電車が10発も連続し、身も心も凍てついたことを思い出すにつけ、なおさらそんな苦悶が脳裏を満たしてしまいます (爆)。
 というわけで、実に気合い不足な雪ながらも、辛うじて長津田界隈の家々の屋根をうっすらと白く染めるほどであることから、まぁ恩田の旧デヤも屋根が白くなっていることだろう……と期待して訪れてみたものの、ほんの僅かな気温の差のためか、全然雪化粧とは言えない状態……。うーむ、恩田川に放流されたばかりの処理済み下水の水温の高さが恩田の里の気温を僅かに押し上げ、折角の雪もロクに積もらずみぞれ気味になってしまったのだろうか……と。まぁ、本当にごく僅かながらデヤの屋根に雪が残っていますし、奥の丘陵地も僅かに雪化粧していますので、これで越冬の証拠写真とするしかないのでしょうか。
 それにしても、この場所に置かれるということは、いずれ改造されることを意味していると思うのですが、ここまで延々と動きがないというのは本当に不思議なことです。一体どうなって何処へ行くのか、想像すればするほど奇々怪々……。


ガチャコン近江新雪 (3) 標準黄色編成

2013-02-25 00:00:00 | 地方民鉄 (近畿)


 多賀界隈の雪景色とパト電の組み合わせに満足したのち、今度は本線系を走る800形を撮ろう……と思いまして高宮に戻って来たところ、早速八日市方面から姿を現したのは821F! 周知の通り、近江に転じた西武401系の大部分は正面をオリジナル仕様に改造されているわけですが、パト電822Fともども裾の切り欠きを除いて原型を保っている821Fが期せずしてやって来るとは何とも幸運な話です♪



 いっぽう個人的には、正面に特製の額縁マスクを装着した800系も、黄色一色の標準塗装車または結構イイ感じのラッピング車であれば大歓迎です♪ しかし残念ながら、この日は標準黄色塗装800系の走行シーンを拝むことは叶わず、彦根では標準黄色編成に限ってゴロゴロ寝ているという光景が (汗)。もっともそれはそれで、デビューを控え大量留置中の新101系と合わせ、彦根駅構内が完全に西武の何処かの駅ではないかと錯覚を覚えるわけですが……(笑)。
 そんな光景を眺めていると、近江800系の鉄コレが、昨年末に鉄コレの伝説的名作として名を天下に轟かせた (?) 西武401系の後を追ってリリースされないものか……と思うのですが (黄色、そして一部編成登場時のレオカラー両方希望!)、そこでふと、ある疑問が。あの裾の切り欠きを車体側で表現する際、やはり床板側、もしくは動力用スペーサの側で切り欠きに対応することになるのでしょうか? 

スカ色の旧型国電を作る (18) 御殿場5

2013-02-24 00:00:00 | 超へっぽこ模型製作


 昨年夏に発表されて以来しばらく秘密のヴェールに包まれていたGMのエヴォリューション・シリーズ、ついに第一弾として103系非ユニット窓冷房車が発表されましたね……。とりあえず個人的には、他に作ろうとして購入したまま組んでいないキットが数多くありますので (滝汗)、とりあえず本当に前口上通りに既存の如何なるモデルと比べてもリアルな造形となるのか否か様子見のつもりですが、是非「創る楽しみいっぱい」精神の永続のためにも、期待通りの出来となって欲しいものです。出来ればいずれ、このエヴォキットを使ってジャカルタの103系低運を創りたいなぁ……と (果たして何時のことやら ^^;)。
 そして、いずれは旧国もエヴォ化されるのではないかと想像しますが、それはそれで楽しみであるとしても、やはり切り接ぎによって一両ごとの微細な差違を表現しやすい板キットにも一日の長があるのではないかと存じます。まぁ、そんな考え自体、今や完成品全盛の世においては酔狂な異端なのかも知れませんが……あれれ?まだキット製作に手を染めて4年にしかならない初心者の自分は、一体何時からそんな酔狂な切り接ぎ工作派になってしまったのだろうか……(爆)。恐らく、そんなへっぽこ野郎でさえもハードコアな切り接ぎの道へとのめり込ませる何かが《旧国》というジャンルにはあるのかも知れません。



 というわけで、昨年の今頃製作を始めたものの、遅々として製作が進まない御殿場線73系の存在を思い出しました (汗)。昨年3月のダイヤ改正を控えて俄に湧き起こっていた御殿場線ブームを横目に「てやんでぇ、オレの御殿場線といえば73系だ」という強がりとともに怒濤の切り接ぎ工作からスタートしたものですが、やはり何のかの言って手のかかる難物であることは否めず、計画の全8両中すでに落成したのはサハ2両のみ……(苦笑)。そして、既に塗装が終わっているはずの三段窓クモハ73・2両は、うち1両の屋根配管に色差しをしたのみで、そこから先の進展なし (滝汗)。全く以て、要領が悪く進歩しない自らのへっぽこぶりを思い知らされるかのようです (^^;;)。
 しかし、あっという間に製作開始から約1年経ってしまったことに驚愕と戦慄を覚えてしまったからには、初心貫徹のため指を動かさなければなりません。昨年末に車体を組んだ (または着手・シルヘッダー貼りをした) 計4両にもスカ色を塗り、三段窓クモハ73と合わせて計6両について色差し・インレタ貼り・床下廻り工作を推進して行くことにしました (グレーの仮台車は無視して下さい)。とはいえ、そんな意気込みが空回りするかの如く、マスキングを剥がしてみたところ結構ポロポロ剥げまくり……(T_T)。とくに全金クハ79の状態は「惨状」としか言い様がありません。うーむ、ちゃんと車体を洗ったはずなのですが……全金73系箱キットは塗装の喰いつきが悪い素材だったりするとか……そんなことはないか。これもまた己のへっぽこぶりの表現に過ぎず、今後じっくりと時間をかけてタッチアップせよという天の声なのかも知れません。
 まぁ何はともあれ、御殿場線を作り終えたあとは飯田線旧国の続編や阪和・片町テイストな旧国編成を作りたい欲求がにわかに湧き上がっておりますので (←片町線に乗ったこともないというのに、昔の画像を本で眺めていると……^^;)、少なくともTOMIXから御殿場線ハイグレード73系第2弾が発売されるまでに完成するよう努めたいものです。3月の東南アジア遠征以後結構忙しくなる予定であることから、下手をすると大幅遅延してしまいそうですが……(滝汗)。


 ここまでひどい剥がれ具合ですと、もう自虐的になるしかありません (爆
 ま、ぼちぼち丁寧にタッチアップして、次第に見てくれが改善して行くにつれてニヤニヤするつもりであります……。