地味鉄庵

鉄道趣味の果てしなく深い森の中にひっそりと (?) 佇む庵のようなブログです。

JRC静岡地区の濃いぃ奴・211系6000番台

2016-07-31 22:39:00 | 国鉄型車両


 この週末からJRCにて御目見得した「JR東海&16私鉄・乗り鉄☆たびきっぷ」が結構スゴい……。たったの8,480円で、JR東海管内の在来線全線、ならびにJRCと接続する16の中小民鉄が週末の2日間乗り放題となり、特急料金さえ払えば新幹線も4回まで、そして在来線特急は何度でも利用できるという……。この切符を使って、東海道・中部エリアの私鉄を巡り歩くのも、はたまたJRCの意外と奥が深いオリジナル車両群を味わうのも、まさに思いのままといったところでしょうか?! そんな切符の通年販売を記念して、静岡地区のマニアックな車両である211系6000番台をアップしておきたいと思います (この車両はJRC発足後の車両ですが、ベースは国鉄末期の技術ですので、国鉄型車両とカテゴライズさせて頂きます)。



 周知の通り、JRCの発足後は近距離列車を頻発して「汽車型」ダイヤを「電車型」に転換するべく、猛然と211系5000番台を製造したものですが、その一部は一層コンパクトで機動的な運用を目指し、2連として登場しました。ただ、その2連をまさか2Mユニットにするわけにも行かず、下回りは213系と共通となっています。ただ3扉車であり、日常的に211系5000番台と混ぜて運用されることから、211系にカテゴライズして6000番台を割り振っているという次第。
 しかし、天下の東海道線にあっては、まさか2連で延々と走らせると客の怨嗟も募らざるを得ませんので、東海道線を2連で走る場合は三島~沼津間の小運転に限られ、基本的にはトイレがある313系と混結していることが殆どのようです。確かに、もしこんな浜松行きが実際にやって来たら、余りのドケチぶりに卒倒しそうです……(笑)。これはあくまで、増結車が沼津の車庫から出て来たシーンということで……。
 ちなみに、東海道線静岡地区の運用から113系が撤退し、313系3000番台がたまに来るほかはオールロングとなったことに、思わず天を仰いで悲嘆に暮れたものです (^^;)。しかし個人的には、その頃既に鈍行で静岡暗黒大陸を横断することはなくなり (スッカスカの「こだま」1・2号車最高♪)、いつの間にか「静岡地区って211系・313系の2・3連が入り乱れて混結しており、何かめっちゃ楽しい♪」と思うようになっておりました (^^;;)。これもまた、いつの間にか飼い慣らされてしまったということで……。

松屋鉄道模型ショウ2016極私的見物記

2016-07-29 13:55:00 | 模型素人物欲見聞記


【TOMYTEC】鉄コレ23弾、最強の人気車種は南海1201形?! (*^o^*)



【KATO】781系もHB-E300も、予約していないのですが良い感じ……。



【GM】新モーター開発で攻めの姿勢が目立ち、見物客も結構多し?!



