貨物時刻表の2012年3月改正版、発売早々誤植があったとかで一旦回収扱いとなったようですが、先月末から刷り直しバージョンが神保町○泉などに並び始め、私も目出度くゲットしました。年々、どう考えても荷主向けというよりもファン向けとしか言い様のない部分が増えているような気がするのですが、今回は公益法人創立記念号と銘打って3Dはがきを付録につけているため、相当分厚さが増しているのはご愛敬といったところでしょうか。
そんな貨物時刻表をパラパラめくっていますと、震災ガレキ輸送列車と思われるスジが設定されていたり、臨高速扱いながらも石巻線列車の記載があったりするのは、将来へ向けた明るい材料と思った次第です。その一方で吉原駅は全列車通過扱いとなって岳南鉄道の記載が消え、常磐線列車は激減、浜川崎発着の石油タキも消滅……というわけで、この約1年で貨物シーンの面白い部分がこれだけダメージを蒙ったのかと嘆息……。
というわけで、貨物時刻表の中でもとりわけ濃いぃ部分であった私鉄貨物のページは秩父と三岐のみとなってしまいましたが、そういえばその三岐にからんだ輸送もちょっとした変化があったわけで、ホキ10000を使用した骨材輸送がダイヤ改正を前に消えていたのを思い出しました(三岐線内はさよならHMを装着して運行されたようですが、多忙のため撮りに行く由もなし。苦笑)。骨材輸送のルートは、セメントと同じく東藤原~富田~四日市~四日市港であり、四日市港の最末端ではセメント会社のスイッチャーがDD51から引き継いだホキを骨材専用荷役線に押し込む光景が見られたものですが、骨材輸送はあったりなかったり、また四日市港には定例の午後1便目ではなく朝9時台に来ることもあったりで、かなりギャンブル性が強かった (?) ですね……。ただ、運良く当たりさえすれば、午後のド順光を浴びた罐+ホキ10000の組み合わせをじっくり激写することが出来、扇町~三ヶ尻の石炭輸送とは大いに趣を異にするホキ10000の活躍を楽しめたものです……。
そんな骨材輸送の終了に伴い、四日市港に入線する貨車はセメント用タキ1900のみとなり、またひとつちょっとした多様性が失われてしまいましたが、今後三岐用のホキ10000に新たな使い道があるとも思えませんので、伊勢治田で放置ののち廃車という運命をたどることになるのでしょうか。とにかく「いつまでも、あると思うな、その貨物」ということを肝に銘じて、小さな貨物スポットを探訪する積み重ねこそ重要なのでしょうが、時間が……(^^;
いっぽう、今回の画像の主役であるDD452は、神奈臨DD55の後期車をセミセンターキャブにしたような風貌と白塗装の組み合わせが大いにお気に入りですので、今後も末永くセメント輸送で活躍して欲しいものですが、黄色い産業罐・OD451と交代で運用されますので、いつでもこのイケメンぶりを楽しめるわけではありません (^^;)。あ、でもそれ以上に個人的には……普段クラの中に仕舞ってあるDD13の生き残りを一度拝んでみたいものです。