地味鉄庵

鉄道趣味の果てしなく深い森の中にひっそりと (?) 佇む庵のようなブログです。

質実剛健・近鉄通勤電車@鶴橋

2008-05-29 01:09:00 | 大手民鉄 (近鉄)


 今日から少々名古屋に出張して参ります。余りの忙しさのため、東京・神奈川の外側に出るのは、思いだしてもみれば3月中旬に台湾から帰国して以来のことです (爆)。というわけで、あちこち巡り歩こうと画策しているのですが (とは言っても時間の制約上、たくさんのスポットをカバーできるわけではないです ^^;)、近鉄名古屋線または養老鉄道は必ず組み込もうと思っておりますので、その前夜祭 (?) としまして、約1年半前の鶴橋駅での撮り鉄の続きです (何を今さら……^_^;;)。
 鶴橋で近鉄特急を撮影したとなれば、一般車の撮影にも気合いが入ったことは言うまでもありませんが、そんな近鉄一般車撮影にも一大誤算が! たまたまなのかも知れませんが、お楽しみの車両のひとつである奈良線8000・8400系は、他形式との混結編成の奈良方に連結されていることが多く、肝心の難波寄りは小田急9000顔ばかりだという……。
 まあもちろん、小田急9000形はその晩年に追いかけた思い出深い車両ですが、その他の鉄道で小田急9000形顔が採用されても今ひとつ彫りが浅く、ツボにはまならないパターンが多いような気がします。とくに近鉄は、今後も当分この顔が盤石だということで、こればかりですとさすがに食傷気味……。但し、前パン車が数多く在籍していてそれなりに楽しいことは認めなければなりますまい (笑)。



 それでも……鶴橋で2時間粘って、難波方に8000系列が連結されている状態でやって来た列車がまさかこれだけとは! (爆) 今まで奈良線≒8000系列という先入観があったもので、いやはや参りました (^^;)。他の8000系列連結列車は奈良方に連結されている傾向が強く、さらに昨年秋に大和八木→丹波橋間を移動した際のチェックでは、京都・橿原線の普通・急行運用における8000系列の確率が非常に高いという……(@o@)。これからは8000系列を短時間で集中的に撮影するのであれば、大和西大寺などで待ち構えるのが一番良さそうなのではないか?と思っております……。
 いっぽう、大阪線も「昔の顔」の比率が減りつつあることについては前に記した通りですが、上本町口であれば河内国分行の普通や榛原行の準急なども混じりますので、それなりに撮影効率が上がるのは目出度いことです (→でも国分・榛原方にお目当ての車両が連結されていることが多く、撮れたのは結局急行ばかり ^^;)。大阪線も今後出来るだけ記録を重ねたいものだと思っていますが……多忙の中で果たしてそういう機会をどれだけ作れるのだろうか?と呆然としております。(-_-;

東急恩田通信・延命の (?) 8630F入場編

2008-05-27 17:59:55 | 大手民鉄 (東急)


 どれほど忙しくても、ちょっと時間が出来たら恩田に寄り道せずにはいられない最近の東急事情……。先週はついに恩田がすっからかんになってしまい、この先一体どうなるのだろうかと思っていたところ、僅か1週間でだいぶ雰囲気は変わるもので、8630Fと1007Fがいつの間にか入場していました。このうち8630Fは、中央林間寄りの5両の姿が見えず、既に工場本屋に取り込まれたと思われるほか、渋谷寄り5両が工場正門脇に留置されていました。1007Fは4+4に分割されていましたが、先に8630Fから手をつけているせいか、当面大きな動きはなさそうな雰囲気。
 そこで、とりあえず恩田を訪れた際の常として、ホームにしばらく佇んで入換の動きを待っていたのですが……全く動きなし。残念! まあ、恩田で複雑な入換にうまく遭遇できること自体、ギャンブル大当たり並みに低い確率なのは百も承知です (^^;)。それでも、その「まぐれ」を期待して、恩田ウォッチャーはフラフラと吸い寄せられるのだろうと思います (笑)。とりあえず、デワが昼寝しているシーンを撮らないのも勿体ないですので、遠足輸送で10分間隔運行をしていたこどもの国線Y000形と組み合わせてみました。



