ちょっと中休みを入れまして、再び話題を京阪に戻すことにしましょう。
中書島で1900系を撮り終えた後は、三条へ移動して京津線に初乗車しました。今にして思えば、京都市営地下鉄と直通する前の小型車が運用されていた頃に乗って撮っておくべきだったと思うのですが (特に、三条~山科間の普通電車用だった80形!)、10代の頃はたまに18きっぷで京都に遠征するといつも嵐電モボ121や叡電デナ21といったニス塗り車内の電車にどっぷりと漬かってしまい、既に全鋼製車しかなかった京津線には見向きもしませんでしたので……。そして大学入学後しばらく撮り鉄趣味から離れている間に京津線は地下鉄直通となり、80形は廃車、そして旧型車の下回りを更新して正面を改造し冷房を取り付けた600・700形も京津線運用から退いてしまったのでした……。
そんなこんなで悔恨の情を抱きつつも、取りあえず浜大津行きの先頭車に乗り込んでみますと、何と先頭車は転クロ! 加えて、多くの途中駅は浜大津寄りに出口があることから、ほとんどの客が先頭車に集中し、2両目から後ろはスカスカ……(^^;)。
御陵で地下鉄と分かれ、いよいよ地上区間に入りますと、意外や意外、東山エリアの谷間を走る割には線形が良く、真っ直ぐに勾配を登って行きます。しかしそれも大谷まで。大谷~上栄町間は実に見事な急カーブと急勾配の連続で、地下鉄から直通してきた4両編成がソロリソロリと慎重に通過して行くさまはなかなか楽しいものがあります (^^)。そして上栄町~浜大津間は↑の通りの併用軌道! 4両編成のまだまだ新しい中型車がこんな感じで走るのは、日本広しといえども多分ここだけでしょう (江ノ電はもっと小ぶりの連接車ですし)。辛うじて既存車が数編成残る福井鉄道の併用軌道とけっこう良い勝負の迫力に感動し、ふだんこの手の電車はほとんど撮らない私も思わず、浜大津到着後しばらくのあいだ併用軌道沿いを歩いて数カット撮影してしまいました (^^)。
ただ気になったのは、JRWの本数激増、御陵を境に変わってしまう運賃の合計額の高さ、それに浜大津界隈の商圏としての地盤沈下etc... (?) により、京津線の客が見ていて悲しくなるほど少なかったことです……。京阪が大津エリア専門HPまで作ってPRしても収支が改善されず、行く行くは分社化……というウワサをチラホラ目にするのも、あながち有り得ないことではないと思わずにはいられませんでした。何とか健闘してもらうためには、私鉄ファンも僅かでも運賃収入に貢献することが大事なのではないか……というわけで、御陵以東の京津線・石山坂本線で1日何度乗っても500円ポッキリという非常に乗り得なフリー切符もあります。興味のある方には是非オススメです!