地味鉄庵

鉄道趣味の果てしなく深い森の中にひっそりと (?) 佇む庵のようなブログです。

鉄コレ静鉄A3000 (赤) をN化する

2017-10-31 09:00:00 | 超へっぽこ模型製作


 当ブログは普段、既にボロくてシブくなった車両を中心にして扱い、「走るんです」を中心とした新型車を毛嫌いしているように見えるかも知れません。まぁ確かに、むかしは209系を超トホホ車両扱いしていましたし (しかし今や、八高線での断末魔的な叫び声を上げつつの走りに萌え♪)、今でもE231は「ケッ」と思うものです。しかし、デザインさえ宜しく、そこそこ丁寧に作ったことが伺えれば、決してキライではありませんし、登場間もない時期に乗りに行ったりもしますし (例えばバンコクのパープルライン)、たまに模型を買ったりもします。
 そんな「悪くない新型車」の一つとして個人的にまぁまぁ気に入っているのが、静岡鉄道A3000形です。サスティナ技術としっかり練られたデザインの組み合わせで、明らかに地方民鉄新時代の姿を示しているように思えるからです。



 そんなA3000形、登場後いきなり鉄コレとGMから競作となりましたが、少々値段が張っても前照灯の点灯にこだわり、乱れのない塗装に期待するのであれば、GM一択ということになりましょう。しかし個人的には、1両あたりに多くの金を注ぎたいというほどの車両ではなく (^^;)、前照灯点灯へのこだわりも特になく、何と言っても妄想4連を実現させたいことから (^_^;;)、鉄コレを選択しました。
 そこで実際に開封しN化してみたところ……この手の新型車系鉄コレでは、大きな全面・側面窓だけに、鉄コレでありがちな窓パーツのコスレ具合が目立ちやすいのですが、今回のA3000形については「悪くない工場」で作ったためか、コスレ具合は最小限で、塗装も破綻はないことに好感を抱きました。私が偶然良いタマに当たったためかも知れませんが……。
 何はともあれ、他の静鉄鉄コレと並べると楽しそうな逸品ではあります。そういえば、A3000のカラバリで最初に出た青バージョンのN化がまだだったのを思い出しました (汗)。

新潟過渡期鉄2017 (2) 新新潟色115系

2017-10-29 10:00:00 | 国鉄型車両


 先日、新たに面識を得た取引先の若い方が新潟県長岡市出身ということで、「をを〜何と!越○会総本山ですねぇ〜!」などとヨイショ発言してみたところ、返ってきた反応は意外や意外、「○山会って何ですか……?」。
 う〜む、今どきの若者はもう角さん全盛の時代を知らぬのか……。あるいは、その後の角さんファミリーの栄枯盛衰も事ここに至れりといったところでしょうか。「いやそのあれだ、越○交通なんてのは角サンファミリーの最重要中核利権企業じゃないですか」と補足したところ、「なるほどそうなんですね〜」と何処吹く風。平成も31年3月31日で終わることが仄見えてきた中、いよいよ昭和は遥か遠くなりにけりでしょうか。そんなことをつらつら考えながら、自分も若さに努めながらも覆うべくもないほどヲッサン化の道まっしぐらな昭和92年の秋でございます。



 越○会という存在が既に風化してしまった以上、その威力を以て全面的に上越新幹線の計画が進み、旧国も猛烈な勢いで置き換えられて行った1970年代ははるか彼方。まさにそのために大量製造された115系1000番台が次から次へと力尽きて行くのもやむを得ないことなのかも知れません。
 だからこそ、新潟支社も湘南色・旧国赤黄塗装・青赤帯新潟色の復活という企画を次から次へと繰り出し、来たるべき完全引退のはなむけとしているのでしょうけど、今や基本的に新潟駅にいる限り、これらの復活色を効率良く撮ろうという目論見は全く上手く行きません。去る8月、甥っ子を連れて新潟エリア国鉄型三昧日帰り旅に出掛けたところ、ラッシュアワーにおける料金不要電車の出入りはほぼE129系への置き換えが完了し、朝8時頃から10時前まで粘った中で撮影出来た115系はこの1本のみ……。このほか営業運転に入っていたのを見かけたのは、11時台に新潟に着く信越線快速のみ……(3連に客が集中して車内はカオスでした)。そして期待の赤黄塗装は、早朝からひたすら車庫の片隅でパンタを下げて寝ているばかりでした。既に新潟では、115系に狙いを定めても極めて効率の悪い状態となっていると考えて差し支えないでしょう。

