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地味鉄庵

鉄道趣味の果てしなく深い森の中にひっそりと (?) 佇む庵のようなブログです。

ベトナム・ハノイのバスを撮る (16年6月)

2017-01-20 12:00:00 | アジア諸国の路線バス


 ロンビエン~トゥーソン間の10番。ザーラム・イェンビエン経由。



 ロンビエン~ノイバイ (空港まで行く?) 間の17番。



 200台の支線にはマウルポス (一種のコミバス) の中古が。



 都心部に入る基幹路線を走る大宇製の3扉車。
 最近、基幹路線では上3枚のようなボロめの車両は来ません。

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 ヤンゴンの路線バスがミャンマー国旗色のウリナラ中古大量導入、そして路線の大幅な整理によって激変を始めた昨今ですが、多すぎる路線の整理統合については、JICAあたりによる旅客流動調査をうけてのものであるとか。この路線整理の結果、郊外からのバスはダウンタウンに入らなくなり、手前のヤンゴン中央駅あたりで乗り換え必須となっているようですが、それは恐らく、昨今のダウンタウンにおける交通渋滞の深刻化を踏まえ、1便あたりの運行時間の乱れが累積するのをなるべく最小限に抑えるためなのでしょう。
 とはいえ、目と鼻の先にランドマークのスーレーパヤーが見えているのにヤンゴン中央駅で下ろされるというのは、利用者サイドからみて「何だかなぁ~」といったところでしょうか。そこで、ヤンゴン中央駅で乗り換えて改めて大渋滞のバスに乗るよりも、いっそのこと駅を横切る陸橋を歩いてダウンタウンに歩いて行く方が速い (暑いけど……) という計算も成り立つわけです。もっとも、ダウンタウンの歩道は狭く、今よりも歩行者が増えたらどうするのか、想像するだけでも恐ろしいですが……。

 ともあれ、今回のヤンゴンにおけるバス大幅改変を見るにつけ、個人的には「これはヤンゴンのハノイ化である」と思いました。そのココロは……
 
(1) 複数の会社が単一のバス・ネットワークを構成し、全路線共通塗装化 (今後ヤンゴンで、広告ラッピングがどのような扱いになるのか分かりませんが)。
(2) 右ハンドル化による規格統合 (新車も中古も現代か大宇?……ヤンゴンの場合は中国製も入るのでしょうが)
(3) 路線の整理による分かりやすさ向上。
(4) 郊外からのバスは都心部の入口にバスターミナルを造って乗り換えさせる。都心部を通過するバスは結節点のバスターミナルが終点で、一部はもう少々外側まで行く。

……といったところではないでしょうか。ハノイもヤンゴンも人口数百万人で、東南アジアでもそこそこな大都会ですので、交通プランも似通いやすいものと思われます。そして究極の目標は、ハノイと全く同様の全車冷房化でしょうが、果たしてそれは何時になることやら……。
 というわけで個人的には、ヤンゴンのバスの日本車カヲス時代 (しかもラッピング無し時代) を見届けて良かった♪と思いつつ、今後も訪れた街のバスシーンについて、鉄ヲタ活動の片手間ながら引き続き記録しておこうと思ったのでした。そこで、昨年6月にマイレージ使用ハロン線客車乗車のためハノイとんぼ返りを敢行したついでに、ザーラムのバスターミナル前で撮影した路線バスをアップしておきます。

ヤンゴンの路線バス、大激変の時代へ

2017-01-19 12:00:00 | アジア諸国の路線バス


 今やすっかり有名になって詳述するまでもなく、ミャンマーの地は日本中古DC以上に中古自動車のパラダイスとなっており、とりわけヤンゴンの路線バスは日本全国各社の塗装が入り乱れ、壮絶なカオスとなって来ました。しかし、多少なりとも経済発展が本格化すれば、余りにも外貨が不足する中の窮余の策として使い古された車両、しかも左ハンドルを標準とするミャンマーには本来そぐわない右ハンドル車に恋々とする必要は減って行くのも否めないところです。
 そこで去る16日から、ヤンゴンの路線バスが大幅に整理統合され、運行主体が同業組合的組織(マタタ=ヤンゴン管区バス運行管理組合)から、ヤンゴン地域運輸公社(YRTA)監督下いくつかの会社組織の連合体である(YBS=ヤンゴン・バス・サービス)に移行したとのこと。またこれを期に、韓国エアロエースの輸入後間もない中古がミャンマー国旗色を身に纏い、数百台というレベルで大量投入され始めたようです。



