地味鉄庵

鉄道趣味の果てしなく深い森の中にひっそりと (?) 佇む庵のようなブログです。

相鉄瀬谷駅上下副本線完成・ダイヤ改正実施

2012-04-30 00:00:00 | 大手民鉄 (相鉄)


 将来のJR・東急直通実現を通じて首都圏の鉄道ネットワーク全体における自社の存在感を高めようとする相鉄の戦略は、いよいよ西谷での連絡線工事着手によって本格的にその姿を現そうとしているところですが、昨日はその小さな(?)一里塚として、瀬谷駅においてかねてから進められていた上下副本線増設工事が完成するとともに、上下本線が再整備のため一時使用中止となりました。そして、かなりの徐行を強いられる上下副本線を全ての列車が走行することに伴い、瀬谷を通る全ての列車の所要時間を1分ほど延ばすこと、ならびに西谷駅の副本線使用中止に伴い平日朝の快速運行を取り止めることを主な眼目とするダイヤ改正が、昨日から地味~に実施されています。これほど華のない新ダイヤも珍しい……(汗)。



 とはいえ、何はさておき瀬谷駅の大変貌が一つの段階に達したことは、長年相鉄に親しんでいる地元ヲタにとって地味~に記念すべき出来事ですので、昨日はちょこっと時間を割いて、使用開始初日の下り副本線を行く列車を撮影してみました♪ 約30分ほど滞在した間、8000旧色、9000新色、マンケーと続き、まぁ個人的には2勝1敗といったところでしたが、そろそろ横浜に行かなければならない中、ここは是非一発7000系か新7000系に当たりたいのも確か。そこで、頼むよぉ~と念じていたところ、ををっ!マジで横浜方から7755Fというマニアックな編成が! しかし……画面左側が上り9000系にカブられてしまいました (苦笑)。とはいえ、冷静になって考えてもみれば、上り9000系も旧塗装ですし、何より昨晩の線路切り替え早々に上下本線の一旦撤去が始まった中、まだ輝きが残るレールが一部切られた状態で写っていることで、切り替え初日の記録写真としてはこれほど上出来なものはないなぁ~という気もして参りました (^^;)。
 1枚目のカットを撮影した後は、速攻で (良い子は真似をしてはいけません!←まぁ既にこれぐらい余裕なほど足も回復しているということです ^^)海老名方へ。上り副本線への進入はポイントではなく、突貫工事による完全な線路切り替えによっていることが分かりますが、他の計3ヵ所のポイント新設・改良と違って、何故ここはポイントを残すかたちにしなかったのだろうか……とナゾ。いやそもそも、何故一旦上下本線を用途廃止にしなければならないのかも分かりませんが、完全に列車を遠ざけることで日中の工事を容易にし、人件費を節約するためなのでしょうか? 詳しい内情は全く分かりません。悪しからず……(^^;
 こんな感じで7755Fを見送ったあとは横浜に向かい、いつもお世話になっておりますeight8888様と、夏のとある企画に向けた打ち合わせがてら飲み食いに興じ、約3時間ひたすらマシンガントークで各地の濃すぎる鉄事情を語りまくったのでした (爆)。いや~話をうかがっていて行ってみたい場所が多すぎます (^^;)。というわけで、eight8888様には心より御礼申し上げます m(^^)m

伊豆箱根鉄道探訪 (3) 新鋭?1300系

2012-04-29 00:00:00 | 地方民鉄 (東海道)


 一旦大場撮影会に話題が逸れたいずっぱこ車両めぐりですが (^^;)、西武新101系つながりで、駿豆線の「最新鋭」車両である1300系の麗姿をアップしておきましょう。周知の通り新101系あらため1300系は、701系あらため1100系を老朽廃車に追いやることから、701系のボロさ加減を酷愛する立場からしますと憎まれ役ということになりますが、101系のダイナミックな走行音はそれはそれで最高に魅力的ですので、まぁ駿豆線のラッシュアワー対策用秘密兵器(?)が同じ西武車どうしで世代交代したと割り切るのが無難なところでしょうか。



 そんな1300系、いずっぱこの標準色となって久しい白&ブルーを纏っているわけですが、1100系や3000系と異なる塗り分けとなった結果、とくに側面の鮮烈度がアップしたような気がするのは私だけでしょうか。大場車庫撮影会の際、一番奥に入庫していた編成も撮影出来たのですが、最高に澄み渡った雨上がりの空と大場幕の1300系の組み合わせは、たまらなくまぶしすぎる……の一言です(*^^*)。大場車庫の中でもこれだけ美しいのですから、里山が背後に連なる沿線風景とのマッチングも最高! とりあえず早春の冬枯れとの組み合わせですが、四季それぞれの伊豆の風景とこれからどのような絵巻を繰り広げて行くのか楽しみですね……。そして、いずれ十数年後には3000系か新2000系あたりが引っ越して来るでしょうから(あくまで気の早すぎる予想……^^;)、その際には復活西武色やなんちゃって伊豆箱根赤電なども実現して欲しいと思うのは私だけでしょうか? その前に、正面中央の突起部は黒で塗りつぶすのではなく、白を塗って欲しいのですが (^^;;)。