第八ジャカルタ炎鉄録 (34) 南武205系

2017-10-26 19:00:00 | インドネシアの鉄道


 昨日は、いつもお世話になっておりますパクアン急行様の一時ご帰国を記念したインドネシア鉄の宴が、横浜伊勢佐木町の入口にほど近い鉄道居酒屋にて開催されました。私個人としましては、都内での仕事の関係で、午後8時頃からの参加となりましたが、例によって各国鉄道車両事情と鉄道模型事情が縦横無尽に繰り出されまして、私が加わった会話の輪においては中国の撫順など産業路線の現状、中国型模型よもやま話が何故か結構出まくりました (笑)。そして、あの会社のあんな車両をめぐる転配・編成短縮計画の裏事情には興味津々でしたし、とある海外進出もしている極悪鉄の行状あれこれ (インドネシア鉄の宴関係者ではありません) には参加者一同開いた口が塞がらず……(汗)。いやはや、毎度のことながらディープな話が尽きません。そして恒例の「旅行ケースを開けてびっくり・インドネシア鉄道グッズ即売会」も、如何にもKAI・KCIらしいセンスのブツが次々に並べられて参加者一同の物欲は激しく盛り上がるばかりでした (^^;)。というわけで、主賓のパクアン急行様・幹事のKuching様ほか、御参加の皆様には心よりお礼申し上げます! m(_ _)m



 というわけで、昨年8月に撮影した画像のつづき……南武線帯205系の12両編成です! 周知の通り、末期的な道路渋滞の中、KCJあらためKCIは冷房化と増発によって多くの沿線客を取り込み、ついには日本の大手私鉄と比べても遜色ないほどの営業規模を誇るようになりましたが、その究極の切り札は、205系の日本時代には実現しなかった12連の頻繁運転であることは言うまでもありません。このために埼京線や横浜線出身車の編成替えが頻繁に行われたものですが、一番手っ取り早いのは南武線用の6連を単純に2本連結すること。そこで、南武線時代には到底考えられなかった南武帯の12連が迫ってくる光景に、ただただ圧倒されるばかり……。かつてのような、編成ごとに帯色が違っていたり、非冷房エコノミの屋根に人が多数乗っていた (Atap=上という単語に即して、日本人ヲタの間で「アタッパー」などと呼んでいたのが懐かしい……) 時代のような、超!何でもありなカヲス感は既になくなってしまったジャカルタの鉄道シーンではありますが、こういう奇想天外な展開は依然として時折起こりますし、今後もあり得る……と良いなぁ〜と思います。
 もっとも、南武帯はその後KCJ→KCI標準帯に変わりましたし、何と言っても粗悪な塗料を使った正面の黒ずんだ赤も当然のように塗り直されましたので、こんな感じの南武線12連も過去のものとなりました (6+6編成を組んでいれば南武線出身であろうという目星が付く程度?)。奇想天外な新展開が起こるかと思えば、それがいつ消えるか分からないというのもまたインドネシアらしい話です。東急12連がいつ消えるかも分かりませんので、今年は1年休んだインドネシア遠征も、来年は是非……と思うばかりです。

美濃路歩き鉄 (5) 名鉄1200系新色

2017-10-23 12:00:00 | 都市民鉄 (中京圏)


