地味鉄庵

鉄道趣味の果てしなく深い森の中にひっそりと (?) 佇む庵のようなブログです。

相鉄7000系・さよなら10連撮り納め

2011-05-31 00:00:00 | 大手民鉄 (相鉄)


 相鉄11004Fの増備により離脱する可能性が極めて高いと思われてきたJRアンテナ未装備編成・7005Fにとって、ついに「その時」が近づいて来たようです……。一昨日、久里浜からの帰りに横浜へ出て遅い昼食と買い物 (→GMストア ^^;) をしたのち、いつもの通りに相鉄の急行に乗ったところ、星川にて営業運転開始間もない11004Fとすれ違ってしまったのでした (横浜行各停7660レで運用中)。今のところネットを眺める限り、7005Fが正式に離脱して編成を解かれ、ニセ厚木に送られた云々という情報は眼にしておりませんが、どう考えても時間の問題でしょう。



 嗚呼……長年来の相鉄利用者にとってすっかりお馴染みとなっていた7000系10連もこれで見納め。シングルアームパンタ化されている海老名方8連は延命されるのか、横浜方2両のモハは車齢が新しいことから他の編成への組み込みがなされるのか、それとも10両全車廃車となるのか見当もつきませんが、いずれにしても先頭モハの雄壮な10連を相鉄で拝むことは永遠に叶わなくなりそうです……。
 そんな7005F、個人的には今後余程運が良くない限り、先週日曜日の47運行が撮り納めとなりそうです。少々横浜へ買い物に行く際、「もしかしたら」と思いデジカメを持参していたところ、何ともラッキーなことに西谷付近で7005Fの湘南台行と離合! そこで天王町にて待つこと1時間少々 (各停は1往復するのに結構な時間が……)。初夏の弾ける緑をバックに駆け上がって来る7005Fを、まさに万感の思いを込めて連写しまくったのでした!! そして横浜から折り返して来た湘南台行を上りホームにて後追い! そろそろ線路南西側の高架化工事現場でも基礎工事が完成し、間もなく太い柱が林立し始めて「撮影地としての天王町」も終焉が近いだけに、変わりゆく相鉄を記録するしみじみとしたひととき……。7000系8連の活躍はもうしばらく続きそうですが、悔いのないよう記録を続けたいものです。

京急久里浜工場フェスタ2011開催!

2011-05-29 18:10:00 | 大手民鉄 (京急)


 今年は季節のめぐり方がどうもおかしく、関東地方も例年より約2週間も早く梅雨入りし、今日はせっかくの日曜日であるにもかかわらず台風→温帯低気圧による大雨が懸念される一日となりましたが、毎年恒例の京急ファミリー鉄道フェスタは悪天候にもめげず本日堂々開催されました! 
 昨年の久里浜フェスタは一連の1000形引退フィーバーの真っ直中にあたり、会場では引退記念式典が開催されるなどものすごい熱気となったのを思い出しますが、今年は最早1000形がズラリと並ぶことはなく、しかも折からの悪天候ということで、「う~ん行くか行くまいか」と逡巡……。とはいえ、1000形でなくとも2000・800形が並ぶことは十分期待できますし、どうやら保存車となったらしい1351の姿を実地に確認出来るとすれば、それはそれで大いに意義があることは言うまでもありません。そこで、靴に撥水スプレーを振りかけていざ久里浜へ! 往路は藤沢→大船→横須賀線を経由し (^^;)、大船始発の誰も乗っていないサロ1階席を占拠するという贅沢を味わったのち、JR久里浜駅からサクッと10分ほど歩いて行きますと、ををを~っ!期待通りに1351と2011が並んでいるではありませんか! 
 嗚呼、栄えある「ありがとう運転」の先頭に立った1351、そして今年の新春を駆け抜けたニューイヤートレインの印象が未だ鮮烈な2011……。最近の京急を語る上で最も熱かった2両が並んだ姿をこうして撮影出来るとは、何という幸せ!!



