地味鉄庵

鉄道趣味の果てしなく深い森の中にひっそりと (?) 佇む庵のようなブログです。

215系・東海道線ライナー終焉

2021-03-12 12:00:00 | JR発足後の車両


 小田原駅で僅かな時間のみ2編成が並びました。



 貨物線からウネウネと転線するシーン。



 小田原駅の熱海方引上線から出て来るシーン。



 貨物線を快走!

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 周知の通り、明日のJRダイヤ改正から、東海道線東京口の通勤ライナーはE257系の特急湘南となり、最混雑時間帯に集中的に用いられてきた215系は運用を離脱することになりました。既に、215系が土曜休日に細々と用いられてきたホリデー快速ビューやまなしは、疫病問題の中でいつのまにか消滅しており、本日限りで完全に失職する215系の今後の用途については全く明らかになっていません。先般発売された時刻表にも、215系使用の臨時列車の記載はなく……。したがって、215系は本日限りで休車・廃車回送となる可能性もあります。
 約30年前、バブリーな雰囲気が残る中で、快速アクティー用として華々しく登場しながらも、混雑には自ずと対応出来ず、湘南新宿ラインに転用されても短期間で終わり、215系の車生の大部分は1日1往復のライナー運用と、それに伴う回送で走るのみで、加えてホリ快として細々と……という程度であったかと思います。それは、堂々とした巨体を持て余す、哀しい巨竜のようでもあり、215系にとっては不本意なものであったかも知れませんが、とにかくも一つの時代を象徴する存在であったかと思います。長年の活躍お疲れ様でした。

湘南ライナー廃止予告と215系の今後

2020-11-16 20:59:00 | JR発足後の車両


 先日JREの大本営発表として、来春のダイヤ改正で185系が定期運用から撤退し、湘南ライナーも廃止とし、朝夕のライナー的な特急としてE257系の「湘南」が走る旨発表されましたが、終始東海道線東京口の主であり続けた185系の勇退は、これはこれで特筆されるべき出来事と言えましょう。いっぽう、湘南ライナーも全て座席指定・スワロー方式の特急となるということは、215系の定期列車からの撤退を意味しているわけで、「快速アクティー」や湘南新宿ライン発足当初の横須賀行き普通列車といった日中の運用を失って以来、基本的に朝夕のライナーと「ホリ快ビューやまなし」で細々と走るのみであった215系の今後に否応なく注目せざるを得ないでしょう。



 しかし考えれば考えるほど、215系の先行きには暗雲しか漂っていないのも事実です。そもそも感染症を防ぐことが大前提の世の中となった中、「アクティー」運用のために座席定員を何が何でも増やすべく装備されたシートピッチ激狭なボックスシートでは、最早完全に時代遅れとなってしまった感がありますし(最近東武6050系の区間急行に乗っても、バ○ア軍団の大声の会話に危ういものを感じてしまった……)、何と言っても二階建て部分では窓が開きません。出退勤のビジネスパーソンを運ぶため会話極小と思われる湘南ライナーであっても、この車両を使い続けて「密」になるのはどうかと思いますので、来春に定期運用から外れたのち、215系を別の路線の定期列車として使い続けることに対する社会的コンセンサスは果たして形成されるのでしょうか?
 もっとも個人的には、相鉄〜東京直通列車をつくり、215系を登用して頂けるのであれば、まずそういった懸念はないものと愚考していますが……(^^;
 あるいは……う〜む、一体何処に使ったものか。ホリ快ビューやまなしは、塩山・勝沼あたりから東では確実に混み合いますし……(帰りの場合。時間帯的に言って行楽に実は不便な往路は乗ったことないので分かりません ^^;)。
 巷では、117系「銀河」と同じく寝台電車に改造する私案などもあり、それはそれで面白いとは思いますが、JREが今さらVVVFではない車両に金をかけるだろうかという疑問もあり、楽観は出来ないでしょう。結局、中途半端に終わった車両の常として、廃車となる可能性が高いような……。とりあえず、そんなタイミングを狙ってN模型が出るとしたら欲しいですね。

埼京線E233系の特急大崎行きを撮る

2020-06-01 16:59:00 | JR発足後の車両


 去る5月末の週末に突貫工事で行われていたJR渋谷駅の山手線ホーム・埼京湘南新宿ホーム並行化工事、無事終了したようで何よりです。いやはや本当に、渋谷にしても横浜にしても、東急が美味しい場所を譲って地下に潜ってしまい、その後に東急キラーなJRホームが出来る構図となったのは、果たしてどれだけ歴史の偶然なのか……と (笑)。小田急江ノ島賎民から見ますと、小田急の快速急行が混み混みで、地底深くの下北沢から乗るのは嫌気がさす時間帯などは、渋谷から相鉄直通に乗るというのも十分にありかも、と思っています。



