地味鉄庵

鉄道趣味の果てしなく深い森の中にひっそりと (?) 佇む庵のようなブログです。

謹賀新年・台鉄屏東線の過渡期鈍行

2016-01-01 00:00:00 | 台湾の鉄道


 皆様明けましておめでとうございます。当ブログは現業とも趣味業界とも一切関係ない文系の一匹狼ヲタが、細々と自らの好みと関心に任せてテキトーに綴るブログでございますので、正確性や客観性とはほど遠い備忘録に過ぎませんが、こんな内容でもお楽しみ頂ける方々には心より篤くお礼申し上げます。新年も、業務繁忙につき更新ペースは毎日というわけには行きませんが、ネタが続く限り引き続きダラダラと思いつくままに駄文を綴って参りますので、ご笑覧頂ければ幸いです。m(_ _)m
 というわけで、最近は鉄活動するヒマも余りない中、新年一発目のネタは何にしようか困ったのですが、先日台鉄屏東線ネタをHDから漁った際に「そういえばこんな画像をレタッチせず放置していた」と気付きましたので、ここに謹んでアップします。……麗しの復興号客車塗装の鈍行です♪



 いやはや、今になって思えば、タロコ号新造に伴う玉突き祭りの影響で、西部幹線の復興号が消滅に向かい、その結果屏東線の冷気平快客車 (SP/SPK2300) による鈍行が復興号客車に置き換えられて区間車に格上げされ、過渡期には混結編成(但し復興客車に乗っても慢車運賃)が出現していたのは本当に懐かしい……。とりわけ、高架化工事が始まる前の、まさにド田舎の駅そのものだった潮州駅を、斜光線を浴びて発車するシーン (1枚目) は最高にシビれます……。
 今や、屏東線区間車のDC自強化に伴い、少なくとも爆音大魔王R20は客車列車から完全引退でしょうか? (それとも既に引退済み?) とにかく、鉄道車両は何でも、撮れるときに撮っておけ、ということでしょう……。
 他にも台湾では釣掛自強が風前の灯火となったり、キョ光号も相当減るなど、世代交代は明らかに進んでいるわけで、日本国鉄において定期の客車列車が間もなく消滅するのを確実に後追いしているように思われます。あるいはタイ国鉄も、中国中車製の新造客車が今後大量に入りそうな中、日本旧客のテイストそのまんまの客車のパラダイスが今後何時まで続くか分かりません。ベトナム国鉄の満鉄客車も、車齢が80年前後ということで、ある日突然全滅してもおかしくないでしょう。さらにミャンマー国鉄にしても、ヤンゴン環状線の激変に象徴されるように、3年前の初訪問時に当たり前だと思っていた光景が、既に遠い過去のものになり始めています。
 というわけで今年も、何とか時間的余裕を確保して、国内やアジアのシブい車両を訪ね歩くことが出来れば良いなぁ、という抱負を抱いております (釣掛電車目当てでインドや旧ソ連諸国・中欧諸国も訪れてみたいのですが、ちょっとお預けでしょうなぁ……滝汗)。

臺灣鐵路列車時刻表創刊記念・DR3000

2015-12-24 12:00:00 | 台湾の鉄道


 かねてから台湾では、台鉄が時刻表として『旅客列車時刻手冊』を発行し(ここ数年は子会社が『旅行台湾護照[台湾旅行パスポート]』と称して刊行していたはず)、手のひらサイズというかスリムな手帳サイズの薄い冊子は、携行するには非常に便利でありました。あるいは、台鉄公式HPから、全列車の時刻をダウンロードすることも可能! しかし、座席指定の優等列車(対号快車)と完全自由席のローカル列車では掲載頁が異なっており、相互の乗り継ぎ、あるいは乗り撮り鉄プランの立案の際には非常に面倒臭い……。そんな問題を解決するため、日本の某趣味団体が「日式」と称して独自の時刻表を刊行してきましたが、これはすごく薄いのに高いということで、個人的には全く触手が伸びず……。
 そんな中、去る10月15日の屏東線・潮州電化完成に伴う台鉄全面ダイヤ改正に合わせて、完全に台湾独自の「日式」時刻表として『台湾鉄路列車時刻表』が創刊されました!! そしてこのたび、神保町の書泉に入荷し平積みとなっていましたので、早速ゲット♪ (定価と比べるとやけに輸入業者がボッているのでしょうけど)



