地味鉄庵

鉄道趣味の果てしなく深い森の中にひっそりと (?) 佇む庵のようなブログです。

名鉄1200系・パノスパ快速特急を撮る@本宿

2010-07-31 00:00:00 | 都市民鉄 (中京圏)


 豊鉄渥美線を堪能したあとは、夕方からの京都での用務に向かうべくさらに東海道を下ったのですが、まだまだ時間に余裕があることから、久しぶりに名鉄経由で名古屋に向かうことにしまして、ついでに適当な場所を見計らってこれまた久しぶりに名鉄を撮ってみることにしました。
 そこで豊橋駅の頭端ホーム部に向かいますと、停車していたのは2200系特別車+2300系の特急。発車後しばらくは、JRCの「ウチの方が速くて安いよ」看板に取り囲まれたり、飯田線との共用区間につき速度を上げられなかったり……と、如何にもJRCの嫌がらせのために (爆) もどかしい走りでしたが (国鉄時代は名鉄一人勝ち・国鉄の商売不熱心さゆえに余り問題にならなかったように記憶していますが、JRCの最近の攻勢はさすがに「名鉄気の毒……」という気がします)、小坂井の信号所を過ぎると一気に猛加速! このスピードの立ち上がり方はさすが新型車両です……。『東洋経済』鉄道増刊号によりますと、飯田線の営業係数は決して芳しくないようですので、この際名鉄は飯田線南部を買い戻して再び豊川鉄道とし、一気に不利を挽回すれば良いのに……なんて妄想しなくもありませんが、こんなことを記すと飯田線党からは猛反発を食らいそうですね (私も昔は子供心に飯田線旧国を神聖不可侵なる存在と見ていたものですが……汗)。
 それにしても2200+2300系、中も外も洗練されているのは確かに分かるのですが、個人的にはどうも先日引退したJRE253系の亜流のような気がして、名鉄電車の一員とは認めたくない感情、または気分の盛り上がらなさが残ります (爆)。名鉄というからには、あのアメリカンな切り文字ナンバーに象徴されるように、どこかギラギラしたダンディズムが感じられなければならないのではないか……と (^^;)。



 同じことは、単に2000・2200・2300だけではなく、6500系後期車以降の大人しいデザインの一般車にも感じます。まぁ単に、90年代にまるまる非鉄だった時期を挟んで、個人的にAL車なき名鉄本線系とはご無沙汰気味になり、すっかり浦島太郎になってしまったからかも知れませんが (汗)。馴染みのパノラマカーも今や過去帳入りしてしまいましたし (T_T)、国府で乗り換えた3500系の伊奈~東岡崎区間運転に至っては「をいをい、真っ昼間の伊奈ローカルなんていうのはAL車2連で来るべきだろう。それに3500といえばALの2扉車であるはずでは??」と文句タラタラ (→頭の中が20年前で止まってます ^^;)。トランパス導入→自動改札化に伴い、無人駅ではことごとく上下ホームの改札が別になっており、 これでは上下ホームを行ったり来たりしながら駅撮り出来ないではないか?!とびっくり仰天……。
 とか何とか言いながら、本宿でちょこっと駅撮りを楽しんでみたのですが、私がしばし名鉄から遠ざかっていた90年代に登場した1200系が奇妙に懐かしく慕わしい雰囲気に思えたのは、名鉄の良き時代・1980年代の最後を飾る豪華なパノラマSuper・1000系に合わせて、やはりどことなくギラギラした雰囲気を再現しているからなのかも知れません。(^^;;)
 ちなみに、パノスパ1000・1200系には、7500系の機器を流用したという点でパノラマカーの忘れ形見といえる1030・1230系があり、今回「来ないかな~」と少々期待したのですが、RP誌増刊号によりますと主に河和~犬山線系統での使用ということのようで……。
 あと個人的に、最近の名鉄の新車にはさしたる興味も湧かない中、唯一の例外として1000系特別車4連の機器を流用した5000系 (2代目) には滅茶苦茶ココロ惹かれるのですが (1000系のクーラーや菱パンを流用しているのが泣けます)、やはり名古屋本線では余り見かけず……。たまたま運が悪かったのでしょうか (苦笑)。

小田急顔の架空車両を作る (2) 中間車切り接ぎ

2010-07-30 00:00:00 | 超へっぽこ模型製作


 GM小田急1800の先頭車非運転台側を切り接いで中間車に。サハ78全金車? (^^;



