地味鉄庵

鉄道趣味の果てしなく深い森の中にひっそりと (?) 佇む庵のようなブログです。

いつまで力走できるか?・相鉄2000系

2005-07-31 23:57:08 | 事業用車両


 今や全国的に見ても極めて貴重な現役の半鋼製釣掛式電車のひとつである相鉄2000系 (モニ2000)。普段はかしわ台にて入換に従事していますが、毎月1回 (運休になることもあります) 架線検測車として相鉄全線を走破します。今や10両編成 (一部8両) の大型車ばかりになった路線に、17m釣掛車が忽然と姿を現し、前パンを振りかざしながら轟然と力走して行くのですから、その迫力とレア度は満点です (^^)。



 しかし、以前にもご紹介した通り、既に2000系検測車の後継となる、7000系を種車とした新検測車が東急車輌から出場しています。その時点では、最早2000系の命脈は絶たれた……と思ったのですが、何とも運命は気まぐれなもので (?)、依然として2000系は猛然と釣掛サウンドを奏でつつ月に一回のお勤めをこなしているようです (^^)。とは言え、7000系新検測車は機器の整備・調整さえ済めばいつでも運用を開始すると思われますので、2000系がいつひっそりと消えて行くのか、まさに予断を許さないところです……。
 なお、下の画像は手前に草が繁茂して余り良いスポットとは言えませんが、厚木線 (貨物線) はちょうどこの位置で小田急を跨ぎますので、敢えてトライしてみた一枚です。すると……小田急顔の5200形がナイス同調! 5200形もこの先あと数年 (?) だけに、思い出深いシーンとなりました……。(^_^)

静岡の113・115系も置換開始……?

2005-07-30 16:16:42 | 国鉄型車両


 最近ネット散歩をしている際に見かけたところによりますと、『交通○聞』に来年以降のJR東海の313系大増備計画が載っていたそうで、その数何と200数十両とか……。そのうちの一部は、混雑著しい名古屋近郊に投入されるのかも知れませんが、単純に名古屋周辺の輸送力増強ならばこれほどの両数が必要とも思えないわけでして、そうなるとこの増備の主な目的は……静岡地区の113・115系の置換のためなのではないかということが容易に予想できます。
 


 静岡地区の113・115系には、青春18きっぷによる静岡県内横断や、静岡のローカル私鉄訪問の際などに大変お世話になっており、特に空いていそうな列車を選んでボックス席に陣取り、静岡茶のペットボトルを味わいながら緑あふれる田園風景を眺めるというのは……まさにこれぞ古き良き東海道の旅!であり、風流そのものだと感じずにはいられません (^^)。
 しかし、新幹線以外の鉄道による静岡県内の東海道東西移動が、ごく僅かな特急「東海」を除けば事実上113・115系か211系ロングシート車 (しかもほぼ普通列車オンリー……^^;) に頼るしかないという状況は、さすがに静岡県民には不評なのかも知れません。混結できない113・115・211系・313系 (主に御殿場・身延線ワンマン用) の乱立をやめて、混結可能な313系と211系に整理することによって、運用を効率化して車両数を減らそうというJRCの計算もあるのでしょう。
 湘南色113・115系の最後の牙城・静岡地区の大変化もいつか必ずあり得ると思っていましたが、それがいよいよ目前に迫ってきた……というわけで、これからは静岡地区で乗るにせよ撮るにせよ、より惜しみ惜しみ、そのシブい魅力を味わっておこうと思うのでした……。

"東急の熱い7月" の終わりに……こちらもお忘れなく

2005-07-29 00:37:04 | 大手民鉄 (東急)


 「伊豆のなつ」や赤帯なし8039Fが東横線を駆け抜け、長津田からは8500系が長野へ向け旅立った今年の7月……東急ファンにとっては近年まれに見る熱い季節だったのではないでしょうか。私も改めて、デジカメ画像をストックしておくPC内のフォルダを見てみましたところ、いやはや今月は東急訪問回数・撮影枚数の多いこと! (^^;)
 しかし、これだけ重要な話題が目白押しであったということは、それだけ一時代を築き上げた東急8000・8500系の終焉がそう遠くない将来であることを改めて再確認せざるを得ないことを意味すると思います。そこで、これからは5000系列の投入スピードを睨みつつ、8000・8500系の勇姿を一歩一歩着実に記録することが必要になりましょう。
 ↑は、大井町線に残る8000系未更新5両編成。個人的には、8039Fが装備している現在の行先標示幕 (元町中華街行表示あり) よりも、こちらの黒字に白という幕の方が良いですね……(^^)。



 ↑は、東横線8000系の更新車、通称 (?)「歌舞伎」編成です。このタイプは今まで割と一般的に見かけましたので、今すぐになくなるといった焦燥感で眺めたことはほとんどなかったのですが、5000系投入とともに歌舞伎編成からも廃車が出て、気がついてみれば残り4編成! これらの中から更に1~2編成が元住吉入庫扱いになったりしますと、そんな日の東横線は個人的に言って実に寂しい状態です……(-_-)。というわけで、歌舞伎編成はその正面のラッピングの仕方が余り好きではなかったのですが、もう贅沢を言わずに記録に励んでいるところです (^^;



