地味鉄庵

鉄道趣味の果てしなく深い森の中にひっそりと (?) 佇む庵のようなブログです。

年忘れ企画・09年個人的鉄事情番付 (3)

2009-12-30 02:48:00 | ノンジャンル


 【第1位・秩父鉄道旧塗装2種、堂々の復活! そして三峰口撮影会開催!】 秩父7000系の登場は極めて喜ばしいことながらも、歳月を経てシブ味の極限に達した1000系の引退は惜しく、「大宮鉄道博物館に協賛する国鉄色も良いけど、秩父鉄道なのだから是非なくなる前に旧塗装を再現してくれ」と思っていたところ……まさか本当に実現するとは! しかも、黄色+茶帯の懐かしさもさることながら、80年代にはなかった1000系+小豆濃淡塗装も出現し、感激の極みへ……(*^^*)。



 【第2位・ジャカルタに移った東急8613F、「新歌舞伎」JALITAに!】 伊豆急・長電・秩父とともに東急8000系列の第2の新天地となったジャカルタの地では、現在合計11編成・88両が活躍し、いつの間にか田園都市線に次ぐ8000系列の牙城となっていますが、今年ついに念願の初訪問を実現! (^O^) そこで、全編成を激写して大満足に浸ったのですが、特に今年の最新増備編成である8613Fが「新歌舞伎」と言わんばかりのJALITAラッピング姿となり、悶絶モノの興奮……(爆)。



 【第3位・秩父7000系登場!】 国鉄101系が秩父に譲渡されてから20数年が過ぎ、後継車両への関心が秘かに私鉄ファンの間で高まっていた(?)中、見事その座を射止めたのは東急8500系! 半鋼製車健在時代からの秩父ファンと、生まれながらの東急8000系列ファンを兼ねる私にとって、これほどの慶事はそう多くない……というわけで、試運転段階から何度も秩父に通った一年でした。来る新年には8090系も加わって「秩父7000系列」のバラエティが増すことになり楽しみ♪



 こうして1年間を振り返ってみますと、個人的に今年1年が忙しく、余り鉄活動出来なかった分、趣味の対象として最も重要な秩父・東急や近場の神奈臨・江ノ電にはなるべく力を注ぎ、かつ関西出張や韓国出張の機会を最大限活用して撮り貯めてきたことが改めて思い出されます。あと、インドネシアを訪問し、東アジア圏以外でも本格的に海外撮り鉄することに目覚めてしまったのは大きいですね(笑)。さて来年はどんな一年になるのか……。早くも、あの列車の廃止、この車両の引退etc...寂しい予定が次々と発表されておりますが、その一方で阪神なんば線開通のような夢のある話ももっと降臨すると良いなぁと思うばかりです。極私的な備忘録に尽きるブログではございますが、本年も一年間お楽しみ頂き誠にありがとうございました。良い新年をお迎え下さい。庵主謹白 m(_ _)m

年忘れ企画・09年個人的鉄事情番付 (2)

2009-12-28 20:28:00 | ノンジャンル


 【第4位・相鉄5000系さよなら運転】 戦後復興期から高度成長期へと移る時代における私鉄電車の傑作・相鉄5000系は、まずアルミボディの5100系に更新され、さらにVVVF化により5000系50番台へと改番されましたが、一部制御機器は登場時のままだったとかで、魂は脈々と長寿……。しかし、ついに11000系と世代交代のため、まだ寒い2月に大型HMを装着して感動のさよなら運転実施! 沿線ファンに馴染み深かった太帯グロベン相鉄アルミ車も過去の存在に……。



 【第5位A・東急デキ3021、上毛電鉄で奇跡の保存実現】 恩田で失業した3両の入換車のうち、最も貴重な1両であった「カラス」ことデキ3021は、何と関係者諸氏による仲介の労が実り、上毛・大胡車庫の目玉保存車両として見事「再デヴュー」! 最高に美しく化粧直しされ、ほぼ同世代のデハ101・104と並んだ光景は、平成21年最大の奇跡と呼ぶに相応しいでしょう。(下記と合わせて一連の出来事につき、第5位のA・Bというランキングとさせて頂きました)



 【第5位B・東急長津田工場の入換車に世代交代の荒波、デワ3043とED301解体】 新年最初の更新で、恩田のヌシ的存在であるデワ・デキ・EDのますますの長寿を祈念したと思いきや……突如大型アント2両が登場して旧入換車は3両とも失業……(号泣)。とくにデワ3043とED301は、恐らく鉄道文化財としての価値が落ちるという理由からか、惜しくも解体されました。デワは名車3450形の現役最後の1両でしたが……側面扉の大改造が致命傷? (こどもの国線車内から撮影)



