地味鉄庵

鉄道趣味の果てしなく深い森の中にひっそりと (?) 佇む庵のようなブログです。

南海8000系第1陣・東急車輌を出場

2007-10-30 18:34:00 | 貨物列車 (甲種輸送)


 10月末の平日休み、前日の仕事の疲れが抜けず朝起きてもヘロヘロだったのですが、せっかく良い天気でもあり、このまま自宅で寝ているのはもったいない……そんなときに思い出したのが、東急車輌を出場する南海の新型車・8000系の存在です。ネット上ではかねてから、関西初の「走るんです」となることが噂されていた南海8000系……「走るんです」そのものには写欲が湧かない私ですが、果たして私鉄王国・関西に乗り込もうとする「走るんです」はどの程度関西にふさわしいリファインが加えられているのだろうか?という興味が湧いて来ました。加えて、最近はロクにDE10牽引の小運転を撮っておらず、「体内DE10分」が著しく低下しておりましたので、その補給も兼ねようという目論見が……(^^;)。そこで、藤沢の馴染みのラーメン屋でしっかりと腹ごしらえをした後、神武寺から逗子までの輸送の模様を眺めて参りました。
 ↑は、DE10に牽引された南海8000系8連が逗子駅側線に到着するシーン。以前は主に茅ヶ崎常駐のDE11が横須賀線増結車用車庫横の側線まで引き出したのち、新鶴見のEF65にバトンタッチしていましたが、最近ではその手間を省くためでしょうか、新鶴見から出迎えに来たDE10がそのまま新鶴見まで牽引することになったようです。途中で機関車を付け替える時間がなくなったため、追っかけダッシュが非常にキツくなりました……(爆)。



 それはさておき、南海8000系の印象としましては……基本的には「走るんです」そのものであることは否めず、行く行くは片開きドアがシブい6000・7000系が全てこれによって置き換えられてしまうのか……と思うと複雑な気分です (果たして南海本線と高野線で形式名が分かれるのかどうか、詳しいことは全く存じませんが、たぶん極楽橋直通車以外の車両はどちらの路線も全く同じこのスタイルになって行くのではないかと勝手に予想しています ^^;)。
 でも、首都圏を既に席巻しつつある「走るんです」と比べると、さすが関西私鉄らしいこだわりがあるなぁ……と思わせられる点があるのも確かです。妻面の窓! 窓柱が中央に入っていて見た目のバランスがグッド! 中央に貫通扉がついた前面の形状! そして前Zパンタ! うーむ、関西には行かずにそのまま首都圏でデヴューして頂けないものかと思います (爆)。
 ひとつだけ非常に奇異なのは、社紋が既に車体に掲げられ、車番が紺色の数字で表記されている以外、全く装飾が行われていないという点です。果たして南海入線後に帯を貼るのか、全面ラッピング車となるのか、はたまた銀色一色で走るのか……(さすがにそれはないでしょうね ^^;)、真相は全く知る由もありませんが、とりあえず個人的には、鉄道総研の側線跡に放置されている「走るんです」タイプ試作車体ののっぺらぶりを思い出してしまいました (^^;;;)。


東海道線昼の王者・国鉄型ELの楽しみ

2007-10-29 00:20:13 | 貨物列車


 彦根で東海道線の貨物を横目に見ながら、東海道線電化のパイオニアに思いを馳せた……というわけで、いま天下の東海道線を往来する国鉄形ELを取り上げてみましょう。実は、さる3月、滅亡直前の静岡113・123系を撮影するために富士駅を訪れて以来塩漬けになっていたカットです (^^;;
 さて、東海道線で乗り・撮り鉄をしていると、いつものことながら思い知らされるのは、行き交う貨物列車の多さです。小田原から東では、日中に貨物線が集中工事を行う場合を除けば基本的に客貨分離がなされており、湘南ライナーを使わない限り、ホームを猛スピード (?) で通過して行く貨物列車の迫力に圧倒されることもなく、どうしても意識する機会が減ってしまいがちです。だからこそ、そんな東京口から遠征しますと、20数車ものコキを連ねて目の前を通過してゆく高速貨物は、なおさら「東海道の昼の華」という感じに見えてしまいます (*^^*)。
 特に、EF66の原色機がコンテナ満載の編成を連ねて突如目の前に現れようものなら……シャッターを切りながら、思わず「万歳!」と叫んでしまいました (爆)。



