地味鉄庵

鉄道趣味の果てしなく深い森の中にひっそりと (?) 佇む庵のようなブログです。

ひたちなか代行バスの茨城オート塗装車

2011-06-30 00:00:00 | 濃いぃ路線バス&車両


 ひたちなか海浜鉄道はいよいよ来る7月3日から勝田~平磯間での運行を再開するのに伴い、代行バスの運行区間も平磯~阿字ヶ浦間に限定され、運行ルートも海沿いではなく段丘の上とすることになっていますが、何はともあれ茨交の協力を受けつつ約3ヶ月半にわたって実施された大部分の区間での代行バス運行が無事終了するというのは、ファンとしても喜ばしいことです。
 そんなひたちなかの代行バス、基本的には、最近の茨交バス・那珂湊界隈における主力となっていると思われる富士重工7Eボディで運行されて来たようですが、今回勝田にて常磐線から乗り換えてみますと……あれれ? 長電バスを思い出させる (^^;) 全く変わった色のバスが客を待っているではありませんか……。しかし近寄ってみると車体には「茨城交通」という表示が。新塗装というわけでもなさそうですので、これは一体どういうことでしょう……? (^^;



 車内に入って疑問は氷解。昨年茨交と合併した茨城オートからの継承車だったのでした……(^^;;)。しかし個人的に水戸駅前というのはこれまで2回しか降り立ったことがなく、1回は駅前広場をじっくり眺めるでもなく水戸藩校(弘道館)を見物しただけで再び駅へ戻ったのみ。もう1回は深夜常磐線で到着してホテル○ッツに宿泊し、翌朝ひたちなかに出かけた……という程度ですので、全然茨城オート塗装というものが脳裏に認識されていなかったという次第です (汗)。
 そこで帰宅後あれこれ検索してみますと、茨城オートは基本的に水戸駅から見て南西方向(県道水戸岩間線メイン)に路線網を広げていた会社であり、車庫がある鯉渕営業所もひたちなか市とは正反対の方向。そして茨交は茨城オートからの継承車を引き続き鯉渕営業所中心に回しているらしい……。というわけで、そんな車両が突如ひたちなか海浜鉄道代行バスに充当されているというのは、ヨソ者にとって本当にびっくり仰天な話ですが、恐らく茨交としても代行バスの分担を様々な営業所に割り当てていたのかも知れません。
 何はともあれ、こうして非常に珍しい中根折返しの光景を記録できただけでなく、富士重工7E天国の観がある那珂湊界隈において、如何にも1990年代らしい風貌を伝える日野ブルーリボンの雰囲気を楽しむことが出来たという点でも、今回の仮復旧訪問は意義深いものとなったのでした……。

祝!ひたちなか海浜鉄道仮復旧 (下) アニマル

2011-06-29 00:00:00 | 地方民鉄 (関東北東部)


 去る26日に敢行したひたちなか海浜鉄道仮復旧2日目の訪問は、勿論魅惑のローカル鉄道の復興を祝いたいという気持ちに基づいていたことは言うまでもありませんが、同時にもう一つの大きな誘因として、公式HPの「週末列車」案内コーナーに記載された運用車両にグッと来たためであることも否めません。何と……キハ3710-01+02という、ひたちなか新標準塗装車の重連で走るとは!! この重連、撮ろう撮ろうと思いつつ撮りそびれていたものですので、ここは一つ仮復旧祝賀と新塗装重連を掛け合わせることで意義深い訪問になるに違いない……ということで、代行バスを下車後ワクワクドキドキしながら中根駅界隈へ向かい、立ち位置を決めて露出とピントを合わせたのでした (笑)。しかし、いざ踏切が鳴って「さぁ来い!」と気合いを入れたまでは良かったものの、次の瞬間には「あれ……東水戸道のガード奥からやって来た車両のオデコがやけに青い……」ということで一気に顔面蒼白 (滝汗)。何と……2両のうち1両はキハ37100-03「アニマルトレイン」……(号泣)。



