10月末の平日休み、前日の仕事の疲れが抜けず朝起きてもヘロヘロだったのですが、せっかく良い天気でもあり、このまま自宅で寝ているのはもったいない……そんなときに思い出したのが、東急車輌を出場する南海の新型車・8000系の存在です。ネット上ではかねてから、関西初の「走るんです」となることが噂されていた南海8000系……「走るんです」そのものには写欲が湧かない私ですが、果たして私鉄王国・関西に乗り込もうとする「走るんです」はどの程度関西にふさわしいリファインが加えられているのだろうか?という興味が湧いて来ました。加えて、最近はロクにDE10牽引の小運転を撮っておらず、「体内DE10分」が著しく低下しておりましたので、その補給も兼ねようという目論見が……(^^;)。そこで、藤沢の馴染みのラーメン屋でしっかりと腹ごしらえをした後、神武寺から逗子までの輸送の模様を眺めて参りました。
↑は、DE10に牽引された南海8000系8連が逗子駅側線に到着するシーン。以前は主に茅ヶ崎常駐のDE11が横須賀線増結車用車庫横の側線まで引き出したのち、新鶴見のEF65にバトンタッチしていましたが、最近ではその手間を省くためでしょうか、新鶴見から出迎えに来たDE10がそのまま新鶴見まで牽引することになったようです。途中で機関車を付け替える時間がなくなったため、追っかけダッシュが非常にキツくなりました……(爆)。
それはさておき、南海8000系の印象としましては……基本的には「走るんです」そのものであることは否めず、行く行くは片開きドアがシブい6000・7000系が全てこれによって置き換えられてしまうのか……と思うと複雑な気分です (果たして南海本線と高野線で形式名が分かれるのかどうか、詳しいことは全く存じませんが、たぶん極楽橋直通車以外の車両はどちらの路線も全く同じこのスタイルになって行くのではないかと勝手に予想しています ^^;)。
でも、首都圏を既に席巻しつつある「走るんです」と比べると、さすが関西私鉄らしいこだわりがあるなぁ……と思わせられる点があるのも確かです。妻面の窓! 窓柱が中央に入っていて見た目のバランスがグッド! 中央に貫通扉がついた前面の形状! そして前Zパンタ! うーむ、関西には行かずにそのまま首都圏でデヴューして頂けないものかと思います (爆)。
ひとつだけ非常に奇異なのは、社紋が既に車体に掲げられ、車番が紺色の数字で表記されている以外、全く装飾が行われていないという点です。果たして南海入線後に帯を貼るのか、全面ラッピング車となるのか、はたまた銀色一色で走るのか……(さすがにそれはないでしょうね ^^;)、真相は全く知る由もありませんが、とりあえず個人的には、鉄道総研の側線跡に放置されている「走るんです」タイプ試作車体ののっぺらぶりを思い出してしまいました (^^;;;)。