先日アップした伊賀鉄道200系の画像をつらつらと眺め返すにつけ、ある重大な事実に気づきました……。何と!折角装備された前パンが上がっていない! (T_T) 小振りな下枠交叉型の前パンの方は冬期早朝の霜取り用だったようで……。
ともあれ、これまで実に「ナウ」(死語 ^^;)、いやモダンで、新時代を先取りしているかのように信じ切っていた80年代の新車が、ある日あるときを境に前パン化改造を受けることで、突然野武士的風貌 (?) に早変わりするという、何とも濃いぃ展開がしばしば起こっているように思うのですが、その代表的事例としては、伊賀200系のほかにJRE所属211系の「ちょんまげ前パン」といったあたりを挙げることが出来るでしょうか。そして、最近にわかに個人的に注目せずにはいられないのが、山陰線京都口で運用されている221系の前パン車……。
221系は周知の通り、JRWがアーバンネットワーク整備の嚆矢として放った車両であり、とくに革命的に巨大化した正面のパノラミックウインドウと側面の連続窓の組み合わせが醸し出す流麗さや、ズラリと揃った座り心地の良い転クロは、当時211系ロングシート車ばかりが増備されていた首都圏の一住民からみて、何やら屈辱的なほどうらやましかったものです。本来113・115系は、211系ロング車やE217以降のJREハリボテ (爆) ではなく、221系のような方向で進化すべきだったのだ……ということを、青春18きっぷで西へと下り、米原にて221系に乗り換えるたびに痛感したものです (この点、JRC311・313系は中間点? ^^;)。
そんな221系も登場から早いもので20年が経ってしまったとは……どうりで自分も老けてしまうわけですな (滝汗)。そして、東海道・山陽線系統から追われた一部の車両が山陰線京都口に回された結果、つい最近まで113系の牙城だったはずのこの区間もすっかり様変わりして、今やほとんどの列車が221系でやって来るようになりました……。113系ファンとしては悲しい話ですが、置き換える側の車両がこれであれば文句のつけようがないのも確かであります。しかも、一部の編成は前パン化されているとなれば……(*^^*)。頼む!前パンを上げてくれぃ! (爆)
それにしても、70年代に幼稚園児だった頃から時刻表を読み始めた私にとって、山陰線京都口といえば未だに、昔の時刻表で眺めた京都発浜田行・出雲市行の長距離鈍行や、寝台車つき夜行鈍行「山陰」の印象が強かったりするのですが (^^;;;)、来月の京都~園部間完全複線化完成を控えてすっかり高架中心となった京都市内の区間をこうして221系8連の快速が駆け抜けるようになるとは……。しかも、ラッシュ時には快速が12分前後の間隔で運行され、嵯峨嵐山で緩急接続を行うようになるというからビックリです。実際既に、日中も含めて上下双方向的に利用者は多く、「ついこの間まで (?) のんびりと客車列車やキハ47が走るローカル線だった」という認識は完全に改めなければならないなぁ……と思い知らされます (^^;;)。
というわけで、今後しばらくの山陰線京都口はカフェオレ、いやアーバンネットワーク色221系の天下だろうと思っていたのですが、最近発表されたJRW各支社ごとの単色塗装化がもし221系にも及ぶとすれば、こんな光景も期間限定の栄華で終わるのでしょうか。221系は対象外なのでは?……という気がしなくもないのですが、少なくとも京都総合運転所(京キト)所属車の車内に掲げられた路線案内は山陰線・東海道線京都以東・湖西線・草津線に限られ、京都以西には行かないと宣言しているようなものですので、やはり221系も抹茶色に……?! (^^;) まぁ個人的には「何やら琴電1301Fの、《お~い○茶》ラッピングを貼る前・試運転中の姿みたいでイケてるかも♪」と思っているのですが、そんな発想もごく少数派に過ぎないことは百も承知です、はい (^^;)。恐らく、かつて東海道・山陽線緩行用として用いられた70系「茶坊主」の、グリーン系塗装による再来 (?) を思わせる雰囲気になるのだろうなぁ……と。人呼んで「抹茶坊主」とか……(超爆)。