地味鉄庵

鉄道趣味の果てしなく深い森の中にひっそりと (?) 佇む庵のようなブログです。

EOS 5D MⅡ試撮・黄昏時の小田急VSE

2008-11-30 20:13:00 | 大手民鉄 (小田急)


 昨日はデジタル一眼史上記念すべき、キヤノンEOS 5D MarkⅡの発売日! 
 もともと高校生の頃に一眼レフを始めて以来、長らく35mm版フィルムの世界に慣れてきた私も、デジタル一眼が普及し、かつ撮り鉄の道に復帰して大量に連写するようになったここ数年は、さすがに費用の問題からAPS-Cサイズセンサーの中級機をもっぱら利用しておりました。周知の通りAPS-Cサイズセンサーは、レンズの焦点距離が1.6倍になることから (キヤノンの場合)、望遠系を多用する撮り鉄シーンでは極めて有用なのですが、逆に広角で撮るときツラい……。ま、APS-C用の超広角ズームを用意すれば良いものの、個人的には35mmフルサイズカメラとレンズを共用したいもので、結局未購入 (^^;)。そこで、たまに広角~標準系で鉄道写真を撮るときだけでなく、旅行・風景写真一般でリバーサルとデジタル両方で記録する際に、35mmフルサイズ用デジタル一眼があれば良いなぁ……と思い、3年前EOS 5Dに注目したものの、大して連写できない!のをはじめ、イマイチ使い勝手が良くない……。そこで決定版が登場するのを待つこと久し、ようやく昨日のMarkⅡ発売となりました!! バンザーイ!\(*^O^*)/



 こんな感じで発売日ゲットを決めた私は、昨日まず新宿ヨドで予約品を受け取った後、仕事場での会合に出席しているあいだにバッテリーに充電し (^^;)、帰りに南新宿で途中下車。持参のEF85mmF1.8を取り出して、黄昏から夜へと移るギリギリの時間の走行写真に挑戦することで、2110万画素・映像エンジンDIGIC4の実力を試してみることにしました。
 しかも、そんな時に折良くやって来たのがVSE・50000形。新型ロマンスカーの追っかけをする趣味はないもので、これまでVSEは箱根登山線内で5000・5200・7000形を撮影したついでに撮ったことがあるに過ぎない私ですが、今回ばかりはVSE様大歓迎! 何故なら、てかりまくりの白ボディを持つVSEは、電灯などで白飛びが生じやすい条件での高感度撮影において、最新鋭機がどのくらい絶妙に階調を表現できるかを試すのに絶好の車両だからです。
 そこで、1/250 f2.5・ISO3200・高輝度階調優先ON・周辺光量落ち自動補正ON・JPEGという条件で激写してみたところ……うぉっ……凄過ぎる! とてもISO3200とは思えないほどざらつきが少なく、白飛びもなく、それでいて彩度もコントラストもしっかりと確保されているという……(@o@)。画像処理技術の進歩は計り知れないですなぁ……。しかも、展望席の皆様の表情も克明に記録されており、今回アップするに際してわざわざぼかしを入れなければならないほど (爆)。
 というわけで、最新鋭フルサイズデジカメのとんでもない性能を見せつけられて、さてどう使いこなそうか……いろいろ考え出したら止まらない師走前となってしまいました (^^;;)。久しぶりに、腹部のメタボ気味解消も兼ねて山岳写真をやりたいなぁ……と思いつつ、でもただでさえ暇な時間が少ない今日この頃、そんなことでは撮り鉄出来なくなるではないか……と、煩悩は尽きません (^^;)。

【お断り】この撮影でストロボは使用していません(EOS 5Dに内蔵ストロボはありませんし)。運転席に向けてフラッシュを焚く行為は、列車の安全な運行を妨げる犯罪行為ですので絶対お止め下さい。東海道線踏切での無謀な行為が問題になっている今日この頃、撮影者のモラルは一層問われることになるでしょう。

東急デワ3043+αを作る (一応完成!編)

2008-11-29 21:01:45 | 超へっぽこ模型製作


 GMの東急8000系と一緒に楽しみたい!と思い立ってシコシコと製作を続けてきた、東急長津田工場のヌシ・デワ3043……このたび目出度く完成を迎えました!! \(^O^)/バンザーイ!! 何となくGM東急3000系板キットを切り継いでみたところ良い感じになってしまったため、調子に乗って他にも愉快で (?) アヤシイ仲間たちも用意して、現実とウソ電ワールドが交錯する魔界を作ったる!と調子に乗ったところまでは良かったのですが……改めて振り返ってみるとマスキング塗装や窓枠塗り、インレタ1文字貼りなど、初体験のオンパレードで苦心の連続となったことが生暖かく思い出されます (^^;)。しかし、最後の最後に必ず百鬼夜行な走行シーンを実現させるぞ!という一心で耐え抜き、窓貼りとヘッドライト・テールライト・パンタグラフ装着を終え……いやぁ感無量です! (*^^*)

