地味鉄庵

鉄道趣味の果てしなく深い森の中にひっそりと (?) 佇む庵のようなブログです。

豊橋鉄道高師駅・夜に輝くダイヤモンド

2007-02-28 10:02:42 | 地方民鉄 (中京北陸)


 上田交通の7200系をご紹介したところでもう1カ所、現役で活躍する東急7200系として、豊橋鉄道1800系をアップしてみましょう!
 しかし我ながら間抜けなことに……最近まで豊橋鉄道は未乗 (爆)。1997年まで、いろいろな路線からかき集められた魅惑の旧型車たちがゴロゴロしていたはずなのですが……他にも各地でシブい電車がゴロゴロしていた80年代、正面に行先表示幕を取り付けてしまった豊鉄の旧型車はどうもイマイチで後回しになってしまいました (何と贅沢な選り好み! -_-)。しかも、大垣夜行で豊橋に早朝に着いてもすることがなく、その時間も165系に乗り続けていればパラダイス・名鉄揖斐線に行けると思うと、なおさら豊橋って通過してしまうんですよね……。その後90年代は非撮り鉄で、気が付いてみたら旧型車も、そして昇圧後に入線した元名鉄7300系も消えてしまいました (-_-;;)。
 新たに入線した7200系改め1800系については、正面のTOYOTETSUロゴと車番のフォントがイマイチだよなぁと思いつつも、そのうち撮りに行こうと思っていました。でも例によってズルズルと後回しになり、念願の初乗車は何と沿線への出張ついでだったという……(汗)。



 その出張は、名古屋港界隈や四日市で撮り鉄した昨11月の名古屋出張の一環で、名古屋から車で豊鉄沿線の用務先まで往復したのですが、何とすぐそばに線路が……(笑)。こうなりますと、僅かな時間を使ってでも乗ってみないと気が済みませんで (爆)、一通り用務が済んだあと、ちょいと一杯モードのひとときを抜け出しまして、最寄りの駅から高師まで往復してみました (新豊橋駅のホームは踏んでいない……^^;)。
 8000系列よりも全然軽やかな7200系のサウンドを楽しんでいるうちに高師に着いてみますと、そこは如何にも地方私鉄の車庫駅っぽい雰囲気が炸裂した理想郷!! 線路の配線や、構内踏切を渡ってホームに行くところなど、模型のレイアウトにしてみたくなるほどです (と言いつつ、模型はやっておりませんが……^^;)。しかも、折しも薄暗くなりゆく中、7200系改め1800系が夜光に照らされて艶やかな輝きを放っていました (*^^*)。さらに道路沿いを少々歩きますと、事故で廃車になった車両や部品取りの車両が放置されており、特に荒廃しているわけではないことから、これまた何とも言えない雰囲気を放っていました。
 というわけで……やって来るのが遅過ぎた豊橋鉄道、今後は出来るだけ訪れて、頻繁運転シーンを激写しなければ……と思ったのでした。

上田電鉄7200系・緑帯だった頃

2007-02-27 09:58:00 | 地方民鉄 (甲信)


 先日、東急池多摩線の新車投入が発表されましたが、そうなると現在在籍している7600・7700系の今後の動向が大いに気になるだけでなく、上田電鉄の動向にも注目せずにはいられないでしょう。何故なら、上田はこれまでも、昇圧や冷房化といった節目ごとに、ちょうど親会社の東急で余った5000系や7200系を譲り受けて車両の総取り替えを行っていますので……。7200系は塩田平をトコトコと走る分には申し分のない車両で、分社化(電鉄へ改称)を記念した丸窓電車風ラッピングもそれなりに板に付いていて、個人的には好感度が高いのですが (*^^*)、内装に手をつけていない車両については化粧板が相当汚れているのも事実……。そこで、そろそろ親会社の威を借りて (?) 一気にイメチェンを行うことで、地元に大いにアピールする可能性もあるのでは、と思っています。