 ところで、富士駅で昼頃に撮り鉄していますと、上下ともども相当濃いぃ貨物列車に遭遇することが出来ます。それが……車扱貨物御用達の鈍足トレイン・3362・3363レです! この列車は基本的に三島に出入りするタキ (吉原で解放・増結)・紀勢線の鵜殿へ行くコキを中心に、化成品タキや紙ワムをジャラジャラと連結して東海道を往来していますが、たまにシキ (大物車) の回送にも使われているようです。日によって編成構成がガラリと変わったりするのが見どころですし、新鶴見のEF65が牽引を担当するのも良い感じです (^^)。ま、この日は3色機の牽引で、3362レの富士入線時はコキとワムだけの編成でしたので、余り濃ゆ〜くはなかったですが……(^^; →ちなみに富士では、前日に西から3170レで到着した化成品タキを多数増結していました)。
 こんな感じで楽しめる東海道線の貨物、これからも3362・3363レを中心に、記録を兼ねて楽しんで行きたいものだなぁ……と思うのですが、最近は荷主がコンテナに移行しつつあることもあって、ゴチャゴチャした編成を見られる確率が減っているようです……。特に、三島の東○専用線が廃止されて以来、この列車のお得意様であった浮島町からの重油タキや千鳥町・浮島町からのエチレングリコールタキが連結されなくなってしまい、非常に寂しい思いをしております (T_T)。せめて、車扱貨物が連結されても差し支えないスジとしての3362・3363レが今後も生き延びてくれることを願うばかりです。
 そういえば、富士といえばコンテナターミナルや製紙工場への入換でDE10やスイッチャーが走り回るところとして知られていますが、このときは113・123系中心の撮り鉄ゆえ、次回の課題になってしまいました (全然行くヒマない……^^;)。

雨の近江訪問記 (2) ED14に囲まれて

2007-10-28 20:17:41 | 保存・園内・特殊車両


 いつも当ブログをお楽しみ頂きまして誠にありがとうございます。
 このたび、当ブログはオープン3周年を迎えました。m(_ _)m あくまで個人的な撮影メモとしてひっそりと始めて以来、いつの間にか700本以上の記事と1000数百枚の画像をアップしてしまいましたが、これまで日記など書いたこともないので、よくまあ続いたなぁと我ながら驚いております。しかも、TBなどによる宣伝は一切して来なかったにもかかわらず、これだけアクセス頂くようになったとは……。これからも、果たしていつまで続くか分かりませんが (当面の課題は、間もなく容量いっぱいにつき、有料ブログに移行して容量を上げるか、それとも仕事が忙しく記事をのんびり書くヒマが減る一方なので終了するか……どちらを選ぶかです ^_^;)、アップする気力が続く限りお楽しみ頂ければ幸いです。
 こういう記念すべきアップにあたっては懐かし画像を用意するのがこれまでの定番ですが、3周年だと気が付いたのは今さっきですので (笑)、近江鉄道ミュージアムの話題の続きです。



 ミュージアムの会場は、入場券を購入して北を見れば、EL3形式揃い踏みシーンが広がっており、南を見れば東西自由通路の下にクハ1501、工事用モーターカーとLE13、そしてED4001が並んでおります。というわけで、どちらを向いても「ををっ」という感動が待っていたのですが、さらにその南側が3両のED14のたまり場となっており、とにかく圧巻でした……(*^^*)。何と申しますか……国府津まで電化された直後の東海道線の機関区もまさにこんな雰囲気だったのだろうか?と思わずにはいられないほどのタイムスリップ感覚! その当時からの古強者たちが、多少手を加えられただけでそっくりそのまま、今も目の前を行く東海道線の貨物列車を眺めながら佇んでいるわけですから、この空間の濃厚さはある意味において、大宮の鉄道博物館とは比較にならないくらいスゴい……のひとことです (^O^)。しかも、近江鉄道ミュージアムには大宮のような阿鼻叫喚はなし! (笑) あくまでたった一人、じっくりといにしえを偲ぶことができるのです……。
 これらのED14のうち、少なくともED14 1は車籍があると記憶しており (間違っていたら申し訳ありません)、冬の除雪の出番に備えてスノープロウを装備していますが、他のED14たちも今にも動き出しそうな良好な状態を保っていますので、なおさら機関区に迷い込んだかのようなうっとり気分を味わえるという感じです! 
 来年度以降も是非継続して頂きたい近江鉄道ミュージアム、今度はED14の3並び、または重連×2によるパン上げシーンなども拝見したいものです……。あの配線と車両群を眺めていると、妄想は無限に湧いて参ります (爆)。

初秋のソウル鉄三昧 (8) 旧塗装のDL

2007-10-27 10:43:12 | 韓国の鉄道


 も一つ機関車つながりで、しばらくぶりに韓国ネタの続きです (^^;
 今回のソウル撮り鉄では、太極カラーの新塗装やジョイフルトレイン (?) 用特別塗装のDLを撮りまくったのですが、一番期待していた旧塗装のDLにつきましては……結局、旅客列車の先頭に立っているシーンを撮りそびれました (号泣)。既にそれだけ新塗装への塗り替えが進んだことを意味しているのですが、それなりの不運も重なっておりました。
 とくに、水原での撮影中、遠くから旧塗装DL、しかも重蓮 (!) がムグンファ客車を連ねて爆走して来るところに遭遇しまして、感動と興奮はピークに達したのですが……何と、電鉄線ホームからははっきり言って撮りにくい中線を勢いよく通過して行きましたので (通常全てのセマウル・ムグンファは水原に停車しますので、団体専用列車だった模様……) 見事に玉砕しました (-_-;)。
 また、京義線の南北分界点にあたる都羅山へ行く際、ソウル駅の西隣・新村 (シンチョン) 駅にて列車が来るまで撮り鉄していたところ、トンネルから出て来て通過する下り貨物列車に見とれている間に、何と上り線には旧塗装の流線型DL・7000型に牽引されたムグンファの回送列車が登場……。新村駅での最大の儲けモノは結局、↑の通り旧塗装DL (7400型) の単機回送を撮影できたことです。しかしこれすらも、次は逆エンド側から撮影しようと思ったら、信号が変わって発車してしまいました……。



