地味鉄庵

鉄道趣味の果てしなく深い森の中にひっそりと (?) 佇む庵のようなブログです。

第七ジャカルタ炎鉄録 (24) JR203系マト66

2016-04-30 00:00:00 | インドネシアの鉄道


 日々刻々と変化するジャカルタとKAIでは、電化区間や複線区間の延伸が少しずつ図られて来たものですが、このたびスルポン=バンテン線のティガラクサ~マジャ間で複線化のための試運転が始まったようで……。既に出来上がってから約3~4年。路盤崩落やら何やらで散々完成が待たされ、ダイヤ遅延の巣窟にもなっていましたが、先般パルンパンジャン~ティガラクサ間が複線化され、そして間もなくマジャまでということですので、本当にやれやれ目出度しといったところでしょうか。そして、昨年8月の時点で建設が進んでいたマジャ駅の橋上駅舎も間もなく完成し、当初電車が一日5往復、本当にド田舎の市場町の駅にやって来て、 高床式ホームが全くないため移動式の簡易階段で乗降していたというのも、あっという間に遠い昔の話になってしまいそうです。
 いっぽう、来年か再来年あたりに走り始めるというスカルノハッタ空港へのアクセス特急用として、ボンバルとINKAの合弁による新型特急電車が6連10本登場するようで、なかなかカッコ良く写欲がそそられますが、KFWのような故障三昧を果たして免れることが出来るのかどうか……。



 というわけで、昨年8月にジャカルタで撮影したきり未アップだった画像の続きとしまして、JRE203系のマト66編成をお楽しみ下さい~。昨年8月の訪問時、203系は5編成が稼働しており、203系が好きな私としては大いに目出度いことでしたが、この頃まではアルミ車へのラッピングという害悪がはびこっていたこともあり、本当に大喜びで激写したのはKKWラッピング以外まっさら標準色を保っていたマト66編成だけだったのでありました……。その後、アルミ車にラッピングを貼ると、剥がした痕が汚くなってしまい、ステンレス製の205系に貼ればキレイさを保つことが可能と認識された (?) 結果、少しずつアルミ車のラッピング解除が進みつつある (?) ようで、正直申しまして「うぬぬ・・・」という気分ですが (^^;)、今度訪れるときは203系の他の編成でもこんな感じで美しい姿を激写出来るものと大いに期待しているところです☆

 それにしても……気がついてみれば昨年8月の遠征から8ヶ月以上過ぎ、既に飛行機と宿の予約&払い込みも済ませた次回の遠征まで4ヶ月を切っているではありませんか……(滝汗)。時間が猛烈な勢いで過ぎ去って行くのを感じて呆然とする黄金週間ではあります……(@_@;;)。


第七ジャカルタ炎鉄録 (23) 東葉高速1060F

2016-04-29 00:00:00 | インドネシアの鉄道


 先日『じゃかるた新聞』Web版を読んでいたところ、就任以来あまり外遊せずにひたすら内政固めをしていたジョコウィ政権は近々政権改造に着手するらしいということで、とくに高速鉄道問題でジョコウィとの折り合いが悪いヨナン(ジョーナン)運輸大臣が更迭されるかも……という観測が載っておりました。城南氏がKAI総裁の任にあった頃、ジャボデタベック管内の駅という駅から構内営業の零細商が実力で撤退させられ、自動改札全面導入や非冷房車廃止といった大変革も立て続き、一時期は相当のすったもんだが伝えられたものですが、今考えてみればその結果KCJ路線網はかなり日本の大都市交通に迫る便利さを備えるようになったのも事実です。というわけで、KAI全体の品質向上に功があった城南氏が、中国高速鉄道の建設認可にあたってもイイ加減な申請書類を突っぱねてインドネシアの国益を守ろうとしていたのは実に適切であると思っておりましたが、華人資本につられて功を焦ったジョコウィ氏との溝が深まるのは避けられないのでしょうなぁ……。更迭されずに引き続き任にとどまるよう、この場ながら勝手に応援させて頂くことにします。



 というわけで、昨年のジャカルタネタの続きとして、東葉高速1060Fをアップしておきます。この編成は、青黄帯のKAI色であるにもかかわらず額縁は赤くなって見苦しかった1080・90Fの運命を免れて、額縁も黄色く塗られており、しかもガルーダの紋章も残っているということで、ある意味において神編成というやつです。そういえば元々この編成は、確かジャボタベック事業部時代末期に、東葉オリジナル色から黄緑+黄帯に変更され、これもこれで個人的には神編成扱いしていたのでありました……。しかし、そんな1060Fも、パクアン急行様のブログによりますと、調子が悪くなってついに離脱してしまったようで……。最近事故に遭遇した5000系59Fの修理用に部品を供出しているらしい等、その命の炎は消えるわけではないでしょうが、神編成が一本消えてしまったことを寂しく思うのみです。
 なお、東葉高速のもう一本、1090Fについても昨年の訪問時に撮影しておりますが、ガルーダの紋章を撤去してしまったうえに赤額縁になったつまらない編成ですし、2度遭遇したときのアングルや光線がイマイチ宜しくないため、↓に1カットアップさせて頂くにとどめておきます。東葉ファンの方には恐縮です。(現在準備中)


 うむ、やっぱこれはKCJ色になった方が全然良いですね。
 KAI色は好きなのですが、東葉赤額縁だけはどうもイカン・・・。

タイ国鉄激変前? (4) 冷改客車の廃車体

2016-04-27 00:00:00 | タイの鉄道


 冷改2等座席車。張り上げ屋根でかなり優美な姿……。



 冷改2等寝台車。三角屋根の存在感が凄い。



 1950年代製の旧客2等座席車も試みに (?) 冷房改造とは!



