早いもので、8年前の1月31日午前1時に渋谷から最終電車が到着したのを以て桜木町駅廃止……というわけで、東横線9000系をアップしてみましょう。
副都心線直通準備に関連して、ここのところ東急車輌と長津田とのあいだで5050系の往来が続いていますが、もう一方で無視できないのは4000番台の増備。去る年始に金沢八景を通過した際、既に4000番台の先頭車が出来上がって公道近くまで出て来ているのを確認しており思わず泡を吹いたのですが、実際これから相次いで4000番台の甲種輸送が計画されているようです。そして、ここに来て4000番台が一気に増えてしまいますと、長津田と元住吉の車両留置スペースの関係からして、必然的に新たな東横線9000系の離脱→大井町転属→8090系秩父向け改造という玉突きが生じ、既に日中の東横線ではレアな存在になりつつある9000系がますますレアになってしまう日はもうすぐそこまで迫っているということなのでしょう……。嗚呼……8000系引退から僅か4年。当時はてっきり9000系も副都心線対応改造を受け、主力として永く活躍し続けるものと思い込んでいました。しかしこの分で行くと、9000系は来年の今頃には全編成が離脱する勢いなのでしょうか……?
というわけで、東武9000・9050系や50070系、そして東急の新検測車が厳密な切妻顔ではないことを考えますと、8000系の登場以来長く続いた東横線における切妻顔の歴史も、1000系が普段入線しない菊名以南では事実上間もなく終焉……(勿論、1000系の臨時列車は、日比直が続く限り有り得るでしょうが)。古き良き住宅街の風情を今なお残す東横線横浜口にあって、先に切妻顔が消えるというのは……幼い頃沿線に住んでいた者としては何とも寂しいものを感じます (T_T)。
そこで、誰も注目していないのを見計らって (当面小田急が鉄ヲタを集客中)、この新年は東横線にて9000系の撮影に精を出しておりました。既に日中は9000系が3運用走っていれば上出来という激減ぶりの中、辛うじてやって来る9000系は……登場時から全く変わらず美しく磨き上げられた白銀のビードプレス車体が冬の強烈な斜光線に照らし出されて何ともまぶしく、特急幕に分散クーラーは威風堂々、カーブ続きの線路上を華麗に舞っており……とても東横線からの撤退が近づいている(?……少なくとも激減はしている)とは信じられないほどでした。しかし、東急のアナウンスによれば、副都心線直通まであと約1年少々。これから東横線の激動が一層加速すると思われる中、冬晴れの下こうしてありふれた活躍の光景を自分なりに完璧に写し止められたことに幸せを感じずにはいられません。
【Tokyu Series 9000 in Toyoko Line】Tokyu Series 9000 was born in 1986, and she is one of the first cars adapted the VVVF system. Tokyu 9000 mainly has run on Toyoko Line and once she was the main runner of Toyoko Line. But now Tokyu prepares the Fukutoshin Line through service, a lot of formation of new generation series 5050 have been on service, then series 9000 will go away from Toyoko Line, and will have the second life on Ooimachi Line.
5050系4101F。横浜方先頭の多くの車両が5851以上の車番である中、4001という分かりやすい番号で来られると結構ビビります (笑)。将来は小手指・飯能・武蔵丘や川越・森林公園に行ったきりしばらく戻って来ないことも日常茶飯でしょうから、とりあえず1枚パチリ。
去る1月8日、長津田にて試運転中の5175Fを見かけたのですが、もう営業運転に入っているとは……。というわけで、5050系25本に加えて5000系・5050系4000番台が各3~4本……東横線はホントにこんな車両ばかりの世界となってしまっております (苦笑)。