【マイクロ】イベント限定スカサロ、クモヤサンドにしたいかも (笑)。

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 毎年夏に恒例となっている松屋銀座の鉄道模型ショウ、最近は銀座に外国人観光客が大挙して押しかけていることもあり、銀座の街におよそ似つかわしくないキモヲタ (私を含む) がこのイベントだけのために雲集して目立つということはなくなりましたが、今年も8月1日までの予定で開催されています。もっとも、メーカーが華を競う展示車両群は、既にネット上で速報されていますので、わざわざ見物しに行く理由はないのかも知れませんが、とりあえず個人的にはお世話になっている模型店でタダ券を頂けるのと、やはり実際に三次元で出来具合を眺めることでワクワク度も違ってくることから、昨日の夕方さっくりと訪ねてみました。
 各社それぞれの展示は、各社ごとの得意分野を反映していますので、ここで改めて詳論する必要もありませんが、会場を時計回りにウロウロしてみて、ざっとこんな印象を抱きました。
 【GM】もともと特定の大手民鉄に関しては極めて強いGM、動力がアレでしたので個人的にはイマイチでしたが、多様な新車種にコアレスモーターを次々と搭載されたら、物欲が止まらないではないか……(滝汗)。というわけで、これまでと比べて熱心に眺めているヲタの皆様が増えたような気がします。個人的にも、模型映えする新型車両をゲットしてみたい熱がムラムラと……。GMには頑張って欲しいです。
 【KATO】安定のKATO、全く隙のない造形で、予約していないブツでも物欲が加速してしまいかなりヤバいです。JREのハイブリッドDCなんて興味ないのに、「青池」の美しい仕上がりを見ていると、「模型からある車種に興味を持ってしまう」などという倒錯した嗜好になりそうでコワイ (^^;)。あと、「急行音戸」をナマで見て、全く見たことも乗ったこともないのに (生まれてない)、真剣に購入を考えざるを得ません (滝汗)。
 【TOMYTEC】鉄コレ23弾の試作品を中心にズラリと各種御目見得していましたが、南海1201はかなりヤバいなこりゃ……!! 中坊の頃、遠路はるばるこれに乗りに行った者としては待ち遠しい限り。そのことは東武7820も同様ですが、ベンチレータが屋根と一体らしいのは少々残念。注目のHOナローもゴトゴト走っていましたが、これはHOナローのジオラマと一緒に楽しむものであるように思いますので、とりあえずパスですかねぇ~。1両で完結する電車のHO鉄コレなんてものが出て来ればパブロフの犬状態で欲しいのですが (一時期、名鉄510や琴電3000がHOプラで出て来ましたが、これの続きって出ないのでしょうか?)。TOMIXの方は、近鉄ビスタカー30000系の更新車がなかなか良い感じ♪ 高岡キハ47、JRW超限定販売というのは止めて欲しいです……。
 【マイクロ】京成3500系原型車が鉄コレでカブったと思ったら、四国キハ54でも鉄コレとカブり、何だかいろいろと出すタイミングの間が悪いな……という印象。それに、上田「まるまどりーむ」や豊鉄1800といった東急7200系譲渡車にしても、だいぶ前に鉄コレから出ているはず。どのような企画会議をしているのか良く分からん……。満鉄・中国型車両を、他の新興中国メーカーよりも安定の品質で各種供給してくれれば、思わず爆買いしてしまいたいのですが。撫順とかCRH2とか……「特急あじあ」の他にも欲しいユーザーがここに約1名いるのです。でもやっぱ売れねーか……。
 モデモとDDFは省略 (^^;)。でもDDFの箱根登山レイアウトは眺めていて面白かったです。


 *GM名鉄3150系……新色でグッと引き締まった表情になったこの車両、GM新モーター搭載ということで、かなり欲しかったりします。



 *GM東武アーパー線60000系……何故50000系列もこのデザインにしなかったの?と思う一品。野田線の今昔車両をいろいろ揃えたい中で、これも結構そそられます。



 *鉄コレHOナロー……欲しい方は絶対に欲しいのでしょうけど、私はナロー電車が出て欲しい。



 *鉄コレ小田急1800系と関鉄キハ310……小田急1800は9弾と全く同じというわけではなく、ライトのレンズパーツ化や正面の作り分けという細かい芸当が。秩父800系、とくにチョコバナナ塗装バージョンもいずれ是非宜しく! 関鉄は、何となく側面窓がコレジャナイ感が。まぁ買うに決まっているのですが (^^;



 *鉄コレ伊豆急8000系と東武7820系……伊豆急は、相変わらずの鉄コレ東急8000系浮き屋根を踏襲しているのが残念 (-_-;)。東武は南海と並び、23弾の人気殺到車種となることは間違いないのでしょう。静鉄100形もなかなか良い感じの仕上がりでしたが、熊電ともども不人気車種となるであろうことは哀れなり。中古市場で安く出回るヤツをゲットしてフリーランス化しようと企んでいます。



 *TOMIXのJRHキハ183と近鉄ビスタカー30000系現行バージョン……まぁここらへんは安定の王道車種と言えそうです。キハ183、この塗装の時代には乗ったことがないので、当面触手が動かないのですが、他の北海道車と並べてみたかったりするのも確かです。近鉄は発表と同時に予約済み (^^



 *マイクロ京成3500の未更新なんて、点灯希望者以外誰が買うのかと……。更新車は結構欲しかったりしますが、これも鉄コレ化の可能性があると思うと、安さとN化の手間省略を天秤にかけ、迷わずにはいられません。



