地味鉄庵

鉄道趣味の果てしなく深い森の中にひっそりと (?) 佇む庵のようなブログです。

鉄コレ秩父7000系・長電8500系発売!

2010-04-30 00:00:00 | 超へっぽこ模型製作


(5月4日補記)この記事は完成品を購入したレビューですが、今後アップする記事との関連上、「超へっぽこ模型製作」カテゴリに入れさせて頂きます。
(5月1日補記)今回の鉄コレは当初各2箱購入しており、それぞれ2箱目を開けてみたところあら不思議……正面の塗りがなかなか悪くないレベル♪ 一つ一つの塗り具合にばらつきがあることを前提に、仕上げに力点を置くと良いのかも知れません。というわけで本日、各もう1箱購入……(^^;


 東急ファンのはしくれとして、かねてから首を長くして鉄コレ秩父7500系・長電8500系の発売を待ちわびておりましたが、黄金週間前の給料日月末に合わせるかの如く、一昨日ついに発売となりました! 但し、発売日はたまたま予約をしていた近所の模型屋が定休日でしたので、昨日一日遅れでの購入となりまして、さっそく帰宅して箱を開けて出来具合を確認してみたのでした。
 率直に総論として感想を申し上げますと……嗚呼、せっかくハコそのものは良いのに、塗装で損をするという「鉄コレ・ハズレ製品」となってしまっているぅ……(T_T)。去る2月のヨコハマ鉄道模型ショウにて試作品を眺めてみた印象では、如何にもチーナ・クヲリテェー (爆) な正面の塗装具合が気になりまして、完成品ではきっちりと改善されて秩父1000系や長電2000系と並べても遜色のない出来となることを期待していたのですが……やっぱりそれは甘い考えのようでした (-_-;)。まず正面の帯が「・・・・」ですし (T_T)、側面を見てみましても車番が何やらぼってりとしています。社紋とドアスイッチもショボ目な印刷……。まぁそこらへんは、所詮1両あたり約700円なので我慢せよということなのかも知れませんが、少なくともN化に際しては正面の色差しが必要かなぁ……と思っているところです。



 形状の全体的な印象としましては、さすがトミーテック!と言える良好さだと思いますので(とくに床下パーツは良い感じ♪)、とにもかくにも塗装で損をしていると言えましょう。強いていえば、ドア窓が嵌めガラスパーツであるだけに、実車と同様の薄くシャープな窓の雰囲気とやや違うかな?という気もします。あと、前照灯が心なしか一回り大きく、そのことが塗り分けのヘロさに影響を与えているようにも思われます。
 なお、このことは同時に、既存のGM板キットもしっかりと丁寧に製作すれば十分鉄コレと対抗でき、かつ自分で組んだプライスレスな満足感も引き続き得られることを意味していますので、今後も両者が共存していって欲しい……と思います。そして「よっしゃ!既に購入したあまぎ製の秩父7002F・長電T6編成用パーツやデカール・ステッカー類も無駄にはならない! 自分で鉄コレを凌駕する出来の秩父7000系・長電8500系をいつか創ってやろうじゃないか!というファイトも湧いてきまくり (→でもへっぽこな仕上がりにしかならないのですが。笑)。
 しかし当面の問題は……今回の鉄コレのN化も山積する仕事が片付いてから!ということ。GM東急8500系軽量鋼体車キットも発売となりますし (基本・増結ともども予約済み!)、自宅にストックされているGM8500系板キットを手がけるのはいつのことやら……(滝汗)。
 いっぽう、今回の鉄コレも塗装変更バージョン (例:「伊豆のなつ」・インドネシア・恩田での改造中の帯無し姿) を作るのであれば優れた素材であるわけで、模型屋でしばらく在庫が山積するようであれば買い足していろいろと模様替えするのも楽しそうです (爆)。ついでに邪推ですが……鉄コレの塗装に難ありとみたマイクロかGMが完成品として秩父7000系・長電8500系をぶつけて来たり……なんてことはないか (密かに期待しているのですが ^^;)。
 そういえば、現在中国人民元の切り上げが各方面で取り沙汰されていますが、仮に突然1元が20~30円くらいに切り上がるとすれば、こんな程度の塗装のものを漢土の未熟練な農民工に作らせるよりも日本国内でちゃんと生産する方が安上がりになる可能性すらあるわけで、彼の国で安かろう・悪かろうな製品を生産するビジネスモデルは先行き怪しいのぉ……と思う今日この頃です。




