地味鉄庵

鉄道趣味の果てしなく深い森の中にひっそりと (?) 佇む庵のようなブログです。

西武ダイヤ改正まであと1ヶ月・新101旧塗装

2012-05-31 00:00:00 | 都市民鉄 (首都圏)


 先日、西武は来る6月末にダイヤを改正する旨を発表しましたが、総じて節電を意識しているためか、本数削減や区間短縮に重点を置いた後ろ向きなダイヤで、西武ファンのあいだでは物議を醸しているようですね……。池袋線は削減幅が僅かで、恐らくは副都心線・東急直通開始後を睨んで列車を整理したのかも知れませんが(詳しく改正後の時刻を研究したわけではない印象論で恐縮です ^^;)、新宿線の日中急行・普通10分間隔化は……むかしの相鉄みたいでブッ飛びました (汗)。
 やはり新宿線は西武新宿駅の位置といい、他に近隣を競合路線が走っていることといい(池袋線もある意味で競合路線でしょう)、どうも場所が悪く損をしているのではないか……とヨソ者ながらに思う次第です。そこで、どうせ日中空いているのであれば複雑な列車体系をシンプルに整理し、スジの余裕を活かしてスピードアップを図る方がサービス向上になるのではないか?と割り切ったのでしょうか。相鉄のような「大ターミナルに直通すると印象が上がる」という戦略と同様に、それほど遠くない将来に西武新宿駅ビルと小田急新宿デパートが老朽化すること(そして最近の東京東部再台頭に対抗するために新宿一帯を大改造する必要??)に合わせ、「西武新宿線を大胆に山手線の下に潜らせて小田急に乗り入れ!」などという、箱根山戦争時代には絶対に考えられなかった壮絶な妄想がブチ上げられるなんてことは……まずないか(スミマセン^^:)。



 おっと話題が大幅に逸れてしまいましたが、こんな感じで西武が節電を意識してダイヤを作っているのかも……ということを嗅ぎ取ると、どうしても気にならざるを得ないのが、池袋線新101系の今後です。既に、去る4月28日にアップした記事でも触れましたが、西武で現存する新101系のほとんどは既に国分寺~所沢近辺の支線区および多摩川線に押し込められ、堂々の長大編成で定期走行するのは池袋線・平日の1運用のみ……(新宿線に1本のみの代走編成はまだあるのでしょうか?)。しかもいつもお世話になっております「あまのじゃく」様及び「きえふにいさん」様といった筋金入りの西武ヲタな方々から伝え聞くところによりますと、最近は復活ツートン塗装の271編成が8連とではなく他のブツ2編成と組んで狭山線に入線する機会が少なくないようで、これはいよいよ平日の池袋線10連も危機的状況か??と思わざるを得ません。
 そこで、まだ個人的には沿線での用務ついでの新101系撮影が不完全燃焼気味であることから(何せこれまで撮影した271編成画像は超カツカツばっかし……)、今度のダイヤ改正で最悪の場合10連定期運用からフェイドアウトしてしまう前に、是非もう何カットか前パン+旧塗装の勇姿を撮っておきたいと思いまして、週に1回ある池袋線沿線の事業所での仕事が終了した夕方、急行飯能行としての勇姿を魅せる復活ツートン先頭10連を撮影してみました♪ この撮影、事業所の近くの線形からして、ピーカンよりも曇ったフラット光の方が全然有難いのですが、そんな好条件に今月だけでも2回恵まれたのは嬉しいですね~(^^)。もっとも、2枚目は薄日が射し気味で側面がやや暗いこと、撮った後でパンタの後ろのケーブルにカバーが掛けられやや見苦しいことに気づいたこともあり、どうもイマイチなカットになってしまいましたが……(汗)。やはり出来れば複々線区間や、もっと飯能に近いあたりで撮ってみたいものです。そんな時間的余裕があるか分かりませんが (^^;)。


秩父鉄道の熱い初夏2012 (4) 変顔7002F!