 勿論、公式HPの案内には「車両変更も有り得る」とありますし、まぁ仕方がないと言えば仕方がありませんが……。要はリベンジしなければならないということでしょうか。でもまぁミ○○カではなく、しかも期間限定の「中根」幕を出しての運行ということで、「これも記録」と思いつつフツーに撮影したのでした (^^;)。
 それにしても、幕に予め「中根」が用意されているとは……。基本的に行先の数が少ないからこそ、通常の行先としてまず想定していない途中の無人停留所駅の名前も非常用として刷り込んでおいたということなのでしょう。恐らく、来る7月3日から下旬まで終着駅となる平磯の幕も予め用意されていると思われ、したがって来月3日以降訪れればこれまた貴重な幕(及び旧型DCの場合サボ) を拝むことが出来ると想像されます。とは言え、中根幕にしても平磯幕にしてもあくまで非常用。来月下旬の全通後は、イベント時のお楽しみとして披露されるのを除いて未来永劫表示されないことが望ましいわけで、こうして中根幕を記録に残すのも最初で最後となることを願って止みません。

節電ダイヤの田園都市線 (2) 終日○Kの34K

2011-06-28 00:00:00 | 大手民鉄 (東急)


 節電ダイヤで相当ケチケチな田都日中本数削減策をとっている東急は、とりあえず来月から田園都市線の土曜休日ダイヤを通常に戻すようで、土日の田都利用と撮り鉄にあたってはヤレヤレという感じですが、平日については依然として現在の節電ダイヤを踏襲……(-_-;)。今後余程電力事情が好転しない限り、節電ダイヤが事実上の正式ダイヤとして定着しそうな雰囲気が感じられるのは私だけでしょうか。
 そんな現在の節電ダイヤでは、東武非乗り入れ運用も自ずと大きく変わっています。通常ダイヤでは終日運行の○K運行に44Kという運行番号が割り振られていますが、節電ダイヤでは34Kが終日運行することに。



 そこで実際に、仕事が午前中で終わったときを中心に、何度か沿線でカメラを構えてみたほか、他にも何度か駅で目撃した次第ですが、私が34Kに遭遇する際には決まって2000系が充当されております。通常ダイヤの44Kでは2000系に限らず8606Fや8590系にも当たったものですが……。ひょっとすると34Kは、2000系という宝の持ち腐れを防ぐべく、なるべく2000系を充当することとされているのかも知れません。まぁ2000系は、置きピンをした位置でシャッターを切る際に正面の行先表示がローマ字オンリーとなってしまっているのでなければ基本的に歓迎ですが……(^^;)。とりわけ東横線でも9000系が減りつつあり、続々と大井町グラデ帯に変更されてる今となっては、クーラーを除いて基本的に9000系と近似のスタイルを持つ2000系の存在は、見ても撮っても絵になるものがあります……。
 というわけで、改めて最近撮った34Kの2000系画像を眺め返していたところ、あれれ……気がついてみれば2001Fばかりではありませんか! ネット上で見かけたところによりますと、2001Fは昨日恩田に入場したそうですが、もしやすると入場前の2001Fに残されていた運行距離の余りを穴埋めするため優先的に運用に入れられていたのかも知れません。

【6/30補足】本日34Kに8606Fが入っているのを目撃。昼間撮りたかった・・。

祝!ひたちなか海浜鉄道仮復旧 (上) 3710

2011-06-27 00:00:00 | 地方民鉄 (関東北東部)


 海に生きる街・那珂湊の生活と観光の足にして、ローカル私鉄ファンの聖地でもあるひたちなか海浜鉄道は、震災による路盤崩壊や軌条破断など深刻な被害を受けながらも必死の復旧努力を続け、ついに去る25日から中根~那珂湊間での仮復旧・営業運転を開始、その模様は各メディアでも震災復興のひとつのシンボルとして大々的に伝えられたところです。遠来の一ファンである私としましても、去る黄金週間の那珂湊駅DCまつりの圧巻ぶりに改めてこの鉄道の魅力に感じ入り、是非復活の瞬間を見届けたいと思ったものですが……残念ながらこの日は、仮復旧日時の発表がなされる前に外せない仕事を入れてしまいました (苦笑)。というわけで仮復旧2日目の昨日、1日遅れで仮復旧の模様を眺めてみることにしまして、上野発11時30発のフレッシュひたちに乗って勝田に到着~。さっそく代行バスに乗り (今回は代行バスでもちょっとしたサプライズが!……その模様は改めて)、中根駅入口にあたる三反田小学校前にて下車、1往復目は撮影のみで再び代行バスで那珂湊駅に向かい、那珂湊での撮影後バスで中根へ、中根で2往復目を撮影後仮復旧列車に乗って那珂湊へ……という要領で、しっとりと鮮やかに緑あふれる田園地帯にディーゼルカーの足音が戻って来たひとときを満喫したのでした……(^O^)。