 う~ん、返す返すも帯の塗装といい、スイッチ印刷の位置といい・・・。
 社紋はGMなどのステッカーを貼るべきか否か・・・。
 こりゃあN化にあたり「悩みいじる苦しみいっぱい!」ですね (苦笑)。GMの印刷やステッカーは実はそれなりに良く出来ている、ということを再認識 (汗)。

あずさ色183&189系・古巣を行く

2010-04-29 00:00:00 | 国鉄型車両


 世間は黄金週間に突入!という今日この頃ですが、私は仕事のためまとまった休みをとれませんので、これからしばらくはラジオで時折「渋滞ン十km」という報せを聴く度に、「フッ……折角の貴重な休みを高速道路という名の巨大駐車場でカンヅメになるために浪費するとは……(以下いろいろと言いたいことはありますが取りあえず省略)」という黒い笑いが腹の底からこみ上げて来ることになるでしょう (超爆)。ええ、どうせ私は公共交通原理主義者であり、かつ根暗で陰険な人間ですので放っておいて下さい (笑)。
 というわけで鉄道の旅は、今こそ時間に正確で快適なものとして強調されるべきでしょう。そして旅行シーズンともなれば、普段は車庫で無聊を託っている団臨用車両も引っ張り出され、渋滞知らずの鉄道を選択した人々を満載して大活躍~♪ 



 とくに、往年の直流特急の王者・183&189系は、冬のあいだ残存編成の多くが暇を持て余していたものですが……春の訪れとともに団臨・修学旅行臨・季節臨としてフル回転しているのを目にします。このうち個人的に最も馴染みがあるのは、普段東海道線をしばしば利用する関係上、田町に常駐する国鉄特急色の183系でして、あずさ色の183・189系はたまに新宿駅で見かける以外ほとんどご無沙汰でした。しかし、今月中旬に中央東線を訪れた際には、短時間のうちに3本もあずさ色編成が姿を現し、あたかもかつての183・189系全盛期を彷彿とさせる展開に思わず圧倒されました……。そういえば、早朝の車窓からロケハンをしていたところ、上野原駅周辺には朝っぱらから三脚がチラホラと立っていましたが、なるほど……ふだん滅多にない「あずさ色祭り」を記録するためだったのでしょうなぁ……。根っからの中央線ファンにとってはまたとない饗宴だったのでしょう。
 このうち2本は恐らく、甲府で開催された「信玄公まつり」や桃源郷見物に関連した団臨であったと思われますが (DJ誌を買って確認しているわけではありませんのでスミマセン。2本中1本はドピーカン超逆光に見舞われ、画像アップは省略……汗)、あずさ色の183系で桃の花見とは何とも風流この上ない話ではあります……。いっぽうもう1本は定番の「ホリ快河口湖」でしたが、本来栄光の特急エンブレムが輝いているべき位置に無造作に貼られたキャラクターが何とも残念な限り……(-_-;)。いずれまた剥がされた状態の「ホリ快河口湖」HM姿を撮ってみたいものです。

ジャカルタ=バンドゥン間特急、大減便・・

2010-04-28 00:00:00 | インドネシアの鉄道


 日本の冷房中古電車の増備をはじめ日々刻々と変わるインドネシアの鉄道事情をフォローするため、定期的に現地発信のサイトを巡回するのが個人的習慣となった今日この頃。こういう遥か遠い国の話題すら、自室に居ながらにしてリアルタイムで手に入るようになったのは、まさにネットの効用というべきでしょう。
 というわけで、現地ファン(勿論インドネシア人)がフリッカーにアップする画像の数々を観察していたところ……最近やけにジャカルタ=バンドゥン間の特急「パラヒャンガン」の画像が急増し、「まぁジャカルタでは身近な列車なだけに撮る機会も多いのだろう。それにしては大特集気味だなぁ……」と思っていたところ、突如「さよならパラヒャンガン」というコメントとともに、ガンビール駅の先端部が撮り鉄でパニックになっているシーンがアップされているという……(@o@)。
 昨年夏のジャカルタ初訪問の際、特急「パラヒャンガン」でインドネシアの長距離列車の魅力を知った私は、その画像を目にしていきなり目の前が真っ暗になったかのような気分に……(T_T;;)。そこで、「まさか長年の歴史を誇る名門列車とされる「パラヒャンガン」が廃止されるなんて一体どういうことだ!悲しすぎる……」と思いまして、さっそくGoogle検索で関連情報を集めてみました。



