ネパール唯一の鉄道であるジャナクプル鉄道を空振り訪問してから早いもので40日以上が過ぎてしまいましたが (あっという間過ぎ……汗)、とにかく瀕死の状態の線路と留置 (放置?) 車両でありながらも何故か営業が続いているという光景から受けた強烈な印象は今でも鮮明です。
そんなジャナクプル鉄道、何と訪れた早々に大きな変化が待ち構えているとは! 先日発売となったRJ誌の海外鉄道事情コーナーを立ち読みしていたところ (RP誌を除き、鉄道雑誌は滅多に買わないもので……^^;)、インド政府がネパールに対する援助の一環・国境を挟んだ交通の改善策として、ジャナクプル鉄道の改軌を進めるようです (762mmナローが一気に1676mm広軌に……汗)。
というわけで、営業運転を一時休止のうえ改軌工事が始まれば、インド側のジャイナガルとジャナクプルの間はそう大した距離ではないことから、工事は恐らくあっという間に終了し、インド国鉄のそれなりに頑丈な車両が盛んに往来するようになることでしょう……。しかもジャナクプルはヒンドゥー教の聖地ですので、祭礼の際にはインド各地から直通列車が走ることになるのでしょうか。さらに、カトマンズからタライ平原に抜ける短絡ハイウェイが現在日本の援助で建設中であり、恐らく2~3年内に完成するようですので (『地球の歩き方』のJICA広告)、将来的にはジャナクプルがインドとカトマンズを結ぶ交通の要衝として一大発展を遂げる可能性もあります。その裏には、現在ネパール左派系政権への接近を図り、青海チベット鉄道のカトマンズ延伸を目指す中国の動きも恐らくあると思われ、何とかインドが中国を牽制しネパールの歓心を買おうとしているのでしょう。かなりキナ臭い雰囲気もありますが、何はともあれ改軌後にこの駅構内がどう変貌することになるのでしょうか。早く見てみたいような、残念なような……。