本日は農暦の新年=春節ということで、皆様改めましてあけましておめでとうございます。記憶では、一昔前までの日本では誰も春節なんて気にしていなかったように思うのですが、最近はこれだけ華語圏から春節休みの観光客がドッと押し寄せて来るようになりますと、観光閑散期の日本の観光地にとっては美味しい話ということになりますし、いっぽう中国台湾東南アジアでの生産・輸出入もこの時期には滞りますから、多くの業界にとっても毎年ズレる春節の見極めは大事な話題ということになるのでしょう。
というわけで、春節を迎えた国の車両をアップしてみましょう。台湾の台北捷運 (MRT) で最も早く開通した淡水・新店線を行く、最新型車両・381型です~。
台北捷運は約20年ちょい前に大型車路線の開業時車両として301型を用意して以来(正式開業は1997年……それ以前の台北の交通はバイク地獄の大戦争状態だったものです。遠い目)、一貫して先頭車の正面には「やや平べったく、貫通扉に窓が無く、横1本の青帯」というデザインを採用してきました。しかし、この381型は、いつもお世話になっております『西船junctionどっと混む』様によりますと、信義線の開業に備えて2010年から増備され、その際に「丸みを帯び、貫通扉に窓があり、金太郎風の正面帯」を採用しています(つーか、こっちのデザインの方が好き♪)。
昨年6月頭の台北出張では、少々浮いた時間を使って久しぶりに淡水線に乗り、ついでにちょこっと撮り鉄もしてみたのですが、信義線用として新造されたというこの電車が淡水線で結構ジャンジャンやって来まして、思わず浦島太郎状態に浸りまくり (笑)。同時に、そういえば台北捷運も早いもので開業から10数年、破竹の勢いで新線を延ばし車両も増やしているなぁ……と感慨に浸ったものです。信義線用の電車が淡水線で来るというのは、要するに「最新型は最混雑&名門路線の淡水・新店線で使い、古いタマを新規開業の路線に回す」という腹づもりなのでしょうか?
この電車、川重製(一部は部品輸出で台湾組み立て)ということで、非常に安定した乗り心地が印象的です。但し、先頭車に乗りますと結構ガッカリ。椅子の大部分が最初から設置されず、代わりにラッシュ時の立ち席スペース兼閑散時の自転車積載用スペースが多めにとられているため、横幅が広いこともあって非常にガラ~ンとした印象を受けます (滝汗)。例えて言うならば、JREのE233セミクロス車と思い込んで乗ってみたら、中身はE231の6扉車だったという……そんな感じです (爆)。従来通りの台北捷運のセミクロスな車内アコモを楽しみたい方は、是非中間車にどうぞ……(汗)。
何はともあれ、今年も台北捷運の路線拡大の動きは続くでしょうし、そろそろ桃園空港アクセスの開業に向けた動きも本格化することでしょう。今年も台湾の鉄道の動きは眼が離せないですね……。