地味鉄庵

鉄道趣味の果てしなく深い森の中にひっそりと (?) 佇む庵のようなブログです。

濃尾三州鉄遊覧 (10) 近鉄20000系「楽」

2012-09-30 12:00:00 | 大手民鉄 (近鉄)


 先日近鉄は、魔改造特急車である東武634型など足下にも及ばない (?!)超豪華特急車「しまかぜ」50000系の全貌を正式に発表しましたが、圧倒的な存在感を放つ車体デザインに豪華この上ない車内の組み合わせは、さすが天下の大近鉄!と拍手を送らずにはいられないものがあります (*^^*)。JREグランクラスに喧嘩を売りまくりなシートに深く腰を沈め、青山峠へ向けて時速100km超でガンガン駆け上って行くダイナミックな走りを満喫すれば、かの2200系に連結された皇室用貴賓車サ2600の栄光も瞼の裏に浮かんでくるというものでしょう……。
 そんな旅を、空いている冬の平日(水曜運休)あたりに楽しんでみたいものですが、近鉄の発券システムの悪いところは、折角空いている列車であるにもかかわらず、客をなるべく狭い範囲にギチギチにまとめようとすることでしょうか……。最近はタッチパネルでお好みの座席を指定出来るのでしたっけ?



 まぁ、とりあえず当分のあいだ「しまかぜ」は強烈な話題性のため混み合いそうですので、当面は「しまかぜ」に客が流れる分だけ空きそうな伊勢志摩ライナーや一般特急を楽しみつつ、恐らくはマイクロあたりから模型が出て来るのを首を長くして待つことになりそうですが (笑)、ともあれいずれ「しまかぜ」は金さえ払えば確実に乗ることが出来るでしょう。この点、近鉄には「金を払って乗りたくても乗れない可能性が圧倒的に高い」という手強い車両がいるのも、まさに大近鉄の大近鉄たる所以でしょうか……。そう、その車両こそ20000系「楽」でしょうか?!
 この「楽」、最初から団体専用として作られており、しかも20000という思い切りの良い形式名を与えられているにもかかわらず、1編成4両のみという激レアさ……。クラツーなどの団体旅行に参加しても当たる確率はさほど高くなさそうですし、そもそもあの長大な近鉄の路線網の一体何処で捕まえろというのか……というわけで、圧倒的な存在感にそそられつつも、狙って撮ろうという気は全く起こらない車両のひとつです (^^;)。しかしそれだけに、期せずしてイキナリやって来たときの興奮は半端なものではありません (笑)。いや~~、ホントにこれを撮影した日は、朝っぱらから立て続けに「あおぞら」「かぎろひ」「楽」と近鉄珍車三連打で、本当に信じがたくお腹いっぱいなひとときとなったのでした……。

東急恩田通信・謎のデハ9315編

2012-09-29 20:56:00 | 大手民鉄 (東急)


 副都心線直通を半年後に控えて、やれ訓練運転、やれ5050系改造甲種……といった感じで東急の車両事情に慌ただしさが増しつつある今日この頃ですが、では本丸の恩田は最近どんなもんよ?と思いまして、昨日は少々長津田駅から秋空高き恩田の里をブラブラ歩いて長津田工場に寄り道。すると……見晴台からは相変わらず旧デヤが切妻顔丸出し状態で留置中 (^^;)。とはいえ、いつ動きがあるかも分かりませんので、薄曇りシーンも味わいがあるよのぅ……と思いつつパチリ (笑)。



 しかし……んん?デヤ7200の後ろにテクノ側の新参者が!! ビードプレス車体に加え80年代後半チックなクーラーを搭載しているということで、一瞬「またまた1000系の地方向け改造本格化か」と思ったのですが、よくよく眺めてみますと……パンタ台+クーラー4台 (うち2基はステンレス製カバーに変更) ということで、これは何と9000系の中間車ではありませんか!! そこで、恩田からの帰途はこどもの国線に乗って車番を確認してみたところ、最近大井町線への転属・短編成化によって余剰となった9015Fの中間車・デハ9315であることが判明。う~む、これまで9000系の余剰車は一律に解体されていたはずであり、テクノ側には来なかったと記憶しているのですが、これは果たして新たなる魔改造の予兆なのでしょうか?
 ちなみに、工場本屋側手前の行き止まり線には、デハ1303+サハ1353が放ったらかし。ということは恐らく地方私鉄向け改造の対象と思われますが、これは果たして何処へ……?? 噂の○畑?それとも……。嗚呼、夜も眠れない (笑)。


 汚れたドア窓越しに撮っておりますので悪しからず (汗)。
 本当に見てみたいのは画面の右奥の方なのですけどねぇ~(謎 ^^:)。

東武634型・甲種輸送の模様@逗子

2012-09-28 16:08:00 | 貨物列車 (甲種輸送)


