地味鉄庵

鉄道趣味の果てしなく深い森の中にひっそりと (?) 佇む庵のようなブログです。

京成電車プチ散歩 (1) 金町線3200形

2006-10-31 20:30:53 | 都市民鉄 (首都圏)


 先日の都営フェスタは、居並ぶ昭和の名車たちに歓喜感嘆やむことなし!という感じだったのですが、その余勢を駆りまして、実は半年以上前に撮影していながら何のかの言って他のネタを優先してしまい (^^;)、いつの間にか後回しになってしまった京成画像をアップしてみましょう! 近々刊行されるRP誌・京成特集号の前祝いという意味もあります (^_^)。
 まずは、これまでの京成における定番中の定番だった3200形です。90年代までは兄弟車3300形ともども、普通電車はもちろん、特急・急行などの運用にも頻繁に入っているように記憶しているのですが(大学生時代、海外に行くべく空港特急に乗った際にもこれで来ました ^^;)、最近一気に大増殖した3000形に押され、すっかり影が薄くなってしまった印象があります……。



  しかし、金町線は3200・3300形か3500形の4両固定編成の指定席となっているため (確か)、割と高い確率で3200・3300形を引き当てることが出来ます。もっとも、昼間は1運用で行ったり来たりですので、3500形が運用に入っている場合には絶対に姿を現しません (^^;;)。逆に、3200・3300形が運用に入っていれば、日がな一日、温和な表情の3200・3300形がの~んびり「寅さん」の街を行き交う姿を眺めることが出来ます。全く気合いの入っていない走りと急カーブの連続を楽しむも良し。柴又駅前広場の昔ながらの食い物屋で焼きそばを買って、チープな味を楽しみながら電車を眺めるのも良し。そして勿論撮っても良し!という感じですね (*^_^*)。
 う~ん、こういうことを書いていたらまた行きたくなってしまいました (^^;)。が……これからは斜光線がきつく、密集する建物の影が車体に盛大に落ちることにもなりますので、乗り鉄と食べ鉄がお薦めですね~。

都営西馬込車庫・双頭のバテロコ

2006-10-30 21:11:26 | 事業用車両


 都営ファンフェスタの車両公開では、当たり前といえば当たり前ですが、多くの来訪者の目がかつての四大スターたちや大江戸線の車両に釘付けとなっていました。もちろん、私もその一人であることは間違いないのですが、個人的にはその一方、一見誰も見向きもしないような入換動車やアントの類にもどうしても目が行ってしまう人間ですので……撮影会場の入り口付近にたむろしていた2両の黄色い入換動車にも思わず熱い視線を送ってしまいました (*^_^*)。何とこの入換動車、全く車両規格が異なる浅草線車両と大江戸線車両の両方に速やかに対応するべく、連結位置の高さが異なる2種類の連結器を備えており、必要に応じて連結器を横に折って収納するという仕掛けを備えています! これはレアですな……。



 そんな特異な装備を備えつつも、デザイン自体はとてもキュートで可愛いさ満点の (?!)、まさにスイッチャーや保線用牽引車の王道とも言えるもので、そこがまたなおさら好感を誘います (^_^)。そしてよく見ると……「TOMOE」のメーカー銘板が! 主に鉱山や鉄道・道路建設現場などで使用される産業軌道用の車両を手がけるトモエ電機工業の作品であることを意味しています。ということは……内燃動車ではなく蓄電池を装備したバッテリーカーのようですね。普段スイッチャーや保線用車両として目にするミニ動車は往々にして内燃動車ですので、これだけの大きさを備えたバテロコという意味でも珍しい車両なのではないかと思います (意外と他の鉄道会社の工場でも使っているのかも知れませんが、私が無知なだけかも知れません ^^;)。
 というわけで、期せずして都会の真ん中の車両基地で鉱山鉄道チックなノリを楽しんでしまった私 (^^;)。もし今後もイベントを続けて頂けるとすれば、この2両のバテロコがそれぞれ1~2両ずつ浅草線と大江戸線の車両を連結して停車しているシーンを順光で撮る!という機会を設けて頂けると嬉しいですね……(マニアック過ぎて今度は来客激減か?! 笑)。

都営大江戸線車両用牽引車・E5000形

2006-10-29 14:10:30 | 事業用車両


 昨日の都営フェスタ・西馬込車庫公開にあたって、昭和50~60年代の4社相互乗り入れを飾った名優たちの競演は本当に素晴らしかったのですが、それ以外にも個人的に大いに楽しみにしていたのが、大江戸線車両を西馬込まで回送するための牽引用EL・E5000形の公開です。小粒で中身の詰まった印象の風貌が、赤い塗装でさらに不敵な雰囲気を漂わせているこの車両……。恐らくJR以外での電気機関車としては日本最新のはずで、趣味的には非常に興味深い存在だと思うのですが、如何せん恐らく真夜中などの人目に触れない時間に運行されるためか、何気に秘密のヴェールに隠されていたようにも思えます。



