地味鉄庵

鉄道趣味の果てしなく深い森の中にひっそりと (?) 佇む庵のようなブログです。

小田急新5000形・初めての長距離乗車

2020-09-20 15:27:00 | 大手民鉄 (小田急)


 小田急が新時代の通勤電車の決定版として放った新5000形は、去る3月下旬にデビューしてから間もなく半年を迎えますが、唯一最大の問題と言えば正面の行先表示の小ささくらいのもので、それも改修されたことから、特に悪い話は全く聞いたこともなく、総じて利用者から諸手を挙げて歓迎されていると言っても良いかと存じます。そりゃもう、E233・E235とは異なる独自のボディで、しかも幅広で広々、内装も明るく落ち着きがあり、椅子も幅が広めで座り心地まずまず、走り出せば静穏で安定した加減速ですから、文句をつける方がどうかしています。



 そんな新5000形、個人的には先月末の時点まで、町田→相模大野間のほんの一瞬乗ったことがあるのみで、何とももどかしい気分でしたが、9月2日に記念すべき初・長距離 (?) 乗車を果たしました。午後2時からの会合に出席するため、大和11:13の快速急行に乗って怪社に向かおうとしたところ……運用入りホヤホヤで新車の匂いを充満させた5053Fが大当たり!! 僅か45分で新宿に着くのは誠にもったいない気分で (笑)、到着後は思わずスマホで撮りまくってしまいました。正面から撮ったのみで編成写真ではないのは恐縮ですが、何はともあれ個人的な記念・備忘録ということで御容赦下さい (^^;
 とりあえず今年度は6本の増備となるようで、引き続きどの編成が入れ替わりで廃車になるのかに注目が集まりそうですが、機器更新の都合などから、8000形よりも1000形が優先的に廃車となっているのは返す返すも残念です。8000形はひとえに一人当たりの椅子の幅が狭いですので……。

減り行く小田急EXE30000形旧塗装

2020-08-20 20:55:00 | 大手民鉄 (小田急)


 先日、約5ヵ月ぶりに小田急ロマンスカーを利用したのですが、やはりこれは良い乗り物ですね……。所詮は江ノ島賎民ですので、乗るとすれば新宿に9時半頃着くモーニングウェイ60号が定番なのですが、30000形の落ち着き払った車内に身を委ねて窓の外を眺めていれば、あっという間に新宿……。これこそ鉄ヲタにとって健康で文化的な生活と言うべく、それをテレワーク中心化のためなかなか享受できなかったここ数ヶ月の状況は如何に世情の激変であったかを痛感するものです。



 そして、特急モーニングウェイもそんな世情の影響を強く受けていました。かつては約1週間前には売り切れも珍しくなかったものの、今やぱっと見で8割5分程度の乗車率でしょうか。とはいえ、約1週間前に特急券を購入した際には、後ろ ほど空席だらけの状況で、「もしかして、これは本当に客がいないのではなかろうか。ならば空席多数+電動車の2号車に乗り、悠々と移動するか……」と思いましたので、乗ってみたら意外と埋まっているのにはビックリ。そこで思うに、予定が決まり次第早々に購入していた重役出勤層は多くがテレワークに移行してしまい、そのために特急券の売れ足が遅くなり、余った分は相模大野・新百合ヶ丘乗車組が「をっ、今すぐ来るロマンスカーが空席ありなら乗っちゃお♡」と直前購入する、という傾向が強まっているのかも知れません。
 そんなことを思いつつの40分ちょいのEXE旅、これからしばらくは仕事の都合で乗る回数が増えそうです。
 というわけで、久々の乗車を記念して、当ブログではほとんど出演したことがないEXE未更新ブロンズ色を貼っておきます。EXE……乗るのはロマンスカーの中でも断トツで良いですが (観光利用ではないため)、やはり見映えはイマイチですね……。マイクロから出ている模型も、αは飛びつきましたが、ブロンズ色は持っていませんし (^^;)。そんな個人的好みもあって、撮ってもレタッチせず放置するばかりでしたが、ようやく陽の目 (?) を見るという感じです。

在りし日の小田急LSE7000形 (2013)

2020-05-04 06:00:00 | 大手民鉄 (小田急)


 本来であれば特急券をゲットして、どこか遠くへ行きたい風薫る季節。しかしそんな自由を行使することがままならない悲しい昨今ですので、せめて特急列車の画像をアップしようということで……今回は未アップのまま外付けHDで眠っていた小田急LSE7000形の復活オレンジバーミリオン姿です。地元を走る小田急の車両のうち、個人的な興味は圧倒的に一般通勤車の方に向かっておりまして、特急車は全然撮り貯めていないのですが、理由は簡単……江ノ島線には余り来ないからです (爆)。それでも一応、たまに思い出したときに撮っていました (そしてそのままこのブログにアップせず放置……汗)。