 【第6位・神奈川臨海鉄道本牧線40周年】 ハマのミナトの片隅で、日々ひっそりと、しかしホイッスルはけたたましくコンテナ輸送に勤しんでいる神奈臨本牧地区……。工業塩輸送が消えて久しく、カーパックも景気のあおりを受けるなどいろいろあった (?) 一年でしたが、年末には40周年を記念する見事なHMが! 地味な裏方に徹するDD5514・DD601も少しばかり誇らしげでした。(踏切から超望遠ズーム×APS-Cサイズセンサー1.6倍で撮影後超トリミング ^^;)

年忘れ企画・09年個人的鉄事情番付 (1)

2009-12-27 01:47:00 | ノンジャンル


 【第7位・北斗星DD51、神奈臨千鳥線に現る】 今年3月の「富士・はやぶさ」廃止、来年3月の「能登」「北陸」廃止など、夜行列車界はいよいよ危機的な状況を迎えておりますが、いっぽうEF510-500の新造など、今後へのかすかな期待を抱かせる出来事もあった2009年。臨海鉄道ファンの私にとっては、北海道の余剰車が相次いで川崎市営埠頭に入線したという意味でも思い出深いですね……。輸出先が軍事政権下のビルマ(ミャンマー)である点はやや遺憾ですが……。



 【第8位・阪急6330系廃車】 JRWのアーバンネットワークに押されて沿線民重視路線に転じた阪急の営業戦略。そのあおりを受けて、ノンストップ直行タイプ車両にして関西の名車である6300系が激減し、一部は4連化・アコモ改良を経て嵐山線専用編成に転じたのは、今年春の大きな話題の一つであったと言えましょう。そんな中、前パン姿が最高に魅惑的な女王陛下・6330系につきましては、1984年製だけに最後まで残ると思いきや、先に廃車になるとは……(号泣)。



 【第9位・阪神なんば線開業】 鉄道路線網の延長、そして相互直通運転の拡大が、これほど手品の如くオドロキの波及効果を生み出した事例はそう多くあるまい……と思うほど、阪神と近鉄の直通開始は新鮮な出来事だと思います。両者は車体の大きさが違い、会社や沿線の雰囲気が違うだけでなく、そもそも非関西人からみて全く別世界……(^^;)。それでも同じ幅のレールで見事に結びつけ、奈良=大阪=神戸の潜在需要を掘り起こしてしまったのですから拍手!



 【第10位・江ノ電1000形30周年記念企画続々登場】 中小私鉄として初のブルーリボン賞受賞を成し遂げ、一時は廃止間際まで衰退していた江ノ電のイメージを革命的に改めた1000形。登場30周年を経てもなお普遍的な新しさを失わず、かつ2000形以後の車両に比べて古き良き味わいを漂わせながら海辺を快走しています。そんな1000形の30周年を記念して、サンライン・嵐電号・登場時塗装という大当たり三大編成がお目見えし、思わず通う回数が増えまくりでした(笑)。

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 いつも当ブログをお楽しみ頂き誠にありがとうございます。今年もあっという間に過ぎ去り間もなく幕を閉じようとしておりますが、皆様の鉄活動もさぞかし充実された一年であったことでしょう。しかし私の場合は、昨年に引き続きあれやこれやの仕事に追われ、かなり消化不良気味……。あんな旧塗装復活や、こんな展示イベントなど、取りこぼしたものも多数ございました (滝汗)。それでも、最も優先させるべきテーマにつきましては、万難を排して少しずつ記録に励んできたところ、やはりそれなりのカット数に達するものです(笑)。そこで年末にあたり、めくるめく一年間に感じた新旧交代の諸々を振り返ってみました。全く期待していない方がほとんどでしょうが、まぁ何かしら思い当たるところもおありかと存じますので、あと2回分を含めてお楽しみ頂けますと幸いです。

東急恩田通信・1310+1011改造終了編

2009-12-26 00:01:00 | 大手民鉄 (東急)


 先日、伊賀鉄道に移った1000系改め200系の御披露目が行われ、忍者ラッピングや武家屋敷風内装とともに目出度く営業運転を始めたとのことですが、柄物ラッピング党ではない私から見ますと……本音としてはやはりラッピングは微妙……。まぁ、既存忍者編成と同じような「メーテル様に通じる松○零○流し目系」であれば許せるかなぁということで、モロに世代がバレバレですね (汗)。むしろ伊賀200系で注目すべきは、何と言っても電動車のWパンタ化、しかも前後で大きさが異なるデコボコぶりでしょうか……(*^^*)。そして今後の楽しみは、果たして標準色がどうなるのかということ。まさか全編成を「忍者」や「名○コンサル○ント」に染め上げるわけでもないでしょう。出来ればここは一つ、近鉄マルーンの帯を締めて頂きたいものだと思うのですが、あ~とにかくハラハラドキドキですね (^^;)。とくに、次の伊賀向け車両と思われる1310+1011は、1000系の中でもレアな中央貫通扉ですので、なおさら「この編成にはラッピングではなくまともな帯を巻いて欲しい」という思いが募ります……。



