このたび中山道の木曽路ゾーンを歩いた際には、一応撮りやすそうな駅やスポットでの大まかな列車通過時刻をメモっておき、ちょうど私と列車双方の通過が重なりそうなところで休憩し激写したのですが、なかなか美味いようにタイミングは合わないものです。もちろん、途中有名撮影地も通過しますので、気合いを入れて長時間粘るという手もありますが、その先の行程に大幅に差し障るため、基本的には避けました (何せ一日に山道を30km前後歩きますので)。
そんな中、まだ正式に木曽路に踏み込んでいるわけではありませんが (日出塩駅の南に「これより南、木曽路」の碑があります)、洗馬駅を通りかかるタイミングと長野行「しなの」の通過が重なりましたので、無人のホームにお邪魔して激写! ダイヤ乱れのため10分ほど遅れて来たのはトホホで、しかも時速100km/h超でブッ飛ばして来たため「撮るのがやっと」状態でしたが、何とか撮れたのは何よりです。
いっぽう名古屋方の先頭車 (クモハ383) につきましては、木曽路を歩いているあいだは順光で撮影する機会がなかったため、去る5月に松本駅で撮影した画像で失礼します (笑)。
そんな「しなの」、木曽路の大部分を歩いた後で南木曽から塩尻まで、そして木曽路の南端(妻籠&馬籠)を歩いて美乃坂本に達した後で中津川から塩尻まで乗りました。新造後23年にして、何を今さらの初乗車ですが……(^^;
このうち南木曽からの乗車につきましては普通車自由席ですが、週末だというのに増結無しの6連で来ましたのでほぼ満席! 辛うじて通路側に座りましたが、カーブを凄まじいスピードで走っているというのに全然酔わないどころか、そもそもカーブ走行を感じさせないほどの静穏な車内に驚嘆しました……。
そして中津川からの乗車につきましては、木曽路完歩記念として先頭グリーン車の一番前の指定券をゲットしまして、4列シートながらも十分に快適な座り心地に加え、前面・側面両方から歩いて来た道中の風景を楽しむ贅沢を味わいました♪ しかも、最前部の計4席は他に誰も指定していなかったため、時折右に左に移動しました (ウザい奴……^^;;)。というわけで、線路に並行する旧道や、あちこちの名所・絶景が現れる度に、「うひょ~、ここ、ここ!」と内心はしゃぎまくったという……(キモヲタ丸出し ^^;)。勿論、「しなの」どうしの離合も非常にダイナミックでした (臨時しなの84号が4連増結編成単独で来たのにはビックリ!)。
これほど贅沢なグリーン車だというのに、中津川~塩尻間はギリギリ100kmを越えないため、特急料金とグリーン料金の総和はたったの2,460円! 普通車自由席が1,180円、指定席が1,690円 (通常期) であることを考えますと、これは間違いなく乗りドクです……。東京近郊グリーン車の100km以内料金にもうちょいプラスするだけで、格別の乗り心地と贅沢を味わえるのですから……。
そんなコーフンの経験を、先日とあるJRC関係者の方とお会いした際に申し上げたところ、「いや~そりゃぁ、全てのカーブの位置と形状をコンピュータに記憶させて振子制御していますから、381と比べれば格段に乗り心地良いですよ!」とのこと。なるほどね……。
うーむ、同時期に登場した「スーパーあずさ」E351系の乗り心地の悪さを考えますと、この天地の差は一体何なのか……。
というわけで、明日発売されるKATOの383系 (再生産)、ゲットすることにしました (^^;)。特急型車両は余り集めていない私ですが、これはJRCのある意味での良心的な部分に対する心酔のようなものです……。
「乗ると模型が欲しくなる」……ヤバい病気ですな、これは (^^;