 まず表紙は、蘇花公路の断崖絶壁をバックに新自強プユマ号が快走するシーンが印象的ですし、何と言っても「全国版」と銘打っているあたりにシビれます (要は、中国なんてただの外国に過ぎないという強烈なメッセージ♪ 中国の時刻表に、わざわざ台湾の鉄道網が描かれているのは、彼らの大中華主義のタテマエ上やむを得ないことであるとはいえ、如何に無意味なものに過ぎないか、ということです)。そして巻頭言は、台湾の生活文化と歴史の記憶に根ざした鉄道旅行の喜びが美しい文体で綴られており (中文ですが)、一度でも台鉄の旅を味わったことがある人がこの文章を読めば、美麗なる島国台湾を快走する列車、めくるめく緑の大地、そして華やかながらもしっとりとした街を、瞼の裏に熱く描くことが出来るのです……。そう、美しい写真も織り込んだ全面カラー印刷によるこの時刻表は、それ自体が熱烈な台湾への愛、台湾ナショナリズムの現れなのです。そして「台日同一駅名一覧表」なるものが載っており、折り込み地図の裏が日本語版であったりする(!)あたりも、台湾の鉄道文化が日本との連続のもとにあり、中国とは全く関係ない、という意思表示であり、最近相次ぐ台鉄と日本の複数の鉄道会社による友好提携という方向性とも合致しているのです。

 そんな『台湾鉄路時刻表』の創刊号における最大の目玉は、もちろん屏東線の電化区間延伸であるわけですが、その結果、非電化で残った潮州~枋寮間につきましては、基本的にDR2900・DR3000の3連による区間運行となっているようです。復興号客車の区間車運用は、台東直通や朝夕ラッシュ時のごく僅かなものとなり、しかも早朝の台東行き鈍行は高雄発ではなく潮州発となったのが痛い……(高雄発朝一番の自強に乗れば、潮州にて数分連絡で乗れますが、車内でちゃんと補票割り増し [5割!] 無しで区間車の切符を売ってくれるのだろうか……? 潮州に旅社レベルを上回るキレイな宿屋があるとは余り思えませんので、始発にこだわって潮州から乗るのでなければ、先に自強で林辺や枋寮まで行っておくのが無難かも)。いっぽう見方を変えると、この区間車はまさに日本の特急車間合いローカル運用と同じく、デラックスな車両に激安で乗れることを意味しているわけで (まぁそもそも自強運賃も日本から見れば超格安なのですが……)、午前10・11時に潮州を発車する列車など、誰も乗っていなさそうな極楽ぶりです……(いっぽう朝夕の通学時間帯は、○キがやかましいという日本と全く同じ問題がありますのでオススメできません)。
 というわけで、そんなDR2900/3000の画像をアップしておきますが、屏東線でのんびり・まったりとこれらのシーンを撮ったのは7年9ヶ月前……(遠い目)。最近開業した高雄ライトレールと合わせて、もうほとんど景色は東南アジアな高屏地区で、久しぶりに美味いメシとともにまったりしたいのですが……(鉄ヲタついでに総統選バトル見物とかも面白そうなんだけどなぁ~、とヤル気満々でプランニングし、航空券の予約寸前まで行っていたものの、期限を厳しく区切られた断れない仕事が入って敢えなく中止……T_T)。

台湾の入換罐(新入換機導入騒動に寄せて)

2015-03-05 12:00:00 | 台湾の鉄道


 今月に入り『Yahooニュース』をつらつら眺めていたところ、台湾鉄路管理局がディーゼル機関車の国際競争入札を実施したところ、何と落札したのは韓国とのことで、台鉄当局者が「韓国製は故障が多いので困った……さりとてこうなってしまった以上仕方がない。客を載せる車両ではないので心配するな」とコメントしている云々……といった話が、台湾メディアの報道をうけた中国メディアの報道を日本語に訳すという何とも面倒臭いルートで語られておりました。そこで、「何で台湾の話題をわざわざ中国メディア経由で読まなきゃいけねぇんだよ……」とブツクサ思いつつも、台湾とてWTOに加盟しており、大型の政府事業案件については競争入札をやらなければならないことからして、「嗚呼また韓国企業に当たっちゃったのね。御愁傷様……。とりあえず運用から30年以上経った老朽車を取り換えるとのことなので、R100型もそういえばそんなに古くなってしまったか……。いや待てよ、もっと古い約50年選手のR20も未だ現役ではないか。これはどういうこっちゃ?」と思いまして、念のためググッて台湾各メディアの関連記事を漁ってみました。すると……何と言うことはない。入換罐を世代交代させ、営業中の旅客列車を牽引するわけではないので、一般利用客は韓国製の故障を恐れる必要はないとのこと。