 また、この画期に際して大幅な路線の整理統合が断行され、ダウンタウンと郊外の路線が明確に分けられ、ヤンゴン中央駅等で乗り継ぐことになったようです。最大の狙いは、ダウンタウンの渋滞深刻化がバスの運用に与える影響をなるべく少なくしたいということなのでしょう。
 そして今後は左ハンドル新車の導入が進み、「導入直後はピカピカでも猛烈な勢いでエントロピーが進行する」中国製揚子江や宇通あたりが大増殖して行くことになるのでしょうか? 詳しい情報はバスに強い他のサイト様をご覧頂ければと存じますが、これも一つの時代の流れということでしょう。これまでのヤンゴンにおける角逐の状況からいって、中国製よりは韓国製の方が使い勝手が良いと認識されている雰囲気ですので、今後ヤンゴンの街の中は、韓国製バスが大量に闊歩しているベトナム・ハノイのような情景になって行く可能性があります。
 というわけで、そんな歴史的大転換点にあたり、とりあえずPCの中にまだ入っている2015年3月撮影のカットを少々貼っておきます (昨年訪問時は、バスはほとんど撮影していません)。否そもそも、2013年3月に初訪問した際、まだラッピングというものが横行していなかった状態での活躍シーンを大量に激写しておりまして、各社塗装を分類したうえで長期連載しようと画策したものです。ところが、少々載せたきり外付けHDの肥やしとなってしまっております……(^^;)。今さら連載再開……するかしないか、さてどうしませう (滝汗)。

頑張れネパール!・カトマンズ近郊のバス

2015-04-26 00:04:00 | アジア諸国の路線バス


 昨日ネパール中部で起こった大地震の被害に心を痛めています……。とくに、観光の目玉であるカトマンズ及び近郊の旧市街のダメージが大きく……古代都市の見事な保存ぶりに感動しただけにショックです。



 しかしそういえば、日本の震災の直後に訪ねたため、街歩きも余り平常心ではいられなかったのを思い出します……。そしてネパールの人々にも大いに御見舞いの言葉を頂いたものです。今はただ遠くから、少しでも犠牲が少なく済み、古蹟の復旧復興もいずれは進み、また路線バスに乗ってまったりと旅することが出来る日が来るのを祈るばかりです。


ヤンゴン撮りバス千本ノック (4) 神奈中エアロK

2014-02-22 00:00:00 | アジア諸国の路線バス


 ヤンゴンの中心・スーレーパゴダ前を行くピカピカの車体!



 大英帝国の権威を往時見せつけていた欧風コロニアル建築を横目に。



 かつて東南アジア最高級ホテルの一つであったストランド・ホテル前を行く。



 車体左側ドアの処理はいろいろ。これは完全埋めバージョン。

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 本日は、昨年の今頃に引き続き恒例となりました神奈中の事業者限定バスコレ販売祭りが堂々開催! 総本山がある平塚の北口駅前商店街では早朝から、東海道線の電車が到着するたびごとに、西宮神社の福男タイトル争奪戦もびっくりの「夜明けの猛ダッシュ」が展開されることでしょう~。私も昨年はその中に加わり、未明から出来ていたといわれる行列の最後尾を目指してアーケード街をひた走ったものです……(汗)。しかし、今年は訳あって参戦できず、とある方を経由して入手する手はずを整えましたので (本当にありがとうございます!! m(_ _)m)、その嵐のような一部始終はネット生中継を通じて感じさせていただくことにします。寒い中ご参戦の皆様のご健闘をお祈り申し上げます!
 というわけで、ここしばらく寒い風景を中心にアップしていることもあり、寒い早朝の即売会にせめて画像だけでもホットなものを……ということで、昨年3月にヤンゴンで撮影した神奈中エアロスターの画像をアップしてみましょう~。いやはや、ヤンゴンで数百枚撮影したバス画像のうち、そのほんの一部分を既にアップしただけで、約1年経っての再訪のタイミングとなってしまったとは……(滝汗)。
 日本の中古車に絶対的な信頼が寄せられているミャンマーでは、路線バスも自ずと日本勢が圧倒的勢力を占めており、つい2~3年前までヤンゴンでも走っていた英領インド時代からの (?) 超ヴィンテージ級ボロバスも、今やヤンゴン市内では全く見られなくなりました (結構期待していたのですが……苦笑)。そこで、日本中古バス天国であるミャンマーの地において、状態の良い車両を導入から僅か12~3年ほど (?) で廃車にする日本最大級のバス会社・神奈中の車両は、当然のように巨大な勢力を形成することになります。
 しかし残念ながら……昨年の訪問の時点でヤンゴン市内では、今回めでたくバスコレ化されたブルドッグは駆逐されておりました。これに対しエアロスターKは、さすがタマ数が多く新しめな車両であるだけに、ラッピング増加の流れの中でも結構多くの車両が神奈中塗装で走っております。右側通行対応で、ドアを増設されているなどの変化はありますが (大部分の車両の左側ドアは封鎖されていますが、その方法はキレイな溶接からつっかえ棒に至るまで多種多様。笑)、黄金の仏塔、英国風のコロニアルな街並み、そして熱帯の緑 (さらに暑季につきカラッカラに乾いた赤いラテライトの土埃 -_-;) に融けこんでいるのは嬉しい限りです。