 というわけで、工事中の大崎行きを撮りに行った際の収穫ですが、E233系についてはショボいLEDの編成が来ましたので、正直……泣きました (笑)。辛うじて「崎」であることが分かりますが、下手をすればこれでは大宮行きと余り変わらないのではないかと……(^^;)。まあ、従来りんかい線内では間違っても「特急大崎」などという表示は出なかったはずですので、大規模工事に伴うレアな表示という歴史的なシーンを撮ることが出来ただけでも御の字かも知れません。
 さて次の相鉄線内のビッグイベントは、ついに相鉄・東急新横浜線が連結され、訓練運転としてF系統・目黒線系統の様々な形式がやって来るときでしょうか。西武と東武が相鉄まで来るとは余り想像できないのですが、もし本当に来てE233と並ぶなどということになれば、これぞ相互直通運転が創り出すマニアックな奇跡ということが言えるでしょう。

東武周遊2020春 (5) 253系1000番台

2020-05-03 06:00:00 | JR発足後の車両


 何と早いもので、今年は253系が登場してから29年なのだそうですが、東武直通用に改造された1000番台は、もともと2002年のワールドカップ対応で205系の機器 (5000番台に改造した際の余剰品) を流用して増備された200番台であり、しかも東武直通にあたりVVVFに改造されましたので、長電に行った車両と比べれば全然異なる電車といっても過言ではない (?) 存在なのかも知れません。そんな253系1000番台、日光線を久しぶりに訪れた際には、何と臨時も含めて立て続けにやって来ました。予備車なしのこの賑わい……! 僅か1ヶ月半以内の話であるというのに、隔世の感があるとしか言いようがありません……。



 そんな253系1000番台……もともと253系自体がデザイン的にあまり好きな車両ではなく、改造後の非貫通顔もやっつけ感を否定できませんので、これまでは特に関心も持たずにおりました。ところが最近は心境の変化とやらで、目の前に来る列車はどんな車種でもなるべく撮っておいた方が良いと思うようになり、今回こうして撮った次第です。
 N模型は、確かまだ完成品がリリースされていないのでしたっけ?(ネット上では200番台からの改造を見かけるのみです) とはいえ、KATOラウンドハウスやマイクロから出た485系も未だ持っておらず、今後もし正式に出るとしても、こういった先代を差し置いて物欲が炸裂しますかどうか……?
 もっとも、乗る分にはまぁ悪くない車両だと思います。どうせ「日光」は、繁忙期の週末や連休でなければ大方空いていますし、シートピッチも1,100mmと広く、快適です。もっとも、シートピッチ拡大の結果、多くの席で窓割りと椅子の位置関係が宜しくないのはトホホでありまして、グリーン車を改造したクハ253に乗るのがベストなのかも知れません。

鎌倉街道徒歩鉄録 (6) 埼京線E233系

2020-04-01 02:00:00 | JR発足後の車両


 相鉄ゆめが丘駅の西400mほどの所を通る鎌倉街道上道を、さらに高崎へ向けて北上しますと、やがて瀬谷駅の西で相鉄本線をくぐります。その相鉄には、昨年11月末から埼京線E233系が仲間入りしていますので、鎌倉街道上道と出会う車両ファミリーの一員として、別の機会に瀬谷駅と二俣川駅(二俣川は中道が通っていたそうですが、上道ほどルートが判然としない)にて撮影してみました。まだイマイチ、埼京線が来ると唐突感がありますが……。



 ちなみに、鎌倉街道上道はこの後、川越線の武蔵高萩駅の西を通るのですが、そこには埼京E233系は来ません。というわけで、川越所属のE233系は、相鉄に直通することではじめて鎌倉街道上道とも接したことになります。
 なお、このあと鎌倉街道上道は、かつての原町田駅の近く(町田天満宮の目の前)で横浜線E233と出会いますが、うまく撮れる場所ではないため画像は省略します (笑)。
 埼京線E233といえば、相鉄対応バージョンのN模型がKATOから出ることになりましたが、既に中古で相鉄対応前のバージョンをゲットしてしまいました。まいっか……(^^;