 しかし今度は、台湾メディアが関連画像としてアップした入換罐の写真に「あれれ……?」と首をひねらざるを得ませんでした。何故21世紀に入ってから新潟鉄工→トランシスで製造されたDHL100形がもう廃車にならざるを得ないのか……?? そこで推測してみますと、台鉄としては1960年代製の本線罐R20形、ならびに入換専用小型罐のS200形の現役機を廃車にするにあたり、とりあえずS200は全車廃車して代替新造、R20の一部の置換については電化の進展や客車列車の減少で余るR100を充て、それでも足りない貨物・入換運用分については新造車でまかなう……ということであって、新潟製で絶好調運転中のDHL100形を廃車にする気はさらさらないものと思われます。もしそんな、まだまだ新しい罐を僅か10数年で廃車にするならば、ミャンマーやフィリピンが黙って見ていないでしょう (フィリピンと台湾の関係は、昨年だか一昨年の漁船がらみの問題で冷えていますので、やっぱフィリピンは買わないか ^^;)。
 というわけで、入換罐の新規購入であれば、なるほど旅客列車での営業運転中に壊れることを一般利用客は恐れなくても良いですね……。メディアは、事情もよく知らない記者が伝言ゲームのような記事を書いたり転載したりして読者の耳目を惑わすのではなく (しかも今回の件はよりにもよって中国経由……)、よく事情を知っている記者がしっかりとした記事を書くようにするべきでしょう……。
 しかしともあれ、入換罐も縁の下の力持ち。入換中に突如壊れてもダイヤの維持に支障するわけですから、台鉄の関係者も戦々恐々でしょうか……。一応、エンジンや変速機は日本製で、ブレーキはドイツ製とのことで、核心部分の信頼性は多分大丈夫とのことですが、PP自強にしてもEMU500/600にしても、「現代精工と大宇重工が合併してロテムになっちゃったので、前の会社の時に造った車両のことなんてモルゲッソヨ♪ ケンチャナケンチャナ♪」とばかりにアフターケアを怠った連中にとんでもない煮え湯を飲まされた暗い過去があるわけですから、やっぱり肝心の仕上がりという点において不安なのでしょうなぁ……。


 スハ44風客車を冷房改造したSP2300形は、2008年頃に南台湾での運用を失って以来、一部が長年南廻線の加禄駅に放置されていたわけですが、台湾における復活蒸気ブームの高まりをうけて藍色客車が足りなくなり (?)、かつ冷房車を投入してサービス改善を図る必要もあることから、放置中のSP2300に白羽の矢が当たり、藍色に塗られて美しい姿に生まれ変わりました。SLに牽引されている光景はまさに一幅の名画ですね……。
 それを早くみてみたいと思いつつも、でもやっぱり個人的には、嘉義から高雄までガラッガラの冷気平快に乗った強烈で美しい記憶が忘れられないですね……。今でもこんな列車が残っていれば、日本人鉄ヲタが殺到するかも知れませんが、2000年代はまだまだ台湾に注目している日本人鉄ヲタは極めて少なかったはずで、台湾人鉄ヲタも冷気平快には無くなる直前まで注目していなかったはずですので、本当にまったりとした車内でした。そして、まさに昭和の駅そのものの嘉義駅に佇むこの編成美! 佳き時代が確かにそこにありました……。


台東線電化で引退する台鉄DR2700

2014-07-14 00:00:00 | 台湾の鉄道


 コルゲートギンギンギラギラな東急車輌製初期オールステンレスカーのうち、東急8000系は今後もしばらく伊豆急とインドネシアで元気で活躍してくれることが強く期待され、小規模地方民鉄に転じた7000・7200系についてもまた然りですが、ついに東急本家では7600・7700系の淘汰が始まり、寂しさを覚えるところです。
 そんな中、同じく東急車輌製でコルゲート+小窓+伊豆急マスクが魅力的な台湾鉄路局の名車・DR2700は、非冷房ゆえここ20数年来東部のローカル輸送専属となって久しく、朝夕の通学輸送を中心に雄大な山河の中を駆け抜けていました。しかし、登場以来既に48年、今や先進国と言って良い台湾で非冷房というのはあり得ないサービスとなり、補修部品の新規製造も遠い昔に終了して欺し欺し使ってきたのも限界に達した……ということで、台東線電化の成果を本格的に反映させる明後日のダイヤ改正を期に引退することとなりました。傍目で眺めていても、毎日運転のローカル列車として使うには余りにもボロボロで、引退はやむを得ないと思います。台湾が本格的に経済発展を始めた1960年代後半、新時代のシンボル「光華号」として台北~高雄間をブッチギリの4時間45分で駆け抜け始めて約半世紀、それは整備さえ良ければ日本製ディーゼルカーが外国でも高性能を永く発揮しうることを実証する半世紀であったと思います。長年の活躍どうもお疲れ様でした……。



