地味鉄庵

鉄道趣味の果てしなく深い森の中にひっそりと (?) 佇む庵のようなブログです。

さよなら名鉄岐阜600V (4) ついに本日限り……。

2005-03-31 01:57:00 | 路面電車


 未だに信じたくないのですが、今日限りで廃止になってしまうのですね……(T_T)。
 もう余りコメントは要さないでしょう。ローカル私鉄電車の味わいを凝縮したような世界を、特にまだ他に撮り鉄の姿を見かけなかった80年代に楽しむことが出来て本当に幸せでした。
 
 上の画像は、廃止の話が進みつつも、事業継承の話などもあって「まあなくならないだろう」と思っていた昨年の今頃、出張のついでにちょっと寄り道して (^^;) 撮影したひとこまです。末期の日常風景をこうやって撮っておけたのも我ながらラッキーだったと思います。今頃は「鉄」やお名残乗車の人人人……で、間違ってもこういうアングルでは記録できないでしょうね……。

 さよなら、そしてありがとう。

業平橋駅今昔

2005-03-29 09:27:51 | 懐かし画像


 かねてから放送デジタル化に合わせて建設が計画されていた新東京タワーの最有力候補地が、東武業平橋駅の敷地に決まったそうです。かつての業平橋といえば、セメント貯蔵庫に出入りする貨物列車のヤード、それに浅草に入線できない10両編成列車の折返用ホームなどが思い出されますが、要するにそのスペースが第一候補地になったということのようで……。東武はそれに合わせて古くなった本社を移転し、はっきり言って下町っぽい周辺の再開発も進め、社運挽回を図ろうとしているのかも知れません。
 そんな業平橋でむかし偶然撮っておいた1枚がありました。東武本社の横に7800系の準急が停車中!! いや~いくら電車が新しくなろうとも、私にとって「The東武」と言える電車はやっぱり、中学時代に僅かな小遣いを貯金して神奈川県からわざわざ通い親しんだ7800系です (爆)。7800系がのんびり行き交う下町ゾーンに新東京タワー!と思うと、やはり感慨は深いですね……。そして、よくもまあ、中学生の頃にこういう記録性の高い (?) 写真を撮っておいたもんだと……(^^;)。もちろん当時はここに新東京タワーが出来るかも、なんて全く想像外のことだったのですが、それがある日突然とてつもない資料的価値を帯びるかも知れないところに写真の面白さがあるのかもなぁ~と思います。
 「懐かしい」と言えば、この画像をよく見てみると、運転士氏が無帽&ワイシャツとネクタイ着崩し状態で、ここらへんも昔の東武らしいな……と (^^;)。

頂き物画像・165系アルプスさんの愛環線【万博開幕記念】

2005-03-26 21:34:06 | 頂き物画像


 ついに開幕しましたね、愛知万博。整理券の払底や「リニモ」の大行列、それに「食事難民」の話題が伝えられていますけど (^^;)、一部の超有名コーナーを避ければけっこうのんびり見物できるそうで、まあ盛り上がると良いですね。
 と言いつつ、万博はつくばの科学万博でもうこりごりですので (理由は……もちろん混雑 ^^;) 私は行く予定はありません。でも、懐かしいなぁ……HSST (→それが今やリニモに!)。それに、乗りたかったなぁ……583系などを使った「走るホテル」(首都圏在住なので関係なし)。科学万博輸送対策で大増備された415系500・700番台も間もなくE531の投入で常磐線を追われるのですから、年月が経つのなんてあっという間です (^^;;;)。
 いやいや、今日のネタはそんなことではなくて、万博輸送の非常に大きな部分を担うのが愛知環状鉄道。あの、一日数本だけだった赤字ローカル線・岡多線が、よくもまあここまで脱皮したものです。名古屋から直通の「エキスポシャトル」が注目を浴びていますけど、私は211系のオールロング車には何の興味もありませんので、何か万博関連ネタをアップするとしたら愛環オリジナルの在来車100・200型だと考えていたのですが、実は私は愛環線に乗ったことも撮ったこともありませんでした (^^;)。そんな折りも折り、165系アルプスさんから先日撮影されたという在来車の画像を頂きましたので、さっそくアップさせて頂きます (^^)。
 この塗装……もっと趣味の良い塗装だったら撮りに行きたいのですが……。
 というわけで、この愛環100・200型が新型車2000系 (313系の愛環バージョン) に追われて引っ越していったえちぜん鉄道にまたそのうち行きたいです (話題が万博からズレまくり ^^;)。個人的に、えちぜん鉄道は一昨年の夏の開業直後に行ったきりで、元愛環=モハ6001型が登場してからは一度も行っていませんので、釣掛2101型と競演しているところを記録しておかないと……。

台湾鈍行の旅 (番外1) 釣掛式近郊電車でGo!