 さて、件の8630Fですが、とくに渋谷方2両の扉が全て開けられ (正面扉も開いているシーンを初めて目にしました ^^;)、モケットも外されて立てかけられ、掛員の方々が掃除機を使って椅子の下のホコリを丁寧に吸い取っているところでした。廃車になる車両や、インドネシアに現状渡しされる編成がこのような扱いを受けているシーンは見たことがありませんので、ふつうの検査入場の可能性が極めて高そうですね……。もちろん、5000系の増備に伴い、東武乗り入れ車であるかないかを問わず検査期限を迎えた編成から離脱させるという考え方もあるわけで、伊豆急向けのような大改造をするのでなければ、譲渡前の整備の一環として同じような清掃をする可能性もあるでしょう。長野に譲渡された8500系も同じような処置を受けたのでしょうか? (^^;)
 しかし、先に廃車にするとすれば、横浜線の脇で長期放置されている8613Fや、非乗り入れ編成の8609・12Fでも良いわけで……。そんな中、こうして8630Fがふつうに入場したということは、2~3年以内に8630Fまでの非軽量鋼体車を全廃するという当初の野心的な計画が変更され、とりあえず一部の非軽量鋼体車が延命することになったと解釈できるでしょう。そうなると今度は、果たして長野は、インドネシアは、あるいは8500系を購入しそうな他の私鉄は一体どうなる……ということで、妄想は収まりそうにもありません (^^;

東急5080系増備相次ぐ (上) 長津田到着

2008-05-26 20:29:00 | 貨物列車 (甲種輸送)


 東急の2008年度設備投資計画によりますと、今年度は5000系80両、5080系36両、7000系6両の新造を予定しているということで、特にこの5月から6月にかけては毎週1回のペースで東急車輌からの甲種輸送が続いております。この増備ペースはまことに「怒濤」という言葉がぴったりと当てはまるものですね……。
 そもそも、いま重点的に増えている5080系なんて、「目黒線には元々3000系がそれなりにあるのだから、5080系は申し訳程度の増発のために『取りあえず造ってみました』という程度の少数派で終わるのではないか。と思っておりました。とくに目黒線は白金高輪から二手に分かれてしまい、西高島平と浦和美園のどちらも到達まで時間がかかるだけでなく、東急車の三田線・南北線内完結運用もあることから、ただでさえ「一度行ったら帰ってこない」の典型例 (笑)。そこに現れた少数派ですから「さしずめ東京メトロ06系の東急版みたいなものだな」と信じて疑っておりませんでした (^^;)。それが何と、あれよあれよと言う間に今週の水曜には5189Fの入線ですから、まことにアンビリーバボーな増え方です (@o@)。



 そんな5080系の甲種輸送、今月に入ってから水曜の午後に時間的余裕をとれる機会が多かったもので、7日と21日に行われた5187・5188Fの長津田到着シーンを撮影することが出来ました。5189Fの輸送は仕事の都合上撮影できませんので、「紺色帯5080系の甲種輸送撮り納め」という感じですが、まぁ所詮「走るんです」ですので、それほど熱心にこだわっているわけではありません (笑)。
 むしろ、毎回長津田で新車の到着を撮影する際に注目しているのは、果たして何色のDE10がエスコートするのか……という点です (^^;)。ただ、やはり何のかの言ってDE10の更新が進んでいるためでしょうか、あるいは単純に個人的な運の問題かも知れませんが、とにかく赤更新機ばっかりです (爆)。とりあえず、1750号機といい1189号機 (またかよ) といい、このタイプの赤更新機塗装は好きですので良いのですが (逆に、赤白灰の比率が等分な塗り分けの更新機は締まりがなくてイケません。^^;)、たまには原色機や青更新機との組み合わせも撮りたいなぁ……と思う今日この頃です。

現存する京急230形・関水金属の268号

2008-05-25 22:52:16 | 保存・園内・特殊車両


 本日の京急久里浜祭りは結局天気予報通りの雨。屋根がついている保存車両も、車体の手前に柱があったりして、上手い具合に形式写真を撮ることは覚束ないのが実情です (と申しますか、そもそも車内も外側も人が多すぎですし。苦笑)。
 これに対し……京急の古典的車両を心ゆくまでじっくりと撮影できる (しかも現役で走っている!!) 存在として、去年の今頃までは京急230形あらため琴電27+28が存在していましたが、月日が経つのは早いもので、昨年7月の感動的なさよなら運転&撮影会から約1年が経とうとしています……。しかも琴電27+28は、他の貴重すぎる琴電古典車両と比べれば保存価値が下がるという事情により (しかも正面貫通路がありますし……)、呆気なく解体されてしまったのは記憶に新しいところです。
 そんな中、京急230形が引退時の姿を保ちながら、しかも非常に撮りやすいかたちで保存されているのを「そういえば……」と思い出しました。新宿区の北西端にある関水金属本社&ホビーセンターカトーの門前です! 既に鉄道模型趣味を重ねておられる方は「何を今さら。珍しくも何ともない」と思われるかも知れませんが、私は最近、まずは置物として鉄道模型を買い始めた超初心者につき (^^;)、ドキドキワクワクの初訪問となったのでした……。