 ところで、旅客列車は既に牽引機の新塗装率が高いように思うのですが、貨物列車はその性格上 (?) まだまだ旧塗装のDLも多いという印象です。しかも韓国国鉄は、日本海岸や太白山脈で産出されるセメント・無煙炭の輸送や海上コンテナ輸送が未だに非常に活発であり (ただし年々減少気味)、セメント車扱輸送が風前の灯火である日本から訪れてみますと鼻血モノとしか言いようがないセメントタキ大編成に遭遇することもしばしばです。↑はソウル市内の新道林 (シンドリム) にて。もし完全な順光か薄曇りだったら言うことなし……の感動的な光景でした (*^^*)。
 しかし、今回貨物列車を撮影したのは、実はこの1枚のみ (苦笑)。貨物列車が頻繁に運行されている山岳部へ行けば、もっと怒濤のように撮影出来るのかも知れません。しかし、ソウル近郊でセメント列車を撮ろうと思っても、貨物時刻表があるわけではなく、何時現れるか全く分からない列車を待ち続けるのも怪しいヤツと思われてしまいますので、結局のところ偶然に任せるしかない状況です。でも、だいたい電車に乗って移動している際に限って、立て続けにやって来たりするんですよね……(-_-;
 ちなみに、貨物列車の中には軍用物資を運んでいる列車や、さらには露骨に戦車を運んでいる列車がありますので、これらは撮らないで済ますのが無難だと思います。戦車積載用貨車なんて、台車と台枠だけだというのに自重30数トンと表記されていますので、目の玉が飛び出そうになります。
 いっぽう、旧塗装DLの中には韓国の鉄建公団にあたる組織が所有 (または国鉄からのリース?) している車両があり、電鉄区間拡大整備中 or 直後の区間でたまに目にします。出番は国鉄所属機に比べれば圧倒的に少ないようで、非常にきれいな車体に大いにそそられるのですが、そういう車両に限って撮りにくそうな位置に留置されていますので困ったものです (^^;)。。

北を駆けるDL牽引コンテナ列車

2007-10-26 10:33:53 | 貨物列車


 機関車の話題つながりで、未だに続く夏の北海道シリーズでもこのネタを (^^;)。
 北海道の幹線で撮り鉄をするにあたっては、一見地味ながらも最高に迫力満点な楽しみとして、鷲別機関区所属のDD51やDF200が牽引する貨物列車を見逃すわけには参りません (*^^*)。DD51については、最も有名な運用として常紋峠をむかし重連・いまPPで越える石北線直通の臨貨があり、いずれ石北線内でも是非撮ってみたいものだと思うのですが、晩夏から春にかけての期間限定につき、7月末に走っている保証は全くなし (実際遭遇出来ず)。そこで、見たところこの時期一番DD51の運用が多そうだなぁと思ったのは、本輪西に出入りする石油タキ列車。ただし、室蘭線で撮り鉄できた時間帯には列車の設定がありませんでした (苦笑)。
 そこで、今回の北海道訪問でJRF所属の赤いDD51を撮影したのは、北旭川発札幌貨物ターミナル行の1080レのみとなってしまいました (^^;)。撮影場所は、これまでご紹介した通り、約3時間粘った光珠内駅。最後尾の2車以外びっしりとコンテナが積載された堂々たる編成をファインダー越しに眺めていますと……余りにも圧倒的な迫力で、思わずシャッターを切り忘れそうなほど! (*^^*)。旋回窓付きの赤いDD51……その魅力に今さらながらハマってしまいそうです (^^;



 いっぽう、今や北海道の貨物列車を象徴する存在となった感があるのがDF200です。北海道の山を歩いたことがある身として、ヒグマは正直申しましてこの上もなく恐ろしいのですが、こういう赤い熊でしたら大歓迎! DD51の活躍の舞台を狭めている憎まれ役ではあるのかも知れませんが、そのことを脇に置けば、重厚かつ引き締まったボディで長大なコキ列車を牽引する光景はまことに圧倒的なものがあります (^_^)。え……この列車は短いって?……スミマセン (汗)。虎杖浜での撮影中にやって来た3076レ (宮城野行) は随分と身軽な編成だったもので……。
 ともあれ、DD51・DF200ともども、今度は降り積む雪を激しく蹴散らしながら豪快に走るシーンを激写してみたいものです……。