地味鉄庵

鉄道趣味の果てしなく深い森の中にひっそりと (?) 佇む庵のようなブログです。

秩父鉄探訪2019春 (5) 5003編成

2019-06-08 18:00:00 | 地方民鉄 (秩父)


 東急での8500系廃車が本格化する一方、先日はネット記事で東急8000系列50周年(8500系も登場から約45年)という記事が出て、もはや8500系は何処にも譲渡されないまま大量廃車となり、せいぜい部品取りで活用されるだけなのではないか……という気もしなくもない今日この頃(7700系は事実上、伊賀に転じた1000系と近似の下回りだからこそ、塩浜が保守をしている養老に転じたのだと解釈できます)。すると、以前は東急8500系で置き換えるのだろうと何となく予想していた秩父5000系も、完全に壊れるまでそのまま走り続けてしまうのではないか?という気がして来ました。



 もっとも壊れた後、一体どんな車両で置き換えるのか?という問題もありますが……。車体が割と新しい相鉄新7000系や8000系を買って下回りを交換するよりも、鶴見線で余る205系を買った方が安いですが、その鶴見線の置き換えも、FV-E991の実証試験後である可能性が高まり、一体何時になるか分かりません。あるいはまさか、いずれ余る西武2000系・新2000系の2連を導入するとか? というわけで、妄想は止まる所を知りません……。 
 というわけで、そんな一介のヲタの妄想を鼻で笑うかのように、今日も秩父5000系の3連は日々快走を続けておりますが、今後しばらくの延命を裏付けるかのように、最近5003編成が検査を受けて下回りも含めピカピカになっています。とりわけ、長年貼られてひび割れだらけになった正面帯が張り替えられていますが、やけに明るい色に見えるのがミソです。側面と異なる色にしたつもりはなく、単に経年の違いで異なる色に見えるのか、それとも踏切事故防止のため明るい色に振ったためなのか、詳しい理由は分かりませんが……。ともあれ、今後5001・5002編成にも帯貼り替えが波及するか否かで、5000系全体の延命の如何が見えてくることになりそうです。

秩父鉄探訪2019春 (4) 7001編成

2019-05-15 00:00:00 | 地方民鉄 (秩父)


 ここのところ東急田園都市線には立て続けに2020系の増備編成が入り、いつの間にか9編成となった結果、2020系どうしの緩急接続も珍しくなくなるなど、すっかり様相が変わりつつあります。ということは自ずと、8500系には当たりにくくなったことを意味しており、恩田送り・廃車となっている編成も少しずつ現れています。かくして、JAL破綻問題で大幅に先延ばしになっていた田園都市線の世代交代が、今度こそ確実に進みつつあります。元々分かりきっていた展開ですし、今や都心部で電車に乗りますと、8500系のギンギラコルゲートが圧倒的な昭和感を醸し出し、明らかに古い!と思わざるを得ませんので、8500系に出来るだけ長く活躍して欲しいと思いつつも、これは最早やむを得ないことと認識しております。むしろ、様々な裏事情にも助けられて (?) よくぞ今まで大量に残り続けたものだ、と言うべきでしょう。



 すると今度は、大量廃車が始まった8500系の去就ですが、より頑丈な非軽量鋼体車が集中的に製造されたのは早いもので40年前。最早大量譲渡の可能性は失われたと言わざるを得ないでしょう。KCJは今や武蔵野線205系5000番台にご執心ですし、世代が古い東急8500系については部品を追加購入する可能性が高くとも、まとめて編成を追加となるのかどうか……?? (扱いやすいという評価があるからこそ、一時はジャカルタ冷房車の一大勢力として極めて重宝されていたものですが)
 一方、オールステンレス車は腐らず、養老鉄道が7700系に今さら手を出したという衝撃の事例に則して言えば、車齢約40年の8500系にも、ひょっとするとまだ地方民鉄への譲渡があり得るのかも知れません。その際に、都営6000系あらため5000系の置き換え用として、秩父7000系が増備されるのか否か……。何の音沙汰もない中で妄想の極みかも知れませんが、長大な秩父鉄道で7000系に遭遇するチャンスは非常に少ないことに鑑み、少なくともあと1~2編成増えないものかと期待しているのですが……。(7500系や7800系でももちろん良いのですが、非貫通&下ぶくれ車体ばかりですとさすがに退屈 ^^;)


秩父鉄探訪2019春 (3) 7800系

2019-04-13 00:00:00 | 地方民鉄 (秩父)


先日の電撃的な新紙幣の発行で、近代日本資本主義の父とされる渋沢栄一翁にスポットライトが当てられている昨今ですが、人物的にはもちろん申し分のないところでしょうし、渋沢栄一といえば深谷、そして上武鉄道改め秩父鉄道ということで、誠にご同慶の至りです。