バンコク近郊大周遊 (7) 都市間朱色バス

2013-10-18 00:00:00 | アジア諸国の路線バス


 しばらく間が開いてしまいましたが、3月のバンコク近郊ネタの続きです。
 一日4往復しかないメークロン線の旅において、昼頃マハーチャイへ戻る列車を線路市場で見送ってしまったとなれば、夕方の列車までメークロンの街で時間を潰すか、バスを利用して移動するより他にありません。そこで最も一般的なのは、マハーチャイまたはバンコク市内へ頻発しているミニバスに乗ること (したがって、乗りそびれても時間は無駄にならず、ひとまず安心)。しかし、むかし貧乏パッカーをやっていた者としては、今来た道をそのまま折り返すというのは必ずしも面白いものではありません。もう少々西へ向かえば国鉄南本線が走っている以上、これと結ぶことによって円を描くような日帰り大周遊コースを描きたい……。
 そこで利用したのが、メークロン~ラチャブリー間・約50kmを結ぶ中距離バス・471系統! タイという国は、鉄道網の不足を補うべく、昔から路線バス網が非常に発達しており、ある街から周辺の街へ向かう際には必ずといって良いほど何かしらのバスが走っているわけですが、メークロンから南本線の主要駅方面へ向かう場合にも、ラチャブリー行とペチャブリー行の2系統が走っているらしい……ということが事前のネット調査で明らかになった次第です。



 しかし、ラチャブリーからバンコク方面に向かう列車は、13時52分発の客車鈍行が発車したのち16時発のDC鈍行が来るまでバックリと間隔が開くという……。メークロン線列車の遅れに加え、朝からの激闘による空腹に堪えかねて昼メシをすすったため、メークロンのバスターミナルに着いた時点で既に12時45分。ラチャブリー行き471系統は、この手の都市間バスの常で30~40分おきに発車すると思われるものの、いつ発車するかは不明。走り始めたらラチャブリーまで少なくとも50分程度かかるはずですし、ラチャブリーBTから鉄道駅までどのくらい離れているのかも不明……。合理的に考えれば、間違っても首尾良くラチャブリー13時52分発の鈍行に乗れるとは思えません。
 とはいえ、ここはマイペンラ~イ♪なタイ。「まぁ一筆書きの旅を行き当たりばったりで楽しむ上でも、ラチャブリーに出た方が面白そうだし、DCだけでなく客車列車の旅も楽しみたい。そもそも、どうせ遅延で有名なタイ国鉄のことだけに、ランスアンを早朝に出て16時過ぎにバンコク・トンブリーに着くという長距離客車鈍行が定時に走るはずがない。多分遅れた列車に乗れてしまうに違いない」という根拠なき射倖心が芽生えずにはいられないのであります……(笑)。というわけで、「このバス、ラチャブリー?」と聞く際の発音が滅茶苦茶すぎるのをバスターミナルの係員の皆様に笑われつつ、バス窓がイカす471系統のヲタシートに座り、ラチャブリーまでハイウェイ経由の快適なワープをしたのでした (運賃40バーツ)。
 ラチャブリーにて「終点だよ」と言われ下車すると、ちょうど目の前にはこれからメークロンに向かう471番の新型バス (?) が。HINO・メルセデス・NISSANって一体何やねん……(笑)。ラチャブリーの街については事前に何も調べておらず (^^;)、曇り空の下で市街をクネクネ曲がられて既に方向感覚はありませんので (爆)、目の前にいたバイクタクシーに乗って、やっとこさ14時ちょうどに鉄道駅に到着したのでした……。(さてこの後の運命は……?!続く)


 マハーチャイとナコーンパトムを結ぶ402系統のバス (@ナコーンパトム)。ギンギラボディとバス窓の組み合わせがイカしてます! (*^O^*)