地味鉄庵

鉄道趣味の果てしなく深い森の中にひっそりと (?) 佇む庵のようなブログです。

小田急7000形旧塗装@昼間の江ノ島線!

2007-08-31 14:39:00 | 大手民鉄 (小田急)


 小田急ロマンスカー50周年を記念して、先月から7004Fで復活した魅惑のロマンスカー旧塗装。残念ながらこれまで個人的には、北海道紀行やその後の多忙のため撮る機会がありませんでした。しかし昨日ようやく、しかも何と非常に入線頻度が低い日中の江ノ島線で撮影に成功しました! 
 昨日は久しぶりの平日休みにつき、当初は横浜へ買い物に出かけるついでに本牧埠頭あたりでのんびりと正午前の貨物を……と思っていたのですが、大和で乗り換える際、ホーム先端に撮り鉄が密集し怪しい雰囲気が漂っているのを発見! これってもしや……30000形の運用に7004Fが代走で入るという千載一遇の機会なのではないか?!と予想しまして、本牧まったり計画は急遽取り消し (^^;)。待つことしばし……本当にやって来た7004Fは、何と表示も「回送」ではなく「特急」でした!! 故障なのでしょうが、伝統の色にレアな幕……最高です (*^O^*)。



 藤沢から折り返して来た7004Fの「えのしま」幕本番シーン撮影地として今回選んだのは、お隣の桜ヶ丘。『東京時刻表』とにらめっこした結果、ここならカブられないということで……。ただ、通過時刻が近づいた頃、千代田線内での遅れの影響で下り列車が軒並み数分遅れていましたので、心中ヒヤヒヤでした。幸いにして下り列車はカブらず、落ち着いて撮影し大成功!! 「えのしま」幕の旧塗装! 江ノ島線沿線民にとっては懐かしすぎます……(*TvT*)。
 こんな感じで旧塗装7004Fの江ノ島線日中走行シーンに巡り会えたのですが、これから涼しく、平日ならガ○、もといお子様もいないという撮影ベストシーズンになることもあり、俄然7004F撮影への意欲が盛り上がってきました。取りあえず次は、箱根登山あたりで低速走行シーンをまったりと撮りたいものです。
 それにしても、前々回のダイヤ改正以来、展望車が江ノ島線に定期的に入線するのは深夜のホームウェイのみとなっており、あとは30000形の運用のうち検査時は展望車が代走する運用に入るか、幼稚園の江ノ島遠足などの「特別団体列車」が仕立てられるかのどちらかですから、ただでさえ相当レアな出来事となっています。そこに旧塗装の7004Fが入る確率はなおさら低いわけで……果たして今後しばらくの運を使い果たしていないか心配になります (笑)。

夏の夕暮れ札幌市電 (下) M101参上!

2007-08-30 15:26:30 | 路面電車


 札幌市電を訪れるにあたって、個人的にいつも一番期待しているのは、旧塗装をまとったM101号との出会いです。ほかの旧型車両とは異なり、この1両だけ「M」を名乗っているのは、かつて市電が札幌市内の最重要交通機関だった頃、輸送力を確保するためにトレーラーとセットで製造されたためだとか。しかし、やがて方針が変わり、連結車を造るよりも連接車へと移行したため (それが後の名鉄美濃町線モ870形→廃線と同時に廃車 T_T) 結局1編成の製造にとどまり、その後トレーラーも廃車されたことから、M101はなかば孤独なハンパ者 (?) として今日まで活躍してきました。でもまぁ、乗車口の扉が非常に大きいことから、恐らくそれなりに重宝されているのでしょう。
 ただ、個人的にはなかなかM101の活躍にめぐり会うことが出来ず、このブログを作って間もない3年前の訪問時にも車庫で寝ていました (このときは非常に撮影しやすい位置に停車していたのが不幸中の幸いでしたが……)。そこで、今回は何とか走っていないものか……と思っていたところ、見事ご登場!! (*^O^*)