 *マイクロ京阪1000系……新塗装は何となく欲しいのですが、過去のマイクロ京阪車と比べて恐ろしく値上がりしたことはやり切れない気分です……。

中国国鉄2016年6月時刻表を眺める

2016-07-28 12:00:00 | 中国の鉄道


 中国国鉄では去る5月、だいたい年に一度のダイヤ大改正が実施され、その全貌を収めた時刻表 (中国鉄道出版社刊) が去る6月に発行されました。しかし最近の私はすっかり中国とはご無沙汰で、先月ハノイで4年ぶりにCNR客車を眺めた (しかも前回もハノイ ^^;) という体たらくですので、この時刻表をようやく今週に入って神保町の中国書専門店にてゲットした次第です。
 そこで早速、帰宅時の半蔵門~田都車内でパラパラめくってみたところ、とにかく高速鉄道網で傾きかけた経済を何が何でももたせてやる!という政策のもと、高速列車 (G字頭)・城際動車 (C字頭)・動車 (D字頭) がさらに激増しており、もうさっぱりワケが分かりません (笑)。北朝鮮国境の丹東や延辺にも高速鉄道網が延びており、需要あるのかよ……とも思いますが、採算がとれるかどうかはさておき (北京~上海間の京滬高速鉄道が黒字化したのは、所謂超ゴールデンルートである以上当然でしょう)、それなりに客はいるのは確かなのでしょう。そもそも高速鉄道にしても他の物価と比べて安いですし (※)、中国の場合は僅かでも雨が降ればヒコーキが超ガタガタになり、空港で8~9時間待ちなどという終わってる事態もザラですので、最初から10~12時間かかっても比較的正確なCNRが選択されるという傾向があるように思われます。というわけで、パクリ問題やら何やらいろいろありますが、もうしばらくは高速鉄道網が爆増するという珍現象が続くことでしょう。
 (※……中国はもとよりアジア諸国から日本に来た人々が一律にビビッて参ってしまうのは、日本では他の物価と比べて公共交通運賃がクソ高い点です。そういえば、最近の日本の若者が他国と比べて余り旅行しないといわれるのも、周遊券の消滅や18きっぷの使えなさ度合いの著しい上昇、すなわち乗換ばっかりだったり、ムーンライト指定券をゲット出来なかったりといった要因による安い移動手段の喪失という問題が大きいでしょう。若者が旅行しない理由を「イマドキの若い者はヤル気がない」と切って捨てる爺婆がいるとしたら、そいつらが「失われた20年」の間に若者を搾取して無策なままイイ思いをしてきた張本人であると断言します)。



 しかし、中国に関する頭の中のイメージが20世紀の社会主義計画経済臭い世界で止まっている私にとって、動車がどうしたという話は割とどうでも良いですね……。むしろ減る一方の鈍行列車や非空調列車がどの程度踏みとどまっているのかという点が最大の関心事ですし、あるいはどのようにマニアックな区間を走る列車が設定されているかという点にも興味があります。
 この点、最も脳内がクラクラしたのは、まさに「この世の果て」への帰らざる旅に出るかのような列車の出現です♪ 北京南~上海虹橋間の「G1」(差し詰め「のぞみ1号」のような列車)を皮切りに、110頁にわたって全ての列車の一覧表が延々と続く中、その末尾に来る7583レがそれ! 青海省の西寧から、青海省西部の馬海まで、青蔵線(青海チベット線)と敦格線(敦煌ゴルムド線)部分開業区間を走るこの列車は、現時点では毎週1本のみの慣らし運転兼駅員交替用列車として運転されているようですが (上りの西寧行きが載っていませんが、運転されていることは間違いないはず)、そもそも敦煌~ゴルムドというルート自体、所謂シルクロードとチベットを結んで旅行しようという物好きなバックパッカーを除けば殆ど知られていないルートであり、途中駅の大柴旦(大ツァイダム)や魚卡(ユィカー)といったところは、本当に寂れ果てた西部劇の街のようなところです……。え?何でそんなことを知っているのかって?……いや~昔、非鉄な大学生だった頃、二度も貧乏パッカーとして敦煌~ゴルムド間のバス (約520kmを20時間くらいかけて走る) に乗ったので、このあたりの岩石砂漠尽くしな景色は良く覚えているのです (乗っていたバスが砂嵐に巻かれて死にかけ、遺書を書き始めたら辛うじて嵐が止んだという経験も……笑)。
 こんな最高に荒涼としたところに鉄道を敷こうということは、新疆とチベットを結ぶという軍事目的以外の何物でもなく、およそ採算などは度外視なのでしょう。そういえばこのへん (海西モンゴル族自治州) は、日本にも照準を合わせているであろう中・長距離弾道ミサイルの基地がいっぱいあるはずで、以前青蔵線の主要駅である徳令哈 (デリンハ) が近づくと,列車員のネーチャンがしつこくカーテンを閉めに来て「早く寝ろ」と急かされたのを覚えています (笑)。というわけで、そしてそのうち、あくまで軍事第一で、馬海~敦煌間と、馬海~ホータン間が開通するに違いありません……。まぁ当時も、軍事基地が直接見えないところを通る道路を、外国人が旅行証申請のうえ (切符を買う窓口で見せろといわれるだけでしたので、バスターミナルから出て来たバスをつかまえれば許可証なしでもOKでした。笑) 路線バスに乗って移動することは出来ましたので、今かりにパッカー外国人の乗車を認めるとしたら、それこそシルクロード周遊に便利な列車・区間になるでしょうが、2008・2009年以降の政情不安により、もうこの一帯は外国人がのんびりと旅行できる場所ではなくなったように思います (要するに公安がやかましくなった)。
 というわけで、馬海行きを運行する青蔵鉄路公司つながりで、今から10年前、開業直後のラサ駅にて撮影した東風8BとNJ2形の3重連の未アップ画像を……。NJ2はダークグリーンになって久しいですし、東風8Bなんて未だに青蔵線の標高5000m区間を走ってるのか?と思うにつけ、何でも貴重な記録になって行くという典型例でしょうか。今やこの駅も独立運動対策などで安易に撮り鉄できないでしょうし。