 その右側には、運用を離脱して事実上廃車回送されて来たという801×6が並べられ、如何にも1990年代までの800形の活躍ぶりを思い出させるD急行・新逗子行という表示を出していました (*^_^*)。恐らくこの編成にとってこれが最後の晴れ姿ということになるのでしょうが、その舞台に相応しい粋な演出だったのではないかと思います。敢えて欲を言えば、銀1000ではなく801を1351の左隣に並べて頂ければ、1980年代の京急・良き時代を再現するまたとない光景になったと思うのですが……(今日の並びでは2011と801のあいだに架線柱とスペースが挟まってしまいましたので -_-)。勿論、来年以後も1351が保存車として残り、800形と2000形も活躍を続ける限り、そんな理想の並びが実現する可能性はゼロではありませんが、801編成はもう今回が最後だと思われますので……。
 でも何はともあれ、1990年代以降の車両が今や京急で最も大手を振って闊歩している中、これだけ800形と2000形をフィーチャーして頂けるだけでも有り難いと言うべきなのかも知れません。他にも、幕回し実演用として動員されたのは803編成でしたし (銀1000の6連が既に複数あることからして、この編成も廃車か・・・)、検査を経てピカピカに塗装されたばかりの2031編成も、屋根の下ながら非常に撮りやすい位置に留置されていました。これであとは、今回最も期待していたある車両を拝むことが出来れば文句なしだったのですが……何のかの言ってシャッターの奥の外から見えない位置に留置されていたようで (謎)。
 雨が強くなる前になるべく早く撮るものを撮っておこう……と、傘を差しながらのレンズ交換のやりにくさに苦しみながらも奮闘した後は、ある意味で「お約束」の物販コーナーへ。かつて眼の色を変えて収集したパスネット帝国がすっかり崩壊し、鉄コレの目玉品もない中では、余り他のグッズに触手が動かない私でありますが (^^;)、とりあえず三陸鉄道特製クリヤファイル複数枚と、北総鉄道が元締めとなって被災地の三セク鉄道と手を組んだ「スクラム切符」にお布施させて頂きました。京急の種別板レプリカと東武の差しサボレプリカ、そして富士急の「幻のトタM40編成乗り入れサボレプリカ」には少しだけ心が揺らぎましたが、飾る場所はないので購入はボツ (^^;)。京王の物販コーナーで走っていた、プラレール207系900番台をピンク色に塗った謹製非売品「復興支援号 (?)」にグッと来ました (笑)。
 というわけで、悪天候ながらも毎度見どころの多いイベントの開催にご尽力頂いた関係者の皆様に、この場ながら心より御礼申し上げます m(_ _)m


 あな美しや・・・



 真っ白 (@o@)



 ある意味で最も個人的に盛り上がったシーン (^^;
 保線用車オンリーのデモ走行 (乗車なし。もっぱら撮影のため) &撮影会なんてあれば面白いかも……と思うのは私だけでしょうか (^^;;

ことでん開業100周年 (3) 1070形万歳!

2011-05-28 00:00:00 | 地方民鉄 (琴電)


 いつも当ブログをお楽しみ頂きありがとうございます m(_ _)m
 このたび当ブログは250万アクセスの大台に達しましたが、ネット上には星の数ほどHPやブログがある中、当ブログがかくも気の遠くなるようなアクセスを数えるに至り、私自身も何のかの言って多忙だからと放り出さずにしぶとく更新を続けているのは、単なる画像付き備忘録に過ぎない内容でありながらもお楽しみ頂いている方々が多数おられるからこそであろうと存じます。今後も、多忙や旅行による一時的な更新休止は時折あるかも知れませんが、とりあえず鉄道趣味を続ける限り多分ダラダラと更新して行くかも……ですので、適宜ご笑覧頂ければ幸いです。
 しかし……これまでキリの良いアクセス数に達する度に小出しにして来た懐かし画像も、フィルムスキャナが壊れて久しく、かつスキャンをするヒマもないことから (→フィルムはどんどん劣化しますので、デジタル化した方がバックアップ面でも利用面でも有効性が高いことは最早百も承知なのですが……^^;)、とりあえず先日撮影した琴電画像のうち、とりわけ懐かし的要素が強いものを代わりにアップします。というわけで、元京急600形改め1070形!!