 いやーこれは運が良い! やっぱりこの抹茶色最高!!……と思いつつ、さっそく中央区役所付近にて撮影してみたものの……クルマに邪魔されてどうも会心の撮影が出来ません (-_-;)。その後、電車事業所方面へと走り去り、藻岩山の麓をグルッと走っているあいだに先回りしまして、東本願寺前から山鼻9条にかけてのあたりで改めて撮影してみたのですが、ここでも電線などの影がイマイチなうえに又してもクルマが邪魔……。
 そこで勝負は、太陽が藻岩山の端に隠れ、光線がフラットになった薄暮の時間に持ち越されました! まず電車事業所前にて、なかなか発車せずカブり続けた手前側の西4丁目行の存在にハラハラしながらも、その発車からすすきの行M101の発車までの10秒ほどのあいだに撮影成功!! (1枚目の画像) その後、後続の電車ですすきの方面へ向かい、すすきのの手前・創成小学校前にて下車、折り返してきたM101と繁華街の組み合わせを撮影してみました。道路の真ん中に立てられた架線柱の存在etc..から、当初「しまった!ここを選ぶべきではなかった……」と深く後悔したのですが、天は我に見方せり! 創成小学校前を発車後すぐに信号待ちで、横断歩道の目の前にて停止したことから、2枚目の画像のような好アングルが実現したのでした!! (^O^) いやー、暗くなる直前まで粘り続け、本当に報われました……。
 そんなM101号、これからも札幌を訪れるたびに撮影してみたいものですが (とくに厳冬期)、近々札幌市電では燃料電池を装備したハイブリッド路面電車の試験が始まるようで、その成績を踏まえていずれ本格的な車両置き換えに乗り出すとか……。各地のシブい車両と同様、残された時間は実は余り多くないということで、ますます心しなければならない……と思うのは私だけではないでしょう。

ことでん激動の07夏 (9) 1300形@陶

2007-08-29 07:10:00 | 地方民鉄 (琴電)


 仏生山で1080形と1100形の入庫風景を眺めたあとは後続の琴平行に乗り、琴平線での撮影に向かいました。目的地は、前日に1300形の訓練運転を目撃した岡本前後の区間。この訓練運転、一体どのようなスジを引いて行われているのだろうか……ということで、宿に戻ったあと紙に定期スジを書き出し、さらに訓練運転スジの予想を書き入れてみたところ、どうやら一宮と陶のあいだでピストン運転をしているらしいことが判明しました (そんな大袈裟なことでもないか ^^;)。
 そこで、前日のロケハンで気に入った畑田・陶の両駅とその周辺で撮影してみようと当たりをつけたところ、見事予想通り、陶での折り返しシーンを満喫することが出来ました (^O^)。



 したたる緑の中、陶に到着する黄緑一色の1301F……僅か半年前には大師線で正月輸送に従事していたとは思えないほど、早くも讃岐の風光に融け込んでいるような気がしました。残念ながら、その後営業運転入りした1301Fは予想通り「おーい○茶」ラッピングを施されてしまい、お世辞にもフォトジェニックな姿とは言えなくなってしまいましたので (T_T)、訓練運転中のまっさらな姿はなおさら貴重な記録になりました (*^^*)。
 一応、1303Fは長尾線標準塗装で登場していますので、余り塗装が汚れないうちに記録したいものです。しかし、やはり讃岐は遠い! それでも、最近は琴電参りがすっかり個人的定番になってしまいましたので (^^;)、出来ればこの秋か初冬あたりにありそうなイベントのついでに……と思っています (遠征するヒマを確保できるのだろうか……と ^^;)。

東急8001F・最後の残暑をゆく

2007-08-28 13:17:29 | 大手民鉄 (東急)


 ここしばらく土日に関係なく仕事尽くしで、近所でもなかなか撮影できずストレスがたまっていたのですが (^^;)、昨日の午前は久々に撮影する時間を確保できたことから、大井町線に出向いて余命わずかな8001Fを撮影してみました。奇しくも昨日は、5連化されたばかりの9001Fが117運用に入っているのを見かけましたし(これで8005Fは完全に廃車か……T_T)、今後東横線に5050系があと3本増備されれば、8017・8019F廃車に次ぐ9000系の玉突きで、その約1ヶ月後には次の9000系5連が大井町線入りすることが予想されるなど、ここに来ていよいよ8001Fと大井町線を取り巻く状況は風雲急を告げているように思われます。そこで、残された時間をとにかく大切にしなければ……と思うわけです。



