地味鉄庵

鉄道趣味の果てしなく深い森の中にひっそりと (?) 佇む庵のようなブログです。

東急9000系のありふれた午後 (12年1月)

2012-01-31 00:00:00 | 大手民鉄 (東急)


 早いもので、8年前の1月31日午前1時に渋谷から最終電車が到着したのを以て桜木町駅廃止……というわけで、東横線9000系をアップしてみましょう。
 副都心線直通準備に関連して、ここのところ東急車輌と長津田とのあいだで5050系の往来が続いていますが、もう一方で無視できないのは4000番台の増備。去る年始に金沢八景を通過した際、既に4000番台の先頭車が出来上がって公道近くまで出て来ているのを確認しており思わず泡を吹いたのですが、実際これから相次いで4000番台の甲種輸送が計画されているようです。そして、ここに来て4000番台が一気に増えてしまいますと、長津田と元住吉の車両留置スペースの関係からして、必然的に新たな東横線9000系の離脱→大井町転属→8090系秩父向け改造という玉突きが生じ、既に日中の東横線ではレアな存在になりつつある9000系がますますレアになってしまう日はもうすぐそこまで迫っているということなのでしょう……。嗚呼……8000系引退から僅か4年。当時はてっきり9000系も副都心線対応改造を受け、主力として永く活躍し続けるものと思い込んでいました。しかしこの分で行くと、9000系は来年の今頃には全編成が離脱する勢いなのでしょうか……?



 というわけで、東武9000・9050系や50070系、そして東急の新検測車が厳密な切妻顔ではないことを考えますと、8000系の登場以来長く続いた東横線における切妻顔の歴史も、1000系が普段入線しない菊名以南では事実上間もなく終焉……(勿論、1000系の臨時列車は、日比直が続く限り有り得るでしょうが)。古き良き住宅街の風情を今なお残す東横線横浜口にあって、先に切妻顔が消えるというのは……幼い頃沿線に住んでいた者としては何とも寂しいものを感じます (T_T)。
 そこで、誰も注目していないのを見計らって (当面小田急が鉄ヲタを集客中)、この新年は東横線にて9000系の撮影に精を出しておりました。既に日中は9000系が3運用走っていれば上出来という激減ぶりの中、辛うじてやって来る9000系は……登場時から全く変わらず美しく磨き上げられた白銀のビードプレス車体が冬の強烈な斜光線に照らし出されて何ともまぶしく、特急幕に分散クーラーは威風堂々、カーブ続きの線路上を華麗に舞っており……とても東横線からの撤退が近づいている(?……少なくとも激減はしている)とは信じられないほどでした。しかし、東急のアナウンスによれば、副都心線直通まであと約1年少々。これから東横線の激動が一層加速すると思われる中、冬晴れの下こうしてありふれた活躍の光景を自分なりに完璧に写し止められたことに幸せを感じずにはいられません。

【Tokyu Series 9000 in Toyoko Line】Tokyu Series 9000 was born in 1986, and she is one of the first cars adapted the VVVF system. Tokyu 9000 mainly has run on Toyoko Line and once she was the main runner of Toyoko Line. But now Tokyu prepares the Fukutoshin Line through service, a lot of formation of new generation series 5050 have been on service, then series 9000 will go away from Toyoko Line, and will have the second life on Ooimachi Line.


 5050系4101F。横浜方先頭の多くの車両が5851以上の車番である中、4001という分かりやすい番号で来られると結構ビビります (笑)。将来は小手指・飯能・武蔵丘や川越・森林公園に行ったきりしばらく戻って来ないことも日常茶飯でしょうから、とりあえず1枚パチリ。



 去る1月8日、長津田にて試運転中の5175Fを見かけたのですが、もう営業運転に入っているとは……。というわけで、5050系25本に加えて5000系・5050系4000番台が各3~4本……東横線はホントにこんな車両ばかりの世界となってしまっております (苦笑)。

