地味鉄庵

鉄道趣味の果てしなく深い森の中にひっそりと (?) 佇む庵のようなブログです。

根岸暮景2019 (3) EF65 2000番台

2019-12-31 09:19:00 | 貨物列車


 根岸駅はスイッチャーも魅力的ですが、一番の主役は詳論するまでもなく直流電機です。最近は歳をとったためか、以前ほどブルサンへの拒否感もなく、桃太郎はフツーに格好良く (KATOの模型も持ってます)、何が来ても釣掛の音がする当たり車両だと思っているのですが、やはりEF64 1000番台かEF65 2000番台で来ればサイコーです。
 というわけで、何が来るかな……とガラポンくじ気分で待ち構えていたところ、一時期JRF30周年記念HMを装着していたというEF65 2039が御登場☆



 嗚呼……やっぱり良いですね、昭和の罐!
 しかし今年、昭和はついに2つ前の年号となってしまい、EF65PFも登場から51年となってしまいました。根岸製油所がオープンした当初の常連罐であったEF15よりも、はるかに長く活躍しているということになりますが、とにかく昭和、半世紀前という重い現実がEF65PFにのしかかっています。完成度は極めて高い罐であり、石油タキを関東近辺で牽引するには今でも過不足ない役どころかと思いますが、現在JRFが注力しているDD51・DE10の置換が進めば、必ずやEF65PFも終焉の時を迎えることでしょう。なかなか忙しく、ウヤ爆弾や遅延爆弾を抱えた貨物列車をのんびり待つヒマが減ったのが哀しいところですが、少しでも多くの機会をとらえて、去りゆく昭和の名罐も撮り続けたいものです。
 今年は更新の間隔が開いてしまい、撮ったものの未アップなシーンもまだまだ多々あり、いつもお楽しみ頂いている皆様には大変恐縮です。一介の無名のキモヲタがひっそりと手慰みにやっているブログということで御海容頂ければ幸いです。皆様良き新年をお迎え下さい。庵主謹白。

根岸暮景2019 (2) 入換機NDD56

2019-12-30 10:46:00 | 貨物列車 (臨海・専用線)


 根岸駅の良いところは、ホームにいながらにしてスイッチャーが盛んに動き回るシーンを満喫できる点ですが、その主力をなしているのは、淡いエメラルド色が上品なNDD56です。1998・99年に計2両が新潟鉄工で製造され、予備的存在としてもう1台ある古典機 (?) D50と比べれば圧倒的に新しいですが、それでも既に登場から20年を経ています。時が過ぎ去るのは余りにも早い……。



 そんなNDD56は製油所の所有ですので、エネルギー源について何ら不足も心配もなく、純粋なディーゼル機関車として動いて来たのでしょうが、ハイブリッド化・脱炭素化が叫ばれる昨今にあって、長い目で見れば、製油所のスイッチャー故にそんな動きの例外であって良い、というわけにも行かなくなるのではないか、とも思えます。すると、D50の老朽廃車を見据えて、JRFに準じたハイブリッドなスイッチャーを導入し、ついでにNDD56も割と早期に廃車という可能性も決してゼロではないという気がします。この罐はこの罐で結構愛嬌がありますので、何時までも活躍して欲しいとは思いますが、果たして10年後にも変わらず走っていますかどうか……。考えすぎとはいえ、全ての鉄道車両の運命は、一寸先は闇。ありふれた日常の入換風景であっても、ありがたやと思いつつ激写して行きたいものです。


根岸暮景2019 (1) タキ1000

2019-12-29 10:20:00 | 貨物列車


 上大岡で東急3450形の美しいグリーンに癒やされましたので、すぐ近場でリアルな緑色車両を見たいと思い、山一つ越えた根岸駅を訪れてみました。今や根岸に出入りするタキからはすっかり黒タキが姿を消し、緑のタキ1000に統一されていますが、それはそれで不可思議な美しさがある光景です。個人的な鉄ヲタ趣味の原点のひとつは、ここ根岸駅でありますので (親戚が線路のすぐそばに住んでいます)、時代は移れどタキは変わらず心を癒やしてくれることに満足を覚えました。 


 
 それにしても、「今年の漢字」は100%出来レースな結果が発表されて面白くも何ともありませんが、個人的には「石」が選ばれても良かったのではないかと思います。とある環境不思議少女が、化石燃料の最大の排出国である中国を正面から批判せず、どうやら実際に中国とつながっていることが明るみになったかと思いきや、香港問題で中国を批判して中共のお怒りを買っている云々……というドタバタ劇が伝えられている昨今ですが、そんな話をさておいても、冷戦が終わってグローバリズムが世界を覆ったここ20〜30年来、相対的平和や経済発展の中で全世界的にみて爆発的に化石燃料を燃やしたことは否めず、それが台風19号の猛威として現れたことも否定できないかと思います。
 このような趨勢の中、今まで内燃機関に依存してきた業界がハイブリッド化・省資源化の動きをますます強めていることも確かであり、鉄道車両に関して言えばDD200の量産開始、ついに「モハ」を名乗るJRC新型車試作に象徴されるようなハイブリッドDCの増加は記憶に新しいところでしょう。原発問題とのからみで、日本における化石燃料からの脱却はなかなか難しい問題ではありますが、それでも化石燃料の削減は、今後も技術的な艱難辛苦を重ねながら着実に進んで行くことになるはずです。そういう意味で、今年は「石」の年だったなと、ふと思った次第です。
 20〜30年後、そして50年後、日本における石油の供給は果たしてどうなっているのかを考えると、もしかすると現状のような車扱貨物で運ぶほどではなくなっているのかも知れません。すると、眼前の根岸に広がる石油輸送繁忙期の情景も永遠不変ではない、とすら言えます。というわけで、こんな超ありふれた光景ですら、いま見かけ次第撮っておかないと、ヲタ心の問題としては後悔することになる……とも思う年の暮れです。