2012-05-30 00:00:00 | 地方民鉄 (秩父)


 本日は秩父1002Fが小豆旧塗装復活御披露目臨時急行として走り始めてからちょうど3周年の節目となりました。その頃、1000系は全く珍しくも何ともなかったはずですが、今や先日の広瀬川原イベントを最後に小豆1002Fは引退を迎え、しかもイベント開催に合わせて1000系はことごとく広瀬川原入庫運用に入ったことから、イベント開催中は70kmを超える全線で運用される各駅停車用車両が全てステンレスカーになったという意味でも、先日のイベントは秩父鉄道の歴史の中でも重要な転換点であったように思います。
 というわけで、当日沿線撮り鉄すれば明らかに東急8000系列が頻繁にやって来たという次第。そこで個人的には、一気に増殖した7500系のみならず、東急の車両放出の都合上(?)何やら少数派にとどまりそうな7000系2編成を首尾良く撮影出来るものと期待しておりました。実際、朝からお気に入りの撮影地に到着したところ、のっけから103レ・熊谷行としてヘンテコ顔の7002F登場!!(*^^*) 



 もっともこの日の朝、7002Fは後追い撮影を一発決めることが出来たのみで、そのまま熊谷の留置線に入ってしまい戻って来ませんでしたので、「うー、折角の快晴であるにもかかわらず勿体ない」と残念な気分になったものですが……熊谷での約2時間の朝寝(?)を経て再び106レとして出庫! 既に相当トップライト気味となってしまいましたが、一応ド順光で7002Fのヘンテコ勇姿 (何じゃそりゃ ^^;) を完璧ゲット!! v(^O^)v あ~、東急8000系列史上最強の珍車といえば秩父7002Fと長電T6編成であろうことは誰も異議なきところかと思われますが (笑)、その双璧を成すうちの片方をこうして久々に激写しますと気分もスカッとしますね~♪ というわけで、その後はチンタラと歩いて駅に戻り、羽生から折り返して来た7002Fに乗って広瀬川原での激闘に向かったのでした。
 ちなみに7001Fはこの日、三峰口10時過ぎからスタートする運用(1526・1530レのどっちでしたっけ?)に入っており、広瀬川原の昼時に合わせて豪快に駆け抜けて行くのを傍で眺めるのみでした (苦笑)。鉱石列車も運行を再開したようですし、梅雨の合間を縫って緑濃き秩父路を訪ねたいものですが、果たしてヒマが……。

大阪の103系・風前の灯火? (上) 奈良ウグイス

2012-05-29 00:00:00 | 国鉄型車両


 日本の夏は節電の夏。しかし、先日関西にて出張ついで鉄をしたところ、全ての電車において蛍光灯が全て煌々と光っており、駅も「節電中」と言いながら結構明るいことから、まぁ関東からみれば誠に切迫感なき別世界のようです(自分の得点を狙って見解がころころ変わる某市長からして緊張感がありませんので仕方がないか)。とはいえ、実際に電気が不足すればそんな余裕はなくなるはずですので、既に間引き運転の構想がちらほらと出て来ているとか。とくにJRWの場合、あれだけ国鉄型車両が長年走っていながら、実はいつの間にか223・225系の集中的な量産により、手持ちの車両における国鉄型車両の比率は大阪近辺に限れば相当下がっていますので、電気を食う103系は日中出さないことも不可能ではないように思われます。そしてこの際、大阪環状線近辺に姿を現す103系を全廃に追い込もうという経営判断がなされるとしてもおかしくありません。



