地味鉄庵

鉄道趣味の果てしなく深い森の中にひっそりと (?) 佇む庵のようなブログです。

05年春の頂き物・ぱれっとさんの美濃町線

2005-05-30 19:47:41 | 頂き物画像


 ぱれっとさんから頂きましたのは、3月限りで姿を消した (T_T) 名鉄岐阜600V画像です。しかも非常に貴重なことに……モ510の美濃町線入線シーン!! ぱれっとさんは中京圏お住まいというわけではありませんが、最後に岐阜600Vを訪問されたちょうどその時がモ510の最後の運転 (しかも生まれ故郷の美濃町線) にあたっていたというのは最高に感動的な偶然だったのではないか……と思います。ご投稿、どうもありがとうございます~m(_ _)m
 ネットでチェックしたところ、3月の連休に運転されたモ510の美濃町線団臨はどの撮影地も殺気立った状態で、さらに電車の窓からスポンサーの旗なども掲出されて、怒りに満ちた溜息がそこかしこで漏れた……という感じだったようですが (-_-;)、この下芥見での停車シーンはそういう雰囲気も特になさそうで、有終の美と呼ぶにふさわしい感じですね……。画面左の親子連れも雰囲気を盛り上げていますが、果たして抱っこされている子供はこんな電車が走っていたことを将来覚えているのでしょうか……?
 

重化学工業地帯の貨物 (4) タンク車展覧会

2005-05-28 10:42:30 | 貨物列車


 ヘビーな雰囲気の京浜工業地帯の中に毛細血管の如く形成された路線網をゆく貨物列車ともなれば、当然貨車の種類もコンテナコキ・石油タキ以外にいろいろあるわけでして、今回はそんな普段ほとんど注目を浴びることがない、しかし個性的な化学薬品用タンク車を並べて楽しんでみたいと思います (^^;

 まずは↑こちら、青化ソーダ (青酸カリ) を運ぶタキ22900型です。別に、毒薬を量産するためではなく、確か肥料などの原料になるものですので念のため (^_^;)。てっぺんのドームが複数あったり、社紋の「うさぎマーク」がチャーミングであったり、なかなか個性的な車両だったのですが、つい最近一気に液体用コンテナに置き換えられて廃車になってしまいました……。この車両と化学工場群との組み合わせは「如何にも超レアな鉄道風景」という感じで好きだったのですが……。



 次は↑こちら、アンモニアを運ぶタキ18600です。たまに扇町駅に出入りしているようで、まるで白墨か煙草のような細長~い車体を見ていると、車体の中心でポキッと折れてしまわないか心配になります (笑)。



 最後は↑こちら、液体塩素を運ぶタキ5450です。何しろ運ぶ物が物なだけに、警戒色として黄色く塗られていますので、非常に目立ちます。しかし車体が小さいので、これを1~2両引き連れた大川貨物は「プチな鉄道貨物趣味」のほのぼのとした味わいを楽しめるのがミソですね。(^^)

 他にもいろいろと車扱の風変わりなタンク車はいろいろありますが、私は形式写真を余り撮らないほうですので、取りあえずはこんな感じでご紹介してみました (^^;)。

05年春の頂き物・銀河52号さんの樽見客レ (1)

2005-05-25 21:57:11 | 頂き物画像


 そろそろ季節も新緑から梅雨へと移り変わって行く頃ですが、その一方で何人かの常連さんから頂いた春の撮り鉄成果もたまってきましたので、シリーズでアップしてみたいと思います。
 
 まずは、銀河52号さんから頂いた樽見鉄道の画像です! 見事な桜と客レのコントラストが最高に感動的……。私もそのうち是非樽見鉄道の薄墨桜ダイヤ名物・昼間の客レを撮ってみたかったのですが、最近伝え聞くところでは、樽見鉄道は経営合理化のため、近々予定されているセメント列車の廃止とともに客車列車も全廃とのこと……。ということは、この桜と14系客車の組み合わせも今年限り、もう見られないというわけで……(T_T)。



