地味鉄庵

鉄道趣味の果てしなく深い森の中にひっそりと (?) 佇む庵のようなブログです。

関鉄常総線の旧型DCを眺める (16年11月)

2017-02-02 12:00:00 | 地方民鉄 (関鉄系)


 烏山線のキハ40が消えるということは、冷静に考えてみれば関東のJREから国鉄型DCが消えるということであり、しかも最近関鉄キハ101・102は正式に廃車となって某所に引き取られたということで、残る関東の国鉄型DCはひたちなかにキハ205が残るのみとなります (水島臨海のキハ20は間もなく完全引退するとか……)。そして小湊鐵道キハ200といすみ鉄道のキハ52・58、関鉄キハ310・キハ0・竜ヶ崎線キハ532を加えたものが、関東最後の「昭和な現役ディーゼルカー」の陣容ということになりましょう。既に平成も29年。やむを得ない時間の流れでしょうか……。



 というわけで、東京からTXに乗ってひとっ飛びな常総線に、最早朝ラッシュ時専用となった観はありますが、まとまった数でキハ310・キハ0が現存しているのはいよいよ貴重なことだと思われます。そして、キハ101・102が水海道から姿を消した後も、物置代わりとして放置され続けているキハ301……。TX開業による運用数激減の頃からずっと放置されているキハ301が再起することは最早有り得ないでしょうが (TX開業前日、最後の力走をする姿はこちら)、今や「その気になれば車庫のメインステージに引っ張り出すことが可能な」キハ30として大きな価値を持っているように思われます。水島臨海で現役な1両と、美濃太田で放置されている1両、大多喜で動態復活待ちの1両を除けば、横川・足尾・鍛冶屋線 (市原&鍛冶屋) の保存車 (そして関鉄キハ101・102) のいずれも本線とは切れたところにありますので……。まぁ、最早この位置から動くとは思えないのも確かですが。あとは会津鉄道・芦ノ牧温泉のAT-301と、鉄道総研の湘南色か……。本当に減ったものです。

少数派になりつつある関鉄KaNaC色

2016-11-21 12:00:00 | 地方民鉄 (関鉄系)


 去る3日に久しぶりに撮り鉄した関東鉄道、最近の度重なるキハ5000の増備により、日中は基本的にキハ2100~2400、及びキハ5000といった新系列DCで運用されるようになりましたが、そんな中で変化も一応着々と進行中……。パッと見で従来のKaNaC塗装は半分以下になったかな?という印象です。



 KaNaCとは、京成グループバスの統一ロゴであり、その意味するところはWikipediaで説かれていますのでご参照頂きたいのですが、このロゴに合わせて共通の塗装も採用されていたものです。しかし最近は、親会社の京成からして独自の塗装に移行しており、新系列ディーゼルカーにこの塗装を採用していた関鉄も止めつつあるということで、徐々に昔話の中の塗装になって行くのでしょうか。
 しかし個人的には、バスはさておき鉄道車両にはイマイチだと思っておりますので、多分最後の1編成or1両になっても葬式鉄の殺到はないものと予想しています (^^;)。

関鉄キハ310旧塗装編成・無料送迎列車

2016-11-06 00:00:00 | 地方民鉄 (関鉄系)


 先日の関鉄水海道車両基地公開イベントにおいては、何とも太っ腹なことに水海道駅~関鉄車両基地~TX車両基地を結ぶ無料送迎バスが運行され、どの便も (下手をすると寿司詰めに近い) 大入り満員となっていましたが、来訪と帰宅のピークの時間に合わせ、水海道駅と車両基地のあいだに無料送迎列車が運行されました。秩父鉄道イベントでこの手の車両基地発着列車が運行される際には、広瀬川原を独立した駅に見立てて運賃を収受していますが、関東鉄道で無料化が可能であるのは、折返し可能な水海道駅がすぐそばにあるためなのかも知れません (数駅走るなら運賃を取らなければ話にならないでしょうから)。また、車両基地との渡り線はあくまで信号所であって駅ではなく、もっぱら出入庫の回送列車に便宜的に客を乗せるという扱いなのかも知れません。



 そんな関鉄の送迎列車、「キハ310で運行する」と予告されていましたので、もしかして313+314の関鉄旧塗装ツートン編成で走るのかも知れないと睨んでいたところ、案の定、水海道に向かう列車の車内から、この編成が展示車両と離れた位置に停車しており、そのうち回送列車として発車しそうな雰囲気でありました。というわけで、水海道到着後すぐに車両基地に向かうのは止めにしまして、この編成が車両基地と水海道駅のあいだを1往復し終えるまでしばし線路脇に待機することにしました。
 そこで、定期列車を三々五々撮りながら待つことしばし……ついに水海道駅への送り込み列車が現れ、後追い撮影をしながら (1枚目) 久しぶりに眺める関鉄ツートン塗装に惚れ惚れ……。そしていよいよ本番 (2枚目)……ゆっくりと水海道駅1番線から出発し、ポイントを渡って上り本線で加速するところを激写! そういえば、最近は国内での鉄ヲタ活動を余りやって来なかったため、キハ310が復活旧塗装になってから撮影するのは初めてだったりするのですが (滝汗)、今回の撮影がバッチリ決まって良かったなぁ……と思います♪ 
 もっとも、気になる点として……正面のオデコ部分が塗装崩落一歩手前のベコベコぶりという気がします (-_-)。また改めて美しい旧塗装を身に纏うことを期待しますし、別の編成に常総筑波鉄道青白ツートンが塗られれば超嬉しいのですが (キハ102が車両基地の東南端で朽ちるに任せる状態だけに……)。

関鉄常総線水海道車両基地・快晴下の公開!