 余った運転台側も接合して両運転台のフリーランス車両に (爆)。



 1年半前に手がけた先頭車はクハとして製作再開。接合部の整形がほぼ終了。



 作業中の1シーン。まるで北館林の如し……(汗)。

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 昨日アップの記事にて「フリーランス車両は当面打ち止め」と記したばかりですが、別に非常に長い時間をかけてダラダラと作業を進めたり進めなかったり……という状態が続いていた車両についても途中経過の備忘録をアップしておきます。
 最初にこの小田急顔フリーランスを記事にしたのは1年半前のことですが (汗)、その後停滞気味だったのは、ひとえに編成構成をどうするか迷ったためでありました。最初のアップの際には「Tc+M+M+Tc編成とし、中間にはクモハ73全金車の運転台側妻面を改造して中間車化した車両を挿入。その際、運転室扉は種車の跡として残す」という構想を立てていたのですが、やはりそれを2両製作するのは面倒に過ぎ、しかも中間車の2両とも運転室扉を残すのは不自然すぎるわけで……。
 そこで結局、GM小田急1800系デハ・クハの車体を改めて購入してニコイチ中間車を切り接ぎ製作。パンタまわりや屋根上ケーブルの類は自分で設置する予定です。また、余った先頭部もこれまた互いに接合して怪しい両運転台車が誕生! (汗) こちらは多分20mフリーランスシリーズに編入することになりそうです。
 何はともあれこの車両、いろいろな塗装を考えたのですが、結局小田急塗装の架空車両に決しまして、編成は予定通りTc+M+M+Tc、そしてカルダン駆動・冷房つきという、なるべく小田急っぽさ漂う設定にしようと思っております (^^;)。

20m級のフリー私鉄電車を作る (7) 2扉2題

2010-07-29 00:00:00 | 超へっぽこ模型製作


 先日、流電崩れのフリーランス2扉車などをご紹介したばかりですが、やや遅れ気味ながら並行作業で製作を進めていたフリーランス2扉車2両が相次いで完成しました。来月上旬にはまたジャカルタに往復するほか (爆)、仕事面でもいろいろ新たな受注が入って忙しくなりますので (@o@)、その前に車体のヤスリ整形が終わっている車両については完成させてしまい、気分的に切れの良い状態にしておこうと思いまして……。まぁ、そのヘンテコな姿に期待される方はごく僅かだと思いますが、とりあえず備忘録として概要をアップしてみました。
 まずこちらは、撫順FK-1を製作した際にGM国鉄80系全金属車板キットのヘッドライト周辺だけを贅沢にも流用したことから、まるまる余った側面の活用策として製作したシロモノ (汗)。クモハ43・クハ47等をつくる板キットからHゴム顔を拝借し、屋根が深く古典的な雰囲気を出そうということでモハ63→クモハ73屋根を組み合わせております。その結果……ノーシルヘッダーの洗練された (?) 側面と、時代がかった正面・屋根の組み合わせが何やら不思議な雰囲気を醸し出していますが (^^;)、個人的には「なかなかシブい急行用電車が出来たのぅ……」と気に入っております。「前面は登場時そのままながら、側面は全面的なアコモ改良・延命工事を行った際に窓を拡大」という架空設定でまぁ良いかなぁ……と (^^;;)。
 ちなみにこの車体、単純に組むと車高が相当高くなってしまい、他の車両とは明らかに不釣り合いになってしまいますので、400番の紙ヤスリを下に敷いて慎重に車高を下げるというヒヤヒヤものの作業を行っております (滝汗)。この結果、GM板キットの側面内側にもれなく存在する台枠との合わせ目突起モールドが無意味になりましたので、全部切除のうえ鉄コレ動力を装着しました。



 いっぽうこちらは……KATOキハ20のへっぽこ電車化完成!! (^^;
 具体的には、パンタ及びランボード設置、申し訳程度にパンタから床下への引き通し線設置(今回ご紹介している1両目の車両もそうですが、初めて割りピン作業に挑戦してみました。まぁ所詮初心者のヘタクソ作業ですが、何はともあれこんなフリーランス車両を通じて経験を積んでおくに越したことはないなぁ、と。いずれ東武6050系前パン車や850系を作る際など、割ピン仕事は必須であることが既に分かっておりますので……^^;)、そして下回りの鉄コレ動力化といった点が主な作業内容です。そしてついでに、ベンチレータも元の押し込み式モールド(屋根と完全一体)を切除し、他のフリーランス車両と同じくグロベンに換装してみました。
 出来映えは……「何故このようなデザインの電車が昭和30年代に登場しなかったのか?」と思えるほど、キハ20の車体と電車用アイテムが何やら上手くマッチしました♪ 加えて、格安でチャチな印象のKATOキハ20そのものも造形はそれなりに良く (?)、しっかり色差しを施せば見違えるように生き生きとした表情となることが分かったのも大きな収穫です。とは言え、TOMIXのハイグレードシリーズでキハ20系列が出ることが分かっている今となっては、KATOのキハ20をあちこちで買い漁ったうえで色差しを施そうとは思わないのも事実。あ……このフリーランス電車を増備するために買い足す可能性はあるかも (^^;;;
 ちなみに、当架空鉄道(名前はまだない ^^;) では、腰回りのタミヤ日本陸軍濃緑色 (AS-17) を5mm幅で塗っているのですが、KATOキハ20に塗ると車体側面のかなりの割合を占め、GM板キットに塗るとそれほどでもない……ということで、如何にGM板キットが1/150スケールよりも大きめかということを見せつけられております (^^;)。今回完成の2両を並べてみても。KATOキハ20の方が随分と細身ですし……。そこで、このキハ20風電車は、屋根が低い両運転台車ということで、支線区の単行運転を考慮した車両という設定としました (→とゆーか、そろそろ架空鉄道路線図・ダイヤを用意すべき段階なのではないかと……笑 →しかしそれを作るヒマまではないのが心苦しいところです)。