 台鉄公式HPによりますと、明日の最終運転は玉里17:20発の花蓮行き4677レとなるとのことで、普段はまずない6連での運転 (事実上、引き上げの廃回も兼ねているのかも) に加えて記念品もありとのこと。さぞかし台湾の鉄ヲタでいっぱいとなることでしょう (汗)。そして今後は現存する15両のうち、4両を動態保存車として各種臨時列車・イベント列車に動員するものの、残りの11両についてはこの4両を活かすために廃車となるとのこと。そこでふと思ったのは「こりゃぁ~是非、台北からすぐ訪問出来る平渓線で!」ということですが、平渓線ならびに最近観光路線として復活した深澳線 (※) には車両限界の関係で入線出来ないようです。そこで、内湾線・旧山線・集集線あたりの観光列車として週末運転などしてくれれば一番御の字といったところでしょうか!
 いっぽう、DR2700が去った後の台東線ですが、電化されたということで……基本的に客車列車及び一部の南廻線直通自強号 を除けば電車で運転されることになります。但し、新時刻表を見るにつけ、台東~樹林間の自強435/436レは車椅子マークがありませんので、割と古めなDC自強で来るものと予想されます。いっぽう、のんびり客車列車の旅を満喫出来るキョ光号は……ただでさえ本数が減っているだけでなく、日中台北~台東を直通する列車には車椅子マークがついている……ということで、椅子がチョロい新しめな客車で来ることが確定 (激鬱)。やっぱ手動ドア車をなるべく早急に消したい台鉄の方針は明確なようです (-_-;)。
 また、キョ光が減ったことで、多くの有人小規模駅にとっては停車回数が減ることを意味しているわけですが、それをカバーするために区間車が増えています。しかし、その車種はEMU500……。嗚呼、台北近郊区間で風前の灯火となったEMU400がごっそり台東線区間車となるのであれば垂涎ものであったのですが、そもそもEMU400はこのまま全車廃車にしたいのでしょうか?? いっぽう、EMU500はロングシートですので、ヲタ的には「DR2700と比べると旅情的には全く以て何だかなぁ~」という意見が大勢を占めることでしょうが、そもそも90年代までは田舎の客レには日本製のロングシート客車がジャラジャラ連結されていたわけで、ラッシュ時には学生さんが如何にも暑そうな表情で乗っていたのを思い出すにつけ、花蓮~台東間においてすら鈍行が冷房車になることの方が余程重要なことなのだろうと思います。この区間でも鈍行→区間車の客は基本的に学生さんですし。

 ※深澳線……瑞芳から北東に向かい海沿いに達する。過去は発電所への運炭を行っていたものの、休止を経て海技館(国立海洋海技館)への観光客の足として復活。今度のダイヤ改正から日中は完全に平渓線と通し運転となってキッカリ1時間間隔! →というわけで、従来の平渓線が八堵発となっていたのはほぼ取り消し。まず台北から瑞芳まで行けということになりました (汗)。

