先日近鉄は、魔改造特急車である東武634型など足下にも及ばない (?!)超豪華特急車「しまかぜ」50000系の全貌を正式に発表しましたが、圧倒的な存在感を放つ車体デザインに豪華この上ない車内の組み合わせは、さすが天下の大近鉄!と拍手を送らずにはいられないものがあります (*^^*)。JREグランクラスに喧嘩を売りまくりなシートに深く腰を沈め、青山峠へ向けて時速100km超でガンガン駆け上って行くダイナミックな走りを満喫すれば、かの2200系に連結された皇室用貴賓車サ2600の栄光も瞼の裏に浮かんでくるというものでしょう……。
そんな旅を、空いている冬の平日(水曜運休)あたりに楽しんでみたいものですが、近鉄の発券システムの悪いところは、折角空いている列車であるにもかかわらず、客をなるべく狭い範囲にギチギチにまとめようとすることでしょうか……。最近はタッチパネルでお好みの座席を指定出来るのでしたっけ?
まぁ、とりあえず当分のあいだ「しまかぜ」は強烈な話題性のため混み合いそうですので、当面は「しまかぜ」に客が流れる分だけ空きそうな伊勢志摩ライナーや一般特急を楽しみつつ、恐らくはマイクロあたりから模型が出て来るのを首を長くして待つことになりそうですが (笑)、ともあれいずれ「しまかぜ」は金さえ払えば確実に乗ることが出来るでしょう。この点、近鉄には「金を払って乗りたくても乗れない可能性が圧倒的に高い」という手強い車両がいるのも、まさに大近鉄の大近鉄たる所以でしょうか……。そう、その車両こそ20000系「楽」でしょうか?!
この「楽」、最初から団体専用として作られており、しかも20000という思い切りの良い形式名を与えられているにもかかわらず、1編成4両のみという激レアさ……。クラツーなどの団体旅行に参加しても当たる確率はさほど高くなさそうですし、そもそもあの長大な近鉄の路線網の一体何処で捕まえろというのか……というわけで、圧倒的な存在感にそそられつつも、狙って撮ろうという気は全く起こらない車両のひとつです (^^;)。しかしそれだけに、期せずしてイキナリやって来たときの興奮は半端なものではありません (笑)。いや~~、ホントにこれを撮影した日は、朝っぱらから立て続けに「あおぞら」「かぎろひ」「楽」と近鉄珍車三連打で、本当に信じがたくお腹いっぱいなひとときとなったのでした……。