西武新101系・池袋線の前パン旧塗装

2012-04-28 00:00:00 | 都市民鉄 (首都圏)


 先日、いつもお世話になっております「きえふにいさん」様が大学時代に所属されていた写真部のOB有志による作品展が都内某所で開催されまして、私も御案内を頂いたことから少々拝見してきたのですが、なにぶん私は写真歴29年になるくせにこの手のギャラリー展示には全然行ったことがなく、もっぱら自己流撮り鉄で満足しているだけの視野の狭さですので (滝汗)、様々なテーマと技法で撮影され、様々な印画紙やプリント用紙に出力された作品がズラリと並んでいる光景に、いろいろと見開かされるところがありました。まぁ~何と申しましても、デジタル化とそれに対応したレンズ解像力の向上は凄まじく、風景写真の微細さや鮮やかさには驚愕のひとことです。しかし逆に、誰の目にもキレイになりすぎて、没個性的な単なる「画像」に過ぎなくなってしまう可能性も何となく見えてくるわけでして、改めて「一瞬を切り取る一枚に込めたメッセージや撮影者のハートの《温度》」のようなものが問われているのではないかと愚考した次第です。この点、暮れなずむ風景の中に愛すべき存在を配したきえふにいさん様の御作品はほのぼのとしたやすらぎを見る者に与えていましたし、モノクロプリントやアスティア調の淡白な色彩によるポートレートなど、色情報としては突出していないからこそむしろ見る者の想像力をかき立てる作品に圧倒的な存在感を感じた次第です。
 うーん、こうしてナマの大延ばしプリントを眺めていますと、自分もたまにはこんな写真撮ってみたい!と思うものですが,結局時間がないので単純に列車を撮って喜んでいるばかりなのですよね~(^^;)。そもそも、こんな編成写真ばかり撮っている人間に、奥の深い作品の数々を論評し写真論をグダグダと書き連ねる資格もないということで、駄文の限りで大変失礼しました (汗)。



 というわけで、きえふにいさん様がお住まいの路線である西武の、最も気に入っておられる車両である新101系をアップしてみましょう~。今回のリバイバル旧塗装画像は、近所に毎週1回用務で通っていた昨年の初夏、夕方早めに仕事が終わった後でトコトコと踏切まで歩いて行って撮影したものですが、「この時間のこの列車が新101系の限定運用である」ということを全く知らず、単純に「折角西武池袋線のすぐそばで仕事をしている以上、個人的に手薄だった西武をもっと記録しておきたい」と思い立ってのものでしたので、踏切に到着して割とすぐにリバイバル旧塗装がやって来たときには本当に飛び上がるほど嬉しかったですね~(笑)。2枚とも随分カツカツで、お世辞にも作品とは言えないレベルですが……まぁ良いのです、とにかく記録出来れば (^^;)。
 そんな西武101系、言うまでもなく山男として生を享けたことから、非常に重厚な走行音が魅力でして、101系or新101系として乗るときも、あるいは機器流用車である4000系やNRAで乗るときも、趣味的に充実したものを感じておりますが、新101系につきましては長年どうもイマイチ顔の表情に馴染めないものを感じておりました。何でド真ん中でバックリと割れているのか……と (^^;)。とは言え、最近は秩父に出かけるごとに6000系ですっかり見慣れたことと、最近の新型車両の数々や○トーカなどと比べたらはるかに柔和な表情に感じられることから、新101系も趣味的にストライクな車両となりました (笑)。とくにブツ2編成の前パン姿はメロメロです……(*^^*)。
 今や新101系の池袋口での運用は残り1編成となり、いよいよ危機的な状況となっているようですが、今年もまた上半期は同じ事業所に毎週1回通うようになり、したがって西武線にもすぐに歩いて行けることから、せめて何とかもう1回くらいは新101系前パン10連の勇姿を拝めないものかと期待しているところです。いっぽう、昨年KATOで西武新101系の現行標準塗装バージョンが発売された際には思わずゲットしてしまいましたが、今後は旧塗装バージョンも再生産して頂けないものか……と期待せずにはいられません(あぁ金が……^^;)。

鉄コレ南武支線101・205系をN化する

2012-04-27 00:00:00 | 超へっぽこ模型製作


 黄金週間を目前に控え、昨日は模型各社の新製品・再生産品が一斉に発売開始となり、私がいつもお世話になっている某模型店も次から次に押し寄せる来客で大繁盛となっていましたが、私もかねてから予約していた鉄コレ南武支線101系&205系1000番台を目出度くゲットしました♪ 一応この両者、先月中に発売予定とリリースされていたものですが、結局延び延びになるのは何のかの言って模型購入の常でしょうか (汗)。今回の南武支線モノは、かねてから親しんでいる川崎界隈をのんびりと走るシブい奴であるだけでなく、模型でも長大タキ・コキ編成と短い電車との対比がなかなか良い感じになりそうだと思い大いに期待していましたので、帰宅後はいてもたってもいられず超速攻でN化してしまいました (^o^;)。