 というわけで、今回完成した4両の簡単な紹介を……
 (1) デワ3043……ご存じ、長津田工場で今も日々活躍を続ける、東急の名車3450形最後の現役車両。へっぽこながらもなるべく実車に近い雰囲気となるよう、最後の仕上げに銀河モデルの旧型電車用ヘッドライト (012) を奢り、黒く塗装してみました。
 (2)「デヤ3479」……3450形・川車タイプ前面貫通車をそのまま素直に作ったものですが、架空設定としましては……「日蒲・池下線のサービス改善を図るべく、釣掛電車の冷房化試作車として1970年代後半に改造され、そのまま運転・保守技術伝承を図るための教習車として動態保存されている」という感じです (^^;)。この車番を選んだのは、単純にGMインレタに用意されているからです (笑)。



 (3)「デヤ3092」(2枚目画面手前左)……「198x年、長津畑工場の入換用として、廃車が進みつつあった345x形の車体に85x0系風のマスクをつけることで誕生した魔改造車両。さらにその後、下回りもTS台車に換装され、ナゾめいた雰囲気をさらに強めていることから、長津畑工場をウォッチする『鉄』のあいだで人気ナンバーワンとなっている」
 (4)「デワ3055」(2枚目画面手前右)……「戦後復興期、碑紋谷工場に数多くの戦災国電が持ち込まれて叩き直された中、戦前型国電最後の輝きを象徴するクハニ67ノーシルヘッダー車の車体については、損傷が激しい車端部に大幅な手が加えられ、短縮化・37xx形のマスク取り付け・電装化を実施。束急の荷物電車として活躍し、荷物輸送の廃止後は長津畑工場の入換車に。種車以来の窓枠サイズを保ち、アルミサッシ化もされていないものの、通風器は80x0系の冷房化による余剰品に換装しているため、非常に不思議な雰囲気を漂わせている」

……とまあこんな感じです (^^;;;;;)。なお、デワ3043には大型の反射円盤を取り付けたいところですが、銀河モデルのパーツが売り切れ……(グスン)。また、デワ3043以外の車両のヘッドライトは黒く塗装されておりませんが、面倒なのと (^^;) キラキラ輝く美しい造型をそのまま活かしたいなぁ……と思いまして、「どうせウソ電だから」ということで無塗装のまま装着しました。あと、8500顔の魔改造車両は……そのうちヘッドライト用のパーツを買ってくることにします (←だから完全完成ではなく一応完成 ^^;;)。

 何はともあれ、全てが初体験の連続でヘロヘロになり、出来映えも決して美麗と言えるようなシロモノではありませんが、「何事も敢えて当たって砕ける覚悟で挑戦することが大事で、山のような反省点を今後に生かして行ければまぁ良いか……」ということを、今となっては心地よい (?!) 疲労感とともに再確認するのでありました……。
 さて、これで東武ナナハチ&来るべき鉄コレ第9弾に集中出来ますな (爆)……と思ったら、師走もまさに駆けずり回るような忙しさとなりそうですので、製作は当分お預けかも……(滝汗)。

秋の秩父路電車三昧 (3) イエロー1012F

2008-11-28 00:42:10 | 地方民鉄 (秩父)


 秩父のスカイブルー1001Fが感動的なのは言うまでもありませんが、個人的にはイエロー1012Fに一層強い懐かしさを感じますね~。一応、京浜東北・根岸線103系の全盛期に2年半ほど根岸線沿線に住んでいたことがありまして、ちょうど当時はATC化準備のため先頭車がゴッソリとATC高運車へと変わったものですが、如何せん当時の国鉄は財政難につき、中間車もユニット窓の冷房車にする余裕はなく、中間車8両は全て非冷房車という編成がゴロゴロ……。そんな編成に当たるたびに「うわっ、ハズレだ~」と思ったものですが (^^;)、今やスカイブルーの中間車デハ1101を目にするにつけ、そんな日々が懐かしいものです (笑)。
 しかし、103系と101系はどうしても別物であることも否めません。そこで、1980年代前半に鶴見線を訪れたときにバリバリに幅を効かせていたカナリアイエロー101系を、屋根回りを除いてそのまんま再現させたかのような1012Fの姿に、より一層「うぉぉっ、まさに鶴見線!」という思いが炸裂せずにはいられません(*^^*)。いやもちろん……当時の鶴見線訪問はクモハ12目当てでして、101系はついでに乗ったに過ぎないのですが、カナリアイエロー化されて1年が経ち、良い感じで色褪せてきた1012Fを眺めていますと、鶴見線101系の「脇役の哀愁」ぶりすら思い出されて来ます……。



 そんな1012F、出来ることなら頻繁に通って撮りたかったのですが、今年に入ってからの超多忙ゆえどうしようもなく……気が付いてみたら正月明けにちょこっと武州荒木周辺で撮ったきり、いつの間にか季節は切ない秋 (鬱)。そこで、山里の秋の静かな雰囲気の中で車齢40数年の歴史を漂わせ佇んでいる……という絵にしようと思いまして、スカイブルー1001Fの撮影ともども武州中川を選んでみました。但し、クハを先頭に山バックできれいに撮るには、ピーカンでは逆光につき不可。山が隠れない程度の明るい曇りという微妙な条件が必要となります。というわけで、武州中川へ向かう途中、空模様を眺めながらヒヤヒヤしていたのですが……天は我に見方せり! 全く文句のつけようもなく意図した通りの仕上がりとなりました! 偉大なる国鉄新性能電車の祖、秩父の山懐に抱かれて間もなく生涯を終えんとする……。何とも胸に迫ってくる情景ではありませんか! (*^^*) 
 今年度内からの車両置き換えが既に公式リリースされている秩父1000系だけに、カナリアイエロー1012Fが一体いつまで走るのかは予想もつきませんが、今後もなるべく、秩父路の風景とともにあるその姿を記録したいものだなぁ……と改めて強く思ったのでした。

中之島開業後の京阪 (2) 副標つき特急!