 かつて京急の快速特急 (「快特」ではありません) の大部分が1000形で運用され、2000形登場の気配が全く感じられなかった頃、大きな二段窓がズラリと並んだ600形がたまにやって来る度に、幼稚園児~小学校低学年だった私は心の底から狂喜したものですが (笑)、そんな600形が初代700形として製造されて以来今年で何と55年……! 琴電に移籍して1070形となった車両が製造されてからも54年であり、琴電入線からもはや27年を経て、ちょうど京急と琴電での年月が半々となりました。そしてコンセプト的にも世代的にも、ちょうど昭和30年代日車ロマンスカー群と近似ということで……出来の良さからこれまで長寿を保って来たものの、ここに来て長電2000系が引退を迎えているのと同様に、いつ1070形が廃車となってもおかしくないように思われます。
 実際1070形は近年の1200形大量導入をきっかけに御隠居気味となって久しく、ごくたまに日中運用に入ると言われるほかは、基本的にラッシュ時の高松築港~仏生山~一宮間を往復するのみとなっています。そんな使われ方が逆に延命に作用しているのでしょうか、今回の訪問時も当たり前のように3本中2本が運用に入り、初夏の澄み切った朝の光を浴びながら甲高いモーター音を響かせているという光景は、京急ファンのはしくれとして眼福の限りを尽くしていました……(*^O^*)。嗚呼……1070形が動いているのを眺める度に、遠路はるばる琴電のラッシュアワーを訪ねて良かった!!と心の底から思います……。
 そんな1070形、基本的にラッシュ時限定となって以来しばらく、1070形のみの4連で仏生山or一宮~高松築港間を2往復 (休日運休スジ) するという非常に分かりやすい運用に入っていたものです。このスジは別名「次の廃車候補スジ」とも呼ばれ (私だけ? ^^;)、1070形が運用される前は1010形 (琴電オリジナルロマンスカー) と8000形 (もと豊川鉄道) の4連が運用されるという超特選スジでもありました。しかし最近はそんなパターンも崩れ、1070形は他の形式と組んで現れることがもっぱらのようです。そして、ラッシュ終了後仏生山での1070形入庫を容易にするべく、1070形は高松築港方に連結される気配が強いようです (今回の訪問時もそうでした)。1070形が何らかの原因で琴平方の連結となり、仏生山で築港方2両を切り落としたのちそのまま琴平行となる運用に入ってくれればと思うのですが……。でも考えてもみれば、片原町で一気に客を吐き出すことが、琴平・長尾線入り乱れたラッシュ時過密運転をこなすキモであると思われることから、それに不向きな2扉車・1070形は自ずと築港方連結として、琴平方には1200形を組ませようという判断なのかも知れません。
 何はともあれ、今や走っていること自体が最高に貴重であることは間違いない1070形ですので、なるべく早めに平日再訪の機会を設けたいものです……。

ことでん開業100周年 (2) エメグリ1255F!