 ところで、この鉄道を何度も訪ねたことがある慧眼な方でしたら、「あれ?今回の画像は中根~那珂湊間ではなく、金上~中根間のものではないか? 本当は現地に行っていないのでは?」と思われるかも知れません。いや~お目が高い!(笑) 確かに今回アップの2枚の画像は金上~中根間のものです……。そのからくりはと申しますと……ひとえに中根駅那珂湊寄り踏切の作動の都合によります。那珂湊から中根に到着後そのまま引き返すというやり方では踏切を作動させられないため (?)、だいたい中根駅から数えて2つ目の踏切 (三反田第4踏切) の先まで移動してしばらく停車したのち那珂湊へ向け折り返すという要領となっています。仮復旧が発表された当初、中根駅での折返しに要する10分間につきまして「金上まで回送して路盤を踏み固めるためでは?」と予想した私ですが、実際には中根から金上まで向かい、乗務員氏が前後移動して再び戻って来るまでの所要時間としては10分間はタイト過ぎるわけで……(^^;)。要は10分間の中に、田んぼのド真ん中までの片道約500~600mの往復が含まれているということです、はい (^^;;)。
 1往復目と2往復目の両方を観察したところ、中根駅から先の往復小運転は運転士氏によって要領にちょっとした違いがあるようで……。1往復目は中根に到着し客を下ろしたのち割とすぐに発車、田んぼのド真ん中到着後の停車時間が比較的長く、しかもしばらく行先幕に「中根」を表示したままでしたので、「よっしゃ!2往復目でその模様を間近に撮りまくってやろう!」と目論んだ私。そこで、霧雨が降るか降らぬかという天候ではあったものの、しっとり湿った緑の谷戸に目の保養を感じつつ、2往復目を待つことしばし……。確かに中根に到着したものの、なかなか金上方にはやって来ないことに猛烈な不安を覚えました (滝汗)。やがて列車は動き出し、無事三反田第3踏切の辺りで停止しましたが、中根発の時刻は決まっている以上、ここでの折返し時間は相当短い……! 停車中にパパッと撮るものを撮って、約700~800mの道をダッシュしなければ、中根駅への入線シーンを撮ることは出来ないのみならず、那珂湊への乗車も不可能となります……(中根入線前に踏切が閉まるためです)。そこで、普段運動不足の身でありながら、停車中シーンを速攻で撮った後とにかく走りまくってギリギリセーフ!! (@o@;) 涼しい一日ではありましたが、この猛ダッシュで一気に汗が噴き出、記念すべき中根~那珂湊間の乗車も頭が朦朧として半分上の空 (笑)。帰りのフレッシュひたち車内では、空きっ腹に500mlの缶ビールを一気に流し込んだ次第です (^^;)。


中根駅に停車中の中根行という……あくまで期間限定・短時間のシーン。



那珂湊での発車待ちのあいだは中根行を表示したままですので落ち着いて撮影可。

銚子電鉄初夏2011 (上) 仲ノ町に集う1000形

2011-06-26 00:00:00 | 地方民鉄 (銚子)