 そこで、今回の関西出張撮り鉄にあたっては、大阪でも既に相当減った103系を撮っておくのも今のうちではないか……と思いまして、早朝の「のぞみ99号」で大阪に乗り込んだのちブラブラと撮り歩いてみました。天気が非常に悪かったのですが(先月の名古屋近辺撮り鉄といい、たまに時間を確保して遠征撮り鉄するときに限って天気が悪いという……T_T)、逆に光線は完全にフラットで、この時期特有の強烈な紫外線も少ないということで、悪天候時の強力な兵器であるEOS 5D MarkⅡをフルに活用して、最後の活躍と呼びうる状況に入った103系の勇姿にシビれた次第です。
 まずは、関西線の区間快速として環状線内に乗り入れて来る奈良のウグイス8連を……。個人的に奈良のウグイスは、京都出張ついでに奈良線4連をのんびり・まったりと楽しむことが多いのですが、前にも記しました通り、既に奈良線日中普通電車の一部の運用に221系が進出している通り、それなりの本数があった奈良区の103系もいよいよ先行きが不透明であるように思われます。しかし、リンク頂いております『Asian Railway Plaza』様にて詳しくレポートされている通り、朝方関西線から乗り入れて来たのち環状線を2周半して森ノ宮で昼寝をする103系8連の運用は見事に残っており、今やオレンジバーミリオンの環状線103・201系よりもヘタをすると221~225系の方が頻繁にやって来るのではないか?とすら思えるほどの状況の中、圧倒的にレアな存在感を沿線に振りまいているように思われます。うーん、天気が悪いため、この時期であれば余裕で順光撮影可能な1枚目のカット(@撮影名所福島)が暗い感じになってしまったのは残念ですが(要リベンジですな・・・)、2枚目のカットは逆に橋脚の鋼体の影が車体に落ちることがなく、八百八橋とも呼ばれる大阪らしい光景で記録出来ましたのでまぁ良しとします (^^;)。

GM板キットで東急青蛙5000系を作る (2)

2012-05-28 00:00:00 | 超へっぽこ模型製作


 TOMIXの超限定版・ハイグレード東急青ガエル5000系の発売をよそに、ついつい出来心で組んでしまったGM板キット……。とにかく年代物の(?)金型で、複雑な曲線のつなぎ目同士を接着することから、どれだけ細心の注意を払って作業をしようとも、他の板キットと比較して格段にズレが生じやすく、1両組んで隙間を瞬着やパテで埋め、ヤスリをかけるだけでもヘロヘロになるのが正直なところだったはず……。しかし、いざ試しに色を吹いてみたところ、何やら非常に良い感じになってしまいました (笑)。これほどヤスリがけの苦心惨憺が報われた気分になるのは、流電クモハ52、及びクモハ52先頭部分を流用した撫順ジテを作ったときと全く同様でありまして、何やらナチュラルハイな気分になれます (^^;)。というわけでもう1両、クハ5150を組んで塗ってみたところ、2両揃ってますます良い気分に……(爆)。



 しかし気が付いてもみれば、クハ5150は僅か5両しか製造されなかった付属2連用車両ですので、この2両だけで他の手持ち東急車と並べて遊ぶというのは少々ムリがあることになります。そこで「ええい、この際6連作っちゃる!」というわけで、さらにデハ5000×2、デハ5100×1、サハ5350×1が増殖しました (滝汗)。但し、とりあえず接着剤で組み合わせ、大まかに継ぎ目をヤスったに留まっていますので、細かいパテ埋め・瞬着塗り→表面仕上げはまだまだ先の話です。なお、中間車を2両製作し、うち1両=デハ5100に鉄コレ動力挿入工事を施工しましたが、そもそも板キットから中間車を製作するためには側面・屋根ともども切り接ぎが必要であり、しかも切り接ぎ用パーツと本体を接着すると相当の段差が生じるため、その都度削りすぎないかどうかハラハラしながらヤスるという過酷な作業が待ち受けていました (>_<)。
 動力挿入も、そもそもGM製動力を入れる場合ですら、側面底部を1mmほど削るべしと説明書に記されているという、何とも激しく「各自工夫のこと」精神を要求されるものとなっており、およそ初心者フレンドリーではないとしか言い様がありませんので、鉄コレ動力挿入はまさに超!自己責任。底部の幅を2mmほど広げるために、何度もノギスで図ったり鉄コレ動力を合わせたり……地獄のヤスリ道場という感じでありました。それでも、他のGM台車を履かせる車両と車高を合わせるための微調整を行い、最後にツメとなるプラ板を接着し、乾燥を経て鉄コレ動力をカチッとはめますと、ををっ!何とも見事な仕上がりとなりました♪ ちなみに、動力はTM-06の本体にTM-07の動力台車を組み合わせ、軸距を実感的なものにしております。レリーフはGMのTS-301台車を1両分つぶすしかなさそうです。
 ともあれ、微細すぎる作業にヒーヒー言いながらもこうして青ガエルが増殖するさまを机上で眺めていますと、何やら苦しみの末の快感を自ら求めているようなM的感覚に襲われますなぁ……。シコシコシコシコ……ケロケロケロケロ……そんな感じです (^^;)。