というわけで、今月に入って撮影したばかりの秩父7800系の画像をお楽しみ下さい。春霞とは無縁の澄み切った青空に、前パンを振りかざして走る7800系の姿は、今にして思えばそんな大発表を予感させるものだったのかも知れません。
それはそうと、先月下旬に発売された鉄コレ第28弾には、アンケートに答えると抽選で「スマート電池くん」が当たるかも知れないという特典がありますが、さてご購入の皆様は、発売希望の車種としてどのような車両をお答えになったでしょうか?
私はもちろん電池…秩父7800系や富山地鉄17480形のような、地方民鉄20m2連という、如何にも鉄コレ向きな車種の更なる充実!と回答しましたが、さて同じような要望をされた方はどのくらい……?

秩父鉄探訪2019春 (2) 5000系

2019-04-08 16:08:00 | 地方民鉄 (秩父)


 ジャカルタで昔はあれほど頻繁に (?) 走っていながら、今はデポックの入換車として残っている車両を除き悉く廃車となってしまった都営6000系……。ジャカルタでは「東急や103系が来いよ」とぼやきつつも、無くなってしまうと今度は「あの重厚な乗り心地をもう一度味わいたい」と思うのですから勝手なものです。
 そこで……「そうだ、秩父行こう」。熊本電鉄に譲渡されたグループはそもそも飛ばさず、しかも廃車が始まっていますので、なおさら秩父で現役な3編成9両の存在感が際立つことになります 。



 というわけで、かつては秩父を訪れても「何で1000系ではなく5000系で来るのか。鬱陶しい車両だ……」と思っていたのがまるでウソのように、今では遠くから5000系の角張ったボディと青帯が見えた瞬間に小躍りするようになってしまいました (笑)。いや実際、青空+銀色コルゲート車体+青帯の組み合わせは、何とも絶妙なマッチングであると思いますし……。
 そんな5000系、単に下回りの性能面で東急軍団に見劣りするのみならず、今や7000系列のドアボタンが積極的に活用されている中、未だに半自動ドアを残し、ドアの把手をつかんで「よっこいしょ」と開閉しなければならない5000系の存在は、何となく中途半端なものに思えて来なくもありません。今のところは、何か故障が発生しても踏切事故で離脱して久しい5004編成から部品を取ってくれば良いでしょうが(他にも部品取り車あり)、やがて部品取り車の部品も枯渇する段階となるでしょう。したがって、既に5000系は置き換え対象として俎上に登り、後継車両についていろいろと検討が進んでいるのでしょうが、それが発表となる前の今のうちに(ヲタが全く注目していないうちに)5000系に乗って撮っておくことが肝要と言えそうです。

秩父鉄探訪2019春 (1) 7500系

2019-04-02 21:24:00 | 地方民鉄 (秩父)


 秩父鉄道では会社創立120周年の節目を迎え、この4月1日から創立時の商号である上武鉄道にちなんだ社紋ではなく、荒川の流れと秩父の「C」をデザイン化した新ロゴの使用を開始しましたが、そんな中、久しぶりに秩父鉄道で乗り撮り鉄を楽しんで参りました。すっかり高坊生活を満喫し (?) 最近はウヤ情片手にすっかりネタ鉄となりつつある甥っ子が、秩父鉄道に初訪問したいと言い出しましたので、そこは叔父さんの面目躍如、秩父鉄道を楽しむツボを伝授してやろうということが発端ですが、当初は別に社紋変更の変更など全く知らず、いざ久しぶりに訪れることになって秩父鉄道公式HPにアクセスしたところその事実を知り、「たまたま過ぎ……」と驚いた次第です。



 というわけで、果たしてどのくらい社紋の変更が進んでいるのかと思いつつ、東海道線の上り始発に乗って熊谷に着いたところ、どの編成も今のところ旧社紋のままでした。どうやら、公式HPで紹介されている通り、ラグビーワールドカップ熊谷開催ラッピング編成のみ先行で新ロゴマークを掲げており、他の編成は入場次第上塗りすることになりそうです。
 それはさておき、まずは列車の本数が多い北武ゾーンで様々な編成を撮り貯め、甥っ子にも「地方私鉄の割には本数もレア編成も多く結構楽しい秩父鉄道らしさ」を感じてもらおう……と思ったのですが、こういう時に限って7500系のHMもラッピングもない標準的編成が連続してやって来ました。標準塗装こそベストだと喜ぶべきか、ネタ編成全然来ねぇ……とぼやくべきか。とりあえず、京急沿線在住ヲタである甥っ子は大井町線を利用する機会がこれまで僅少で、8090・8590系は全く馴染みのない車両だということですので、そんな8090系がジャンジャンやって来る光景に驚いていました (笑)。