 この、桜が舞い落ちる古びたホーム、そして客を拾う短い編成の客レという構図も、日本の古き良きローカル線そのもの……役者が14系でなくて旧客や赤い50系でしたら言うことなしですが、贅沢言えないですよね (^^;)。

 でも、この14系も、以前大垣~本巣間を乗っただけでも相当車体のあちこちが痛んでいるのが明らかでしたので、検査の切れ目・貨物用DL必要性の切れ目が客レの切れ目なのでしょうか。客車の代替でしたら、大量廃車になる東海道線サロ110の客車化なんて如何でしょうか……(あり得ないか)。

 何はともあれ、素晴らしい春絵巻を楽しませて頂きました。ご投稿どうもありがとうございました~m(_ _)m

重化学工業地帯の貨物 (3) 扇町駅

2005-05-23 20:07:20 | 貨物列車


 無機質でディープな工業地帯を行く貨物列車という点では、JR鶴見線も負けてはいません。いや、鶴見線は戦前「鶴見臨港鉄道 (つるりん)」という私鉄として開業し、戦時中に軍事物資や軍需工場工員輸送の見地から鉄道省 (→国鉄) に吸収されたという経緯がありますから、鶴見線こそ日本の工業地帯臨海鉄道の元祖だという見方もできますね (^^;)。
 そんな鶴見線の貨物列車も、昔はもっといろいろな種類を扱っていたようですが (例えば大川からの日清製粉ホッパ車)、最近はトラック輸送に押されて削減が続き、日常的に運行されているのは扇町からの石炭・化学薬品列車と、安善からの米軍用石油列車、そして週2回だけ大川に出入りする化学薬品列車だけになってしまいました (あとは、浜川崎構内扱いで、昭和駅横のヤードまで石油列車が一日数回)。貨物時刻表を見ると、本数も少ない……(T_T)。
 ただ、一旦入換を始めれば、いろいろ機関車の付け替えや押した引いたの繰り返しとなりますので、時刻表上では1本の列車に過ぎなくとも、結構見どころ満載です (^^;
 そんな鶴見線で、如何にも工業地帯らしい光景をバックに貨物シーンを楽しめる一番の名所といえるのは、やはり扇町駅でしょうか。特に、毎日午後2時に秩父セメントの工場との間を往復する石炭列車 (もはやJR唯一の石炭列車) が到着しますと、EF65とDE10による目まぐるしい入換が繰り広げられます。鶴見線の103系はついに最後の1編成を残すのみで絶滅寸前、最早乗ることも叶わない存在となってしまいましたが (号泣……)、貨物列車は今後も扇町を賑わせてくれることでしょう……。

重化学工業地帯の貨物 (2) 触媒工場隣のヤードにて

2005-05-22 12:34:00 | 貨物列車 (神奈臨)


 京浜工業地帯のディープな貨物列車シーンの中でも一番無機質すぎて近寄りがたい雰囲気 (^^;) なのは、前に取り上げた川崎の浮島町界隈ですが、その浮島町の西隣にある埋立地が千鳥町界隈。ここにも、規模はやや小ぶりながら化学工場のプラント群が見事に立ち並んでおりまして、いくつかの工場を荷主とする貨物列車が1日に2回入線します (午前と午後。但し運休も当然あり得ます)。ふだんは徹底的に無機質な界隈も、貨物列車が姿を現したときだけは、エンジンの鼓動、そして操車係のキビキビした動作によって、生命感がよみがえるかのようです (^^)。
 このヤードの特徴は、けっこう広々していて、重化学工業地帯にしては貴重な空間になっていることでしょうか。真横に見える触媒工場のプラント群も、何とも絶妙なものものしさが醸し出されていて、恐ろしくフォトジェニックですらあります (工場地帯の夜景撮影ファンという、鉄道趣味よりもはるかにディープな業界では、ここはけっこう有名なスポットらしいです。写真雑誌のカラーグラビアでも紹介されていたのを見たことがありますし……)

 ちなみに、この界隈はなにせ化学工場ばかりですので、酢が腐ったような (?) 強烈な異臭が常に立ちこめています。それに耐えてでもディープな鉄道シーンを撮りたいという方以外には全くオススメしません (^_^;)。