 そんな1310+1011、これまでは長らくテクノシステムのシャッターの奥に隠されて、どのような状況であるか窺い知ることは出来ない状態が続きました。最近は何度訪れても変化の兆候を感じ取ることが出来ず空振りばかり……。しかし、リンク頂いております「弐自宅Explorer」さんによりますと、このたびついに特修場内から引っ張り出されて来たとのこと! そこで、こどもの国線の本線を横切って工場本屋内に取り込まれてしまう前の貴重な機会を逃すべきではない!と思いまして、怪社に午後から出勤する前に少々寄り道してみました。
 例によって長津田からこどもの国線に乗り、県道の踏切を通過して長津田工場ゾーンに突入しますと……をっいたいた! 2003年から長らく休車状態にあった2両だけに、車体にこびりついた汚れは未だに哀れを誘いますが、ピカピカな屋根やスカート、それに京阪9000系のロングシート化に伴う余剰品を活用したというクロスシートなど、新たな旅立ちに備えた姿も整えられています。それはまさに、東急でも伊賀でもない過渡期の状態……(中央貫通扉以外、伊賀201Fと全く同じ様式ですので、これで伊賀行き確定と言って良いでしょう)。個人的にグッときたのは、中央貫通姿と前パンの組み合わせが最高に濃いぃ雰囲気を放っている点でして、今後の伊賀訪問時の個人的超大当たり編成誕生!という感じです (*^O^*)。なお、車内は取りあえずクロスシート以外東急時代と変わらないように見えました。
 こんな感じで再び姿を現した1310+1011……。東急での実働期間は車両計画の変更により僅か13年で、東急史上恐らく最も薄幸な車両のひとつであるだけに、伊賀では出来るだけ長生きして欲しい……と思うばかりです。

韓国の超豪華列車「ヘラン」用牽引機を撮る

2009-12-25 00:46:00 | 韓国の鉄道


 思い出した頃にぼちぼちアップして参りました夏の韓国出張シリーズも取りあえず今回が最終回。あっという間の滞在を終えて帰国する日の朝、ソウル→安養というあっという間の短区間ながらも登場間もない「ヌリロ」に乗ったのですが、永登浦を発車後一気にスピードが上がり、窓の外の景色があっという間に流れて行く中、「ぬをっ!何じゃありゃ!」と叫ばずにはいられない存在が一瞬見えたのでした。日本のブルトレよりも彩度が高い紺色一色の車体が側線に停まっている……。ということは、もしかして超豪華観光列車「ヘラン」牽引機として塗り替えられたカマでは??と思いまして、当初は安養到着後ただちにソウル駅地上ホーム行き通勤急行(知る人ぞ知るレア列車)に乗ってソウル市内に帰る予定だったところを急遽変更! 時間の許す限り撮り鉄に徹することにしたのでした (^^;)。
 そこで安養から各駅停車に乗って北上することしばし……じっと車窓を睨んでいたところ、紺色のカマが停車していた駅はKTXとの分岐点に当たる始興あらため衿川区庁[クムチョンクチョン]であることが判明! 寿司詰めの車内から抜け出して跨線橋を渡り、水原・天安方面ホームに向かったのでした。



 あとでソウル市内地図帳をチェックしてみたところ、衿川区庁駅の脇には電機メーカーの工場があり、側線はこの工場への原料搬入や製品出荷に使われているらしい……ということが判明。そこでこの紺色罐は「ヘラン」が運行されない日のアルバイトとして、衿川区庁までの小運転と入換を担当していたのでした。JREのレインボー罐などがJRFに貸し出されるという事例はよくあることですが、よりにもよって特別編成用牽引機がヘロヘロな小運転に用いられるとは……さすが旅客も貨物も同一組織が経営する韓国ならではです。日本でカシオペア用EF81が安善に来るようなもの……と表現すれば分かりやすいでしょうか(とゆーか……最早あり得ないことですが、日本も国鉄時代の楽しさカムバァァック! ^^;)。
 それはさておき、反対側のエンドを撮りたいので動いてくれないかなぁ……ということで、列車線を行き交うKTX・セマウル・ムグンファを撮りつつ待つことしばし……。結局30分ほど待っても全く動きがなかったため、なるべくサイドが写るようなアングルでも撮った後(2枚目の画像……植え込みやら何やらで、こう撮るのが限界 ^^;)、議政府行の電車に乗って宿に戻ったのでした。
 今度この罐を撮るときには、「ヘラン」を連結した堂々の編成美を楽しんでみたいものです。と申しますか……豪華食堂車・サロンカーや豪華寝台車のみで構成された「ヘラン」に乗って韓国の濃いぃ鉄スポットをめぐり、とくに各地のヤードやお立ち台にて撮り鉄しまくり♪というツアーを日本人韓国鉄向けにプロデュースするならば絶対参加したいのですが……。