 昨日甲種輸送の実施とともに公式HPでも正式発表がなされた東武6050系改造の展望電車「スカイツリー・トレイン」ですが、公式HPの表現では634「系」ではなく「型」になっているようですね……。そこでそういえば、8000系の館林以北ローカル用3両固定バージョンも800・850「型」であるのを思い出しました。要するに、様々な形式・バージョンを含んだ枠組みとしての「系」に対して、改造スペシャルバージョンとしての「型」という捉え方を東武はしているのではないかということで、厳密には「6050系634型」と表現するのが妥当なのではないか?と独り合点した次第です (^^;)。そこで、この記事からは「型」と呼ぶことに致します~。



 さて、そんな東武634型ですが、神武寺と逗子でそれぞれ赤い反射円盤が装着された姿を撮影したとなれば……DE10に牽引されて逗子駅まで引き出されて来たシーンを撮っていないはずがありません (笑)。特に多言を要さないでしょうが、こんな感じであったということでご笑覧下さい~。今回のJRF担当罐は、長津田への東急甲種でも毎度お馴染みな気配が強いDE10 1554ということで、やったぜ原色系! (^O^) まぁ、大胆にイメチェンを果たした634型の牽引機として、JRF新色罐でも似合っていないことはないと思いますが、恐らく最初で最後となるであろう珍車の甲種輸送においては、原色系罐の方が当たり!と思う方は多いはずです (笑)。
 とりあえず、逗子への入線シーンと、恒例の「発車待ち展示会シーン」を撮った後、横須賀線内で撮影するのもまぁ悪くはなかったのですが、天気予報とは裏腹に上記2シーンをド順光で撮影出来てしまい、横須賀線内では基本的に逆光となってしまうことから、2枚目を撮影した後は目の前に停車していた千葉行きのボックスシートに乗ってしまい、車窓越しに北鎌倉前後のヲタ集結をのんびり眺めたのでした。そして藤沢で美味いラーメンと餃子に舌鼓を打ち、東武史に燦然と輝くであろう珍車の御披露目シーンをしかと見届けたことの余韻に耽ったのでした……!

東武スカイツリートレイン・634系登場!

2012-09-27 15:05:00 | 大手民鉄 (東武)


 東武が事業主体となって去る5月に堂々オープンした東京スカイツリーは、新しもの好きな人々に十分アピールして予想以上のペースで来客数を伸ばしているとのことで、一介の東武ファンとしてもご同慶の至りです。そして東武としては、スカイツリーの波及効果として鉄道による観光を全面に押し出そうとしているようで……かねてから総合車両 (J-TREC) に入場し、展望車として改造されるといわれていた6050系の6177・6178Fが、ついにそのヴェールを脱ぐことになりました!! そこで個人的にも、6050系ファンでありながら両編成の総合車両入場甲種を撮影出来なかった悔しさから (^^;)、何としてでも6050系の大胆リニューアル姿を逗子界隈で拝みたいものだと思いまして、たまたま平日休みとなったのを良いことに、久しぶりにバリバリの鉄活動をして参りました (笑)。  



 まずはお約束通り (?) 早めに神武寺に行ってみますと……をををっ!6050系のイメージを良好に保ったまま、見事に天窓が設けられており、塗装も東京スカイツリーのイメージイラストに合わせたカラフルな水玉模様に変わっている……! 勿論、電車の塗装=ライン塗り分けという原理主義的な立場からは文句も出るのでしょうが、個人的には夢のある観光列車としてこのデザインは大いにありだ!と思います (*^^*)。と申しますか……早速「鉄コレかマイクロで出れば絶対ゲットするぜ!」と心に誓いましたし (←イキナリそういう問題かよ。笑)、何と言っても事前にネット上で囁かれていたミ○ーカ化の恐怖を免れて本っっっっっっっ当ぅぅぅ~に良かったぜ!!!と声を大にして叫びたい気分です (超爆)。
 そして2枚目は、これまたお約束通りに逗子でのカット。注目の車両のファースト・インプレッションだけに、逗子駅3番線は凄まじい人出でしたが、主に東武・私鉄ファンが集まったためか、無言のうちに譲り合いの精神が完璧に発揮され、スムーズかつ快適に撮影できました♪ こうして見てみますと、車体の基本構造はそのままに、屋根のR部分に天窓を開ける加工の妙が看て取れますし、一方で潰された扉の奥には一体何が……と想像するにつけワクワクして参ります (笑)。クハのトイレの位置は変わっていないようですので、恐らくは物販・供食スペースか何かでしょうか?? そして、今日の時点では全てブラインドが下げられていたため正確には確認出来なかった座席の造作ですが……僅かな隙間から、オレンジ色の展望シート (まさに伊豆急2100系や南海「天空」の如し)がこちらを向いているのが見えました! これは恐らく……相当座席定員は少なそうですなぁ……。恐らく完全座席指定のラグジュアリー感漂う観光列車・団体専用列車としての用途が考えられており、800・850系や300・350系などと類似の発想の形式名として「634系」(スカイツリーの高さそのまんま……^^;)という名前が与えられているのも東武の並々ならぬ気合いの表れなのでしょうか? というわけで、通常の快速・区間快速への連結は構想されていないのかも知れませんが、いや~やはり標準色6050系との混結は見てみたいですし、自動連結器は甲種輸送時の仮のものと信じたいものです (汗)。
 何はともあれ、東武から具体的な運用計画が明らかにされるのが楽しみです♪
 【17:20補筆】……と思ったら、さっそく東武公式HPにて正式発表! 愛称はそのものズバリ「スカイツリートレイン」だそうで (形式名も一般向けに「むさし型」とルビを振っています。笑)、来月27日から運行開始!! まぁ性能は6050系そのままのようで、綿密な試運転・習熟運転をする必要はないのでしょう。


