東京メトロ千代田線に長年君臨してきた6000系は既に相当数を減らし、インドネシアでチョッパ車だけでなくVVVF車も大量に見かけるようになってからは、最早いつ何時完全に千代田線から撤退してもおかしくないと思っておりましたが、とりわけ最近は代々木上原で16000系の30番台半ばの編成を見かけるようになり、いよいよ秒読みか……と痛感していたところでした。そしてついに昨日、大本営発表で、10月5日に定期運用から離脱、その後しばらく土日限定・綾瀬〜霞ヶ関間1往復の特別運転を行い、11月11日を以て引退するとのことです。
HMつきの特別運転が千代田線内で完結しているのは、乗り入れ先であるJRや小田急でヲタ殺到状況を発生させないためでしょうが、とりわけ代々木上原折返しではなく霞ヶ関折返しとなっているのは、唯一の撮りやすい地上駅である代々木上原での惨事発生を避けるためであろうと思案します。
いっぽう、特別運転の開始日が10月13日からとなっているのは、10月最初の週末に開催される日比谷ヲタ祭りの来客がなだれ込まないようにしようという深慮遠謀もあるのでしょう。
個人的には、ジャカルタに行けばそれこそ湯水のように走っていますので、敢えてメトロ6000さよなら関連行事に参戦しようとは思いません。今でも正面スタイルは決して古くは見えない車両が、既に登場から約半世紀を経ていることに深い感慨を覚えつつ、これでまた一つ昭和が遠くなり、平成も終わり行くのか……という思いを新たにしているところです。
そしてこんな発表が、鉄コレ営団5000系千代田線バージョンの発表と同じ日になされたことの偶然にしみじみ……。都営三田線といいメトロ5000系といい、早くKAI色でもKCJ色でも良いので出して欲しいものです。メトロ6000は……鉄コレになるのか? マイクロとKATOから出たヤツを既に持っていますので、余り増やさなくても良いかな、とは思うのですが。