 そんな上田電鉄7200系、現在の3バージョン (銀一色・丸窓ラッピング・旧塗装に準じた新標準帯) を昨年の正月にご紹介しましたので、今回は3年前に訪れた際の緑帯バージョンをアップしてみましょう。この冬はハッキリ言って雪が少ないこともあり (-_-;)、ブログ上での雪見を兼ねまして……(笑)。
 基本的に、5000系の緑系塗装のイメージ (90年代には非撮り鉄だったため、上田5000系は結局86年の昇圧直前に下之郷で1枚撮っただけ -_-) をそのまま受け継いだと思われる緑帯の7200系、個人的にはあの広々とした田園風景にマッチしているようで好きだったのですが、入線時以来貼り替えていなかったと思われ、かなり色が褪せ気味……。そこで分社化・社名変更に合わせて、緑帯も消えてしまいました。まあ忘れずに撮っておいて良かったなぁ〜という感じです。
 ところが今度は、帯だけでなく車両ごと変わってしまう可能性が高いということで……最近はどうしても長野に足が向いてしまいがちなのですが (^^;)、春以降上田でも、緑の中を走る7200系を忘れずに記録しておかなければと思っています。8000系と比べると軽やかな走行音もちょいと粋ですし (*^_^*)。

関鉄キハ30・35の現在 (3) スカ色キハ102

2007-02-26 09:16:14 | 地方民鉄 (関鉄系)


 先日、関東鉄道から運賃を少々値上げする旨の発表がありました。TX開業による打撃をできるだけ小さくして経営基盤を強化するためというのが主な目的のようですが、同時に値上げ分を旅客サービスにも反映させるため、2007年度はディーゼルカーの2両新造と守谷以北を中心としたいっそうの増発を予定しているとのこと。そこで気になるのは、新造される車両が果たして2両固定編成のキハ2300になるのか、それとも単行用のキハ2400なのか……という点ですが、水海道〜下館間で計8本の増発ということで、恐らくキハ2400なのでしょう。取手〜水海道間用の車両は4両編成の廃止で余り気味ですし……。
 そうなりますと、いよいよ水海道以北の単行用として用いられているキハ100形・2両の今後が怪しくなってきたような気がします (T_T)。既にキハ101はほとんど運用に入らず水海道車庫で色褪せた姿となっていますが、キハ102は辛うじて美しい姿を保って、土日を中心に限定運用に入り続けているようで、私も去る12月、青キハを撮影したついでに数ヶ月ぶりにその姿を激写して悦に入ったものでした (*^^*)。それも先は長くない……と思うと、先が見えた鹿島鉄道よりも気になってしまうのは私だけでしょうか。



 さらに関鉄公式HPのPDFファイルを見ていますと、これとは別に大きなサプライズが! 何と、下妻以北での増発のため、現在では無人の停留所に過ぎない大宝駅を交換駅化するというのです! さらに、関東の駅百選に選ばれながらも老朽化が著しい騰波ノ江駅を改築するとか……。大宝は最近駅舎を改築しながらも、野っぱらの脇にポツンと佇む風情が何とも言えず、騰波ノ江は年季の入った待合室の雰囲気が絶品中の絶品にして、駅舎を出て駅前広場から振り返ってみれば、まさに時間が止まっているかのような……。どちらも、非電化ローカル私鉄の小さな駅の理想的な姿を体現していましたので、かなり惜しい……です。それでも、やはりクルマ王国の茨城 (-_-) で非電化私鉄が生き残って行くためには欠かせない施策であることは否めません。
 というわけで、せめてキハ2400にもこのスカ色塗ってくれればなぁ〜と思いつつ、そのうちまたキハ102が走っているうちに常総線北部で撮り鉄したいものだと思っています。取りあえず、余りにも味わい深い騰波ノ江駅はにわかに「鉄」が殺到しそうですが (-_-メ →常総線は趣味界ではマイナーな世界ですので、そんなことはない?)、すでにこんな感じ (↑) で最高の一瞬を記録していますので、ここは避けて……と (^^;)。

消え行く韓国国鉄の旧塗装・車両 (1)

2007-02-25 11:21:34 | 韓国の鉄道


 このたび記事カテゴリを整理統合していたところ、Teacup Autopageのカテゴリ設定可能数が30に増えているのを発見。そこで調子に乗って「海外の鉄道」カテゴリから台湾と中国を独立させたところ (一中一台。笑)、「海外の鉄道」カテゴリは記事が一つだけになってしまいました (^^;)。もっと複数の国に行ってはいるのですが、非撮り鉄時代の訪問だったり、訪問目的が撮り鉄ではなかったりで、ロクな埋め草がない……。
 それでも、3年前に訪れた韓国ネタなら、そういえば辛うじてセマウル号の車内から撮ったカットもあったなぁ〜と思い出しました。特に、先日melonpanさんのソウル訪問記を拝見していたところ、国鉄車両の塗装変更が想像以上に早く進んでいることに「ガーン」という気分。白地に緑と黄色の旧塗装は、先頭車両の塗り分けこそちょいと大胆すぎてイマイチだったのですが、まあそこそこ悪くないな〜と思っていましたので……。というわけで、そんなKNR旧塗装 (最近は鉄道公社化によってKORAILが正式略称でしたっけ ^^;) が消え行くことを惜しみつつ、車内から撮ったカットをレタッチしてみました。



