地味鉄庵

鉄道趣味の果てしなく深い森の中にひっそりと (?) 佇む庵のようなブログです。

東武周遊2020春 (7) 20400系

2020-05-22 22:00:00 | 大手民鉄 (東武)


 来月の東武ダイヤ改正では、20400系改造の進展に伴い、南栗橋〜東武宇都宮間の30分間隔直通運転が謳われていますが、これはすなわち日中の南栗橋〜新栃木間における6050系の1時間間隔運転が終了することを意味するわけで、今後6050系が南栗橋まで顔を出すのは、朝夕の急行運用が専らになるのでしょうか。そして最近は、新栃木以北や鬼怒川線における20400系の訓練運転も行われているそうで、実は新栃木以北においてもダイヤ改正以後相当6050系の運用が減ってしまうのかも知れません。これも時代の流れというものでしょう。



 というわけで、南栗橋以北における主力の座を完全に手にすることになった20400系……もともと20000系列が24本あり、その大部分の先頭車は離脱後も解体されないまま20400系へと改造されつつあるわけで、日光・宇都宮・鬼怒川線の運用を悉く置き換えるのは所要数という点でいとも簡単ということなのでしょう。そして、新型肺炎問題以前においても最近は、GWなど余程のことがない限り6050系の4連でも十分間に合っていたわけで、20400系化で多少着席定員が減るきらいはあるとはいえ、十分快適な20000系の車内インテリアがあれば、節約路線な普通・急行利用者にとっても、20400系は必要十分な車両といえそうです。トイレはないため、南栗橋で乗り換える際、または日光などで乗る際には、必ず用を足す時間を確保した方が良さそうですが……(笑)。
 何はともあれ20400系は、インパクトのあるカラーリングと、ローカル線撮りで一番撮りやすい (?) 4連という適度なボリュームで、今後の日光線系統を快走することでしょう。
 ちなみに、20400系の鉄コレを買ったものの、まだN化していないのを思い出しました……(こればっか ^^;)。

東武周遊2020春 (6) 紫スペーシア

2020-05-21 22:28:00 | 大手民鉄 (東武)


 一都三県の緊急事態宣言解除は、神奈川県が足を引っ張って一番最後になりそうな気配で、神奈川県民としては埼玉・千葉県民の皆様に申し訳ない気分ですが、あと少しの辛抱でまずは県内の移動と都内との往復なら電車利用もお構いなし、そのうえで様子を見て他県への移動もお構いなし、という判断になることに期待します。
 公共交通機関を利用した県境越えの移動が、マスク着用を前提として自粛せずとも可ということになれば、次第に旅行需要もましになって行くことでしょう。その結果、ヲタの哀しみを誘う大幅減便も終わるわけで……。いろいろな要因で吹き飛んでしまった鉄道利用需要が盛り返すには相当の曲折が予想されますが、ヲタのはしくれとしては鉄道会社を応援したい気持ちでいっぱいです。



 というわけで、去る3月に東武本線系を訪れた際の画像のつづき……紫スペーシアです。
 東武は最近の首都圏鉄道会社における優等列車減便の嵐にもかかわらず、土曜休日も含めてそれなりに特急を走らせていた方ですが、一つの要因はJR・野岩・会津といった他車との直通運転をやっており、もう一つの要因は料金不要列車を至るところで乗換の嵐としており、緊急事態宣言下でも非観光客の長距離移動に便益を提供しなければならなかったためでしょう。もしかすると、日光線の快速・区間快速、あるいは伊勢崎線の長距離準急あらため急行・区間急行が今でも残っているとすれば、「日光・きぬがわ」と「リバティ南会津」を除く全ての特急が運休になっていた可能性もあったのではないかと思います。
 ともあれ、辛うじて残っている日光線特急の大部分は、現状ではリバティ500系の運用が占めているわけで、スペーシア100系の運用は寥々としたものです。これが来月以後、次第に元通りになって行くことを期待しつつ、紫スペーシアの画像をアップしておきます。現行のスペーシア色では、日光詣金色に次いで、この紫が個人的にはお気に入りです。TOMIXでこの紫帯、買っておけばよかった……いずれ再生産されることに期待します (^^;

 それはさておき、東武が次第に平常時の姿を取り戻して行く……ということは、長らく延び延びとなっていた鉄コレ7820形茶色の販売も、そろそろ具体的方法が示されることになるでしょう。集近閉を避けながら、果たしてヲタの群れを上手くさばいて頒布成功に至るでしょうか? これ、欲しいです……。                                   

東武周遊2020春 (4) 日光詣スペーシア

2020-05-02 02:00:00 | 大手民鉄 (東武)


 今年のGWはガマン・ウィークなどと呼ばれる有様となっており、小田急は連休や5月9・10日の特急全面運休を決めてしまいましたが、東武の場合は全線を直通する速い列車は特急しかないため、観光地へ向かう不要不急列車であるとは言っても部分運休にとどまっています。しかし日光線の場合、残されている列車の大部分は、短編成化が可能なリバティであり、通常の観光利用がありうる時間帯に走る浅草発下りのスペーシアは、8時発のきぬ107号と11時30分発のきぬ119号しかありません……。これに加えて、JR直通のスペーシアきぬがわ3号が残されていますが、ともあれこれは東武特急史における一大難局であることは間違いないでしょう……。