 それはさておき、時刻表をパラパラめくっていて見つけた、「こんな新設列車、誰が全区間乗るんねん……」という列車をピックアップ (笑)。
 (1) 佳木斯(ジャムス)~成都 K545~548。
 (2) 海拉爾(ハイラル)~成都 K995~998。
 (3) 斉斉哈爾(チチハル)~ウルムチ南 K1081~K1084。
 ……何故か東北がらみで濃いぃ列車が増えつつあるような気が。特に (3) などは67時間半以上を要し、CNR最長所要時間列車となりましたし、歴史にもしもがあり得るとすれば、満洲国~中華民国~東トルキスタン共和国間の三国国際列車ではないですか。(→元々長春~ウルムチ南間の特快もあるものの、もっと距離が延びた新列車出現。……こんなこと書くと「糞青(=憤怒青年)」からの猛烈なハッカー攻撃が来て、このブログがモロに消滅するかも w)

静岡鉄道A3000形を初めて撮る

2016-07-27 12:00:00 | 地方民鉄 (東海道)


 駿河国にタメを張り続けている遠江国の交通を担う遠州鉄道では、静鉄1000形が登場した後も釣掛を造り続けていたというのは何とも興味深いところですが、それは裏を返せば、釣掛も高性能であればカルダン駆動と比べてそう見劣りするものではなく、音は凄まじいものの保守は経験に照らして分かりやすいという長所があったということなのでしょう。しかし、そんな1970年代後半の作品である遠鉄30形後期車、あるいは静鉄1000形も、いつの間にか約40年選手となり……遠鉄ではVVVFの2000系への置き換えが一足早く進み (やはり釣掛だけに早めに置き換えに着手したのでしょうか?)、静鉄でもついに1000形を置き換えるA3000形が登場……! 今のところは青い1編成のみが、量産先行車として日々静岡と清水の間を往復しています。



 そんな静鉄A3000形、詳論するまでもなく「走るんです」ボディであるわけですが、個人的には東急新7000系は決してキライではなく、むしろ、かつて東急7200系をベースに静鉄1000形が造られた歴史を改めてなぞり返していることを非常に興味深く思うのみです。と申しますか、新潟トランシス製の軽快気動車と同じく、この規格のボディを安くカスタム製造できるようになり、加えて車両置き換えスキームにおいて上下分離方式を積極的に推進すれば、車両の老朽化に悩む地方民鉄にとって朗報で、目指すべき地方公共交通の活性化にも資すると思います。勿論、ボロ大好き派にとっては打撃ですが……(^^; でも鉄道が各地で出来るだけ多く残ってくれることを望みますので、文句は言えない)。
 というわけで、浜松に寄った後は静岡にも久しぶりに寄り、線路脇でサクっと待ち構えてみたところ……をを~さすが目玉編成! 週末もバッチリ運用に入っていました♪ (週末に必ず来るわけではないことをお断りしておきます。しかし、デビュー後しばらく経っているというのに、未だに来ればケータイで撮る人も少なくない人気車両のようですので、なるべく週末には終日運用に入れているのかも知れません。勿論、来なくても責任は負いません……汗) 何とも見映えのする車両ではあります……。

第七ジャカルタ炎鉄録 (31) メトロ05系

2016-07-26 12:00:00 | インドネシアの鉄道


来月のジャカルタ遠征が迫る中、昨年撮影した客車列車と205系の画像を中心にアップしそびれた状態であるのは大変遺憾です (滝汗)。それでも、何とか頑張って残りの膨大な (^^;) 画像の中からピックアップ・・・ということで、メトロ05系です。メトロ05系は、一時の正面銀枠・黒枠入り乱れた時代が収束し、昨年8月の段階ではほぼ「黒枠+側面ラッピング賑やか仕様」で統一されていました。



 ただ、まぁ正直、私は東西線ユーザー度が限りなく低く、しかも「05系は未だに最新型電車」と思っている小田急江ノ島賎民ですので (^^;)、ラッピングベタベタな05系は正直ハズレですね (滝汗)。むしろ、パンタ付きの車両に乗って四象限チョッパの微妙すぎるサウンドを楽しむのが関の山、といったところでしょうか。それでも、1枚目のKCJステッカー無し05_110Fはなかなか良かったです♪ そして今や、アルミ車のラッピングは退潮傾向ということで、今度の遠征では美しい姿を取り戻した05系を撮るのも楽しみにしています。