地味鉄庵

鉄道趣味の果てしなく深い森の中にひっそりと (?) 佇む庵のようなブログです。

加悦SL広場を訪ねて (6) 精悍なカトー君

2010-11-30 00:00:00 | 保存・園内・特殊車両


 加悦SL広場の入口近くに鎮座していたDB201の姿に「ここは内燃動車についても素晴らしいコレクションを持ち、しかも良好な状態を保っている……スゴい」と圧倒されつつ奥の方へ進んで行きますと、夏草の中にちょこんと佇む小粒なDLの姿が! 趣味界で広く「カトーくん」として知られる加藤製作所製のDLです。SL広場公式HPによりますと、もともと加悦鉄道の所属ではなかったものの、SL広場のコレクションとして11年前に搬入され、近年動態化に成功したとか。どうりで非常に美しい色つやを放っているという……(*^^*)。



 そして周囲の状況を眺め回してみると、園内の隅ということでホントに山野を走行しているかのような雰囲気……。そこでレンズを長玉に付け替え、沸き立つ雲とむせ返るような緑 (……というほどでもないか ^^;) をバックに、あたかも現役時代を思わせるようなシーンを激写! 後ろの無蓋車も良い味出しています……(^O^)。超小型機が1067mm規格の車両を牽引するためにセッティングされた連結器のゴツいムリヤリ感も何とも言えないものがあります (^^;)。うーん、いずれこのDLが客車を牽引するシーンなども拝んでみたいものです……。

新ジャカルタ炎鉄録 (20) 都営6000橙帯

2010-11-29 00:00:00 | インドネシアの鉄道


 最近、ジャカルタの電車シーンは相当濃いぃものであることが「鉄」ではない人々にも広く知られる機会が増えているようで、先日Yahoo Japanのトップページにいきなり日本製非冷房抵抗制御車の画像が現れて「?!」と思いつつさらにクリックしてみたところ、世界のびっくりシーンを紹介するNHK製作のミニ動画が現れ思わずニヤリ (^^;)。それは屋根上乗車をめぐるいたちごっこの奥深い世界を扱った内容でしたが、これを見た多くの人は必ずや(屋根上乗車とは行かないまでも)混沌のラッシュアワーを体験してみたくなったことでしょう……(笑)。そして昨晩は『真相報道バンキシャ!』にて、海外で活躍する日本の中古鉄道車両が特集され、とりわけジャカルタの電車が大フィーチャー! 日本のお茶の間に「東京の電車・大同窓会状態」が紹介されたのは画期的なことでしょう……。



 というわけで、ジャカルタの電車のうち「Hibah=贈り物」シリーズの続きと参りましょう。その元祖である都営6000系は、ジャカルタでのデビュー以来しばらくの間は青帯のままだったようですが、その後は長らくこのオレンジ帯に衣替えのうえ、日々高まり行く冷房車の旅客需要を着実にこなして来ました。しかし、ジャカルタ・デビューから早くも10年を経て、編成替えによる変顔の登場・事故での離脱・帯色変更などなど、三田線時代には到底考えられなかった様々な変化が起こり……気がついてみたらオレンジ帯は激減。今年夏の訪問時には原形のオレンジ帯編成として残るのは6171F・8連1本のみとなってしまいました (変顔オレンジ帯の6177Fは目撃していませんので未詳)。その6171Fも、昨年夏の時点で見られた古めかしいスカートは他の冷房車と同じスカートへと交換されており、これはこれで如何にも過渡期的な光景でしたが (^^)、かなり色褪せてところどころ破れた帯を眺めるにつけ、この編成がそろそろ入場して別の帯色に変わるのだろう……と想像させるに十分なものがありました。
 というわけで、恐らくもうこのような光景は過去のものとなってしまいましたが、103系・東急8000系列・非冷房車にも採用されたオレンジ+黄色系のカラーリングは確かにジャカルタの電車の一時代を象徴するものであったわけで、その功績は非常に大きかったのだろう……と思います。