秩父鉄道の熱い初夏2012 (3) 青1001F

2012-05-27 00:00:00 | 地方民鉄 (秩父)


 早いもので広瀬川原イベントから一週間が過ぎましたが、当日撮影したカットはてんこ盛り。その中でもひときわ気合いが入っていたのは、熊谷から広瀬川原行の来客輸送列車に切り替わるスジに入った1000系の撮影です。……と申し上げたいところですが、その撮影は実はギャンブルにハズレた気分であったのでした (汗)。
 これまでの広瀬川原イベントの通例からして(そして今回も)、電車三並び展示コーナーに来る編成は、来客輸送臨時列車として広瀬川原に到着した順に北側から並べられることになっていますが、今回の主役、すなわちセンターを得るべき(●KB総選挙かよ……^^;)存在は、どう考えてもこの日を最後に引退する小豆1002Fであろうと思われたことから、多分小豆は羽生まで定期列車で一往復したあと広瀬川原行になるスジに入るのだろうと信じて疑わずに高崎線の客となったのでした。ところが熊谷に着いてみるとあらびっくり、小豆1002Fは下り本線隣の、順光では全然撮影出来ない位置に留置されているではありませんか……(-_-;)。


 
 そこで、恐らくは熊谷発の広瀬川原行に入ることが予想されたのですが、「いや、それでは主役として相応しくない位置での展示となってしまう。それに、熊谷→広瀬川原間の運転に限るのであれば、短い区間にヲタが殺到してしまい落ち着いて撮影出来ず、そんな中に紛れ込むとすればしみじみとラスト走行を撮影したいという願望に反することになる。恐らく影森から来た羽生行は、今日に限って熊谷で車両交換するのかも知れない……。あるいは、もし1002Fがセンターを占めないとしても、折角塗られた秩父旧塗装2種が並びうるのも今日が最後である以上、影森から来るのはチョコバナナ1007Fに違いない。普段ならもちろん国鉄色も大歓迎だけど、今日は折角のCTKな一日なのだから、並べられる3編成中2編成が国鉄色というのは考えにくい」という計算(とゆーか根拠なき空想)を瞬時にしたのでした (爆)。というわけで、熊谷~羽生間で土日朝もそれなりに頻繁運転で(?)やって来るステンレスカー軍団を撮りまくりつつ、しっかりと露出とピントを合わせて待つことしばし。遠くから踏切が鳴って、ヘッドライトを輝かせてやって来たのは……1001Fぅぅぅぅ??? (滝汗) かつて根岸線沿線に住み毎日103系非冷房車を見ていた者として、いつもなら青1001Fが来ようものなら超小躍り状態となる私ですが (笑)、この日に限っては脳裏で描いていた「美し過ぎるCTK物語」が瞬時に崩壊したショックから、私の脇で撮っていた方ともども「何で小豆でもチョコバナナでもなく青なんだよぉぉ~」と嘆いたのでした (^^;;)。
 その後は、熊谷→広瀬川原行を前パン側で撮ろうとしたものの、既に初夏ということで午前10時過ぎでは未だデハ1001側の顔は順光になりません (冷汗)。というわけで、すっかり気が抜けていたこともあり、辛うじて僅かに顔の一部にも陽が当たっているクハ1201側を先頭に後追い撮影した次第です。
 こんな感じで「1001Fが来たために空振りに終わった」撮影も、考えてもみればそんな恨み言は何とも贅沢過ぎて罰が当たりそうな話。1002Fの脱落で、残る1000系はもう4本しかないのですから……今後はこれまで通り、1001Fが登場すれば感涙に咽び泣くことになるはずです (笑)。