東急3450形鉄コレ試作品を眺める

2019-12-28 23:16:00 | 模型素人物欲見聞記


 上大岡の京急百貨店で開催される京急ヲタ祭りには、毎年総合車両の電車市場も出店しており、しばしば東急の事業者限定鉄コレの予告または試作品展示の場としても活用されていますが、今回はかねてから企画中との告知があった東急3450形鉄コレの動向が楽しみでした。そこで、無事京急・阪急鉄コレの購入を終え、電車市場コーナーへ向かってみますと、そこには期待通りに3450形試作品が鎮座していました……♪



 嗚呼!3450形の魅力を余すところなく精緻に表現しきった造形に、思わず視線は釘付け♪ 日車製と川車製の違いも当然のように作り分けされています。目蒲線や池上線で活躍していた日々の情景がありありと蘇るかのようです……。
 というわけで、とてつもなくヲヤジキラーなこの逸品の発売が待たれますが、この分で行けば年明けに正式発売発表、2月頭のランドマーク・ヲタ祭りでの発売となるでしょう。あとは発売予定日と、仕事の都合で休めない日が重ならないことを切に祈るばかりです。
 (今回はスマフォ内蔵カメラで撮影のため、画質が落ち恐縮です)


京急1000形集中冷房鉄コレ発売・大師線

2019-12-27 06:00:00 | 大手民鉄 (京急)


 仕事の多忙もあってなかなか更新できず、いつも楽しみにして頂いている皆様には誠に申し訳なく存じます (まぁ、既に個人でアップする鉄ネタの世界は、即応性が高いツイッターの方が盛り上がって久しく、ブログは枯れた伝統芸能な世界となって久しいですが……)。ようやく年内の仕事の山が過ぎましたので、なるべく更新の頻度を上げて参りたいと存じます。

 本日は毎年末の恒例行事となって久しい、京急百貨店ヲタ祭りに合わせた事業者限定鉄コレの発売日となっておりますが、今年はついに1000形集中冷房車で攻めてきましたし、阪急3300系鉄コレの販売もあることから、例によって湘南台から早朝の横浜市営地下鉄に乗って、勇躍上大岡にやって参りました。そんな祭りを記念して、今から14〜15年前、まだ当ブログを始めていない頃と、始めて間もない頃に撮影した画像をレタッチしてみましたのでお楽しみ下さい。
 嗚呼……こんな感じで当たり前のように1000形が走っていた時代も、本当に遠い昔となりましたね。京急沿線に住んでいる高坊の甥っ子などは「琴電の印象の方が圧倒的に強い。京急時代は記憶なし」とか言っている有様ですし、諸行無常でございます。というわけで以下、現場生中継です。



6時前 例年と同じような位置に無事並ぶ。先着100~150名以内には確実に入っているでしょうから、阪急3300系ゲットも固い、と期待。もっとも、京急と全く同じ売り場・レジでの、整理券方式による発売であればの話ですが。私が並んだ後の列の伸び方は、ここ数年と比べれば早いようにも思われますので、これもひとえに集中冷房と阪急のダブルパワーでしょうか。しかし個人的には、400系列をそろそろ出して頂きたいと切望します。買うのはアラフィフ以上のヲヤジ限定なのでイヤじゃ、と中の方々は考えていらっしゃるのかも知れませんが……。あ、そうそう、気温が低すぎないのはラクですな。まあ、朝7時以降になると、暖房の中に入ることが出来るという神対応なのですが。とはいえ考えてもみれば、鉄コレ客は、面倒な接客対応をしなくても、あっという間に1万でも2万でも消費してしまうという意味で上客ですので、冷暖房サービスぐらい当然あっても良いはず (ドヤ顔)。

6時40分 7時以降館内に案内するので、その前にバスロータリー前のトイレに行きたい奴は行け、とのアナウンスがあった直後、まもなく整理券を配布するのでこの場を離れるなとのアナウンスあり。矛盾じゃん……と思いつつも、動かなければ良いだけの話。

7時20分 無事整理券をゲットして館内に入る。案の定、京急と阪急の整理券を同時に配っているわけですが、ショッピングセンター用のカゴに5種類の整理券が入っており、それをヲタが1種類ずつ確認しながらもらうというスタイルでの配布のため、かなり時間がかかっています。というわけで、ちょうど私の前後で、エレベーターの順番待ちと整理券待ちがかち合ってしまい、先にエレベーターで上へ、会場に着いてから整理券受領というスタイルに変わりました。

7時30分 阪急阪神のブースには阪神鉄コレ各種あり。能勢電鉄コレのブースもあり。能勢電販売は全く想定しておらず、ううう……万札がもう一枚飛んで行きそうです。汗

7時50分 気がついたら、列の伸びがいつの間にか完全に止まっており、全然余裕がありまくりな状態。何だ……あと2時間寝てから来ても、阪急も余裕で手に入るではないか。滝汗

8時50分 販売担当者氏が次第に会場に集まり始める。一方、ヲタが待たされているイベントスペースが、未だ一杯にならず。やはり今日は、世間的には仕事納めにつき、出足が遅いのか。阪急、今から並んでも多分間に合うのではなかろうか……?

9時半 会場点呼始まる。イベントスペースのヲタの行列も既に一杯になりました。というか、9時以降に並んだ列は、代理購入の御婦人の割合が急上昇 (内心爆笑)。

10時25分 一通り購入終了。やはり一つのカウンターで5種類を扱うため、列の捌け具合が悪いです。あとから並んだ人は相当待たされるのでは?