京王8000系・早いもので登場20周年

2012-01-30 00:00:00 | 都市民鉄 (首都圏)


 一昨日は京王初の鉄コレとして、5000系のうち釣掛2700系の機器流用車である5070系2連が発売されました。京王5000系の鉄コレがいつか発売されるであろうことは、過去の琴電・富士急・伊予鉄・一畑のリリースから容易に想像できることでありましたが (笑)、寒さが最も厳しい時期を選んで京王れーるランドにて限定販売するというのは……季節柄、多摩動物公園訪問のついでにやって来るお子様連れの数が最も減る季節における集客&販売額UPを狙ってのことでしょうか?
 そんな鉄コレ5070系、京王&私鉄ファンの大本命であると思われる中間車込みの商品構成ではなく、しかも5000系の中でも少数派である釣掛駆動車であることから、マニアックな車両が大好きな私のような人間はさておき、必ずしも一般ウケする存在ではないような雰囲気も……(^^;)。そこで、昨年末の京急1000形非冷房車のときと同じく、ゲット希望ヲタの皆様の出足はイマイチかな?と思ったのですが、いっぽうで鉄コレ初の京王車であることから人気が出そうだとも思われ、購入するのであればやはり早めに並ぶに越したことはないのも事実。というわけで、折からの強烈な寒さ(しかも多摩丘陵真っ直中の谷戸につき朝は零下4~5度の極寒が予想されるわけで、実際に一昨日の府中・八王子の最低気温はそれぞれ-3.1・-4.3度……@o@)にもかかわらず、小田急と多摩モノを乗り継いで朝8時過ぎに現場に到着~。9:30に発売が開始され、10時前に自分の番が回ってくるまでの2時間弱、ひたすら極寒に耐えたのでありました……。いや~過去における横浜や日比谷の修羅場をはるかに上回る、鉄コレで最も過酷な購入現場として新たな歴史が刻まれたと言えましょう (爆)。



 そんなこんなで目出度く鉄コレをゲットした後は、再び多摩モノに乗って帰宅しても良かったのですが、折角京王まつりに参加した以上、6000系の引退以来約1年ぶりに動物園線に乗ってみることにしまして、さらに八王子か片倉 (徒歩連絡) から横浜線に乗って帰れば良いかな……ということで少々撮り鉄 (笑)。そこで、6000系亡きあとにおける大本命車両として、7000系コルゲート+幕車を激写したいと念願したものの、極寒の中の購入闘争で既に体力と集中力を使い果たしていたせいか、肝心なところでミスの連発 (TT)。そこで結局、一昨日のぶらり京王撮り鉄は8000系がメインとなってしまいましたが、個人的に8000系は撮影時にいろいろなものが正面に写り込んで撮りにくいのを除いて基本的に好ましい印象でして、戸袋窓を残す最後の世代でありながら同時に未だ新しさを失わない、押しも押されぬ京王の主力であることは誰も否定できないところでしょう。しかし、そんな京王8000系も今年で登場20周年とは……何と目まぐるしい時の流れ! (滝汗) まぁ、7000系のVVVF化が最終盤に達し、車齢30年を超えてますますの活躍が期待される以上、8000系も今後20~30年にわたり当たり前のように走り続けることでしょうが、後で焦らないためにも少しずつ記録しておくに越したことはないでしょう。
 とくに今回そんなことを痛感したのは……超珍車・サハ8564との突然の遭遇が非常に大きいですね~。北野で高尾線に乗り換え、京王片倉からJR片倉まで歩こうかと思っていたところ……何と!目の前に停車したのがサハ8564!! この車両は2009年に発生した高尾線内での土砂崩れの影響で廃車となったクハの代替新造車で、デビューしてからまだ僅か約2年、しかもドアは6000系から9000系0番台までの京王車のアイデンティティというべき四角い窓ではなく、はたまた9030や1020のような「走るんです」的ノリの安っぽいドアでもなく、東急5000系列の改良版ドア (車内側はステンレスむき出しではなく化粧板素材) と同じ様式であるという……。さらに、クハとの連結面は貫通路が封鎖されており、いろいろな意味でマニアックな要素を満載 (?) しているという注目すべき車両です♪ そこで今回、北野から片倉までの僅かな距離ながらもサハ8564乗車を満喫し、さらには高尾山口から折り返して来た組み込み編成を激写出来たのは大収穫でした……(*^^*)。
 この後は一旦帰宅したのち、夕方から「あまのじゃく」さまご主催の第二次新年会に参加し、らーめんてんし様・eight8888様のお元気な表情を久しぶりに拝見し、疲れをビールで癒やして盛り上がったのでした (笑)。ご参加の皆様どうもお世話になりました~m(_ _)m