鉄コレ国鉄スカ色70系をカスタマイズする

2010-11-28 00:00:00 | 超へっぽこ模型製作


 先月、鉄コレ70系の中央西線スカ色バージョンと阪和線バージョンが発売され、既に多くの方がN化改造を通じて楽しんでおられることでしょう。個人的に70系という存在は、幼稚園~小学生の頃に図鑑などを通じて思慕すれども、何のかの言って一人旅が出来なかったため乗りたくても乗れず、気がついてみたら福塩線を最後に全車廃車となってしまったのを雑誌で知って愕然としたという……幼い頃の喪失感と切っても切り離せない存在です (それを言い始めたら、旧型国電の多くの車両についても同様なのですが。汗)。それだけに「出れば要ゲット!是非手許に置いて眺めて癒やされたい」ということで、今回は各色2箱お買い上げ~(笑)。気分に応じて最大8連にしようという目論見です、はい (^_^)。
 鉄コレ70系のモールドの素晴らしさは、既に前作の新潟色・中央東線バージョンで確認済みでしたが、残念ながら前作では塗装の乱れが多く、タッチアップにかなりの手間を要したものです。その点今回は、相変わらず指紋 (鬱) やコスレの類が散見されたものの、総じてだいぶ塗り上がりの水準は上がったのではないかと思った次第。それでもやはり、斜め塗り分けや金太郎塗り分けの部分などを中心に少々微妙な塗り上がりの個体もあり、最終的に自分で手を加えて楽しむものとしての鉄コレと心得るべきなのだろう……と改めて認識したのでした (^^;



 というわけで、タッチアップ→半光沢クリヤ吹きにより、表面の見栄えをグッと向上させることをを目指し、一旦全てをバラバラに (汗)。ついでに屋根はタミヤのグレイバイオレットで再塗装し、より旧国っぽく暗い屋根としてみました。一通りの塗装作業を終えて再び組み上げ、塗り直す前の個体と並べてみたところ (1枚目の画像。手前が施工済み)……むふ~ん♪シブい伊達者ぶりがグッと際立ちました♪ また、先頭部分の連結器はボディマウント式TNカプラーに変更しております。但し、そのまま台枠部分にTNカプラーを装着しても正面の斜め部分と干渉してうまく嵌りませんので、ボディマウント式TNカプラーの側を一部慎重に削っております (勿論、機能を損ねない範囲で)。あと、今回70系を分解するにあたり、正面の2枚窓嵌めガラスが異様にガッシリとしており (裏側のツメがオデコの裏に深く食い込んで厳重に固定されています。←表現がビミョーですが、開けてみれば分かります)、分解と再組み立てにあたり恐ろしく神経を使いました。新潟色ではこれほど頑丈なパーツって使っていたっけなぁ……ということで念のため確認してみたところ、やはり新潟色の正面窓パーツは簡易なものでした (汗)。
 それはさておき、手入れ後の個体をマイクロの70系とも並べてみました (2枚目の画像)。購入した時点では大満足だったマイクロ70系も、急にぼってり塗装とタレ目気味のマスクが気にならざるを得ないと申しますか……(滝汗)。色味もマイクロはクリーム色の黄色味が強く、紺色もマゼンタがかっているのに対し、今回の中央西線スカ色バージョンはスカ色本来のイメージを実に適切に再現しているように思われます (*^^*……ちなみに中央東線バージョンは電動車の低屋根がもともと余り好きではないため未購入だったりします ^^;)。
 ともあれ、こんな感じでMyカスタム仕様 (と記すとエラそうですみません……^^;) となったスカ色70系、中央西線で当時競演した他の車両だけでなく、東海道・横須賀線の他の車両とも並べていろいろ楽しんでみたいものです……(サロはまだありませんが。笑)。あと、新潟色や阪和色 (こちらも同様のカスタマイズ済) と並べるのもオツでしょうか♪

東急8694F・44K赤幕急行の雄姿

2010-11-27 00:00:00 | 大手民鉄 (東急)


 一昨日の恩田訪問の際には、中央林間11時台発着の44K運行に8694Fが入っているのを目撃しまして、しかも一昨日は個人的に本当に久しぶりの平日休み。そこで「これは心おきなく○Kを撮影できる!」ということで、長津田駅近くの美味いラーメン屋「た○屋」にて気合いを入れ、恩田にて秩父7503Fを眺めたのち、押上から急行として戻って来た8694Fを激写!! とりあえず一昨日の東急散歩は、先日購入したキヤノンEF70-300mm F4-5.6 L IS USMの更なる操作習熟も兼ねての撮影でしたが、250mmあたりに焦点距離を設定しても (35mm換算で400mm) 画質は最高にシャープで、しかも色乗りとコントラストも完璧!ということで、デジタル画像の中で美しく舞う8694Fの姿にもうメロメロ (*^^*)。特に、今や東急ではすっかり貴重になった赤い急行幕の余りの鮮やかさに悩殺されました (^o^;)。