2008-11-26 15:47:03 | 都市民鉄 (近畿以西)


 京阪中之島線の開業と快速急行の新設に伴い、日中の特急は平均15分間隔となり、基本的に8000系 (30番台含む) のみで運用されることになったわけですが……出張撮り鉄の限られた時間のうちに8000系30番台がうまい具合にやって来てくれますと、「うぉぉ~超ラッキー!♪」という気分になって来ます (*^^*)。既に東福寺から枚方界隈に来る途中にすれ違っていましたので、少し待てば必ず来ることは明らか。そこで、念には念を入れて露出とピントを合わせて待ち構えていたのですが、いざ予想した時間通りに現れてくれる段になりますと、ファインダーの中で華麗に舞う副票つき8000系30番台の姿に見とれすぎてしまい、シャッターを切るタイミングが遅れてギリギリ・カツカツの構図になってしまうという……(→最近はプリントも店ではなく自宅のインクジェットで、画面周辺部をケラレる心配もないのでまぁ良いのですが ^^;)。もっとも、撮る側をしてそうさせてしまうのも、8000系30番台の魔力に近い魅力というものなのでしょう。



 いっぽう、撮影時点ではまだ2編成のみにとどまっていた8000系新塗装車もご登場!! 前回、9月末に約1時間森小路で待ち構えたときには新塗装が全く現れずガックリ……でしたので、30番台の次は新塗装という見事な展開は驚くばかり。本当に、ツイているときとアンラッキーなときの落差は激しいです、我ながら……(^^;;)。もちろん、今後はこの塗装オンリーになって行くことから、焦る必要は全くないのですが、見事に決まった京阪新塗装は、最近の私鉄電車の塗装としてはえち鉄に続く力作だと思いますので、一刻も早く撮ってみたいと強く期待していたという次第……(^^)。
 ちなみに、もうひとつの特急塗装といえば1900系ですが、淀の片隅でパンタを上げて通電し、ドアを開けて換気を行っているところを目にしました。来月のさよなら運転を控え、電装品の維持には引き続き余念がないようです。さよなら運転は仕事の都合上、遠路はるばる訪れるわけにも行かない予定ですので (TT)、何とか先頭車だけでも寝屋川車庫公開の目玉として保存されないものか……と思っています。

東急恩田通信・銀色一色の8609F編

2008-11-24 16:44:10 | 大手民鉄 (東急)


 去る11月15日に恩田の東急長津田工場をウォッチしてみたところ、かねてからテクノシステム内で地方私鉄向け (?) 譲渡改造を行っていた8609Fが工場側に出され、8609+8950+8509の3連で停車しているシーンが見られたわけですが、この日持っていたレンズは300mm望遠ズームにつき、恩田川遊歩道脇から撮るにも限界がありました (トリミングすればさほど破綻はありませんが……。→いや~レタッチソフトの進歩は、フィルム時代とは比較にならないほどトリミングを簡単かつ高画質にしました ^^)。
 そこで、9日ぶりに恩田ウォッチに出かけた今日は400mmズームを持参し、なかなか良い雰囲気で佇んでいる8609F・3連を撮ってみようと思っていたところ……何と!! デハ8509・8609ともども、正面の赤帯が剥がされ、銀色一色となっているではないですか!! というわけで、立ち位置をずらしてもう1枚! (↓)



 いやはや、8000系列のうち銀色一色といえば、従来は8000系のみだったわけで、8500系は何かしらの帯を巻いているというのが当たり前でしたが……さすが血統は血統。8500系の帯無しというのも実にシブいですね~(*^^*)。
 しかし、既にデハ8509は車番と社紋の位置の上にガムテープが貼られており、他にも細々とした改造作業が祝日であるにもかかわらず粛々と進んでいたこともあわせて考えてみますと、銀一色バージョンは束の間の夢か幻に終わるのでしょうか?! まぁ、今後も同じような譲渡改造が続けば何度でも見られる光景だと思いますが (^^;;)、とにかく過渡のレアシーンであることは間違いないわけで、いや~満足満足 (^^)。
 ちなみに、今日のウォッチを通じて、譲渡先について確信を得るに至りましたが、まずは正式発表or雑誌での甲種輸送計画公表を待つことにしましょう。
 今日はこの他、8621Fが入場していましたが、編成が5両単位で切られていたことから、恐らく検査入場と思われます。いっぽう、9日前は未だ出場線の中にいた8631Fが、22Kで営業運転に入っていました。