 大江戸線の落合南長崎駅から何の変哲もない商店街&住宅街を歩いていますと、「果たしてこんな空間に本当に京急230形が置いてあるのだろうか……そもそもどうやって搬入したのだろうか」と不可思議な気分になって来ますが、歩くこと4~5分、本当に京急現役の姿そのまんまのデハ268が目の前に現れた瞬間、思わず「ををっ……」と感嘆の声を上げざるを得ませんでした。引退から既に30年以上経ち、琴電移籍車両のような定期的な検査を受けてきたわけではないにもかかわらず、腐食らしいものは傍目には全く分からず、丁寧に京急レッドが塗り重ねられ……。多少の汚れを除けば何の違和感もなく今にも動き出しそうな姿は、さすが鉄道模型会社としてのプライドに賭けた整備がなされているのだなぁ、と思わずにはいられません (*^O^*)。
 唯一の問題は、この空間が来客用駐車場だということです。到着当初は、平日の昼間ということもあり (大江戸線沿線で用務があったもので、そのついでに寄りました ^^;)、車が全く停まっておらず、最高に撮りやすかったのですが……天気予報がハズレてピーカン (-_-;)。そこで、店内であれこれ物色をしながら、予報通りにフラットな空模様となるのを待っていたのですが……しまった、近所の有閑御老人たちがスクーターや落ち葉マークのベンツ (!) で乗り付け、立ち位置が限られた状態に……(汗)。まぁ近場ですからまた来れば良いのですが、折角なので頑張って位置を探って撮影したのが今回の2枚です (^^;)。じっくりと撮影される場合は、最低限休日は避けた方が良いのかも知れません。
 ちなみに……この日の御買い上げは阪急6300系。昨日アップの画像をレタッチしているあいだに「阪急電車も本棚に並べたいなぁ……」と思い検索してみたところ、ここですぐに6300系4両セットの在庫をゲット出来ることが判明したために初訪問となったのでした。ショウケースに並べられた夥しい数の模型車両をじっと眺めていると、泥沼にはまりそうでコワイ……(^^;;;)。

阪急京都線・前パンの競演を撮る

2008-05-24 07:18:38 | 都市民鉄 (近畿以西)


 ここのところ関西私鉄方面から、撮り鉄的観点からみていろいろと気になる話題が相次いで伝わって来ているような気がします。その最たるものは京阪の塗装変更でしょうか。昨日あたりからついに走り始めたようで、ネットで眺めても京阪の伝統であるグリーンをリファインしてなかなか見栄えがするように思うのは私だけでしょうか。その一方で1900系の検査を通してピカピカに整備し、今後も旧塗装による現役の続行を宣言してくれておりますので、昔気質な車両を愛する立場にとっては何とも嬉しい話です (^^)。
 昔気質といえば、能勢電100周年を記念したチョコ色ツートンの復活も大いに注目しております。実は……まだ能勢電には乗ろう乗ろうと思いつつも乗ったことがないのですが (滝汗)、関東人間としては今はなき江ノ電304Fのチョコ電塗装を見ているかのような懐かしさがあります (^^)。そこで……能勢電といえば阪急のお古、そういえば阪急もしばらく撮っていないなぁ……ということで、以前アップした今津線の他に撮った画像を探してみたところ、3年前に高槻市駅で京都線を撮影したのを思い出しました (^^;;)。このときは確か、京都出張の翌日をそのまま休みにして、午前は京阪、午後は枚方市から高槻市へとバスで移動、京都線と嵐山線の2300系に一人でフィーバーしたものです……(*^^*)。



 もっとも、2300系といえば幕なし・手提げサボの印象が非常に強いため (^^;)、京都線の運用に入っている車両のほとんどは幕表示に改造されているのを目にして「何だよ……ちぇっ」と思ったのも確かですが (^^;)、いま改めてこうして眺めてみますと、如何に不謹慎で浅薄な発想であることよ……と、穴があったら入りたい気分です (笑)。今や首都圏では幕表示すら急速に姿を消している中、こうして左右の幕も凛々しく、デカいパンタを振りかざしながらマルーンの電車が迫ってくるのですから、とてつもなく贅沢な悦楽と呼ばずして何でしょうか! しかも、2300系はこの撮影から3年経った今でも余り数を減らしていないということで……来月あたり、関西で出張ついで鉄をする可能性が高いのですが、能勢電+阪急京都線というプランにしようかなぁと画策しています。
 2300系が走り去った後は、今度は6300系が登場! やはりシンプルなマルーンの車体に横長の窓がズラリと並ぶという圧倒的な存在感は、阪急だからこそ醸し出し得るものなのでしょう……(*^^*)。しかし、あれ……昔から図鑑や写真で眺めた6300系の姿とは何かが違う……。そこで後から初めて知ったのですが、前パンの編成は1本しかなく、6330系と呼ばれているようですね……。いや~レアな車両に当たったのも目出度い目出度い (笑)。
 しかし、そんな6300系も、JRの新快速に対する競争力を失って停車駅を増やした結果、今度は途中駅からの混雑に対応しない2扉が嫌われ、3扉の9300系に置き換えられ始めたとか……。これも今のうちに改めてきちんと記録しておかなければならないようですね (-_-)。