結構多くの編成がラッピング化されている近江鉄道800形のうち、パト電と並んで個人的に「まぁ悪くない」と思えるのがこちら、809F「キャラ電」です。
周知の通り、近江鉄道の拠点である彦根には、人気面で「○マもん」に猛追されながらも安定的な人気を誇る「○こニャン」様が君臨遊ばされているわけですが、考案当初まさかこれほどまで人気が出るとは思わへんかった……というわけで、著作権・使用権をめぐって発案者と彦根市側のあいだでゴタゴタが一時発生したとかしないとか。そのあおりで近江鉄道も今のところ、折角の超メジャーキャラを活用できない状況が続いているようですが、それでは折角ゆるキャラの街を走っているのにアピールにならぬと思ったのでしょうか、使用許諾が緩い別キャラを起用したのがこの編成ということのようです (状況からの推測にて悪しからず ^^;)。
しかしまぁそんなムズカシイ話も、ゆるキャラ趣味度ゼロな堅物の私にとっては全くどうでもよろしい (爆)。あくまで、そのキャラを含めたラッピングのデザイン全体が、その電車の固有の雰囲気・デザインとマッチし、結果として写欲が湧くか否かが重要なのです。これだから鉄ヲタは……と言われそうですが (笑)。というわけでこの809Fは、お子様が喜びそうなポップさがありながらも、全体としては近江鉄道の古き良きローカル私鉄らしいストラクチャーとマッチし、とても好ましいと思うのです。例えば上田電鉄の「自然と友だち」ラッピング編成と似たような印象でしょうか。まぁ、他の企業広告ラッピング編成がかなりケバいことから、その反動でこの編成もメチャクチャ良く見えるのかも知れません (^^;)。
なお、この編成を高宮にて撮影後、次に高宮駅に電車が現れてこの日最後の乗り鉄アクションに出るまで40分近く時間が空いたことから、一旦改札を出て高宮の街をブラブラしてみることにしました。いつも近江鉄道を訪れる度に、高宮駅のシブ過ぎる雰囲気に惚れ惚れしても、ではそんな駅が存在している街の雰囲気はどうなのか……ということを全く知りませんでしたので、疑問解決ついでの暇つぶしという次第 (^^;)。しかし……歩みを進めるごとに、己の不明を恥じ入るしかない奥深き世界が展開しているとか! 実は高宮は中山道の宿場町だったのですなぁ……。しかも、ここで多賀大社へ向かう参拝道が分かれているということで、街の中心には見事な大鳥居が鎮座し、その周囲には往年の殷賑を伝える旧家がびっしり。かといって全く観光化のカの字もなく、日常風景の中に歴史が溶け込んでいる……否、歴史の中に日常風景が溶け込んでいる光景にしみじみとした情緒を感じたのでした♪
突然大鳥居がドーン!
同じ交差点にて鳥居の下から撮影。かつての宿場町の中心部。
中山道は狭いながら車の往来が多く、車の切れ目を待つのは面倒 (-_-)。
静かな脇道に入ると、如何にもフォトジェニックな雰囲気の造り酒屋の建物が♪