2005-03-25 00:34:30 | 台湾の鉄道


 とりあえずこのブログでの台湾一周の旅は終わりですが、番外編として刻々と変わりゆく台湾の鉄道の濃いぃ側面をいくつかご紹介することにします (まだやるのかよ……という声が聞こえてきそうですが ^^;)。
 まずはこちら。日本では本当に希少価値になってしまった釣掛式高速電車が台湾ではこれからもまだまだ楽しめる、という話題です。
 台湾鉄路局では「1990年代に入って既に台湾も先進国並みに生活水準が上がっているのに、いい加減普通列車に非冷房車しか走っていないのは如何なものか」という声の高まりをうけて (?)、90年代以降続々と空調完備の新型電車を投入し続けているのですが、その第1陣として90年代前半に登場したこの電車=EMU400型は何と釣掛式電車なのです!
 すると今度は、日本の「常識」に照らして「90年代になっても釣掛式電車とはどうよ?」という疑問が湧いてくるわけですが、この電車は南アフリカ製で、南アフリカといえば鉄道技術面でも多分かつて植民地として支配していた英国の影響を受けていると思われますので、それでつい最近まで釣掛式にこだわりつづけた英国 (ロンドンに行くと今でもほとんどの電車が釣掛なのでびっくりします。釣掛式電車大好き人間にとってパラダイスです ^^) と同じように、当たり前のように釣掛式電車を作ったということなのでしょう。英国流合理主義に即していえば「技術的に安定した釣掛式で何が悪い、歯車のかみ合わせさえうまく調整すれば音も割と静かで良いんじゃないの」という答えが返ってきそうです。(^^;) 
 まあいずれにせよ、台湾は国産客車のほか、日本・韓国・英国・イタリア・南アフリカ・インド・アメリカ、といったいろいろな国から車両を購入しているので、あちこちの流儀を楽しめるという妙味があります。
 ちなみにこの電車、現在は基隆~台北~新竹間の台北首都圏で運用に入っていますが、韓国製のVVVF電車であるEMU500・600型が3扉なのに比べるとどうしても混雑対応能力が弱そうなのは否めませんので、そのうち宜蘭線あたりに転属になってしまいそうだ……と予想。
 あと、台北近郊でも大部分の普通電車は韓国製VVVFですので、この釣掛式電車が来たらラッキー!と考えた方がよさそうです。但し、パンタグラフがくっついているから電動車だと早合点されませんよう。パンタグラフがある中間車は「Power Car」=電源つき付随車に過ぎず、先頭車が電動車です。(90年代に何度かこの電車に乗ったときはそのことに気づかず、中間車に乗って「随分静かなカルダン駆動だな」と思い切り勘違いしていました。^^;;;;;)
 

JREはもっと丁寧に作った電車を!

2005-03-24 00:31:05 | ノンジャンル


 JR東日本が製作費半分・消費電力半分・使用年数半分の「走るんです」シリーズを作り始めて以来、やたらとその「消費電力半分」という面が強調されて来ましたが、ラジオの交通情報を聴くにつけ、投入線区ではやたらと車両故障の回数が増えていないか……?という気がしていました。勿論、それが思い過ごしであるならそれに越したことはないのですが、昨日の京浜東北線で起こった事故はその安普請のツケがいよいよ回ってきているのではないか……と思わせるに十分でした。車両から煙が出て、電源が切れて換気が出来ず窓もほとんど開かないので酸欠気味で気分が悪くなる人続出……なんて、まるで桜木町事件を起こした63系電車みたい……(-_-)。どちらも京浜東北線で起こった事故というあたりもかなり悪い冗談みたいです。東横線沿線で生まれ、幼少の頃は根岸線と横須賀線に散々お世話になった私としては、こうなると俄然103系や113系といった、たとえ鉄のかたまりでも信頼性が高い国鉄型電車の方がトータルでは良いのではないか?という気がしてなりません (単にJRE以降の電車がデザイン的にキライというだけでなく)。JREの圧倒的な企業力を、快適性と信頼性というトータルなサービスとして目に見えるかたちにするとすれば、「走るんです」シリーズではなく、ロングシート車なら東武30000系、クロスシート車ならJRW221系のような、それなりにお金がかかっていそうで性能的にも安定していそうな電車を作ることで表現して欲しいものですが……。(詳しいことはよく分かりませんが、とりあえずは利用者+趣味の見地からこう思ってみただけです。^^;)