地味鉄庵

鉄道趣味の果てしなく深い森の中にひっそりと (?) 佇む庵のようなブログです。

米国の超重量級貨物列車を初めて撮る (2)

2018-05-25 16:16:00 | 米国の鉄道&バス


 この黒罐カッコ良い! 如何にもアメっぽいデザインですな〜。
 ノーフォーク・サザン鉄道所属ということで、複数の鉄道会社に所属する罐が普通に混結されている光景に驚くと同時に、機関車の規格が揃えば臨機応変に (?) 他社に直通させるというあたりは合理的なやり方であると言えます。



 それにしても……超重量級の罐が六重連って、一体どれだけムチャクチャな……と思った私は所詮島国の人間。何せ、過去に目撃した重連は、北京北駅から懐柔あたりの機関区に戻る緑亀東風3×4プラス入換用東方紅の五重連がMAXだからです。あ、他には……秩父鉄道の罐五重連 (パンタ10基上げ) なんてのもありましたっけ。というわけで、この巨大な力が引っ張る貨車の量は一体……(つづく)。


米国の超重量級貨物列車を初めて撮る (1)

2018-05-23 23:48:00 | 米国の鉄道&バス


 アムトラックの列車を待っていたところ、突如こんな重連が!



 何も知らない私は「アメリカでカナダの罐かよ!」とビビる (^^;;;)。



 2両目を撮りそびれ、「しまった!1両ずつ記録しよう」と焦る (^^;)。



 中部〜南部のカンザスシティ・サザン鉄道の罐も何故か組み込み。

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 去る1月の末に極寒の米国に出張して以来、早いものであっという間に4ヶ月。早々にレタッチしてアップすべき画像を放ったらかすのみならず、多忙に流されてブログそのものの更新頻度も低下してしまい大変恐縮です。撮り貯めた画像は結構あるのですが……このままで行くと全てHDの肥やしになってしまいますので、レタッチに努めます (滝汗)。
 というわけで、米国の鉄道はアムトラック以上に貨物列車の天下であることを如実に示すシーンをお楽しみ下さい。踏切で旅客列車を待っていたところ、突然こんな凄まじいド迫力の6重連が現れ、呆気にとられ過ぎて2両目の罐を撮りそびれるほどでした。(^^;
 そして何よりも驚いたのは、米国領内でカナディアン・パシフィックの赤い罐を目撃したこと。国境で罐を付け替えるのではないのか……と思うのは、C国など大陸の鉄道事情に慣れきった者の悲しい性です。カナディアン・パシフィックは要するに、米国の既存路線の経営権を得て、カナダ国内の路線網と一体として経営しているということのようです。

アムトラック初撮影 (5) 軌陸車突然参上

2018-02-21 12:00:00 | 米国の鉄道&バス


 朝一番にシカゴからミルウォーキーに到着したハイアワサ号が折り返して来るまでの間、極寒底冷えの踏切にて内心ヒィィ〜と悲鳴を上げつつも、たまに通過するバスを撮影しようと待ち構えていたのですが、列車通過は踏切のカンカンという音で分かりますので、基本的に駅の方向(線路を巨大な郵便局が覆い尽くしています)は気にしていなかったのでした。しかし……ふと気がつくと、視界の右端に怪しい物体が! じゅ、巡視用の怪しい軌陸車がイルーー!



 次の瞬間、踏切を通る車の不在を確認した軌陸車が動き始めましたので、「あわわわ」と慌てふためきつつ露出ダイヤルを回して (鉄道撮影時の露出は常にマニュアルです) カメラを構えたものの……あちゃー、露出オーバー気味となり、微妙にブレてしまいました (T_T)。それでもレタッチで何とかなるのはデジタル様々でしょうか。
 この巡視用軌陸車、Canadian Pacificと書いてあり、何も知らない私は「何で米国の鉄道でカナダやねん?」と思ったのですが、後で調べてみればそれもそのはず……カナダと境を接するウィスコンシン州の鉄道は今日、Canadian Pacificが線路を所有して貨物列車を走らせているのでした。ここらへんの感覚は大陸的スケールと申しますか、大雑把ですなぁ〜(^^;)。
 それにしても、クルマには興味のない私ですが、こういう軌陸車的ゲテモノが白昼堂々線路を走る光景は大好きです☆ 日本が閉塞の実施において厳格すぎるのでしょうな……(つまらん。←そういう問題ではないような……^^;;)。