2011-05-27 00:00:00 | 地方民鉄 (琴電)


 広告ラッピングを解かれた長尾線所属車といえば、1303Fのみならず1255Fの存在も忘れるわけには行きません♪ 1255Fは登場当初からごく薄いグリーン一色を纏い、その上に屋島水族館の広告が貼られていたものですが、この広告はレタッチソフトのスタンプツールで消すのが容易であるため、まっさら薄緑な姿を妄想で作成のうえアップしたものです……(^^;;;)。まぁ、そもそもそれほど違和感を抱くようなラッピングではなかったのも確かですが……。
 しかし1255Fは登場から4年数ヶ月を経た今や、広告無しの正真正銘なまっさら単色に塗り変わっているではありませんか!! しかも、まるで常磐線快速を思い出すかのようなエメラルドグリーンに……(*^O^*)。何故かは分かりませんが、京急700形改め1250形のボディにエメグリは非常に似合っているように思われ、思わず超激写しまくったのは言うまでもありません (笑)。



 そこで、1255Fがこのまま日中も運用されれば最高だなぁ~と思ったのですが……そういうときに限って平木行となってしまい、そのまま平木の側線に入庫……(滝汗)。まぁレアな編成の平木留置シーンは、これはこれで貴重なものであるかも知れませんので、ラッシュアワー終了後に平木を久しぶりに訪ね、パン下げながらも激写した次第です (^_^)。平木の留置線、もう少し撮りやすいロケーションであると良いのですが……(このアングルで最後部が見えるようにするには結構ツラい姿勢をとることが必要ですし、長尾方踏切からの撮影も広角ズームがあればラク。→標準ズームは持参したものの広角ズームは持参せず……-o-;)。う~ん、車体が余り汚れないうちに再訪し、日中の走行シーンを撮りたいものですなぁ……。
 それにしても、このエメグリ塗装に白帯を一本入れれば、何やら京急の色違いバージョンという雰囲気でいとをかし、と思うのは私だけでしょうか (^^;)。

ひたちなか超絶DC祭 (5) 奇跡のキハ205

2011-05-26 00:00:00 | 地方民鉄 (関東北東部)


 復旧へ向けて着実に歩みを進めているひたちなか海浜鉄道はこのたび、6月25日 (予定) を以て中根~那珂湊間を仮復旧させる旨を発表しましたが、N本旅行とタイアップして復活1往復目に乗車するツアーへの参加者を募集するなど、単なる仮復旧には済ませない様々なアピールで地元利用客を再び鉄道に注目させ、かつファンを楽しませようという「勢い」が感じられます。もっとも、谷戸の田んぼの片隅にポツンと位置する中根まで往復したところで、代行バスを上回る日常的な利用客がいるとはとても思えないのも事実。そこで勘繰ってみますと……恐らくこの仮復旧の最大の目的は、申し訳程度に営業運転を行うことではなく、さらにその先の金上または勝田まで回送列車を走らせ、土を新たに盛り直した築堤区間の地固めをすることにあるのでしょう (あくまで推測ですので悪しからず)。



 それにしても思い出されるのは、大震災が発生した14時46分に中根駅にいたというキハ205の強運ぶり! 中根駅の那珂湊方でも線路が激しく損傷したため、キハ205がただちに那珂湊まで戻ることは叶わず、しばらく中根駅に留置されたままの状態の画像をネット上でも見かけたものですが、もし溜め池脇の築堤区間を通過する時刻が僅かに遅ければ……今頃はキハ205が横転・大破した悲しい光景を見ることになっていたことでしょう……。しかし結果的にそうならず、去る5月1日の那珂湊イベントで眼にしたのは、無事中根から帰還して通常通りに元気な姿を披露したキハ205の入換風景……(*^O^*)。嗚呼!こうしてキハ205がゆっくり力強く動く姿を眺めるのは何と幸せなことなのでしょうか!!
 約1ヶ月後、あの美しい風景にDCの唸りが戻って来るにあたり、その処女列車の任にキハ205が当たるのかどうかは全く予想もつきません (とゆーか、撮り鉄殺到で大変なことになりそうな……滝汗。翌日以降の方が落ち着いていて良いのかも ^^;)。それでも、今後もキハ205は「奇跡の生還と復活のシンボル」として引き続き地道な活躍を続けてくれるのだろう……と、遠く神奈川県から期待したいものです。