 そして忘れてはならないのが、田園都市線の8500系。まだまだ最大勢力で決して珍しいわけではありませんが、時と場合によっては意外と東武・営団車が立て続けにやって来て、さらに追い打ちをかけるように東急車も2000系や5000系だったりし、8500系で通勤と撮り鉄の両方を楽しみたい側としては大変なショックを受けることもあります……(^^;)。それだけに、まだ辛うじて「入れ食い」状態であるうちに記録に努めておくことは大切であると言えましょう。この点は、武蔵野線の103系と状況が同じかも知れません。去年の今頃まで、武蔵野線103系は何の苦労もなく効率よく撮影出来たものですが、編成数が激減した今では路線の長大さと相俟って、一度行ってしまったらしばらく戻って来ず、大いに待ち呆けを食わされてしまいますから……。南栗橋から中央林間まで約100kmを走る8500系も、あと数年後にはこうなるはずです……。
 特に急いだ方が良さそうなのは、東武線内を行く8500系の記録でしょうか。東武直通運用は、個人的な印象では5000系が入る確率が高く、しかもかねてから久喜直通がウワサされている今度のダイヤ改正でも大幅に運用が変わる結果、東武30000系が東武線内に戻ってくる確率も高くなるかも知れませんので……(現在のダイヤにおける東武30000系の運用は何故か押上~中央林間間の折り返しが多いです ^^;)。

相鉄5050系・まだまだ快走中

2005-07-28 23:56:00 | 大手民鉄 (相鉄)


 以前もお伝えした通り、相鉄の2編成20両しかなかった珍車・5050系は、既に1編成が廃車となり、もう1編成は最早再起はあり得ない休車としてニセ厚木に留置されていましたが、7000系が踏切事故を起こしたために奇跡の復活を遂げたのでした。その期間は当初個人的に、7000系の修理が済むまでの短い期間なのだろうと予想していたのですが、ところがどっこい、事故を起こした7000系は未だニセ厚木に留置中。いっぽう復活した5050系は、予備車扱いなど何処吹く風と言わんばかりに、現在も積極的に運用に組み入れられて大活躍中です!
 しかし相鉄では、昼間かしわ台で寝ている車両の数が多く、海老名での車両交換も時折あるため、偶然すれ違うのを目撃して撮影モードに突入し、撮影地や駅で待ち構えていても、その日は結局いつまで経ってももう来ない、なんていう事態もあり得るのがちょっと難しいところです。したがって、沿線以外の方に「この電車を撮るために相鉄へどうぞ~」とお薦めするのは、ちょっとギャンブル性が強すぎてはばかられます (^^;)。如何にも相鉄らしく、あくまで地元密着型のレアさを最後まで保ちながら走り続けているのが5050系の持ち味といったところでしょうか……。

こちらはリアル「夏の伊豆」・伊豆急8000系

2005-07-25 00:36:00 | 地方民鉄 (東海道)


 東横線の熱い7月はもう終わってしまいましたが (いや、まだ8039Fがある! ^^)、東急8000系改め伊豆急8000系の活躍はいよいよこれからが本番。まだ編成数が少ないため、朝夕中心の非常に限定的な運用にしか入っていませんが、ハワイアンブルーの帯を輝かせながら初めての夏の伊豆を快走中です! 私は当初「昼間の運用が5650M~5651Mしかないのでは撮影効率が悪過ぎるので、第二陣が入線してもっと一般的に見られるようになってから行ってみようか」と思っていたのですが、東横線を行く「伊豆のなつ」に触発されたのに加え、入れ替わりで消えて行く200系 (元115系) や、来春の全廃を控えていつ昼間の伊東行運用がなくなるか予想できない湘南色113系を忘れないうちに押さえておくのを兼ねて、最近JR伊東線まで2往復してきました (伊豆急線内での撮影はまだ ^^;)。
 ↑は伊豆多賀にて。鬱蒼とした緑、そして暑さと蝉時雨の中、銀色とブルーの帯の8000系は一服の涼を感じさせますね (^^)。実はこのときは撮影に集中し過ぎてドッと汗をかいているのですが (笑)。
 しかしここは、「スーパービュー踊り子」や普通の「踊り子」が次から次へと姿を現すJR伊東線。やはり8000系が来るとまだ一瞬「??」という気分になるのは否めません (^^;)。乗り降りに使えるのもパスネットではなくSuicaですし (笑)。



 そして2回目の訪問の際には、伊東から熱海まで5650Mに乗ってみました (そして伊豆多賀での停車時間と熱海を発車するシーン↑を撮影 ^^;)。西武レッドアロー譲りのボックスシートはそれなりに座り心地上々ですが、景色を見やすい席が非常に限られるのが難点でしょうか。いっぽう山側のロングシートに座ると、手前のボックス席の客越しということになりますけど、割と海側の景色を見やすいような気がします (リゾート21とは比較になりませんが ^^;)。
 総じて、客が少なければそれなりに快適で、しかも山ありカーブありトンネルありの路線で存分に8000系のモーター音を堪能できますので、趣味的には悪くないという印象です。特急でもないのに、電動車にトイレが設置されているというのもなかなか新鮮な体験ですし……(^^;)。しかし、115系改め200系ほどの座席定員を確保しているようにはとても見えませんので、この点はややムリがあるかもな~と思いました (逆に、座ることが出来さえすれば、シートピッチが狭い115系よりも格段に快適ですが)。それでも、一番混むのは伊東線内で、伊豆急線内はこの電車でも十分間に合うという判断が恐らくあるのでしょう。そういう現状 (特に、平日の伊豆高原以南は寥々たる乗車率です……) こそ、まさに伊豆急を取り巻く難しさなのかも知れません……。それでも、少なくとも私は、100系時代に撮りに来なかったことへの反省も込めて、これから8000系@伊豆急を定期的に訪れることにします! (この限定運用だけでも十分にハマりましたので……^^)