 3等車も冷房改造を試みていたということでブッ飛び!!

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 暑季の午後3時の強烈な陽光に照らされたバーンパーチー駅構内で、ヘロヘロになりながらも謎の超高級1等座席車と覚しき車両を激写しまくってハァハァ……と思ったら、そんな高級車両と連結されて放置されている日本製、もしくは日本ノックダウン生産車両の存在感が負けず劣らず凄絶過ぎました……。勿論、現在も活躍している2等非冷房寝台車や3等車の余剰車もゴロゴロしていたのですが、かなりまとまった量数で↑こういった車両が大量に放置されているのを目にしますと、タイ国鉄ではあるタイミングでどういう激変が起こったのか……という想像を巡らせずにはいられません。一応、ツートン旧塗装と、1990年代後半あたりから (?) 採用されたと覚しきグラデーション帯旧塗装が混ざっていることから、1990年代後半あたりにウリナラ製のロング&ステンレスボディ1・2等冷房寝台車が大量に増備されたタイミングで、当時急増していた冷房付き高速バスにも白旗を上げつつ、一斉に運用から外されたのでしょうか……? 逆にみれば、タイ国鉄も古い客車の冷房化を推進して何とか頑張ろうとしていた形跡も垣間見えるわけで、これらの車両が今も現役であれば俄然車種もカヲスを極めて面白かったはずですので、本当に惜しまれることでございます。
 とくに細かい窓が並ぶ10系客車ボディ2等座席車など、雨樋をつければサロ110・111を彷彿とさせるわけで、こういう車両を日本に連れ帰ってイベント用車両にしたいぜ!と思うのは私だけでしょうか? (藍色になった台湾のSP2300を日本に連れてくる訳には行かないですし)
 それにしても、一部の車両は別の場所(バーンスーあたり?)での放置中、地の塗装と窓を覆い隠すかたちで巨大な宣伝ラッピングを貼られていたようで、それが今やパリパリに退色・崩壊して見苦しい……(-_-;)。全ての車両で地の塗装が見えていれば、それこそのぼせすぎて鼻血が止まらなかったことでしょう (笑)。

小田急電車の新沿線 (2) 流鉄100周年2

2016-04-26 00:00:00 | 地方民鉄 (関東北東部)


 時の流れは誠に早いもので、去る3月26日のJR・千代田・小田急ダイヤ改正からあっという間に1ヶ月経ってしまいましたが、本当にあっという間であるだけに、変化に慣れないヲヤジとしましては、小田急線内でE233-2000を見かけても未だにしっくりと来ません (^^;)。まぁ本質的には4000と大して変わらない電車ですが……見かけただけで乗っていないから実感が湧かないということでしょうな。小田急4000が日々「我孫子」「取手」を表示しているのは、実際初日に乗っただけにリアルな感覚として理解出来ますから……。



 というわけで、そんな小田急電車の新たな沿線となった東葛を訪ねるシリーズの二発目は、流鉄「なの花」5005Fです。まぁ有り体に言って、新101系にこれまでと同じ色を塗っているだけの話ですが、100周年記念HMは期間限定のレアシーンということで……。しかし、沿線を見回しても他に誰も撮っていないあたり、HMが登場してからしばらく経っているためでもあるのでしょうが、普段は注目が集まりにくい流鉄の哀しさでしょうか……。
 個人的には、色のメリハリ感が弱い「なの花」編成よりも、例えば「あかぎ」編成のような明確な存在感を訴える編成を撮りたいなぁ……というわけで、またそのうち、明るい曇り日を狙って訪ねてみることにしましょうか。
 一方、いずっぱこ1300系鉄コレが間もなく発売されるわけですが、新101系ボディがこうして鉄コレになる以上、必然的に流鉄バージョンも出ると思われるわけで、財布面で心構えを固めておかなければなりますまい……。しかし流鉄=総武流山電鉄に関して言えば、西武501系や京急400形の譲受車が出ないかなぁ~と心待ちにするものであります。

第四ヤンゴン熱鉄記 (7) RBT2500の雄姿

2016-04-24 12:00:00 | ミャンマーの鉄道


 RBT2500を初めて撮ったカット。激しく興奮……(^^;



 炎天下の複々線をゴトゴト走る長大 (?) 編成。



 ダゴン大学での罐換え中。純粋なRBE編成と勘違いしそう (笑)。



 トーチャンカレーでポイント群をガタガタ渡るのを見送る。

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 最近のヤンゴンで最もアツい鉄ネタは一体何なのかを考えると、余りにもいろいろあり過ぎて答えに窮する……というのが率直なところですが、間違いなく五指に入るであろう東方紅21 (DD1100)+日本中古RBT2500 (RBE2500台を付番された車両のうち、故障のためブレーキ以外の機器を抜かれて客車化され、RBTに改称されたもの) という中日合作編成は、「事実は小説よりも奇なり」を地で行く存在であるという点でも激濃であると言えましょう。そんなカヲス極まりない編成=na運用においては、勿論先頭に立つ東方紅21の存在感もさることながら、後追い撮影した際の松浦MR-200・300形の奇妙な存在感もまたイケていると思うのは私だけでしょうか?
 これらの車両が佐世保と伊万里のあいだをちまちまと (失礼!)単行で走っていた当時、まさか罐も含めて7連を組むなどということは絶対にあり得ず、想像すら出来なかったはずですが、ひとたびミャンマーという名のびっくり箱に放り込まれればあ~ら不思議! ヘッドライトは残っていますので先頭車としての貫禄は失わず、キハ47やら車高下げ改造ちほくやら、超デコボコな相棒たちを引き連れてこちらに迫ってくるような感覚すら湧いて参ります……(運転士がいませんので有り得ませんが ^^;)。