アムトラック初撮影 (4) ホライズン客車

2018-02-09 00:00:00 | 米国の鉄道&バス


 今回の極めて短期な米国訪問では、残念ながら二階建てのスーパーライナー客車は撮影出来ておりません。ミルウォーキーに停車する大陸横断列車「エンパイア・ビルダー Empire Builder」(毎日運転) は、西行きも東行き午後に通過しますが、午後はクライアントのところに行っておりましたので……。誠に遺憾が募ります (滝汗)。
 そんなことを思いつつ、先日KATO USAの公式HPを久しぶりに眺めたところ、開けてビックリ玉手箱……。鉄道旅客輸送が華やかなりし往年にミルウォーキー鉄道が運行していた大陸横断列車オリンピアン・ハイアワサOlympian Hiawatha号の流麗な姿をN模型として再現したという魅惑の画像がトップページを飾っているではありませんか……。如何にも大陸横断鉄道佳き時代を彷彿とさせる展望車やドームカーの雰囲気や、スリーパー客車の重厚な雰囲気に脳天をやられてしまいました。しかも幕板部分には、訪れたばかりのMilwaukeeという地名が大書され……何だこれ……余りにも欲しすぎるだろオイ……(危険すぎる物欲の罠)。



 というわけで、さっそく英語版Wikipediaを覗いてみたところ、オリンピアン・ハイアワサ号のスジはアムトラックの発足と前後してエンパイア・ビルダー (米国北西部の鉄道を建設しまくった鉄道王の通称にちなむ) と列車名を改め、ハイアワサという列車名はシカゴ〜ミルウォーキー間の短距離サービスに受け継がれて今日に至る、という筋書きが見えて来ました。ある意味、強者どもが夢のあと……な世界なのですなぁ〜。 
 そんなハイアワサ号、編成中2両はアムフリート客車が連結されていますが、他の4〜5両の客車は伝統的な客車と同じく箱形・切妻車体で、しかもイコライザー台車 (!!) を装備しているという、究極の重厚さを見せつけています (*^^*)。そこで、「へぇぇ〜、スーパーライナーやアムフリートだけでなく、こんな客車もあるのか……。しかし結構古いのだろうか?」と思いつつ、車番をもとに検索してみたところ、決して古いわけではなく、1989〜1990年製の「ホライズン」型客車だということが判明しました (とにかくアムトラック超超初心者なものでスミマセン ^^;)。ステンレス客車が大々的に闊歩する一方で、かつての大陸横断鉄道客車を彷彿とさせる雰囲気の客車も走っているとは……。アムフリートよりもホライズンに一層メロメロです (笑)。
 ちなみに、オリンピアン・ハイアワサの客車は現在も動態保存されており、ごくたまに何らかのツアーでアムトラックの定期列車に増結されているようです (You Tubeに動画あり)。恐らく、個人所有のプライベート・カーを随意契約で連結するのと同じノリなのかも知れません。

アムトラック初撮影 (3) アムフリート客車

2018-02-07 00:08:00 | 米国の鉄道&バス


 極めて個人的な思い込みではありますが、長年アムトラックの車両といえば、小学生の頃RF誌か何かに載っていたアムトラック・レポートを飾る、北西回廊の「メトロライナー」の印象が非常に強かったです。真っ直ぐな複々線上を、ギンギラギンのコルゲートに包まれたチューブ状の車体の電車や客車が走る光景は、新幹線0系とは全く異なる形容しがたい何かに満ちあふれているような気がしたものです。これがUSA的合理主義か……と (違うだろ!笑)。



 もっともその後、大陸横断列車用の二階建て「スーパーライナー」客車の存在を知ることで、アムトラックにはいろいろな客車があるものだ、という当たり前の事実を知るに至りましたが、しかしいずれにしてもギンギラコルゲートの印象は強く、米国という国には余り興味がなくても (汗) いずれギンギラ客車を眺めてみたいものだ、という秘かな願望はありました。
 というわけで、ミルウォーキー駅東の踏切で、目の前を通り過ぎるギンギラ客車=アムフリート客車を眼にした瞬間、心の奥底にあった30数年越しの思いがほとばしり、「アメ車、カッケェェ〜!!」と内心叫んでしまったのでした (^^;)。しかし、朝方は光量の関係で、踏切を横切る客車を広角側で撮ろうとしても、完全には止めきれないという遺憾が……。そこで、昼前に時間を確保してもう一度踏切に出掛け、目の前を過ぎゆくコルゲート客車をド順光で激写! 東急ギンギラコルゲートにメロメロな私が、アメ車の放つ燻し銀の輝きに抗しきれなかったことは言うまでもありません (笑)。それもそのはず、アムフリート客車はBudd社製ということで……血脈は確かに東急へと受け継がれたことを理解したのでした。
 なお、1枚目の画像はCoach Class=一般座席車で、2枚目の画像はカフェ車となっています。何故カフェ車を編成の一番端に連結するのか、全くワケがワカラン話ではありますが……(汗)。