 パット見の出来映えとしましては、まぁ細かいところで色剥げがあったり、キタイ国農民工の指紋がべったりとついていたり(特に205系の正面は、黒マスクの処理を一部デカールでやっているようで、その貼り上がりの出来不出来が当たり外れの分かれ目になっていますが、例外なく指紋あり……。窓パーツなどと同じく、OA用汚れ取りクロスで拭き取ってやると多少は良くなるかも→単に私の場合そうだったというレベルであり、あくまで自己責任でお願いします)といった、毎度毎度の鉄コレらしい問題点が散見されないわけではありません。それでも、目くじらを立てるほどのレベルではありませんし、マスキングが如何にも面倒臭い車両をよくぞここまでほどほどにキレイに仕上げてくれたものだ……というわけで、基本的には満足しております☆ というわけで、2両のみで走らせるのは如何にも勿体なく、それぞれ4連妄想編成を組んでみました (^^;)。
 こんな感じで、国鉄新性能20m車2連という「お求め易く楽しみ方いろいろ」な鉄コレ新ジャンル(?)がなかなか良い感じで出て来たことから、既にリリースが予告されている105系や119系の正式発売が今から非常に楽しみですね……。また、205系軍団の中では極めてマイナーな南武支線用もこうして出て来たことで、相模線用500番台4連といったものも是非リリースして頂きたいものですが、そうなるといよいよGMの立場が……(^^;)。いやその前に、相模線がマイナーすぎて、やはり鉄コレ化の対象外なのでしょうか (-_-;)。

伊豆箱根駿豆線撮影会2012 (3) ELの晴れ舞台

2012-04-26 00:00:00 | 地方民鉄 (東海道)


 先月下旬に開催された伊豆箱根鉄道駿豆線の大場車庫撮影会は、本来引退を目前に控えた復活赤電1100系を主役に据えていたはずでしたが、気が付いてみれば、これまた最高に貴重な凸型電機であるED32・ED33がいつのまにか主役の座を乗っ取ってしまいました (笑)。この撮影会は、担当者の皆様のご厚情により、参加者のちょっとしたリクエストを受けていろいろと車両を動かして下さったのですが、その最大の目玉となったのは、ED32+大雄山線5004Fのド順光編成!! (*^O^*) 5004Fの出場・甲種輸送を控え、既にこの編成が組まれていたところ、参加者の「クラの中のED32も是非撮りたい」という要望を受けて編成まるごと動く旨がアナウンスされると、参加者一同から感動のどよめきが……(笑)。ふだんは甲種輸送時に一瞬撮影するのみで、大場車庫の構内で撮影することなど夢のまた夢……と思われるシーンが、こうして抜けるような青空をバックに展開しているのですから、これを撮影出来ただけでもわざわざ大場に来た甲斐があるというものでしょう!



 しかし、感動のシーンはこれだけではありませんでした! 赤電と並べられていたED33+工臨用超骨董品貨車を動かして、しばらく赤電単独の編成写真を撮影出来るようにする配慮がなされたのですが、赤電は折からのドピーカンに伴い完全な逆光になってしまいましたので、必ずしも写欲が沸騰というほどでもなく (^^;)、むしろ側面に光が当たっているED33+貨車編成の単独シーンがにわかに実現したことの方がはるかに嬉しさ大爆発です (笑)。
 ふだん大場工場手前の側線に放置されているボロ貨車群は、そもそも華奢でヘロヘロ過ぎる風貌だけに「果たして本当に動くのか? 引っ張った瞬間にバラバラになるのではないか……?」という不謹慎な疑問すら湧いてきますし (汗)、そんな貨車が白昼堂々、最高速度80km/h前後で飛ばしまくっている高性能電車群と伍してスジに乗ることが出来るとは到底思えません。したがって、夜間のみの出番と思われる工臨の姿を日中に撮影することは夢のまた夢でしたが、いまこうしてED33がパンタを上げ、しかもヘロヘロ貨車もちゃんとまともに転がる光景を目の当たりにすることが出来たとは……!!
 というわけで、500円の入場料は余りにも安過ぎて最高にお腹いっぱい♪ こういう有料形式により、アットホームな雰囲気と臨機応変な対応で大満足な企画が実現したのは、まさに大場スタッフの皆様の創意とご尽力のたまものであり、この場ながら心より御礼申し上げます m(_ _)m そして、今後より多くの鉄道会社が「金はドンドン出すのでこんなまったりと楽しめるファン向け撮影会を是非!」というニーズに応えて下さればなぁ……と思う次第です。