2016-11-04 00:00:00 | 地方民鉄 (関鉄系)


 早いもので、茨城県常総市周辺に甚大な被害をもたらした鬼怒川水害から約1年が過ぎましたが、関鉄常総線は懸命の努力により早期の運行再開にこぎつけ、大いに注目を集めたものでした。そしてついに、毎年11月3日に合わせて開催される水海道車両基地公開イベントを2年ぶりに再開できるだけの余裕も生まれたとのことで、しばらく関鉄撮り鉄は御無沙汰してしまった私も、是非久しぶりに訪れてささやかながら応援したい気持ちになりました。
 というわけで、やって来ましたDCの聖地水海道♪ 天気予報よりもはるかにスッキリと晩秋の藍天が広がる中、関鉄を代表する4車種がズラリと並んだ光景は、まさに「常総線ここにあり!水害からの鮮やかなる復活!」というべきものがあり、訪れたヲタは誰もが激写に激写を重ねておりました……。



 それにしても、昨日の水海道イベントの集客ぶりは凄かった!! 史上稀に見る長雨続きの秋に誰もがウンザリしていただけに、晴れれば必ず出掛けようという心理も働いているためでしょうか、とにかく会場内も無料送迎バスもヲタヲタヲタ!家族連れに次ぐ家族連れ! かつてキハ101と102が揃って現役であった頃、これほど凄まじく混み合っただろうか……ということを思い出すにつけ、関鉄常総線はいつの間にか、他の鉄道における「走るんです」やAトレ化などの無味乾燥化、そしてTX沿線における急速な宅地開発と若年家族層の激増により、イベントを開けば昔よりもはるかに集客出来るようになったのでしょう。まぁ、混乱が生じない程度に大賑わいになること自体は、とても良いことなのだろうと思います。というわけで、車両基地が水没するほどの大災害を確実に乗り越えて、このような素晴らしい四並びを魅せて下さった関鉄関係者の皆様に、この場ながら心よりお礼申し上げます m(_ _)m
 ところで、これらの車両に負けず劣らず重要なネタ車両であるはずのあの編成は……? 次回をお楽しみに~(他のサイト様で先に多数アップされるでしょうが、当ブログで扱う画像は近似のアングルでは撮られていないはず)。

関鉄常総線キハ5000を初めて撮る

2015-12-28 17:17:00 | 地方民鉄 (関鉄系)


 今年もいよいよ大詰め。まぁいろいろあった一年ですが、このうち私鉄ローカル線ファンにとって忘れられないのは、去る9月の鬼怒川集中豪雨・水害によって、関鉄常総線や東武~野岩が大きなダメージを被ったことでしょうか。しかし、関係者の多大な努力により、常総線は約1ヶ月で運行を再開し、野岩鉄道も年末年始の書き入れ時を控えて最近全通したとか。ファンとしても本当に嬉しいことです。
 そんな中、そういえばここ数年常総線とはご無沙汰であり、新塗装を撮っていなかったのを心苦しく思っていたのですが、「そうだ、関鉄の窓口で売っているキハ2100鉄コレは幕が違う仕様なので、これも是非コレクションしておこう」と思いまして、先日久しぶりに守谷へ。ついでにちょこっと乗って撮ってみました。



 すると、水海道以北の通常単行な区間では、最新型のキハ5000が運用に入っており、最高に微妙な空模様ながらもとりあえず初撮影~。まぁ如何にも真冬っぽいと言われればそれまでですが……出来れば真っ青快晴ドピーカンのド順光で撮りたかったですね……。また来れば良いだけの話かも知れませんが (笑)。
 それにしても数年ぶりに常総線を訪れてみますと、以前は全然気にも留めなかった (とゆーか、旧型DCを追いやる敵役としか思っていなかった) 関鉄の新しめなDCが、しみじみと味わい深い存在のように思われまして、そんな自分に驚きました。とはいえ、それもそのはず。小田急9000に始まるこの手のマスクは、とりわけDCの場合キハ141・143と通じるものがありますし、車体は鋼製、車内の雰囲気は107系に近似 (?)……ということで、1980年代から1990年代前半的テイストであふれているのです。久しぶりに目にすると全然印象が変わっていることがあるというのは、人間も鉄道も同じなのかも知れません。