 田都末端区間を走る急行はすぐに中央林間から折り返して来ますので、そのまま動かず街路樹の黄葉をバックに入れて急行押上行を激写!! この区間ではカーブだろうが何だろうがとにかく猛スピードで通過して行きますので、撮影も最高に緊張……(汗)。ともあれ、東横線時代の勇姿をも思い出させる8590系の急行幕&正面赤帯姿をこうして撮影出来れば無上の幸せです (何とオーバーな ^^;)。
 それはさておき、発売開始からそれなりに時間が過ぎたJTBキャンブックス『東急ステンレスカーのあゆみ』(荻原俊夫著) を、昨日仕事帰りに神保町の○泉に寄ってようやく購入しました。デハ8400 (初代)→8090&8590系へ結実する東急車輌独自の軽量ステンレスカー開発が如何に大きなブレイクスルーであったか (東急ステンレスカーの範型であった米国バッド社も東急技術の独自性を完全承認) が紹介されており、登場当時は「コルゲートが少なくてつまらん」とすら思えた8090&8590系の鉄道車両史的重要性を今さらながら痛感させられます。そして……「5000系 (2代目) も東急ステンレスカーである」という当たり前の事実を記事として目にしてオドロキを感じてしまった次第です。いやその……「東急ステンレスカーと言えばコルゲートがある車両」という固定観念が私自身の脳裏で余りにも強く、普段「5000?そりゃ『走るんです』だろ?」としか思っておりませんで……(^^;;;;;)。

東急恩田通信・秩父デハ7503ほぼ完成編

2010-11-26 00:00:00 | 大手民鉄 (東急)


 昨日秩父鉄道公式HPに掲載された『秩父鉄道ニュース』12月号によりますと、先月甲種輸送された7502Fの正式デビューが来月24日と決まり、熊谷出発にあたっては7502Fと入れ替わりで引退するカナリア1012Fと並べて展示するミニイベントを開催するとのこと。また、1両の車内にはクリスマスの装飾を施すとか。うーん、既に小学校の終業式後に当たり、親子連れでお誘い合わせの上どうぞ……という趣旨なのでしょうが、ファンの参加については「世間の浮かれぶりと無縁で孤独な趣味活動に徹する皆様への秩父鉄道からのプレゼント」ということでしょうか?!
 それにしても、7501Fのデビュー時にイベントを行い、7502Fでもイベントを行うということは、今後も新規導入編成が就役する度ごとにイベントを行い、離脱する1000系と合わせて記念切符を売ることになるのだろうか……??と思わず勘ぐってしまわなくもありません (^^;)。7501Fと7502Fはライトの位置が異なりますので、一応「新型」という位置づけだったりして……(笑)。

 

 いっぽう、7503Fの甲種輸送日が決まったようで、秩父の車両事情は来年に向けてますます変動して行くことが感じられますが、その7503Fの改造工事は残り一ヶ月を切って大詰めを迎えているようで、昨日恩田を訪れてみたところついにデハ7503が表に引き出されていました。秩父向け8090系改造工事にあたっては、クハ8090 (奇数) をデハ7500へと電装するのが最も大変な作業であると推測されますので、長らくクハ8085改めデハ7503はテクノの屋内に取り込まれたままでしたが、入れ替わりにクハ8086改めクハ7703が庫内に取り込まれて最後の調整に入ったということで、恐らく近いうちにテクノを出て編成が組まれることになるのでしょう。しばらく社紋と車番に覆いがされていたデハ7603も、ここに来て甲種輸送の予定が決まったことから、昨日は既に社紋が丸見えとなっておりました。車体が徹底的に磨き上げられていますので、ついでに剥がしたのでしょうか。
 そして背後の工場本屋側無架線地帯には、引き続きクハ8093+デハ8194の姿が。この2両がテクノ側に取り込まれる日も恐らく近いのでしょう……。
 ちなみに昨日は、8628Fが5連+5連に切られた状態で正門脇に。いや~8500系の入場が相次いでいるようですが、リーマン・ショック前に8630Fまでの迅速な全廃がブチ上げられたのは一体何だったのだろうか……という気がします (汗)。もうこの際、南海6200系と同じようにVVVF化してしまえば良いのでは?と思うのは私だけでしょうか……(妄想失礼 ^^;)。