 そんな状況ではありますが、せめてネット上においては、こんな感じで黄金色の日光詣スペーシアの画像を貼ることで、再びスペーシアがジャンジャン行き交う連休の賑わいが戻って来ることを祈念したいと思います。
 それはさておき、いくらリバティが鮮烈な印象を放っていようとも、やはり6両固定編成の存在感と、個室もある特別感、そして丸みのある先頭に象徴されるような優美な高級感という点では、未だにスペーシアの方が上でしょうか。しかし、そんなスペーシアも、何と今年で登場30周年になってしまったとは……。どうりで最近は、一般席のショボさが感じられるようになってきたわけです。ここに来て、東武とタメを張る (?) 西の長距離民鉄である近鉄において「ひのとり」という圧倒的に強いキャラが現れた以上、もしかすると東武もスペーシアの後継を考えているのかも知れませんが、昨今の問題ゆえに収入激減に直面した東武としては、特急に関する長期計画の変更を強いられる可能性も高いと思われます。
 ゆえに、黄金色の日光詣スペーシアも、今後しばらく日光線で活躍を続けることでしょう。あるいは、既に足回りが相当古くい一部の「りょうもう」200系の置き換え用に、100系が動員される可能性は……さすがに妄想でしょうか (個室を一般室に改造しなければなりませんし)。悪しからず……w

東武周遊2020春 (2) 日光線350系特急

2020-04-27 15:54:00 | 大手民鉄 (東武)


 東武では周知の通り、来たる6月のダイヤ改正を機に、特急しもつけを廃止することになっています。さらに今後、500系の増備やスペーシアのやりくり次第、あるいは客の動向如何で、特急きりふりについても何らかのテコ入れが可能となることでしょう。そこで、果たして350系が6月以降も生き残るのかをめぐって、一部の東武ヲタの間で懸念が広まったのは否めないところでしょう。
 しかしここにきて、武×漢肺炎の蔓延に伴う減便の嵐が東武にも吹き荒れ、去る25日以後、しもつけときりふりは無期限で運休となっています。かくして、350系はこのまま、さよなら行事を一切行わずに廃車となる可能性も……。



 先月の連休には、一応念には念を入れて人混みを避けつつ、東武本線系統を久しぶりに探訪し、その際にはきりふりとしもつけも撮影していたのですが、まさか1ヶ月少々後にはこのような形で350系が幕切れを迎える可能性が高まるとは、予想だにしなかったのも確かです。
 目の前にやって来る車両は全て一期一会の偶然の産物で、1週間後・1ヶ月後・1年後に同じように来るとは限らないのだから、必ず逃さずシャッターを切っておかなければならない、というのは海外鉄の基本中の基本です。まさか国内鉄でも、同じような覚悟をしなければならない時代が来ようとは……。
 350系そのものにつきましては、リクライニングしないのは正直ビミョーなところもありますが、一応適切な角度のシートで座り心地は悪くなく、8000系と同様の静穏でどっしりとした走りは、さすが昭和の名車という趣があります。りょうもう、そして日光線特急と、長年の活躍お疲れ様でした……。

東武周遊2020春 (1) 日光線の10030系

2020-04-15 20:36:00 | 大手民鉄 (東武)


 東武では70000系列の新造に伴う車両の転配が次第に進み、20400系列が続々と日光・宇都宮線でデビューしつつある今日この頃ですが、これに伴い6050系が今後ますます減ると思われるほか、ただでさえ半直や館林地区の列車体系再編により余り気味な10000系列が、今後ますます余ることが明らかです。そこで、10000系列がワンマン化により亀戸・大師線や館林地区ローカルに転じることが予想されますが、最近のネット情報を見ていると、実際にその動きがあるとか……。最近の東武というと、70090系や北斗星色DE10といった華やかな話題に視線が向きがちですが、このように地味でも本質的な変化にこそ着目せずにはいられません。



 そこで、まだ武×漢肺炎問題が今ほど深刻ではなかった3月に、なるべく「密」を避けるべく空いている列車を選びつつ、久しぶりに東武本線系を撮り鉄周遊して参りました。最近はツイッターも同時並行でやっているため、大変恐縮ながら本家ブログの更新頻度が低下気味で、しかも他の連載ネタも全然終わらない状況で、果たして全車種を掲載するには何時になるかさっぱり分かりませんが (汗)、備忘録としてアップして参りたいと思います。
 というわけで、一発目は日光線内・南栗橋〜新栃木ローカルに入る10030系です。周知の通り、最近のこの区間の料金不要列車は、6050系とロングシート車が完全に入り乱れ、しかも最近は20400系列も参入しているため、駅の時刻表には2・3・4扉車の違いが示されるというカオスぶりですが、裏を返して言えばそれぞれの車種を極めて狙いやすい状況であると言えます。そこで、一昔前であれば練習電に過ぎなかった10030であっても、いつまで新栃木ローカルの常連として走り続けるか分からない以上、駅掲示の時刻表で「うむ、次は10030か」と気合を入れて撮影した次第です。
 できれば、ブツ2×2編成を、ド順光で撮りたいですが……。