 あともう一点、とりわけ7000形や10000形のような連接車に対して個人的に冷たかったのは、総じて観光客が喜べば良いという発想の下、肝心なところで詰めが甘いようにも思われたからです。その端的な点はシートピッチの狭さや小ぶりさですが (座り心地をないがしろにする点は20000・30000形以外のどの車両についても言えることかも。また、展望席の一番前は、大柄な私には激狭)、もう一つ、今のような号車指定が出来ない時代にたまに券売機で特急券を購入すると、禁煙車とは名ばかりの事実上の強制喫煙車である4号車に当たって最悪の気分を味わうことがしばしば……。
 というわけで、小田急の連接車をめぐっては、パッと見の流麗さと、実際に乗ってみるとそれほど良くないという認識との間で、個人的な葛藤が長く続きまして、未だにTOMIXやマイクロから出ている模型も持っていないのですが (→30000・60000・JRC371は持っており、20000と70000もいずれ欲しいと思っています。何故20000はモデモからしか出ないの?)、こうしてたまに眺め返してみると、やっぱり端的に言って流麗ですね……。そこで改めて「もっと真面目に撮り貯めれば良かった」という思いと、「いやもっと他に地味でマニアックな車両に時間を割いておいて良かった」という思いが脳内でグルグルし、何ともフクザツな気分ですね (^_^;)。

在りし日の小田急RSE20000形 (05年)

2020-04-25 21:10:00 | 大手民鉄 (小田急)


 一応今日から、長い人では12連休となる黄金週間のスタートだそうですが、今年は周知の通りの異常事態のため、何処かに出かけるどころか、そもそも乗り鉄や撮り鉄をすること自体を自粛せざるを得ない有様です。こういう時には、楽しかった日々へ思いを馳せつつ、撮ったきり放置していた過去画像を掘り起こしてレタッチするのがオツというものでしょう。



 というわけで、2005年に撮ったきりであった小田急20000形・RSEです。今年の黄金週間ピークにはロマンスカーが全面運休となってしまいますが、それを思うにつけ、バブル設計でありながらほとんどの活躍はバブル崩壊後となってしまった20000形の小田急現役当時すら、まだ幸せな時代だったのかも知れないなぁ、と思います。江ノ島線には通常入線しなかったため、個人的には縁の薄い形式ではありましたが、たまにホームウェイで江ノ島線に来ることが判明すると、敢えてスーパーシートに乗ったのは懐かしい思い出です。
 富士急8000系は現在、フジサンイラスト状態になってしまっていますが、165系改め2000系が引退前にパノラマエクスプレスアルプス塗装となったのと同じく、8000系も将来の引退前には小田急時代の塗装を復活して下さるものと期待します。それは果たして何年後の話になるでしょうか??


鎌倉街道徒歩鉄録 (9) 小田急町田の踏切

2020-04-18 23:33:00 | 大手民鉄 (小田急)


 南町田駅の西で田園都市線をオーバークロスした鎌倉街道上道は、町田市南部の住宅街を北上したのち、町田天満宮前で横浜線と出会いますが、ここでは撮りづらいので横浜線E233系の画像は省略します (瀬谷で撮った埼京E233をアップ済みですし)。その後は、飲み屋やら雑貨屋やら様々な店が密集する、如何にも町田な繁華街へと突っ込んで行き、JR駅の近くで重要なポイントに到着します。交番を挟んで、左に行くと秩父へ、右に行くと高崎へ……。



 というわけで、折角の機会ですので、鎌倉街道上道の路面をこで右に進みますと、小田急線の折返し線前の踏切に到着します。昔はここで、旧塗装復活2600系の折返しシーンを激写したものですが、まさか、かくも名門な旧街道の踏切だったとは……。画面に入れるなどして、しばし撮り鉄に興じたものの……こういうときに限って新宿行きはやたらと3000で来るという……(苦笑)。その代わり、下りは2000形や1000形を後追いすることが出来ました。
 2000形は、個人的には好きな車両のはずなのですが、いつも江ノ島線内の自宅近所で撮る自分にとっては、乗る・撮るの両面において縁の薄い車両ですので (乗った機会は登場以来20回を超えていない……と思われ。汗)、非常に久しぶりに撮ることで、そのうちちゃんと記録しなければなと思った次第です。恐らくは1000形と同様に機器更新で長寿になると予想していますが……。とはいえ、1000形標準ドア車であっても、なかなか更新に着手されない6連が江ノ島線の常連になったりしていますし、ひょっとすると小田急はワイドドア車でなくても更新しないまま廃車にするのではないか?とすら予想できなくもありません。とにかく、世の中一寸先は闇であり、日常を気がつき次第記録しておくに越したことはないのです。