 美濃太田から中山道を歩き出すと、しばらくの間は木曽川に沿って進み、やがて険しい山肌が迫る日本ラインが現れます。なかなか見事な景観ですが、何故ここの川下りは無くなってしまったのでしょうか。一応最新版のJTB時刻表 (私はJTB派) の名古屋近郊地図を見てみますと、川下りルートは今でも太田橋から犬山橋まで存在することになっていますが、本文中に記載は一切ありません。
 そんな中、やがてJR高山線と並行するようになった中山道は、各務原市と坂祝町の境で西に折れ、線路と木曽川から離れて「うとう峠」を越えます。そしてついに、遠く鈴鹿山脈を望むようになってユルユルと下って行くと鵜沼宿に到着しますが、ここまで来た以上は自ずと足が新鵜沼駅・犬山橋界隈に向かってしまいます (笑)。しばらくの間、久しぶりの名鉄各種車両激写タイムです♪



 すると、御嵩界隈のような末端ワンマン区間とは異なり、新鵜沼止まりの犬山線列車と、犬山止まりの各務原線列車が交錯するところですので、次から次へと列車入れ食い状態!! 新鵜沼駅東の踏切から犬山橋の西詰のあいだの狭い範囲をちょこまかと動き回りながら、お気に入りの車両が来るごとにコーフンの連続でした (笑)。
 そのなかでもひときわテンションが上がったのが、1000系特別車2両と1200系一般車4両を組み合わせた6連のリニューアル新塗装バージョンです! この新塗装編成、正面から「パノラマSuper」という表記が消え、編成の総称も1200系となっていますが、それにしても新塗装がなかなか似合っていて宜しい♪ 下手をすると京急のパクリのようにも見えますが (^^;)、赤は名鉄スカーレットを保ち、白部分が広く、アクセントとしての銀色がグレードの高さをそこはかとなく引き立てているようにも思われますので、これは決してパクリではなく、1700系や2200系ともども名鉄一般車+特別車特急の新たなイメージを創出するものとして相応しいと言えましょう。
 それにしても、1000+1200系旧塗装あらため1200系新塗装へのリニューアル作業、想像以上に進んでいるようで、既に大部分の編成で終了しているような印象もあります。とゆーか単純に、新鵜沼駅前に着いたらちょうど旧塗装編成が発車してしまったため撮れず、その後やって来たのは全て新塗装だったからなのでありますが……(滝汗)。あるいは、発車して行くのを「ヤラレタ!」と思いつつ眺めていた旧塗装編成は、1000+1200系リニューアル工事進行中のあいだ辛うじて1編成が残っている1030+1230系 (7500系の機器流用車) だったりしたのかも知れません。

未だ美しきウグイス103系 (2017.10)

2017-10-22 09:49:00 | 国鉄型車両


 つい半月少々前に大阪環状線の103系が引退し、スマフォ片手の野次馬一般客も含めて駅という駅が混沌の渦になった光景が伝えられたものです。しかし、そんな喧噪をよそに、奈良所属のウグイス103系は、かつてと比べれば減ったもののそれなりの本数を維持しており、奈良線ではあくまでも「103系がある日常」の空気がまったりと漂っています。というわけで、注目度は極めて低く、京都駅でも撮っているヲタはほとんどいません♪



 しかしそれすらも、JRWが本気を出して完全置き換えを宣言するまでの儚い刹那に過ぎません。いざ実際に過渡期に突入すれば、頭端式の京都駅奈良線ホームなどはヲタヲタヲタ!の嵐となり、伏見大社に向かう外国人観光客が目をパチクリさせながら面白がってヲタ殺到シーンを撮りまくるという奇怪な展開にもなるでしょう。
 私はといえば、事がそこに至れば奈良線103系の時代も既に終わったも同然だと思いますので、今のうちに京都出張ついでに僅かな時間を割いてパチパチと撮り貯めるばかりです。そしてそういえば、これまでは自分の好みとして編成写真を撮るばかりで、中間のモハ103・102だけを撮った画像がほとんどなかったなぁ〜ということで、先週末には東海道線側で留置されていた編成の中間車を撮ってみました。心の奥底の好みを申しますと、103系は先頭も良いですが、中間の妻面の無愛想な切妻ぶりもグッと来るんですよね……(*^^*)。塗装の美しさは、検査から上がってさほど時間が経っていないことを示しており、もうしばらく活躍してくれることを期待せずにはいられないのでした。

 ※多忙のため、更新が滞っており大変恐れ入ります m(_ _)m