私が始めてヤンゴンを訪れた2013年3月、ヤンゴンの街は日本国内の数多のバス事業者塗装のバスがあふれ、まさに百花繚乱の感がありましたが、やがてラッピング車とウリナラ・エアロエースが氾濫し、ついには中国宇通の植民地に変わるまでの時間は僅か4年強! 本当に何事も諸行無常、変わるときには変わってしまいます。ヤンゴン未訪問で「いつか自分も」と思っていたバスヲタの皆様は今頃、さぞや涙を飲んでいることでしょうが、しかしそれはひとえに、「アジアの乗り物における諸行無常・一期一会の鉄則」に従わなかった者が自ら一生背負い続ける罪なのです (爆)。
しかーし、そんなヤンゴンを横目に、依然として日本メーカー製ボロバスの天下となっている大都会があります。それがバンコク!!
街そのものは、最近まで英領時代のまま時間が止まっていたかのようなヤンゴンとは比較にならないほど、バンコクの方が圧倒的近未来都市ですが、そんなバンコクでは高度成長が続いた80〜90年代に日本やドイツのメーカーから新品の下回りを買い続け、タイオリジナルの車体を架装した結果、如何にも80〜90年代の日本気質な雰囲気のバスが未だに大して故障もせず洪水のように市内を走っているのです。勿論、中国製勢力の伸長もありますが、とにかくバンコクのバスは、主要バスターミナルに居続けても決して飽きることはないほど多様で楽しめます。
そんなバンコクのバスの中でも、個人的に一番好きなのは、一番安い赤バスです。均一運賃で6.5Bという激安ぶりですが、たまに社会政策の一環として無料バスも来るという凄さ……。そんな赤バスがエンジン音をガラガラ言わせながら神風運転するのにはシビれます (笑)。
というわけで、赤バスの画像、ここ数年ミャンマーを訪れる度にバンコクにも寄り道している関係上、三菱ふそうといすゞそれぞれに画像を撮り貯めているのですが、とりあえず今年3月に撮影した画像をアップしておきます。上はいすゞ (@バーンスー)、下は三菱ふそう (@戦勝記念塔) です。赤バスは全ての車両が両社の製品ですので、時間帯と場所によっては赤バスが洪水のようにを現すのは、まるで1980年代の町田駅前や本厚木駅前を思い出すノリがあり、マジ感激ものですぜ旦那……。
ともあれ、赤バス・青バスをはじめ、様々な色のバスをそれなりに撮り貯めておりますので、整理してアップしたいのですが、時間ばかりが過ぎて行く……。