メトロ副都心線渋谷駅にて7000系を撮る

2012-01-29 00:00:00 | 都市民鉄 (首都圏)


 暗中撮影つながりで……副都心線のトンネルの中と参りましょう (笑)。
 副都心線と東横線の直通運転はいよいよ約1年後 (?) に迫り、これから一層準備プロセスが加速して行くものと思われますが、特に重要な工程として東横線優等停車駅のホーム10連対応と副都心線渋谷駅の未使用中線整備 (既に線路は敷かれているものの、一部フタがされ、現状では2面のホームの間を自由に往来可) はいよいよ待ったなしとなることでしょう。そこで、副都心線が開業して以来の撮影スポットとなっていた池袋方先端「お立ち台」もいつの間にか風前の灯火となっているわけで、先日田都渋谷駅を利用したついでに少々様子を見てみたところ……何と!ついに「お立ち台」の大部分(中央部)に柵が立てられ、少なくともド真ん中に立ってトンネルを行く列車を撮影することは不可能となりました……。
 一応、現状では両側の僅かな空間からトンネル内を望んで列車を撮影することは可能です。それでも撮影可能定員が激減したことは間違いなく、そんな僅かな空間もホーム整備の進展により完全に消滅するのは時間の問題でしょうか?



 というわけで、今後フタ部分の完全撤去が近づくにつれ、池袋方先端は撮り鉄の場所取り競争率が急激に高くなって行くことが予想されますが (汗)、個人的にはそうなることを見越して、去る年末年始、開業時以来久しぶりに「お立ち台」にてカメラを構え、副都心線7000系の日常を記録しておいた次第です (笑)。たとえトンネル内照明があるとは言え、この撮影環境はスチール写真で動体を写し止めるには極めて過酷な環境ですが、EOS 5D MⅡと明るい単焦点レンズ (EF85mm F1.8 及び EF135mm F2L) の組み合わせにより、それなりに色彩とメリハリを再現することが出来るのは、まさにハイレベルな光学・デジタル画像処理技術のおかげです。
 それにしても、ジャカルタを行くメトロ7000系に乗って撮ったあとで副都心線にてメトロ7000系を撮っていますと、同じ7000系であるにも拘わらずVVVF化するかしないかで何という環境の違い……と改めて痛感します (^^;)。しかもこれら残留組の7000系は来年になれば東横線にもガンガン乗り入れるのですから……。
 とゆーか、現在東横線は5050系や4000系 (5050系4000番台) の激増により「走るんです」天国となっており、9000系は滅多に来ないのが実情ですので、早く東横線にもメトロ7000系カモ~ン!という気分です (笑)。(まぁ、東横5050系も田都5000系に比べれば全然マシな車内デザインですので、まだ辛うじて許せますけど……^^; →話題が逸れますのでこれにておしまい)

秩父7506F・雪明かりの八王子駅にて

2012-01-28 00:00:00 | 貨物列車 (甲種輸送)