 1枚目の画像は、日本人からは「1000系」と総称されているグループ。103系の技術をもとにした交直流車でして、結構良い音がするのですが (*^^*)、形態的には日本の301系によく似た初期グループ (既に廃車済 T_T) とは大きく違っていますので、韓国では区別のため「中期抵抗車」と呼ばれているようです (正面スタイルをさらに変えた「後期抵抗車」もあります)。こうして久し振りに記録メディアから引っ張り出してみますと、正面はイマイチでも、分散冷房やドアの形が何ともそそりますね……(^_^)。この車両の新塗装は、ドアの幅と、ドア位置タテ方向の塗装の幅が一致していないのがイヤだぁぁぁ (爆) というのが正直なところです。それでも、やはり新塗装だろうが何だろうが、103系の傍系をきちんと記録しておくという意味で、この車両も撮り直しに行くのが良いのだろうか、と思い始めている今日この頃です (^^;)。韓国は製造後25年で車両を廃車にするようですし……。
 2枚目の画像は、韓国で最もありふれたアメロコ風DL7300形。アメロコの輸入車をもとに現代重工で製造された国産車のようです。まあ台湾といい韓国といい、第二次大戦後のもろもろの経緯もあって、DLはアメロコスタイルが幅を効かせているようで……(まぁ、アメロコは嫌いではないのですけど、もうちょい変化が欲しいなぁと思っています)。これも新塗装ですと正面にデカデカと新CIロゴを掲げており、これが見栄えしないんだよなぁ〜、と (爆)。それでも、今後は急ピッチな電化によってDLの活躍の舞台も大幅に狭まりそう。これもきちんと撮った方が良いかも……と思っています (^^;)。
 ともあれどちらの画像も、時速140kmでフッ飛ばす車内から、撮りやすそうな位置に列車が停車しているのを瞬間的に発見して撮るという無茶苦茶な荒技で撮っております。見かけ上の速度がマックスに達している車両正面はブレている点ご容赦を……(^^;)。


伊勢湾周辺鉄参り (8) 東武内部線?!

2007-02-24 16:11:00 | 大手民鉄 (近鉄)


 近鉄内部&八王子線は現在イメチェン作戦進行中であり、徐々に近鉄旧塗装からカラフルな単色の車体へと塗り変わっているのですが、その中でもひときわ「うっ……こ、これは……」とうならずにはいられなかったのがモ264の塗装。もちろん、次の瞬間口を衝いて出てきたのは「これは懐かしい東武……」です (爆)。どこをどう見ても、あのセイジクリーム!! かつては8000系といい3000系といい、さらにはナナハチなどに至るまで、どれもこの塗装だった東武は傍目には地味の極みでしたが、いざなくなってみると寂しくもあり (^^;)、せめて8000系の原型顔がなくなる前に再現してもらえないだろうかと思っていた矢先、こういうシーンを見ると嬉しくなってしまいます (*^^*)。もちろん、近鉄としてはパステルカラーの一つとして採用したまでで、特に狙ったわけではないのでしょうけど (^^;



 それはさておき、イメチェン作戦進行中の内部線では、辛うじてこんな感じで編成の一部だけが旧塗装で残っている場合が多く、旧塗装車を記録するには最後のチャンスを迎えているといえるでしょう。元三重交通のバス窓車を改造したク110も、見ていて本当に心癒されるようなプチさが光っていますが……そこでひらめいたのは「この車両にもセイジクリームが似合うに違いない!」ということです。バス窓+セイジクリームの小型車=熊谷線キハ2000の一丁上がり……なんちゃって (爆)。この先、キハ2000のそっくりさんである鹿島鉄道キハ430もどうなるか分かりませんから、是非そうなることによって東武ローカルの良き時代を思い出すよすがとなって欲しい、と思うのはやはり無茶というものでしょうか (笑)。