 すると……やはり事の根源にあるのは高速道路との競争でした。すぐにヒットしたジャカルタ英字紙の記事およびマレーシア英字紙の記事によりますと、ジャカルタ=バンドゥン間の移動は、渋滞さえ起こらなければ高速道路で2時間しかかからないため、最速でも3時間を要する列車では太刀打ちできず、インドネシア鉄道としてはついに従来の「アルゴ・グデ」6往復+「パラヒャンガン」6往復=計12往復体制を断念せざるを得なくなったようです。私が昨年夏に乗った際には、度重なる運賃割引攻勢やブカシ停車などの策を通じ、1等車(エクセクティフ)にはそれなりの客が乗っているという感触を得たものですが、そういえば時間帯によっては非冷房の2等車 (ビズニス) がガラ空きだったり、オール1等の「アルゴ・グデ」が僅か客車4両+食堂車1両という悲しい編成で走っているのを目にしたものです。一応記事中では、これまで平均50~60%の乗車率だったようで、日本の感覚から見れば十分利用されているではないか……と思うのですが、物価水準からみてもかなり安く設定された運賃が命取りとなっているとか……(乗車率80%で黒字とのこと)。
 そこで今後は「アルゴ・グデ」と「パラヒャンガン」を統合して、通常は1等車4両+食堂車+2等車2両という構成としたうえで、39年の伝統ある列車名を残すかたちで「アルゴ・パラヒャンガン」を平日7往復運転するようです(週末は増発あり。統合・減便後の時刻はこちら)。基本は「アルゴ」として1等車のグレードをさらに上げつつも、同時に2等車を2両連結するという異例の編成構成とすることで (他の「アルゴ」特急はオール1等)、これまでの2等車利用客にも配慮しているのでしょう。また、従来「パラヒャンガン」の1等車は1両のみの連結でしたので、平日における1等車の輸送力の減少分は僅かということになり、デラックス高速バスに対する競争力はなるべく確保しておきたいという意図が伝わって来ます (片道31両分から28両分へ。→要するに、空いている2等車の輸送力を大幅に減らしたいようです)。なお、余剰となった客車は高速道路と競合しないバンドゥン~東ジャワ間の新設優等列車に転用するようです。
 それにしても……趣味的には今後ジャカルタ界隈でアルゴ塗装と一般優等塗装の混結を日常的に見られそうで楽しみ……と思う反面、やはり最高に快適で車窓展望も極上なジャカルタ=バンドゥン間の特急列車が大削減されたことのショックは拭いきれません……。昨年バンドゥンの帰りに高速バスを使ってみた経験から申しますと、実際には高速道路の渋滞はひどく、明らかに列車の方が速いと思われるだけに、何故……という思いが一層募るのですが、一方の問題としてインドネシアの急速な経済発展の結果モータリゼーションが進み、ジャカルタ=バンドゥン間を日常的に移動できる中産階層において自家用車を選ぶ傾向が強まっていることが背景として大きいのかも知れません。

 うーん、インドネシアの鉄道事情も常に流動しているようで・・・
 他にも昨年夏の初訪問以来数ヶ月のあいだに、
 (1) メトロ7000系のジャカルタ到着
 (2) 東急8604・8610Fおよびメトロ5000系の帯色変更
 (3) 日本製非冷房車6両の車体更新とトンデモ顔化
 (4) 衝突で昇天かと思われた都営6151Fのトンデモ顔での復活
 (5) スルポン線電化区間の延長
 (6) ボゴール=バンドゥン間のうち、チアンジュール=バンドゥン間で毎日2往復の客車列車復活 (これであとはスカブミ=チアンジュール間が復活すれば、超絶に風景が良いといわれる西回り経由でのジャカルタ=バンドゥン間鉄道の旅が可能になるのですが……。いやその前に、日中もボゴール=スカブミ間で列車を運転して欲しいものです……)
……などなど、実にいろいろな新展開がありましたので、出来ればこの夏もラマダーン入りする前にジャカルタを再訪したいものですが、果たして時間を確保出来るのだろうか……と (苦笑)。他にも、休日にソロ市内の併用軌道上を走るSLとか、続々と塗装バリエーションを増やしている日本製DCとか (RP誌最新号でも紹介されていますね)、調べれば調べるほど訪ねておきたいところが増加中……(汗)。

2010春・関西私鉄半日遊 (5) 阪急3000系列

2010-04-27 00:00:00 | 都市民鉄 (近畿以西)