 関東の最東端にて日々奮闘する銚子電鉄は、東日本大震災による津波や地盤液状化などの被害に遭遇した地域の近隣を走っているものの、幸いにして目立った被害はなく間もなく復旧し、一時の電力不足や観光客激減に伴う間引き運転を経て、現在は通常ダイヤ通りに運行されています。そんな銚子電鉄を私が前回訪れたのは、まだ釣掛が健在であった昨年3月。その後は多忙や別のスポットへの浮気により、結局旧型車の引退と2000系のデビューに伴う諸々の光景を見届けそびれただけでなく (まぁ、銚子電鉄といえばのんびり・まったりが基本であっただけに、人が殺到し過ぎる銚子電鉄というのも何だかなぁと思ったのも確かです ^^;)、結局未だ2000系の稼働シーンを訪ねていないという些か恥ずかしい状況となっておりました (汗)。
 いやその……2000系、とくにグリーン2001F目当てで訪れても、運用に入っているのはデハ1001桃電・2002Fイオン号といった広告ラッピング車のみだった……という展開では少々悲しいではありませんか。勿論、正面がちに撮れば良いというのは救いですし、2002Fの正面京王ヒゲ顔はこれはこれで撮りたいのも確かですが……(どっちだ? ^^;;)。あるいは、1000形単行のみ運用に入っているとしますと、2000系を初めて楽しんでみるという目論見が裏切られるわけで……。今春、黄金週間明けあたりまで1001は検査のためしばらく動かなかったとのことで、実は銚子訪問のチャンスであったのですが、それすらも逃してしまったという……(滝汗)。



 というわけで、撮影に有利な曇り日と平日休みが上手くかみ合うタイミングを狙って銚子電鉄を訪ね、出来れば2001Fを当てたい……と思っていた折も折、「父親参観日翌日の月曜日にもし平日休みが重なるのであれば電車でどこかへ連れてって~」と甥っ子がせがんだもので、そこで一気に銚子電鉄訪問が決定~! (先日の成田空港画像はその帰りということで……^^;) たとえ2001Fが仲ノ町で寝ているとしても、私が叔父馬鹿ぶりを発揮して甥っ子を特急「しおさい」で銚子に連れて行き、孤廻手形片手に仲ノ町や犬吠埼を引きずり回すということであれば、電車でどこかへ遠出したくて仕方がない甥っ子を満足させて叔父としての面目を保ち、将来に向けて恩を売ることも出来るというものです (笑)。
 そこでまずは東京7:35発の「しおさい1号」で出発~。朝方から日中にかけては113系の銚子行運用が完全になくなってしまった今や、銚子に行くのであればすっかりE255系の快適な乗り心地に身を委ねるようになってしまった私はただのオッサン (^^;)。もちろん、甥っ子は初めて乗るE255系に大喜び (笑)。特急にあるまじき鈍足ぶりで走る車内から、若々しい緑に包まれた谷戸の風景をのんびり眺め……約2時間後に定刻通り銚子に到着したところ、銚子電鉄ホームには2002F「イオン号」が停車していました。これで少なくとも2000系初乗車は果たせたことになりますが (勿論伊予鉄800系時代にも乗ったことはあります ^^;)、さらに一駅乗って仲ノ町に着いたところ……なな何と!1000形は2両とも入庫しているという奇跡的な光景が展開しているではありませんか!! \(@v@)/V(^O^)V いや~銚子電鉄には過去数回訪れていますが、1000形が全く走らない1日を経験するのは初めてです……。ということは……2001Fも運用中!!
 その具体的な模様=撮り鉄成果は改めてアップするとしまして、少々気になったのは「鉄子」デハ1002の状況。しばらく走っていない様子で、脇には脚立が立てられ何やらパテ埋め作業が続いているようです。車体に記された前回検査年月は一応平成22年4月となっており、全面的な塗り直しにはまだ時間的余裕がありそうですが、個人的にはもう初代『鉄子の旅』が幕を閉じて久しく、そろそろこの塗装も旬ではなくなりつつあるように思われますので、ここは是非ひとつ、東京メトロでレトロ風デザインを採用した11000系が登場するのと合わせ、デハ1002についても銀座線塗装を施して欲しいものです……(1002は丸の内線方南町支線用ゆえ、もしそれが実現するとしても正式には「復活」ではありませんが、1001の「桃電」は当分続きそうですので……妄想失礼 ^^;)。