 東急8095F改め秩父7506Fの旅立ちを追いかける締めとして、久しぶりに秩父鉄道を訪問してデキサンド編成を激写したいところではありましたが、仕事の都合上そうするわけにも行きませんので、とりあえずDE10からELへとバトンタッチされるまで束の間の休息シーンを目にすることが出来る八王子を、渋谷近辺での用務終了後に訪れてみました。とくに今回の輸送の前日には降雪があり、神奈川県内では翌日ほとんど融けるような大したことがない積雪であっても、寒冷なことで知られる八王子であれば一日経った後でも貨物用の中線に結構雪が残っているのではないか?と思われましたので……。滅多にない甲種輸送シーンと、これまた滅多にない積雪を組み合わせることが出来ればサイコー♪というわけです……(笑)。



 というわけで、井の頭線と京王線準特急を乗り継いで京王八王子へ。準特急は残り僅かとなった界磁チョッパ車である7703Fが登場!!というわけで、幸先の良さに「八王子での秩父7506F撮影も必ずや良い感じになるだろう……」という期待を抱いておりますと、やがて高幡不動あたりから線路脇の積雪が増え、よっしゃ!と思っているうちに八王子に到着~。徒歩でJR八王子に向かい、そ○う閉店間際の売り尽くしに人が群がりごった返している中を進んで横浜線ホームに下りて行きますと……脳裏で思い描いた通り、貨物用中線に積もった白雪がレフ板となって7506を美しく照らし出していました……(*^^*)。そして1枚目のバックには八王子○ごうが。ズームレンズを広角側に振って、八王子駅商圏が転換点を迎える2012年1月の寒い日に輸送されたことの記録としたのでした。
 この時点では、迎えのELがやって来るまでまだまだ時間があり、余りにも底冷えしますのでさっさと目の前の横浜線に乗って帰宅 (^^;)。したがって、7506F甲種輸送の記録はこれでおしまいですが、既に無事広瀬川原に到着したようですので、まずは検査及び床周りの塗装を経て試運転が始まるのが楽しみです。いっぽう、7506Fのデビューにより1000系は確実に1編成消えると思われたものですが……最近ネット上をウロウロしていたところ、どうやら1010Fが検査を経てピカピカの標準塗装車となったようで♪ 5004F事故の影響でしょうか?

秩父7506F・長津田からの旅立ち (DE10編)

2012-01-27 00:00:00 | 貨物列車 (甲種輸送)


 今回八王子から秩父7506Fのお迎えにやって来たのは、正面ナンバープレート部分を除き基本的に原色を維持しているDE10 1556! デヤが授受線に留まっている時点で到着したDE10は、空き地を挟んでデヤと競演し、さらに下り本線にデヤが戻り停車中というタイミングで「三途の川」=渡り線を通り授受線入りするというレアシーンを魅せてくれましたが、そんなオドロキの連続もそこそこに手早く7506Fと連結され、まだ微かに雪が残る中でブレーキ等の確認作業が進められました。



 そしていよいよJR側への引き出し! 個人的には、そろそろ渋谷近くの事業所へ向かわなければ用務に間に合わなくなりますので、まだか……と内心ヒヤヒヤものでしたが (^^;)、何とかタイムリミットの急行には余裕で間に合う頃合いに動き出しましたので「よっしゃ!」と思いつつ、30年住み慣れた東急線に戻りうる方向に曲がることなくJR側へと直進して行く8095F=秩父7506Fを見送ったのでした……。この後の横浜線内八王子送りシーンは勿論撮影出来ておりませんが、恩田からJR側線まで7506Fが動くシーンをきっちりと (?) 撮影出来て満足です……。

【CHICHIBU 7506F departed from TOKYU/JR Nagatsuta station.】The new cars of TOKYU and the second-hand cars from TOKYU to Local Railways are send by way of JR Lines, and TOKYU has a connection rail between JR Yokohama Line on Nagatsuta station. Until 1960s, this connection was on Kikuna station, Toyoko Line, after the construction of Den-en Toshi Line and Kodomono-kuni Line, and the open of Nagatsuta Workshop, the connection point moved to Nagatsuta.


 今まさに「三途の川」(そう呼んでいるのは私だけ? ^^;) を通過中!
 東急での約30年の活躍お疲れ様でした!