今日はGWなので1日に2つの話題をアップする……というわけではありませんで、先日まで延々と扱ってきました台湾鉄事情に関連して、2日前ぐらいに台湾の鉄系総合情報サイトにてとてつもない話題を目にしましたので、緊急追加記事アップです (爆)。
その話題とは……台湾新幹線の開通で競争力強化の必要性に迫られている台湾鉄路局 (=国鉄) が、今後のドル箱となる東部幹線へのテコ入れ策の決定打として、電化されている台北~花蓮間用としては何とJR九州885系 (=かもめ&白いソニック) の台湾バージョンともいうべき振り子電車を投入し、花蓮~台東間の非電化区間に直通する車両にも振り子DC (これも多分間違いなく日本のどこかの振り子DCのコピー) を投入するというのです! 輸入は来年7月、試乗開始は9月以降とか……。しかも運賃は、現在の最速列車である自強号と同じになる予定ということですので、日本人的な尺度からすれば、これは「とんでもなく速くて豪華な割にはとんでもなく安い列車」の出現を意味しています (@o@)。
そうなると問題は……これまで自強号をサポートしながら独特の列車の旅の魅力を満載して走ってきた客車特急キョ光号 (キョ=くさかんむり+呂) の立場が非常にまずくないか、ということです。何故なら、キョ光号では現在台北~台東間に7時間を要するところ、新型振り子DCは3時間半で走破する計画だからです。そうなると……キョ光号は特急としてのステイタスを失い、減便・縮小の方向へと向かうのでしょうか……。台湾を旅するとき、個人的には客車ドン行でなければキョ光号こそ最高の乗り物だと信じて疑わない私にとって、これも世の流れ、「台湾鉄路のJR化」の現れとはいえ、やはり寂しいですね……(-_-)。
ちなみに私は、今年の旅ではやっていませんが、キョ光号で台北~台東間を通し乗ったことがあります。日本のグリーン車並みにゆったりとした椅子に座り、途中の駅で売っている美味い駅弁をのんびりとつつきながら、次から次へと現れる山と海の絶景にひたすら圧倒されまくり……、もちろん特急ですので窓は密閉ですが、外の爽やかな風に吹かれたいと思ったら、デッキの手動ドアを開けて体を車外に思い切り出してみるのも佳し! (よゐ子は真似してはいけません! ^^; なお、時刻表に車椅子マークがついているキョ光号は自動ドア装備の新型客車ですので悪しからず) そんな、のんびり・ゆったり・極上の汽車旅を満喫できるのがキョ光号の魅力なのです (^^)。