 思い出してもみれば、個人的に前回阪急京都線を訪れたのは、新型インフルエンザ騒動が勃発していた昨年5月下旬のこと。当時はまだ6300系が数編成現役で、究極の王者・6330Fをはじめ感動のシーンを記録したものでした。しかし……周知の通り京都線8連としての6300系は既に終焉を迎え、バスを降りて高槻市駅の階段を登っても「嗚呼……6300様が当たり前のようにやって来る喜びはもうないのだなぁ……」という侘びしさを感じずにはいられなかったのでした。
 とはいえ、阪急京都線では3300・5300・7300といった個人的なお気に入りがまだまだ現役! そこで、折角夕方前のド順光な時間帯にやって来たのだから(&6300系の引退劇が過ぎ去って沿線は至って静かですので)、改めて気合いを入れて撮りまくろう……と構えていたところ、な何と何と!それほど待たずして神宝線用3000系の試運転列車に遭遇したではありませんか!! (*^O^*)



 考えてもみれば、阪急の全般・重要部検査は京都線の正雀で行われ、車体規格が京都線車両に比べて小振りな神宝線車両が京都線で試運転を行うのもたやすいことですので(そういえば嵐山直通臨もありますし)、別に腰を抜かす必要はないのかも知れません (^^;)。しかし、関東から出張撮り鉄に来ている人間が、京都線でイキナリ神宝線の試運転車両(しかも最古参の3000系!) に当たるというのは、まさに偶然の中の偶然……。こういうことって、たまには起こるものですね♪
 いっぽう、京都線で未だ確固として主力の座を占める3300系は、今回もごくごく当たり前のように快走しまくりでしたが、9300系が計11本揃った現在では、ひところのような日中の特急運用に入ることはなくなった模様……。少々残念なことではありますが、高槻市以北の駅間が長い区間では準急 (→各駅に停車) でもあっという間に105~110km/hを叩き出し、ダイナミックな走りは十分に楽しめます。しかも、存在感が似ている京急1000形が今や滅亡寸前であるだけに、並走する新幹線に「勝てる見込みのない喧嘩」を売りながら (?!) 豪快にモーター音を鳴らしまくる3000系に揺られていると、思わず涙がこみ上げる心地すらするのです……。
 しかしこの日は、もっと衝撃的で感動的なシーンに遭遇……(→次回 ^^;)。

2010春・関西私鉄半日遊 (4) 京阪新塗装

2010-04-26 00:00:00 | 都市民鉄 (近畿以西)


 ネット上をウロウロするにつけ、世間一般では京阪の一般車新塗装に対する評価がどうも余り芳しくないようですが、それは旧塗装が余りにもシブくて良すぎるからであると思われるわけでして、「走るんです」やA-trainがどの路線でも跋扈しつつある関東のヨソ者から見ますと「新塗装だって気合い十分の見栄えがするものでデラックスではないか……随分贅沢な悩みよのぅ」と、逆にやっかみたくなるものでございます (^^;)。
 というわけで、新塗装の一般車も「来れば撮る!」という方針で臨んだところ、卵ボディ車の新塗装も次から次へとやって来るではありませんか! 折角アングル的には良好ながらも、下り列車とのカブられ率が極めて高いため、訪れるたびにいちかばちかの玉砕覚悟を強いられる牧野界隈にて (←数秒~10数秒の定時からのズレが明暗を分けますので決してオススメできません)、2600系をこんな感じで撮影出来て大満足(*^^*)。もっとも、同じ2600系でも新しめな新造車である30番台ではなく、正面2段窓車が来てくれればもっとウレシイのですが……(^^;
 


 いっぽう、編成数が多い (?) 2200系の新塗装車も御登場~♪ 寒さで咲き残っている桜とのコンビネーションも上々です (*^^*)。デカ目なヘッドライトや白い正面窓廻りなど、同じ卵形の新塗装でもパーツの違いによって相当雰囲気が変わるものですね……。まぁ、昭和のシブい車両が来れば何でも良いや、というお気楽な私としましてはどちらも悪くない印象ですが、強いて言えばデカ目・白窓枠の方がキャラ立ちするかなぁ……と思います。
 もっとも、新塗装は卵ボディよりも直線箱形ボディの方がシャープな印象が際立つように思われ、出来れば1000・5000系の新塗装にも来て頂きたかったのですが……如何せんレア気味な存在ですので短時間の滞在で当たらないのはやむを得ないですね (^^;
 こんな感じでおけいはん撮影を終えた後は、枚方市にて京阪バスに乗り換え、淀川を越えて高槻市に向かったのでした。日中も10分間隔で運行されているだけでなく、枚方公園駅最寄りのバス停でも定時になるまで発車せず大阪方面からの客の利便を図るなど、非常に便利な連絡ルートである……という印象ですが、これも京阪の「失われた新京阪(→阪急京都線)」に対する秘かな思い入れの持続の表れだったりするのかも知れません……。