 何はともあれ、これまでしばらくの間フリーランス電車製作に打ち込んで参りましたが、これを区切りに今後当分の間は実車系キットの製作や鉄コレのドレスアップなど、別の山積する課題(ホントに未施工キットがたまりまくり……滝汗) に取り組む予定です。いや、こちらのシリーズもヤスリ整形待ちの車両が6両あり、作業を進めたいのはやまやまなのですが……(^^;)。

京急2000形・梅雨明けの斜光線に映える

2010-07-28 00:00:00 | 大手民鉄 (京急)


 時の流れは本当に早いもので、京急1000形が感動の「ありがとう運転」及び涙雨降りしきる大師線での定期運行を最後に引退してから1ヶ月が経ちました。敢えて最終運行を見に行かなかった私などは、その後京急を利用するにつけ、未だに「もうしばらく待っていれば1000形がひょっこりとやって来るのではないか」と内心期待しているのですが……そんな思い込みが叶うはずもなく、銀千がますます大手を振って闊歩する光景を見せつけられる今日この頃。
 とはいえ、だからといって打ちひしがれている暇はありません。京急が銀千の増備を打ち切るという話は見あたらない以上、世代が隣接する2000形や800形の廃車がいつ始まってもおかしくなく、とりわけ汎用度が低い2000形は次の廃車候補No.1としか思えません……。というわけで、1000形の引退後はますます、機会を見つけてD急行を撮り貯めたいという思いが募っておりました。そこで昨日、太陽がどんどん傾いて行く時間帯に少々時間が出来たことから、超ド順光となる場所を訪れて2000形の勇姿を記録してみました。



 しかし……あろうことか、20分間隔でしか来ないD急行が、私の訪問時に限って3本連続で2000形ではない車種で来ようとは……(@_@)。しかも、2000形が来ない間にどんどん日が傾いてビルの影が線路にかかり、それを避けるべくホーム上屋に近い位置まで下がってみたところ、やっとやって来た2000形のマスクに蛍光灯が反射してしまいました (号泣)。
 う~~む。昨日の午後3本立て続けにやって来た非2000形D急行はといえば、新1000の8両固定 (こんなに特徴のない編成は来るな!……と。^^;; しかも幕ではなくLEDに当たってしまった……)・600の4+4 (これはこれで良し)。銀千の4+4 (これはこれでまぁまぁ……) といった面々ですが、もしこれらがそれぞれ2000形の運用と切り離された独立の運用であるとすれば、次回以降の京急平日撮り鉄にあたっては、その3本の運用を避けて2000形に注力するようなプランニングを練らなければなりませんなぁ……。まぁ、そんな運用のクセが分かっただけでも、昨日京急で撮り鉄した意味はそれなりにあるのでしょう。
 D急行の8連が来ないとしても、2400番台の4連がそれなりに姿を現してくれれば多少は慰めになりますが、昨日の場合は1時間少々同じ場所で撮り鉄するにつけ、やって来た4連は1本のみ……。よくよく運がなかったことになりますが、それ以上に改正前と比べて日中の2400形4連の運用が減ったような印象もあったりします……(あくまで「印象」ですので悪しからず (^^;;)、

豊橋鉄道渥美線を訪ねて (下) 元上田の緑編成

2010-07-27 00:00:00 | 地方民鉄 (中京北陸)


 (頂いたコメントへのレスはもう少々お待ち下さい m(_ _)m)
 豊橋鉄道の1800系標準編成は、鮮やかな赤ラッピングがキリリとした印象で、これはこれで良いのですが、今回の訪問にあたって最も期待していたのは、上田を経由して豊橋入りした2両を含む1810Fを記録することでありました。
 そもそもこの編成は、上田7251+7551をモ1860+ク2810と改番して1860を中間車扱いとしたうえで、三河田原寄りの1810は部品取り用として入線以来高師で放置されていたデハ7255を叩き直して上田組と連結させたものであるということで、他の編成と比べて非常に特異な来歴が目を引きます。



 しかしそれ以上に、個人的にグッと来るのは……他でもない鮮やかなエメラルドグリーンのラッピング! しかも、黄色い「なのはな」編成・青い「なぎさ」編成と異なり、正面貫通扉にカラフルな意匠が施されておらず、極めてシンプルな美しさを醸し出しているのがグッド♪ 
 というわけで、最初に新豊橋から三河田原へ向かう途中、高師の車庫に入庫していないのを確認して思わずガッツポーズ! (笑) その後は緑に包まれた交換駅を見定めて無事狙い通りのカットをゲット (^O^)。いや~梅雨明けのドピーカンが強烈で、撮影は頭クラクラものでしたが、頑張った甲斐がありました……。
 ちなみに、夏のスペシャルラッピングをまとった「なぎさ」は金曜日の訪問につき高師にて昼寝中、そして通常運行に入っていた「なのはな」は会心のカットを撮影出来なかったことにより、とりあえず記事には致しません (^^;)。また訪れて撮り貯める機会もあることでせう……(^^;;;