 そこでまず向かったのは自由が丘 (1枚目)。ニコタマ〜上野毛間の車内から、8001Fが106運行に入っているのをさっそく目撃しましたので、朝から猛烈に暑い中、僅かな待ち時間で撮影することが出来ました (^o^)。既に大井町線内を行く8001Fはそれなりに撮り貯めていたものの、そういえばこのアングルで編成写真を撮ったのは今さらながら初めてでした (前回挑戦時は8090系との並びに ^^;)。
 その後は1駅だけ乗って緑が丘へ。この駅は、見晴らしの良い高架上にあり雰囲気は悪くないのですが、線路のうねり具合ゆえ、上手く撮れそうで撮れない駅の代表格のような場所 (爆)。しかし昨晩、リンク頂いているMIYAさんのブログを拝見したところ……「なるほど、ホームの端がダメなら引いてみるという選択があった!」というひらめきが。そこで、ホーム中程から超望遠 (35mm版400mm相当) で構えてみたところ、背景も合わせて非常に良い感じとなりました (*^O^*)。
 結局昨日は約1時間少々で撤収したのですが (いや、もし時間があったとしても酷暑で退散したに違いない……@o@)、夏の陽光をギラつかせながらいつものように走り去る8001Fの姿は最高に魅力的でした。そんな輝きも、もうこの夏限り……。

夏の夕暮れ札幌市電 (上) 標準塗装がゆく

2007-08-27 06:52:28 | 路面電車


 苫小牧近郊での研修を終えて札幌へ移動し、苗穂で少々撮影したのち一旦ビジネスホテルに向かって涼んでいるともう午後4時近く。ハードな日程をこなしてきたため、ゆっくりと夕食に出かけるということでも良かったのですが、折角札幌に来ている以上、それでは余りにも勿体ないわけで (笑)、夕涼みの散歩がてら札幌市電の撮影に向かってみました。日中はジリジリと暑かったはずが、この時間になると日陰では実に涼しく……まさに夏の北海道の魅力を満喫です!
 西4丁目に近い軌道端に到着し、さっそく札幌市電の登場を待ち構えたところ、最初に姿を現したのは真っ赤な広告ラッピングをまとったVVVF車で拍子抜けしたのですが (-_-)、間もなく立て続けに標準塗装の旧型車 (いくつかの形式がありますが、今回ご紹介する画像は240形) がやって来ました (*^^*)。とはいえ、夕方の札幌は車の交通量も多く、札幌市電も車に負けじと意外なほどの高加速で迫ってきます (汗)。そこで、しばしば車が画面手前に写り込んだり (-_-;)、シャッターを切るタイミングを読み誤ったりで試行錯誤が続き、結局は歩道よりも安全地帯で撮る方が確実だと気がついた頃にはかなり時間が経ってしまいました (@_@)。



 そうこうしている間にも北の太陽は傾いてしまい、次第に建物の影が長くなって撮り鉄しづらい状況に……。建物の切れ目を探してひとしきり右往左往しましたが、それでも何とか札幌の都市景観と愛らしい旧型車の組み合わせを上手く撮れてニンマリ (^_^)。1枚目は中央区役所前、2枚目は山鼻9条での撮影です。
 それにしてもこの電車のスタイル、昭和30年=1955年に登場した東急200形 (玉電のペコちゃん) には少々遅れましたが、丸みを帯びた車体と大きなバス窓が特徴的な昭和30年代の作品でして、訪れるたびに良き時代の優雅さと貴重さを感じずにはいられません (*^^*)。しかも、乗ったら乗ったで木製の床とその下で鳴り響く釣掛サウンドに心酔しまくり!! 暮れなずむ札幌の街を眺めながらのひとときは、すすきのでの「飲み食い遊ぶ」よりも余程、札幌の味わい深い楽しみ方なのではないか……と思うのは私だけでしょうか。私だけですね。スミマセン (笑)。
 ちなみに、札幌市電と札幌市営地下鉄はそれぞれ運賃を払っていると結構フトコロに響きますが (特に地下鉄、高い……。-_-;;)、乗り継ぎ扱いにするとかなりの割引があり、市電の中でも申し出ると乗換乗車票が発行されます (但し、市電下車・支払時に予め地下鉄1区間分の運賃を払う必要があります。2区間以上乗車の場合は後で駅にて精算)。しかも、西4丁目とすすきのだけでなく、何カ所か地下鉄=市電乗り換え指定駅&停留所があり、徒歩連絡となっているのが面白いところです。