 そんなE5000、恐らく多くの訪問者にとっては昨日の公開がお披露目だったかと思われますが、実は私は甲種回送のシーンを記録しておりましたので、約1年半ぶりの再会ということになります (^_^)。甲種回送時はあくまで仮台車を装備し、連結器もJRFに対応する仮の自動連結器でしたが、正式なスタイルをこうして目の当たりにしますと、何やら乳歯が抜けて永久歯に生え替わるのと似たような感覚を覚えます (思い切りたとえが違いますかね~^^;)。登場から1年以上経っているにもかかわらず下回りがキレイなのは、それだけ普段動くわけではないナゾの車両ぶりを物語っていると言えましょう。
 一応、撮影会場ではE5003+5004の2輌が期待通りシングルアームパンタを上げて停車しており、その濃いぃ風貌を大いにアピールしていましたが、残念ながら工場棟の巨大な陰が……(-_-)。そこで拙ブログでは、パンタこそ上がっていませんが、撮影会場入り口の脇に停車していたE5001+5002をアップしてみました (恐らく、中途半端な位置で切れているこの線路がE5000形の定位置なのではと思われます ^^;)。

都営5200形引退記念・西馬込車庫公開

2006-10-28 20:57:50 | 都市民鉄 (首都圏)


 暑いくらいの秋晴れとなった今日、都営浅草線の西馬込車両基地にて、1形式1編成の孤高のステンレスカーである5200形の惜別を兼ねた公開イベントが行われました。普段は余程のことがない限り、人が多いイベントには行きたくない私も、5200形のみならず北総7000系、京急1000形、京成3200系「開運号」片開きバージョンといった昭和50年代までの超豪華ラインナップが揃うとなれば、黙って見過ごすわけにも行きません (^^;)。そして訪れた結果は……実にうまい具合にステンレス製の5200形と北総7000系、そして京急1000形と京成3200系が隣り合わせに配置されるという粋な計らいもあって、大満足の撮影となりました (^o^)。少なくとも、ステンレスの2編成は最早風前の灯火であり、京急と京成の2編成も遅くとも数年後には消滅してしまうと思われますので (T_T)、本当に貴重なひとこまになった、と思います。いや~行って良かったです!



 しかし、ここにたどり着くまでが本当に苦心惨憺……。一応、同じことを考えそうな人は多いだろうと思いつつも、恐らく訪れる人の大部分が限定パスネットに並ぶと想像されたため、撮影会が始まる約1時間前に着けば余裕だろう……と思いつつ朝9時半過ぎに着いてみますと、全ての来客がまず1列に並ばされており、一体何時整理券を入手できるかも見当がつかず、すぐに撮って帰るという目論見はあえなく崩壊……(-_-)。最初からパスネットの列と撮影会の列、それに記念切符の列を分けてくれれば、もっと早く撮影会の整理券を入手できたと思うのですが……(-_-)。
 というわけで、朝9時半過ぎに並んで、12時からの撮影会までの待ち時間は2時間半! まさか、小田急9000形さよなら撮影@唐木田よりも待たされるとは思わなかったです。パスネットの枚数といい、かなり悠長な撮影会の計画といい、これだけ趣味的に注目度の高い車両が揃い踏めば、これまでの車庫公開と同じ要領では全然間に合わないことが予想できそうなものですが……やはり難しいものなのでしょうか (-_-)。

渋谷駅ハチ公前にデハ5001出現!

2006-10-26 13:12:25 | 大手民鉄 (東急)


 昨日ネットを散歩していたところ、いくつかのサイトにて「渋谷駅前に車体をカットされた東急5000系が!」という話題を目にしました。そこで私は当初「な、何事だ!」と思ったのですが、考えてもみれば渋谷を本拠と位置づける東急が渋谷駅周辺の環境整備に大いに力を入れており、その一環として東急史上最もエポックメーキングで多くの人の記憶にも残っている5000系をモニュメントとして飾ることにしたのだろう……ということで、まだ設置工事中と思われたもののいてもたってもいられず、今日の昼前に渋谷を通ったついでに途中下車してみました。
 すると何と……既に覆いは取り払われて、カットされたデハ5001が緑色の艶やかな姿を見せているではありませんか!! 



 どうやら私は、午前中に行われたばかりのお披露目式の直後に通りかかったようで、↑こんな感じで記念写真を撮っている関係者の皆様の表情もちょっとスナップさせて頂きました (^^;)。天下の(?)渋谷駅前の歴史に新たな一頁が開かれた瞬間に出会うという、何とも超偶然かつラッキーなひとときに居合わせてしまったようです。正式名称は「ハチ公前広場モニュメント」のようで、車内(入れます!)にある渋谷区長挨拶パネルによりますと、これは東急車輌に保存されていたデハ5001のホンモノ……。渋谷区が東急から寄贈を受けたとのことです。
 それにしても、場所柄シブヤ系の○キ共に落書きされたり荒らされたりしまいかと心配……ではありますが、一応交番が目の前にありますし、どうやら警備員も配置されてもいるようですので(わざわざ雇うところがスゴい……)、多分大丈夫なのだろうと信じたいです。
 むしろ、心の中でどこか遺憾なのは、何故これほど貴重な5000系トップナンバーをBトレインショーティーみたいなカットモデルにしてしまったんだぁ!ということですね……。小田急であれだけ歴史的な車両が保存されているというのに……(-_-)。こういう場所にちょうど良さそうな車両は岳南富士岡に複数転がっているではないか……とも思います。