台北蒸し焼き鉄 (8) EMU700

2014-07-06 00:00:00 | 台湾の鉄道


 最近の日本国内における台湾の取り上げられ方はスゴい。国立故宮博物院展の上野での開催の影響もあるのでしょうが、某A女性誌がまるごと一冊台湾街歩き特集であったり、本来は東京の街歩きと歴史を扱うはずの某T人誌もまるごと一冊台湾近代遺産特集とは……(これでは東京ではなく台京人ではないか!笑)。そしてJRC子会社からは李元総統の日本に言寄せる回顧談が出版!(←これは日本人必読か?) 私が初めて台湾を訪れた1994年には、日本人のほとんどが台湾について何も知らず関心がなかったことを思えば、まさに隔世の感があります。日台両国、親如一家、携手共建、海洋文明!
 そこで最近議論を呼んでいる集団的自衛権を鑑みるに、日本と密接な関係にある他国が武力攻撃を受け、それが日本の存立と不可分の関係にある場合には云々……という点について、本来ならば警察予備隊→自衛隊の設立経緯に照らし、これは第一に北に対するウリナラの危機を救うための内容ではないかと推測することができるわけですが、ウリナラ政府は「ウリナラが認めない限り日本自衛隊は寸土たりとも踏ませない方針イムニダ!」と仰っています。そこで思うに、このたびの政府方針は、本来日本が米国との行きがかりからして潜在的に負っていたウリナラ防衛の責務を果たさなくても良いよう、ウリナラ政府から言質を取るための壮大な釣り餌だったのではなかろうか……!と思います。そこで日本は安心して、今後ウリナラのことを気にかける必要はなくなり、日本は真に日本と密接な関係を有する友好的な人々との誼を強めれば良いということになります。
 しっかしまぁ面の皮の厚いチンピラチンピンに至っては、「CK両国は秀吉に対して共に戦った」とはとんでもない甘言ですな。ウリナラは「秀吉」の一言でコロっと丸め込まれる前に、丙子胡乱と6.25動乱と高句麗歴史問題の屈辱を思い出せよって。否もしかするとこれは、丙子胡乱のようなウリナラ史上最低最悪の屈辱をもう一度味わうくらいなら、さっさとチンピン様のラブコールに応じておいた方が良いという、ウリ式歴史認識 (笑) の傷口に刷り込まれた凄惨な心理のあらわれか……。まったく独立自主の気概に欠けるだらしのない話です。この点はキミルソンの方が全然マトモかも知れないので、パックネはせいぜいイムジンリバーの望拝壇から万景台を遠く仰ぐのが宜しい (笑。以上の鉄道と関係ない戯言についてのコメントはご遠慮下さい)



 というわけで、ドシロートなりにここ数日来のニュースを目にするにつけ、世界は動くときには激しく動くなぁと思います。一方では早く北で安心して鉄ヲタ活動が出来る時代が来て欲しいと思うと同時に (……と申しますか、こう思った矢先、何と!お世話になっております『西船junctionどっと混む』様がこのたびついに平壌鉄訪問を敢行されました! まだ平壌地下鉄のみですがアップされています! やっぱこれからの時代、訪れてコーフンするのは漢城よりも平壌でしょう!!)、台湾でいまこうして安心してのんびりまったりと鉄ヲタ活動できる幸せが末永く保たれますように……と思うわけです。

 そこで、約1年少々前に台北に出張したついでに少々時間を見計らって撮り鉄した際の画像がまだまだあったのを思い出しました。……EMU700「阿福号=スネ夫」です! かつて台北近郊区間の通勤電車あらため区間車といえば、南アフリカ製の釣掛EMU400が余り増えず、ウリナラ製のEMU500・600が大手を振っていた時代が90年代後半以後しばらく続いておりましたが、2007年にこのスネ夫が当初日車で製造され、やがて日台合資・台湾車輌での大量生産に移行したことで、あれよあれよという間に台北近郊区間の大部分の区間車がスネ夫になってしまったとは……。久しぶりに台北界隈で撮り鉄をして、まさに隔世の感にとらわれました (笑)。
 この電車、新型なのでつまらんと言ってしまえばそれまでですが、個人的にはこのビミョーなデザインが逆に憎めず、決してキライではありません (^^;)。少なくとも、JRKでミトーカ臭い電車ばかりがやって来るのを考えれば、あるいはJREで遊びゴコロが感じられない走るんですシリーズばかりとなってしまったことを思えば、新型のくせにやけに側面デザインがダサいスネ夫君は、それ故にイケてると思います (^^;)。まぁ個人的には、基本的にこの側面デザインを踏襲しつつも裾を絞らず、いっぽうで前面は大胆な流線型として、前面と側面のアンバランスぶりが甚だしいEMU800の方が、はるかにグッと来るのですが……(登場以来まだ訪台していないので撮ってない……汗)。
 なお、このEMU700は最近、鉄支路模型からN模型として新発売されましたが、台鉄気分を味わうには悪くないアイテムだと思う反面、高い金を出して欲しいかと問われればかな~り微妙です、はい (滝汗)。EMU400・800がN模型化されれば多分絶対購入すると思いますが (爆)。