 クハ634-12。



 モハ634-21。



 クハ634-22。こちらの方が、スカイツリーのイラストクッキリ。
 さて、10番台と20番台の違いは単に編成番号&カラーリングの違いを意味するのでしょうか? それとも内装が大幅に違うとか……??



 ナンバーの表記スタイルはこんな感じ。
 やっぱ……  モハ
       634-11
       東武鉄道 ……というスタイル希望 (^^;;;)。

第四ジャカルタ炎鉄録 (11) JR203系マト51

2012-09-26 00:00:00 | インドネシアの鉄道


 東京メトロ直通車両といえば、既に全車メトロ直通運用から引退してしまいましたが、この車両を忘れるわけには行きません!遠路はるばるジャカルタに渡ったJRE203系! (笑) そこで、今夏のジャカルタ撮り鉄シリーズのうち、ここから数回分は203系各編成の現状をアップして参ります。但しマト52編成は、私の滞在中ずっと予備車扱いで全く見かけませんでしたので省略となります。悪しからず (-_-)。
 紹介の順序は松戸区所属時代の編成番号に従うとして、一発目はマト51編成! 周知の通り、203系の試作的編成として車番が緑字となっていますし、0番台ということで非ボルスタレス台車ですので、撮影後にどの編成であるかをモニタ画面で確認するまでもなく、思わず「マト51来たぁぁっ!」と叫んでしまいます (笑)。



 そんなマト51編成、どうやらボゴール電車区に配置されているようで、他の203系編成がしばしばブカシ線運用 (デポック所属車担当) に入るのに対し、少なくとも私の滞在中は一貫してボゴール~ジャカルタ・コタ間を往復、またはボゴール~マンガライ~環状線~ジャティヌガラ間を往復しておりました。ボゴール線を走る電車は、マンガライ~ボゴール間が片道1時間であり、環状線に入ってしまうと全線走破するのに片道2時間を要してしまいますので、自ずと撮影回数も減ってしまう可能性が高まるのですが、何故か今回個人的にこの編成との相性がよろしく、気が付いてみれば結構撮り貯まっていました (^o^)。まぁこれもひとえに、代々木上原でマト51編成を見かけることが多かった小田急沿線民の執念……なわけはありません (笑)。出来れば、女性専用車ラッピングが無ければもっとサイコーなのですが……。
 なお、2枚目のカットはモナス (独立記念塔) をバックに快走するシーンです。そういえば常磐千代田線時代は、地下ながらも二重橋前~霞ヶ関~国会議事堂という、国家の象徴及び政治の中枢をかすめたコースを走り、インドネシアでも独立の象徴及び政治の中枢 (すぐそばに大統領官邸あり) をかすめたコースを走るということで、203系は日本時代にはボロだの何だのと悪口を叩かれながらも (私は一切与していません)、何のかの言ってそういう場所に縁が深い電車なのかも知れません。


 ボゴール電車区は手狭で、検修庫には4両単位でしか入れないため、4+4に分割されて入換中 (笑)。その入換も駅の1番線を使用するため、中間車の妻面が露出しまくりなシーンを電車区の外でも拝むことが出来ます。運さえ良ければ……(爆)。ブミグリスの出庫と1番線入線を待っていたところ、先にマト51編成の4両がノソノソと出て来て一瞬結構ビビりました (^_^;;;)。隣りにいる東急8610Fが、カヲスな光景に輪をかけているような……。